『オーストラリアの動物たちと』 Vol.1


ジャカランダの風景

私が人生初の海外滞在に選んだ国はオーストラリアでした。
せっかく行くなら『多くの人が訪れている人気の国だから』という他人発信の決め方ではなく、自分が『コレだ!』と思う理由で決めたいと考えた結果、動物好きの私にはその国独特の特別な動物たちがいるオーストラリアが理想的ではないかと思いました。
に日本を旅立ったのですが南半球のオーストラリアは季節が真逆なのでぽかぽかのでした。
最初に訪れた都市のブリスベンは、春の気候が日本とそんなに変わらない過ごしやすい都市でした。
『青の桜』ともいわれているジャカランダという花が、春の街の景色を紫色に彩っていたのがとても美しく印象的でした。

カンガルーとの出逢い

オーストラリアで最初に触れあえた動物はカンガルーでした。
動物好きな私の為にホストファミリーウェルカムイベントとして連れて行ってくれた、大きな公園の一角にカンガルーがたくさんおり、そのエリア内ではカンガルー触れたりエサをあげたりできるようになっていました。
日本では動物園でもカンガルーが見られるかどうかという感じなので、カンガルー柵越しではない状態で同じ場所に一緒にいられるだけでも凄いことなのに、撫でたり自分の手から直接エサをあげたりできるなんて、衝撃的でとても嬉しい展開でした。
エサは小さいカップに入ったものを購入するシステムで、私はやる気満々カップ買いました。

カンガルー観察

広いエリアのあちらこちらにカンガルー点在していたので、とりあえず一番近くにいるカンガルーの所へ行ってみました。
人慣れしているカンガルーたちは、ゴロンと寝そべったまま撫でられたりエサを食べたり記念撮影で何人もの人に囲まれたりしていました。
「Hello!How are you?」テンションマックス高い声で話しかけると、寝そべっていたカンガルー起き上がってくれました。
目の前にいる大きめのカンガルーエサをあげながら観察していると、脚や尻尾のサイズに比べて手が物凄く小さいことに気付き、なんか可愛いなぁと思いました。
背中を撫でてみると、日光浴で温まった柔らかな毛並みの感触が気持ち良く、思ったよりゴワゴワしていないんだなぁと驚きました。


嬉しい『カンガルーまみれ』

相変わらずのテンションでカンガルーに話しかけていると、少し離れた所からもカンガルーたちが、私のことを珍しそうに集まってきてくれました。
本当は自慢のジャンプ早く移動することもできるのですが、そこのカンガルーたちは人間がたくさんいる状況に慣れていて気遣ってくれているようで、のそりのそりと来てくれました。
カンガルーといえばお腹のポケットから赤ちゃんカンガルーが顔を出しているイメージでしたが、私がそこで見た赤ちゃんカンガルーたちは皆お母さんのポケットにアタマから入って脚だけがはみ出した状態でした。
やっぱり赤ちゃんは大勢の人が苦手なのかもなぁと思いながら、カンガルーまみれになって記念写真を撮りました。

コアラとの出逢い

次に私が触れ合った動物はコアラです。
ブリスベン有名な観光スポットを周りながらアニマルパークにも行けるバスのデイツアーに参加しました。
オーストラリアは州によって法律が違い、また、動物がいる施設ごとにも方針が違うので、直接コアラを抱っこをして写真を撮っても良かったり、直接ではなくコアラが掴まっているクッションのようなものを持っての撮影ならOKだったり、コアラを保護するために抱っこは禁止で、飼育員さんが抱っこをした状態コアラと一緒に写真を撮るならOKだったりと、いろんなパターンがあったように思います。
私がそのツアーで訪れたところではコアラの直接抱っこがOKで、たくさんの人が並んで順番待ちをしていました。

ドキドキの順番待ち

初めて間近で見るコアラ大興奮で、抱っこの順番を待っている間じゅうずっとコアラの様子を観察していました。
コアラたちはエサのユーカリの成分によって常に酔っぱらった状態で、1日のうち22時間は眠っているので、活発に動いている姿はそうそう見られない動物なのですが、それでも背中を丸めて木に引っ付いて眠っている姿にすっかり癒されました。
写真撮影で抱っこされている起きている状態のコアラは、小柄でとても可愛らしく自分の順番が近づくにつれドキドキが増していました。
私の前の人がコアラを抱っこして写真を撮り終わった後、飼育員さんに「ちょっと待っててね」と言われたので、少しの間また眠っているコアラ軍団を眺めて待っていました。


おっさんコアラ登場

「お待たせー!」と言われて『やったぁ!いよいよ私の番だ!!』キラキラしながら振り返ると、そこには体の大きなコアラダルそうに飼育員さんに寄りかかり重そうに抱っこをされていました。
『あれっ?さっきの可愛いコアラちゃんは?えっ?まさか私の順番で交代しちゃうカンジ?!しかも、さっきの子と全然違うんだけど・・・どう見てもおっさんにしか見えないんだけど・・・』戸惑いの表情で凍りついている私を見て飼育員さんは「大丈夫だよ、緊張しないで!全然怖くないよ!リラックス!」と声を掛けてくれました。
他の順番待ちの人たちも、「大丈夫さ、君ならできるよ!」「きっといい記念写真が撮れるよ!」温かく後押ししてくれました。

おっさんコアラと私

そんな中、私は『違うんだよー!緊張じゃなくて、あまりのギャップにショックを受けているんだよー!みんな、さっきまでとの変わりように気付いていないの?!』心の中で叫びながら、飼育員さんに渡されるままコアラをしっかりと抱っこしました。
見た目からして大きなそのおっさんコアラなかなかの重さ「いやぁー、酔っぱらっちゃったよ、まいったねコリャ。」という感じでのっさり寄りかかってきました。
木に掴まる為の立派なツメが私の肩に若干食い込み気味で、正に力強い『おっさんの貫録』を感じさせました。
そのとき撮った記念写真には、酔っぱらいのおっさんコアラを抱っこする私の哀しげに引きつった笑顔バッチリと写っています。

ポッサムの魅力

ブリスベンではホームステイをしていて、ホストファミリーのお宅には緑がいっぱいの広く素敵な庭テラスがあり、私の部屋のすぐ外には丸い実のなる大きな木がありました。
ホストファザー動物好きの私に「夜になるとこの庭にはポッサムがよく遊びに来て、木に登って果実を食べるんだよ」と教えてくれました。
ポッサムとはオーストラリアにいる有袋類の動物で、私のイメージではアナグマとリスを混ぜたような感じですが、とにかく物凄く可愛いです。
オーストラリアの動物の中で私の一番のお気に入りはポッサムです。
袋モモンガも可愛らしくて順位をつけるのが難しいところなのですが、やっぱりポッサムふこっとした丸い背中のボリューム感は最高です。


ポッサムが来る庭

私は夜になると、自分の部屋の窓のすぐ外にある大きな木を見てポッサムが遊びに来ないかと心待ちにしていました。
するとある夜、木の枝がガサガサと揺れ、見るとそこにポッサムらしき動物がいました。
「うわぁー、可愛い!遊びに来てくれたのね!!」と小さな声で話しかけると、驚いたように高い枝へと逃げましたが、そこからしばらく私の方を見ていました。
それからというもの、晴れた夜ポッサムを木の枝に見つけることができ、私はよく星空の下ポッサムらしき影を眺めながら話しかけたりしました。
時々、何匹かで遊びに来てくれることもあり、私に近づいてくるわけではなくても、少しずつ私を認識してくれているのかな嬉しい気持ちになりました。

素敵な事件

私のブリスベンでのホームステイが終わる数日前の夜、キッチンからホストマザーの悲鳴が聞こえたので、みんな慌てて駆けつけました。
するとホストマザーが「大変なのよ、みんな!今そこでポッサムが、私たちのキッチンでポッサムがバナナを食べていたのよー!」パニック状態で言い念入りにキッチンの消毒をし始めました。
ホストマザーは特に動物好きではないので、彼女にとっては家に侵入する動物迷惑で恐ろしい存在でしかなく、確かに野生動物はいろんな菌を持っているので、衛生面で考えると大事件ではありますが、私にとっては『ちょっぴり素敵なハプニング』に思え、どうして遭遇したのが私じゃなかったんだろうと、とても残念に思いました。

ポッサムへの想い

明るいキッチンに侵入してバナナを食べているところを見つかり、体格のいいホストマザー大きな声を出されたポッサムの方も、驚いて心臓が止まりそうになりながら必死に逃げたんだろうなと思うと何だか可哀想だったり笑えたり、ホストマザーのことも気の毒に思えたりで、複雑な心境でした。
ホストファザー「きっと君がポッサムに話しかけてたから、ポッサムも君に挨拶したくなって家の中に来たのかもね。」と私にウィンクして笑っていました。
その事件から数日後、私は次のホームステイ先ケアンズに移動したので、その後もポッサムが果実を食べにあの庭に来ていたのかはわかりませんが、ずっとそうあり続けて欲しいなと、今も願っています。

続きはまた『オーストラリアの動物たちと』Vol.2にて(^-^)

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久しぶりの授業参観


ドキドキの新校舎

秋は行事が盛りだくさんで、週末はいつもバタバタ忙しくしています。
今日は娘の小学校の日曜参観があり、通勤の日よりも少し早めに起きて準備をしました。
娘のお洗濯の腕前によりブルーグレーに染め上げられたお洋服を着て出掛けました。
私が外で働き始めてからは仕事が忙しくて余裕がなかったり、娘がお年頃『授業参観は来なくてもいい』と言い出したりで、運動会以外の学校行事にはずっと参加していませんでした。
小学校に久し振りに足を運んだことと、この春に完成したばかりの新築の校舎ということで、少しドキドキしながら学校の中を眺めてまわりしました。

キャットウォーク

最初は、体育館で全校生徒による歌の発表がありました。
『キャットウォーク』と呼ばれる、体育館を上から見下ろせる通路があり、そこには校舎2階の廊下から行けるようになっていたので、早速行ってみました。
子供たちはステージの方を向いて並ぶので、体育館の後方で観ている保護者には後ろ姿しか見えないのですが、その『キャットウォーク』という通路からは子供たちの顔がとても良く見え、便利で親切な造りだなぁと思いました。
またその通路にはスポットライトなどの設備があり、新しい設備で演出される学芸会の劇を12月に鑑賞できることがとても楽しみに感じられました。

音楽の先生

小学校には音楽担当の先生がいて、その担当の先生の手腕と情熱次第で各小学校のブラスバンドなどのレベルが左右されるものなんだろうなと、私は思っています。
私の小学校のブラスバンド(私は所属していませんでしたが)とても指導熱心でスパルタな音楽担当の先生のもとで特訓を重ねたお陰で、大きな大会によく出場してたくさんの賞をとっていました。
娘の小学校の音楽担当の先生は、ブラスバンドの指導にとても熱心な上に全校生徒歌の指導にも力を入れているようで、発声練習でも声の出し方、歌い方をとても的確でわかりやすく上手に指導していました。


驚きの歌声

その成果があり、子供たちの歌は小学生によくありがちな『元気いっぱい力任せに叫ぶような歌声』ではなく『澄んで響く美しい歌声』に仕上がっていました。
心地良く聴き入ってしまうほどの素晴らしい歌唱力に驚きながら、もっと聞いていたいなと思いました。
自身が優れた結果を出せる人はそれなりにいると思いますが、優れた結果が出るような優秀な導き方ができ、大勢の子供をまとめる能力がある人はとても貴重だと思います。
ここの小学校の子供たちは、この音楽担当の先生に出逢い『歌唱』というものを自然に楽しく習得することができてラッキーだなと思いました。

新校舎にツッコミ

歌の発表の後は、各教室に移動して授業が始まりました。
年に1度の日曜参観日2つの授業を続けて観ることになっていて、今回は道徳と社会科でした。
仕事でなかなか平日の参観日に来られない保護者や、兄弟姉妹の参観日が重なっている為、いつも1つの授業を半分ずつしか見られない保護者にはありがたい行事です。
新しい校舎はホールが吹き抜けになっていて廊下が広々としている、木の温もりいっぱいの造りで、教室はオープンスタイルになっていました。
廊下が広いのに対し肝心の教室が残念ながらけっこう狭く「バランス!!」と思わずツッコミを入れてしまいました。

重要なポイント

教室のすぐそばに水飲み場とトイレがあったので偵察してみました。
旧校舎和式トイレが多く、2つしかない洋式トイレは古いタイプ便座がやたらと冷たく、座る度に「うわぁー、冷たいっ!!」心臓をバクバクさせていましたが、新校舎新しくて使いやすそうな洋式トイレでした。
私にとってトイレは、施設の良し悪しを左右する大きなポイントで、どんなに美味しい飲食店でもトイレの環境が悪ければ行きたいと思いません
実は今の職場を志望した動機には『トイレがとても綺麗だったから』というのがけっこう上位に入っています。(もちろん履歴書には記入しませんでしたが・・・)


暑さと後悔

昨夜の大雨とは打って変わって爽やかな秋晴れとなったのは良かったのですが、日差しと大勢の人の熱気で校内はとても暑く、40人近くの子供たちがぎゅうぎゅう詰めになっている教室はまた一段と暑く「しまった!もっと薄着にして、扇子を持参すべきだった!!」早い段階汗だくになりながら後悔しました。
立ちっぱなしで倒れないように、ちょっと廊下に出てみたり立ち位置を変えてみたりしていると、廊下や教室の壁に書道の作品や、子供たちの目標が書いてある顔写真付きのシートが貼ってあるのが目に入ったので、娘の作品や目標シートを探しました。

衝撃の『目標シート』

娘の目標シートを見つけて読んでみると『苦手な算数を頑張ります!』と書きたかったのでしょうが若手な算数を頑張ります!』と書いてありました。
ガックリとその場に崩れ落ちそうになりながら『娘よ・・・どうやら苦手なのは算数だけじゃなさそうだから、国語もしっかり頑張ってくれ!!』心の中で強く願いました。
『この間違い方は正に「野比のび太野比のび犬」と同類のパターンじゃないか!』と気付き『やっぱりこの子って「野比のび子」だよねぇ・・・』深く再認識しました。
もう母親としては『娘がどうか逞しく、笑顔で幸せに生きていけますように・・・』祈るばかりです。

意外な一面

そんな調子の娘ですが、意外とスゴいところも実はたくさんあります。
自分が興味を持ちやりたいと思う事柄においては、物怖じせずにチャンスをしっかりと掴むのです。
マジックや大道芸などのショー「誰かお手伝いしてくれる方いませんか?!」と声が掛かるといち早く手を挙げ、選ばれるとサッと前に出てミスすることなく堂々とお手伝いをこなし満足げな表情で拍手をもらっていました。
授業参観では見たこともない、ピンと上に伸びた素早く美しい挙手でした。
一度ぐらい授業参観でもそんな姿を見てみたいものだなぁと思いつつ、娘の度胸の良さに感心しました。


合理的な楽しみ方

ディズニーランドではシングルライダーといって、同行者と一緒には乗れないけれど、1人分の席が空いていれば乗せてもらえるというシステムが限られたアトラクションにだけあるのですが、娘は小学3年生の頃からすでに「私はシングルライダーでもいいからいっぱい乗りたい!」と、短い待ち時間で何度も乗っていました。
私はジェットコースターなどが苦手なので遊園地に一緒に出掛けても「ここで待ってるよ」となってしまいます。
でも娘は「じゃあ乗ってくるね!」と1人で行列に並んでは乗り、並んでは乗りを繰り返し、何の問題もなく遊園地を満喫してくれます。
1人でもしっかり楽しめるタイプなので、体力も気力もついていけなくなってきている私としては楽で助かります。

『持っている』娘

劇団四季の『キャッツ』のミュージカルには、劇中でダンス好きな猫観客の一人が選ばれステージ上で一緒に踊るというシーンがあるのですが、娘は小学校低学年の頃に選ばれてステージに上がりました。
大勢の人の前で、猫のメイクの役者さんと一緒に怖がることもなく楽しそうに踊りエスコートされながら自分の席に戻った娘は、満面の笑みでとても嬉しそうでした。
他にもそういったことがけっこうあったので、自分が『こうなったらいいな』と願うことを実現させられる運のようなものが、もしかしたら娘にはあるのかなと思いました。

私の本心

人生はトータルで見ると良いことも悪いことも半々だとよくいいますから、娘は勉強や日々の生活では残念なことが多い分、自分が望むチャンスを手にできる機会も多いのかもしれません。
私は、もし自分なら常に平凡で起伏のない穏やかな人生よりも、ガツンと悪いことがあったとしても飛び抜けたスゴイことや楽しいことがある人生の方が良いなと思うタイプなので、娘ののび太っぷり』を見せつけられる度に切ない気持ちになり嘆きもしますが、その残念さに本気で悩んだことは実は一度もありません
本当はいつでも『この子はきっと大丈夫!』と思っています。


心のスキル

他人に左右されず自分の思う道を進み、自分は幸せだと自信を持って思える心の強さと、他人を気遣える優しさがあれば、例えテストでいい点数が取れなくても人間はオッケーだと私は思っています。
逆に、テストでいい点数をとって難しい試験に合格し、エリートの肩書きを手にしても、それを応用して自分を上手くプロデュースできていない人や、高い地位チヤホヤされるのに慣れてしまって謙虚さを忘れ『裸の王様』になってしまっている人を見ると、せっかくなのに残念だなぁと思います。
やはり人生で学び、身につけるべき『心のスキル』かなと私は思います。
私はたまに『勝ち気で強気な自分』がひょっこり顔を出してしまうことがあるので、謙虚さを忘れずにいなくてはと反省します。
いい大人の『強引に我を通す幼稚さ』は洒落になりません。

とはいえ

ただまぁ、あんまり勉強がダメすぎるのも問題なので『苦手』という漢字ぐらいは間違わないで書けるようになって欲しいかな・・・とは思います。
娘の教室の壁のあの目標シートは、一体いつまでそこに張られ続けるのかなぁ・・・
まったくもってトホホです。(←お気に入りの昭和の死語)

余談ですが

私は最近、テレビアニメおそ松さん主題歌全力バタンキュー夢中です。
リズムも好きなのですが、それ以上に昭和の言葉が出てくる、ゆるっとした意味のない歌詞が好きです。
全力で『バタンキュー』な上に(布団に)飛び込んだらたちまち『ノンレムドリーミング』だなんてまるで自分のことのよう親近感が湧きます。
真面目な顔で仕事しているときも密かにアタマの中で歌いながらノリノリな今日この頃です。
何となく元気が出るので、良かったら一度聴いてみてください。

せつなく悲しい夏の出来事

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穏やかな初秋の休日

夏が過ぎ、秋晴れ涼しい夜風心地良い日々となりました。
激しく眩しかった夏が終わると、まるで祭りの後のような憂いを感じたりもしますが、私は紅葉街の木々赤や黄色に彩られる秋もまた好きです。
リビングの窓からはモネの絵画を思わせるような優しい青空大きな雲がいくつも浮かび、その下には少し褪せて柔らかくなった緑の山々が広がっています。
街の中心近くでも高い建物の背景に自然を感じられるのは、この地域のおもしろい特徴かなと思います。
こんな穏やかな休日は、こうしてお気に入りの景色を眺めながら、慌ただしかった今年の夏を振り返り、せつなかった出来事悲しかった出来事を書き記してみようと思います。

お洗濯と異変

小学校の高学年になった娘は、家事をとてもよく手伝ってくれます。
この夏休みもせっせとお洗濯、お掃除、食器洗いなどを頑張ってくれました。
夏休み中のある日曜日、私は娘とお出掛けをするのにお洋服を選んでいました。
ちょうど干してあった洗濯物の中に着たいと思っていたお洋服があったので、娘に向かって「いつもお洗濯してくれてありがとね」と言いながら取り外しました。
「洗濯物の干し方も上手になったね。ホントにすごく助かって・・・・・うわぁぁぁぁぁぁ!!!と、感謝の言葉からの大きな悲鳴
お目当てのお洋服を手に取ってみると、白と黒の柄だったはずがブルーグレーと黒の柄に変わっていました。
「何?何?コレはどういうことなの?!何が起こったの?!」若干パニックになりつつも状況の把握に努めました。

意外な染め上がり

干してある洗濯物の中に娘がキャンプで着用したジーンズが2本あり、どうやら一緒に洗濯をしてジーンズの色が私のお洋服に(何故かそのお洋服だけに!)着いてしまったようでした。
「あぁぁぁ、このお洋服かなり気に入ってたのに・・・何てことなの・・・」途方に暮れながらマジマジとその服の状態を観察しました。
よく見るとそんなに大きな色むらもなく、意外とイイ感じの染め上がりになっていて、まだ着用できる許容範囲内だということが判明し、立ち直ることができました。
せっかく娘が頑張ってお手伝いしてくれた結果なので、あまり大袈裟に落ち込んだ素振りを見せるのは良くないと思った私は「突然色が変わっちゃったのには驚きだったけど、なかなか上手く染まってるみたいよ!」となんとか笑顔を作って言いました。

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ポジティブなどや顔

すると娘は「その色だったら、ママのブルーのスカートに合うからちょうど良かったんじゃない?!テヘッ★と、私の『母親としての気遣いの努力』『心配』もよそに『私のセンスと仕事っぷり、さすがでしょ?!』と言わんばかりの、誇らしく自信に満ち溢れた表情を浮かべていました。
『いや・・・本当は白と黒の柄の方がコーディネイトしやすくて良かったんだけどね・・・』と心の中で呟きながら、恐るべきスーパーポジティブな娘を眺めました。
私も相当のポジティブ人間なのですが、どうやら娘は私を遥かに上回っているようでした。
『娘にはこの調子で、いろんな面で私を上回って逞しく成長して欲しいなぁ・・・』と思いながら、複雑でせつない気持ちのまま、その新しい色に染まったお洋服を着て出掛けました。

真夜中の悲劇

ウチの20歳の老猫ちゃんよく食べ、よく眠り、よく甘えながら元気に暮らしてくれていて、私はとても幸せです。
夜は、気が向くと私の枕元に来て一緒に眠り、飽きるとまた自分の好きな場所に行って眠っています。
ある日曜日の夜老猫ちゃんがいつものように私の枕元に来て「ニャー!」力強い一声『ホレ、撫でるのじゃ』と私を促しました。
「はいはい、わかりましたよぉ・・・」眠さに耐えながら老猫ちゃんを撫でようとしたそのとき、とても臭いニオイ一気に目が覚めました。
「えっ?!まさかウンコつけたまま来てないよね?!」と猫の身体を念入りにチェックしてみると、後ろ足の肉球の間にウンコがついていました。
猫トイレでしたばかりの自分のウンコをついうっかり踏んでしまったようでした。

可愛さの勝利

老猫ちゃんウンコのついた足で私の枕と髪の毛を踏んでウロウロしたので、私はウンコの被害エライことになりました。
「ぎゃぁぁぁぁぁ!!髪の毛にウンコがついちゃってるじゃないのよぉぉぉぉぉ!!」飛び起きて老猫ちゃんを見ると『なぁに?!』というままんまるい目「ニャー」と一声。
「いやいや、『ニャー』じゃなくてさ・・・夜中にこういうのありえないじゃん・・・困るじゃん・・・月曜日は朝礼があるから、いつもより早い出勤なのにさぁ・・・」老猫ちゃんうらめしそうに話しかけると、今度は「ニャーン♥」と私の目をジッと見つめながらキュートな一声。
「かっ・・・・・可愛い♥」
仕方がないので、老猫ちゃんウンコのついた肉球を綺麗にし、枕カバーを取り換え、一人シャワーへと向かいました。

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夜中のシャワー

眠い目をこすりながら、髪の毛についた猫のウンコ洗い流す為に念入りに2回シャンプーをして、ニオイが残ることのないよう多めにリンスを使いました。
老猫ちゃんは、私がシャワーを終える頃には何事もなかったようお気に入りの場所で再びスヤスヤと眠っていました。
それ以来、老猫ちゃん私の枕元に来る気配を感じると素早く髪の毛をよけ、まずはウンコをつけたまま来ていないか、トラウマ的に猫のニオイをチェックするようになりました。
一週間がスタートする月曜日の前夜の寝不足はさすがにキツく、仕事中に襲ってくる眠さと疲労ドリンク剤の力を借りてなんとかやり過ごしました。
夜中に一人シャワーを浴びて髪の毛についた猫のウンコ洗い流すことから始まった、悲しい週明けでした。

悲しき『うちわビンタ』

夏の通勤暑い中の移動となるので、職場に着く頃にはいつも以上に汗だくになります。
以前は、そこまで汗をかくこともなく、夏でもうちわを必要とすることなど全くなかったのですが『通勤』という30分程のウォーキング半年以上継続することで新陳代謝がとても良くなったのか、現在は職場に着くとビックリするくらい汗が吹き出しとても熱く感じるので、うちわは夏の朝の必須アイテムとなっています。
ある日の朝も、自分のデスクでいつものようにうちわを使って涼んでいると、急にバシバシッと顔に軽い衝撃を感じました。
あまりの身体の熱さ思いっきり扇いでいたら、距離感をとり間違えてうちわの位置が顔に近くなり過ぎ自分の頬をうちわで4回も連続でビンタしていたのです。

止められない自分

昔なら1回目で『アッ!』と思った瞬間すぐに手を止めることができたと思うのですが、距離感と同様に反射神経も確実に衰えてきているらしく『痛い!』と思ってから手を止めることができるまでにプラス3回のうちわビンタが継続されました。
「痛いなぁ!なんなのよ、もう!」と思っても、実際にうちわでビンタを繰り返したのは自分なので、誰にも何も言えない状況更に虚しかったです。
日頃から心掛けていろんな面でしっかり鍛えていないと、段々と衰えが出始めるのが40代なんだなぁと実感しました。
人生80年と考えたとすると40代というのはちょうど折り返しを過ぎたばかりなので、これからどんどん感覚や体調に大きく変化が起こってくるのだと思うと、ちょっぴり不安でせつない気持ちになりました。

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久しぶりの『五目あんかけ』

私は『五目あんかけ』が好きで、特に『五目あんかけ焼きそば』が大好きなのですが、外食の際は娘が中華料理店に行くのをいつも却下するのでなかなか食べられる機会がありませんでした。
最近のお出掛けで、珍しくラーメン店で食事をした際に『五目あんかけラーメン』というメニューがあったので注文しました。
ただでさえ『五目あんかけ』熱くて食べるのが大変なのですが、ラーメンは焼きそばと違って熱いスープまで入っているので、食べるのにだいぶ苦労しました。
久し振りの『五目あんかけ』満足して帰宅すると、激しい胃痛に襲われました。
胃痙攣が起きそうな感じだったので、急いで薬を飲んで横になりました。
薬のお陰で最悪の状態は回避できましたが、それでもまだ眠れないぐらいの痛みが続きました。

オイスターソース』と胃痛

昔から私はよく食べる割に胃が弱く、それが好転してか暴飲暴食をしたとしてもすぐに体調不良になり長くは続かず、年齢と共に体重は増えていますが、けっこう食べてる割にはこの程度で済んでいるといった感じです。
長年の経験で胃の痛みの種類により、その時々の対処方法を自分なりに把握してはいるのですが、今回の尋常ではない痛みにはさすがに参り、不安になってスマホでいろいろと調べてみました。
そして今回のこの激しい胃痛の原因と考えられる可能性が一番大きいのは『五目あんかけ』の調味料として定番オイスターソース』ではないかという結論に達しました。
私は牡蠣が好きなのですが身体があまり受け付けない傾向にあるのでオイスターソース』アレルギー反応が出ても自分では不思議に思いませんでした。

情熱と別れ

しばらく食べるチャンスがなかった『五目あんかけ』ですが、よくよく思い出してみると大好きな『五目あんかけ』を食べてハッピーな気分で帰宅した夜は、今回ほど酷くはありませんでしたが毎回胃痛で苦しんでいたような気がしました。
私はウニやフォアグラなどもあるときから胃痛のため食べられなくなったのですが、それらに関しては『残念だけどそれなりに食べたし、もういっか・・・』という感じでした。
牡蠣の場合は、三陸の生牡蠣への情熱(という名の食い意地)』を捨てられず、当たってもトライし続けて4回当たってようやく断念しました。
今度は、大好きな『五目あんかけ』が食べられないという残酷な運命に、オーマイガッツ石松でした。(←言いたいだけ)
ヤケになって『五目あんかけ』なだけに『あんハッピーですな!』とか言っちゃったりして。(←スンマセン)
そんな様々な『せつなく悲しい出来事』もあった今年の夏でした。

皆様、季節の変わり目の体調管理にはどうぞお気をつけ下さいませ。

『娘と私の夏休み』その3


ありがたい習慣

湖のリゾートホテルへの小旅行が終わると、お盆休みが待っていました。
私の職場には特に決まった夏の長期休暇はないのですが『休むときはしっかり休んで働くときはしっかり働く』という方針で、みんなそれぞれ交替で夏休みをとっていたので、私は11日からの3連休にくっつけてお休みをとったり、平日にポツリポツリとお休みをとったりしました。
働き始めたことで、娘の学校の長期のお休み期間はあまり一緒にいてあげられなくなるのだろうと覚悟していましたが、オンとオフにきちんとメリハリをつけるという『職場の潔い習慣』に助けられ、今年も娘と楽しく夏休みを過ごすことができました。

映画鑑賞

娘が4Dで観たい映画があると言っていたので、まずは映画を観に行く予定を立てパイレーツオブカリビアン~最後の海賊~』の上映スケジュールを調べてみると、もう新しい4D映画がメインで上映され始めていた為、レイトショーの時間帯でしか4D上映はされていませんでした。
18歳以下は遅い時間に終わる映画は観られないという規則があるので、2Dの吹替え版を観ることにしました。
3Dや4D対応の作品映像のアングルとスピード感が凄いので、2Dで観ても迫力があって十分楽しめました。
娘はいつものジュースとポップコーンを手にご機嫌で観ていました。


ボウリング

次のリクエストはボウリングでした。
以前から「ボウリングがしたい」と娘にせがまれていたのですが、仕事が忙しくてクタクタな日々が続いていたので、ずっと先延ばしにしていました。
最近は私に体力がついてきたのでイケるかなと思い、娘にとっては初めての、私にとっては15年振りのボウリングに挑みました。
今どきはレーンの両端の溝が無い状態にしてくれる、子供向けのガーター防止サービスや、しっかり持てるように指穴が5つあいている子供用ボールがあって便利だなぁと思いました。
娘はボウリング場の人に指導をしてもらいながらゲームをし、初めてでもなかなか順調なスコア満足気でした。
私は3投目ぐらいから感覚を思い出して、そこそこのフォームでストライクや連続スペアがとれました。

潜在能力

2ゲーム目に入ると娘のスコアはどんどん良くなりましたが、私はパワー切れボロボロでした。
重いボールが持てず、以前よりもずいぶんと軽いボールを使ったので勢いがなく、昔の平均スコアには程遠く寂しい結果となりました。
若い頃は、飲み会の後ボウリングをしてからカラオケというパターンも多く、ボウリングはそれなりにしていました。
私の場合、賞品がかかったゲームのときは必ず調子が良く、自分では意識していないのですがボールにスピンがかかり、どんなに酔っていてもストライクを連発でとったりしていました。
「賞品獲得に対する潜在的な執念と獲得能力を一体どれだけ兼ね備えているんだ・・・」と自分でも笑ってしまうくらいでした。


『肉』への情熱

ボウリングの後は、消耗したパワーをチャージすべくお食事に行きました。
『やっぱりスタミナといえば肉!!』ということで、地元産の牛肉のステーキを注文しました。
昔ながらの牛型の黒い鉄板がとても懐かしかったです。
ついこの間まではレストランで1人前の料理を食べきれず、ほとんど残していた娘が全部ぺろりと食べている姿を見て「逞しく成長したなぁ・・・」感心しました。
やはり人間は美味しくモリモリ食べて、健康でいられるのが一番の幸せなのだということを、お肉を頬張る娘のキラキラした笑顔が物語っているように思えました。
年齢と共に、私の胃袋は負担のかかるヘビーな食べ物をあまり受け付けず、どんどん食の好みがあっさりしたもの寄りになってきているのですが、食べれるうちに美味しい肉料理を娘と一緒に食べて、感動を共有しておきたいと思っています。

青少年科学館

昨年、リニューアルした青少年科学館にも行きました。
面白い体験型展示物がいろいろあって、子供の好奇心をくすぐりながら学習させてくれる素晴らしい施設でした。
大人でも「おぉー、これは面白い!」感動できるレベルだと思いました。
プラネタリウムで星を見た後に銀河鉄道の夜短編映画が上映され、独特の映像魅了されました。
その効果で娘が銀河鉄道の夜の本を読んで、もっと詳しくお話の内容を知りたい」と言っていました。
子供に『挑戦する意欲』を与える程の映像技術って凄いなぁと思いました。
ディズニーランドの『スターツアーズ』のようなアトラクションもあり、本当に子供に良い学びの遊び場だなと思いました。
科学館のカウンターで『LEGOロボットを使ったプログラミング教室』というイベントの申し込みをして「抽選で当たるといいね」と話しながら帰ってきました。


しんどかった思い出

ミニオン大脱走という映画も観たいと言うので、観に行きました。
可愛らしいアニメーション映画で、気楽に観られるところが良かったです。
数年前の夏休みにもこのシリーズの映画を観に行きました。
その夏休みは、私は具合が悪く寝込んでいたのですが、子供が楽しみにしているイベントにはなんとか連れて行ってあげたいと、を飲んでタクシーを利用して会場まで行き、フラフラしながらもなんとか根性で娘に付き添い、例年通り楽しい経験をさせました。
その映画を観に行ったときも、映画館にタクシーで行きお約束のジュースとポップコーンを娘に買い、映画の上映中は娘の隣で気絶したようにぐったりと眠り、映画が終わったらまたすぐにタクシーで帰宅したという記憶があります。
私にとっては恐ろしくしんどい夏休みでした。

お気に入りのDVD

DVDのレンタルショップに行き親子で楽しめるDVD10枚借り、家で一緒にのんびりと鑑賞しました。
私は、自分のお気に入りだった映画を娘にも観て欲しかったので『バック・トゥー・ザ・フューチャー』『ポリスアカデミー』『マスク』などのSFコメディー映画も選びました。
やはり時代が変わっても面白いものは面白いようで、娘はそれらの映画を気に入って大爆笑しながら観ていました。
『E.T』『グレムリン』『ネバーエンディングストーリーなども過去に娘と一緒に観ました。
近年の『進んだCG技術』を駆使した壮大な映像とはまた違う『方法を試行錯誤して人の手で創る技術』がメインの、シンプルでありながら深い味がある映像を観るという経験は、娘の感性に良い刺激を与えているような気がしました。
『多くを知る』ということはプラスになることだと思いました。


大きなスイカ

DVD鑑賞に備え、食べ物や飲み物の準備もしっかりとしました。
『暑い夏は大好きなスイカをたくさん食べたい』という娘の要望に応え、八百屋に行って一番大きなスイカを買いました。
微妙に遠い八百屋から重いスイカを持ち帰るのは大変でしたが、楽に帰る為に我慢して小さいスイカを選ぶよりも、大きいスイカを選んでまるっダイナミックに食べる醍醐味を娘に味わって欲しかったので、帰り道を少し進んでは休むのを繰り返し、やっとの思いでスイカを家に持ち帰りました。
『大きな喜びの為には苦労は付きものだ』ということと『母親の愛情と根性』実際に見せて教えられる良い機会だと思ったので、40代の身体にムチを打って頑張りました。(キリッ★)
4分の1に切ってもまだ大きなスイカをせっせと食べる娘の満足げな笑顔を見て、苦労した甲斐があったと思いました。

切ないタイムラグ

特に遠くに長期で旅行に行くような派手な過ごし方ではなく、近場で地味に過ごした夏休みでしたが、娘も私もかなり楽しめたと思います。
ボウリングをした次の日身体が痛くて大変でしたが、実はそれは前の週末に行ったリゾートホテルでのプール遊びの筋肉痛(歳をとるほど筋肉痛になるまでのタイムラグが増え、忘れた頃にやってくるものですよね・・・)ボウリングの筋肉痛はそのまた1週間後激しく上回る痛みとしてやってきました。
痛いだけじゃなく首が動かせない状態で、休み明けに溜まった仕事をこなす頑張りどころなのに『なんてこった!』という感じでした。
ボウリングをする際は年齢を考慮した準備体操不可欠のようです。
そんな『年相応の対策の必要性』身をもって学ぶことができた、さりげなくも良き夏休みでした。

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『娘と私の夏休み』その2

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旅行前の来客

娘が、6日間『サイクリングキャンプ』から帰ってきた次の週末は、娘と私で小旅行に行く計画を立てていました。
前から娘が行きたがっていたレジャープールがあるリゾートホテルは、娘がキャンプのときに自転車で一周した大きな湖の側にあり、娘にとっては『湖三昧』の夏休みでした。
旅行中に家でお留守番老猫ちゃんのお世話を、いつものペットシッターさんにお願いしました。
出掛ける前日の打ち合わせに、ペットシッターさんが動物好きの私たち親子の為に自分のペットのトカゲちゃんを連れてきてくれました。

スペシャルなトカゲちゃん

玄関で娘が「ママ―!トカゲが来たよー!!」と興奮気味に叫ぶので急いで玄関に行ってみると、ペットシッターさんの胸元にトカゲちゃんヒシッとしがみついていました。
フトアゴヒゲトカゲという全長40センチぐらいのクリーム色トカゲちゃんは、知らない場所に連れてこられて警戒しながら目をキョロキョロさせていました。
ウチの老猫ちゃんに見せると「私は何も見えません。何も知りませんし関係ありませんから。」と、敢えて視線を合わせずしれっとやり過ごしていました。
猫も20歳にもなると、リスク管理能力もさすがのものです。

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果敢な挑戦

娘と私はそのゴージャスなトカゲちゃん興味津々で、両手にのせて観察したり、話しかけながら撫でたりと、二人で交代しながら大忙しでした。
トカゲちゃんの平べったく広がったお腹ムチムチしていて可愛かったです。
額を撫でられるのが一番気持ちイイらしく、指で撫でてあげるとウットリとしながら目を閉じていました。
トカゲちゃんは段々と環境に慣れてくると「オレ、今ならイケる!」とばかりに娘の手の上から何度も脱走を試みジタバタとしてはペットシッターさんと私に取り押さえられていました。
やんちゃでおちゃめトカゲちゃんでした。

トカゲの魅力

私は爬虫類活発に動いている様子を、今まで実際には見たことがなかったので、積極的で俊敏な動きを目の前で見れて嬉しかったです。
ジタバタするときに長いシッポぶんぶんと振り回している姿を見て「おぉー、ワニの攻撃と一緒だぁ!」と感動しました。
トカゲ恐竜やドラゴンに一番近いように見えるので、とにかくカッコいいなぁと思います。
ゴワゴワ固そうに見える体ですが、実は触るとしっとりと柔らかい感触だというギャップも好きです。
またペットシッターさんと一緒にトカゲちゃんが家に来てくれたらいいなぁと思っています。

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湖のリゾートホテル

送迎バスを利用し、約2時間半程でリゾートホテルに着きました。
ホテルの夏休みイベントとして『わんわん大サーカス』がきていて、ロビーで可愛いワンちゃんたちがお出迎えをしてくれました。
ワンちゃんとのふれあい夢中になっていたら時間があまりなくなってしまい、急いで着替えて少しだけプールで遊びました。
プールはリニューアルされていて、とても綺麗でした。
遊びのスペース休憩スペースも十分な広さで、無料レンタルシャチやスワンのフロートがあったり、空気入れが用意されていたりと、とても利用しやすかったです。

素敵な露天風呂

大浴場もお洒落で斬新なデザインにリニューアルされていました。
ホテルが湖のすぐ目の前なので、お風呂からの景色圧巻でした。
露天風呂立ち湯になっていて、身体を伸ばしたまま肩までお湯に浸かれるので、とても気持ち良くゆっくりと入浴を楽しめました。
露天風呂のすぐ側には休めるように籐製の椅子やテーブルが設置してあり、ずっとそこで過ごせそうでした。
落ち着いた茶色で統一されたモダンな脱衣所には洋服などを入れておく鍵付きのロッカーが完備され、自由に使えるバスタオルとタオルがあり、行き届いたサービス気遣い溢れる空間は本当に過ごしやすかったです。

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華麗なリニューアル

大浴場の側には、館内テラスの両方に『湯上りラウンジ』があり、様々なデザインのテーブルと椅子が並んでいました。
サービスのドリンク『ローズティー』『黒豆茶』『麦茶』が用意してあり、湯上りのひとときも壮大な景色を眺めながらリラックスできる、至れり尽くせりの環境でした。
食事はバイキングで、一般の大きな会場と高級感を出したレストラン会場があり、どちらもリニューアルされていてとても綺麗なので、一般の会場でも十分かなと思いました。
メニューのバリエーションも豊富で、特に『ポットパイ』や手のこんだデザートが凄いなぁと思いました。

夏の夜のイベント

食事の後は『わんわん大サーカス』を観て可愛らしさ魅了され、大いに盛り上がりました。
『動物に芸をさせる=動物がかわいそう』という風に見られたりもしますが、そのサーカスのトレーナーさんとワンちゃんたちの絆が伝わってきて「ワンちゃんたちはきっと大事に育てられてきたんだろうなぁ」と思いました。
湖では花火が上がるので、イルミネーションがキラキラ輝くホテルの庭を散歩しながら花火が良く見えるスポットまで行き、打ち上げ花火水上花火を鑑賞しました。
花火までの位置が近いのでとても大きく見え「ドーン」という音がお腹に響いて迫力がありました。

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爽やかな朝

寝心地のよい広いベッドでグッスリ眠れたお陰で、次の朝は目覚めが爽快でした。
カーテンを開けると陽の光美しい湖の景色が飛び込んできて、ウキウキした気分になりました。
朝は、ご飯の上にマグロ、ホタテ、筋子などを山盛りにのせた丼を食べました。
3日間の滞在中、2日目は時間に余裕があるので朝食もゆっくりとれました。
プールのオープンと同時に遊び始めたので、前日は品切れだったシャチやスワンのフロート選び放題で、いろんなフロートを使って遊びました。
30分に1度のペースでプールに波が造られるので、浮き輪プカプカ浮いているだけでも楽しかったです。

娘の指令

娘が『ウォータースライダー』に挑戦している間、私はシャチのフロートキープしているよう指令を受け、娘に変わってシャチに乗ってしばらくプカプカ浮いていました。
以前はバランスが上手くとれなくてスグにシャチから落ちていたのですが、今はバランスボールバランスクッション愛用して体幹が鍛えられているせいか、大きな波が来ても余裕で凛々しくシャチを乗りこなせました。
そして娘が戻ってくるとシャチから降りて、娘の指示通りシャチをあちこちに引っ張り、娘がシャチに乗ったままいろんな方向に打ち返すビーチボールを拾いに行ったりと、せっせと動き回りました。
子連れの宿泊はいつだって過酷クタクタです。

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緩やかなひととき

パワフルな娘とプールで遊びすっかり疲れ果てた私は、静かな大人向けのジャグジーでしばらく休みました。
南国リゾートをイメージした空間と外に広がる湖の風景が素敵でした。
午前中からずっと遊んでいたので、夕方前にはプールを出てお風呂に入りました。
「明るいうちのお風呂とお酒は最高の贅沢だなぁ・・・」と思いながら、心ゆくまで露天風呂堪能しました。
お風呂上がりに誰もいない貸し切り状態のテラスで、身体がすっぽりと包み込まれるような1人掛けの椅子に座りながらドリンク
を飲み、緩やかなひとときを過ごしました。

お気に入り決定

1日目と違い、全てにおいて時間のゆとりがあった2日目は、リゾートホテルでの滞在を存分に満喫できました。
『わんわん大サーカス』花火2日連続で見ても楽しかったです。
だいぶ前にクリスマスのイベントとしてこのホテルに滞在したときは、まだリニューアル前施設全体が古かったことと、冬の雪道でバス移動の時間が予定より長く掛かって大変だったことで「また行ってみよう」とはなかなか思えずにいましたが、今回の滞在では「ぜひまた紅葉の季節にでも滞在したい」と思いました。
今このリゾートホテルは、私たち親子のお気に入りです。

リゾートホテル情報   http://www.toyasunpalace.co.jp/

『娘と私の夏休み』その3へ続く

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『娘と私の夏休み』その1

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初めてのパターン

私が外に出てフルタイムで働くようになってから初めて迎える夏休みがやってきました。
小学校の高学年になった娘が、私が働いている間お留守番をしながら家のことをよく手伝って、日頃とても私を助けてくれているので、夏休みお留守番だけじゃなく、娘には例年と変わらず楽しいことをたくさんさせてあげたいと思っていました。
私が働き始める前は娘中心の生活で、いつも一緒に出掛けて親子でいろんなイベントに参加していましたが、今年からはなかなかそうもいかないので、少し視点を変えて夏休みのイベント情報をチェックしてみました。

大自然のアクティビティー

自然がいっぱいのこの地域ではアウトドアのアクティビティーが盛んで、子供だけ参加のキャンプツアーなども多く開催されます。
様々な主催団体のそれぞれ違う魅力的な企画内容目移りして、娘はどれに参加するか選ぶのが大変そうでした。
アウトドアにも子供の扱いにも慣れているプロのスタッフの方々が引率してくれるので、アウトドアにあまり縁がなく生きてきた親や、なかなかお休みがとれない親にとっては特にありがたい企画『大人も子供も大自然を楽しもう!』という、この地域の特性が生かされたパワフルな文化素敵だなと思いました。

ナイスなチョイス

悩んだ末に娘は、湖を自転車で一周する『サイクリングキャンプ6日間コース』を選びました。
湖でのカヌー体験やトレッキングもある充実した内容でした。
今まで何をするにも私と一緒だった娘が、私から離れて6日間知らない人たち知らない場所初めてのキャンプを体験するなんてハード過ぎるように思えて少し心配でしたが、本人がやる気満々で決めた選択だったのですぐに申込みをしました。
子供が自立心を持って親から少しずつ離れていくことは成長過程において大切なことで、親も子供の意思を尊重して、常にギュッと握っていた手を徐々に緩めて一人立ちさせていくことが必要なんだなと実感しました。

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疲れる準備

キャンプの準備は、日数分の洋服と汚れたとき用の予備の洋服、その他にカヌー体験用の靴なども入り、かなりの大荷物になりました。
娘は「うわぁー、楽しみだなぁ!」浮かれてばかりで、何日たっても全く荷造りが終わらないので、最終的に私が「そんなことで6日間もちゃんと団体行動できるの?!自分のことは自分でちゃんとしなさい!!」物凄い勢いで叱りつけながら作業をさせました。
「いらないことは黙ってても勝手に覚えるのに、必要なことはキッチリ教えないと覚えないよねぇ・・・育児ってずーっとそれの繰り返しだよねぇ・・・」と、準備の段階で私はドッと疲れました。

私の夏休み

いよいよキャンプ当日となり、集合場所に娘を送っていくと参加する子供たちはみな大きな荷物を持って緊張の面持ちで待機していました。
「私、リーダーに立候補する!」と張り切っていた娘の顔もすっかりこわばっていましたが「きっとキャンプが終わって帰ってくる頃にはみんな仲良しになって笑顔いっぱいなんだろうな」思いながら見送りました。
キャンプに向かうバスに手を振り、バスが見えなくなった瞬間から私の自由な週末が始まり、私は5年振り開放感「イヤッホォォォゥ★」と今にもその場で小躍りしてしまいそうな気持ち必死に抑えながら、足取りも軽くDVDのレンタルショップへと向かいました。

ハッピーなハイテンション


お気に入りのアメリカンドラマゴシップガールデスパレートな妻たちのまだ見ていないシーズンからファイナルシーズンまで一気に借り、デパ地下でバケット軽食を買って帰宅し、さっそくセラーから特別なシャンパを出して、DVDとシャンパ心ゆくまで楽しみました。
私にとって娘は大事な存在で、もちろん心から愛していていますし、苦労はありつつも日々母親として生きられる自分の人生感謝していますが、育児をしていると『自分のペースで自分の好きなことができる自分だけの自由な時間』などそうそう持てないので、たまにそんなチャンスに恵まれるとやたらとテンションが上がりまくります。

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スペシャルなお泊り会

前回、私が自由な時間を持てたのは、娘が幼稚園児の頃でした。
私たちは娘が幼稚園の年中のときにこの地域に移り住み、以前娘が通っていた幼稚園になるべく似た環境の幼稚園を探して通わせたのですが、その新たな幼稚園は『夏のお泊り会』にとても特徴がありました。
普通、幼稚園のお泊り会といえば年長の夏休みに幼稚園に1泊するのが一般的ですが、娘の幼稚園では夏休みに年中は2泊3日、年長は3泊4日の日程で、幼稚園が所有する海の側の施設(廃校になった建物を活用した施設)にバスで行って宿泊するという立派な『旅行』で、子供たちは小さいスーツケースを引いた『小さな旅行者』でした。

懐かしい思い出

『子供は親から離れて強くなり、親は子供から離れて一息つく』という、園長の粋な考えのもと、ずっと続いている恒例行事でした。
朝早くからビッシリの遊びや活動、夜はプロを招いてのマジックショー、盆踊り大会など盛り沢山なスケジュールでした。
準備やお世話をする先生方はかなり大変だったと思いますが、参加する園児と預けるにとっては喜ばしく素晴らしいイベントでした。
園名に『インターナショナル』とついているだけあって、普段のスクールランチではいろんな国の料理が出され、ハロウィンなどのイベントも盛大で、子供にとって刺激のある楽しい幼稚園だったなぁと懐かしく思いました。

キャンプ終了

娘がキャンプ中の平日は、私は普段通りに仕事をしていたので『自由なお休み』ではありませんでしたが、それでも帰宅後自分の好きなように時間を使って静かに過ごせる贅沢で幸せな日々でした。
娘のことでキャンプ先から連絡が入ることもなく、キャンプも順調に進んだようで、お互いに良い6日間になったと思います。
そしていよいよ、キャンプから戻る娘を迎えに集合場所へ行くと、すっかり日に焼けて逞しい顔つきになった子供たちが、はしゃぎながら家の人のお迎えを待っていました。
すごく汚れた格好の女の子が私の方に向かって走ってくるので「誰だろう?」と思ってよく見てみると、それは私の娘でした。

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娘の活躍

顔も帽子もTシャツも薄汚れていて、ジーンズの膝には血の染みがつき、束ねた髪の毛はところどころほどけてボサボサでした。
「6日間会わないだけで随分と汚くなったなぁ・・・」呆気にとられている私に、娘は元気よく「帰りに転んだ!」自信満々な様子で言いました。
娘のお世話をしてくれたスタッフの方が「6年生がリーダーに決まったので副リーダーをしてもらったのですが、とてもよくチームをまとめて導いてくれましたよ。何かを決めるときも率先して発言して、とても頼りになる存在でした。帰りにキャンプ場で転んでしまいましたが・・・」と、キャンプ中の娘の様子を教えてくれました。

野比のび子

私の知る娘はいつも鈍くさいので、私は娘のことを常々のび太のような子』だと思っていました。
なのでそのスタッフの方の話を聞いて驚き「私が知らないだけで、本当はしっかり者へと成長しているのかもしれないな・・・」とちょっぴり感動しながら娘の方を振り向くと、娘は相変わらずの薄汚れた格好ニッカリと笑っていました。
「うーん、やっぱり私にはどうしてもこの子のしっかりした姿は想像できない・・・だって転んでこんな状態になって帰ってきてるし・・・うーん(-_-;)」少し悩み「できれば他所でだけじゃなく、私の前でもしっかり者になってくれるといいなぁ…」切に願いながら帰りました。

最高の初キャンプ

帰宅してからもキャンプ中のテンションがしばらく続き、いろんな体験についてあれこれ話し続ける娘の様子から、6日間のキャンプ生活を思いきり満喫したことが伺えました。
娘が幸せそうにしていることが私の一番の幸せなので、良いキャンプツアーとアウトドアの達人のスタッフの方々、一緒に過ごした子供たちとの御縁に感謝し、とても嬉しく思いました。
毎年違った内容のキャンプを企画しているとのことなので、来年はどんな場所どんな冒険が待っているのか、娘も私も今から来年の夏のキャンプへの期待が膨らみます。

『娘と私の夏休み』その2へ続く

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『実務修行』が6か月過ぎて

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6か月分の成長

昨年末の研修から始まった、私の『オフィスワーク』の実務修行が無事6か月を過ぎました。
最初の頃は久しぶりの勤務初めてのオフィスワーク緊張しまくりで、目の前の仕事をこなすのが精一杯の毎日でした。
少しすると異常なくらい忙しい日々が訪れ、時間内に仕事をこなせずに、負け犬気分お腹いっぱい味わいました。
その後は段々と状況が落ち着き、全体の流れを理解する余裕ができ、仕事の仕方を少しずつ自分流のスタイルに変えて、進行状況をきちんと把握できるようになり、0からスタートして6か月間『実務修行』に値するくらいの妥当な成長はできているように思えます。

憧れの仕事

新しくできるようになったことが増える度に自信がつき、この『実務修行』充実していることを実感できます。
新しい仕事のチャンスをくれる上司と、自分の時間を割いて指導してくれる先輩のお陰です。
オフィス内にはいろんなセクションがありますが、より幅広い業務内容の今の自分のポジションに就くことができて本当に良かったと思いながら御縁感謝です。
私にとって、とても興味深い企画があるのですが、私の現状ではあまり携わることができないので「もっと実力がついて、いつかあんな企画にも携われるようになれたらなぁ・・・」夢見たりもしています。

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1年後の理想像

教えてもらって身についたいろいろな仕事は、慣れるまではどうしても時間がかかるので、7か月目のこれからは処理のスピードをテーマに『実務修行』をしていきたいと思います。
来年またあの恐ろしく忙しい時期がきたら、初めてのことでアワアワしていた今年と比べて、どれだけ迅速かつ正確に仕事がこなせているかを比較するのが今から楽しみです。
『効率よく合理的に時間内にサラッと業務をこなせている自分』実務修行を始めて1年後になっていたいと思う理想像です。 フフフフフ。

厳しい現実

6か月間鍛えられたお陰で、通勤の満員電車の乗りこなし方も身につき、以前ほどは通勤でクタクタにならなくなりました。
家に帰ってからは疲れ果てて、食後は気がつくと眠ってしまっていたのですが、最近はお酒を飲んだりしても尚且つ起きていろんな作業ができるくらいまで体力がついてきました。
『毎日健康で美味しく食べれる』のが一番の幸せだと思っているので、ダイエットなどいっさい考えていませんが、あわよくば『通勤』という毎日のウォーキングで少しでも痩せたらなぁ・・・と思いつつ、増えた10キロもの贅肉はそう簡単になくなるものではないという厳しい現実をそっと見つめている今日この頃です。

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必要な感覚

『戦闘モード』で仕事をしいるうちに、危機管理能力機転を利かせる応用力など、今までのんびり生活してきた中ですっかり忘れていた『仕事に必要な感覚』が徐々に蘇えってきました。
独身時代の仕事では、自分の下にいるスタッフを教育する立場にいたので(といっても年齢は私より皆10~15歳くらい上でしたが)、スタッフが手掛けた仕事の最終チェック完璧にこなすのが私の役目でした。
自分が教育し、最終チェックをしている以上、何か問題が起こったとしたらそれは自分のミスで、責任は全て自分にあると自覚して、常に言い訳なしの仕事をしてきました。

人の上に立つということ

その、注意深さ、正確さ、潔さを要する役割を通し「人の上に立つとはこういうことで、それをきちんとこなすからこそ上下の信頼関係が築かれるものなんだな・・・」と学びました。
ふと職場で、やる気に溢れた新卒の新人さんたちの配属先を見ると、皆それぞれ「この人の下で育ったら伸びない訳がない」というくらい優秀な先輩の下に就いていて、何となく親心的な気持ち「良かったねぇ・・・」としみじみ思いました。
新しく学ぶ人のやる気や仕事の実力、心構え教育する側次第良くも悪くも変わるので、人事担当者の洞察力はさすがだなぁと思いました。

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慎重なチェック

今回、一番下の立場として働き始めた私は「教えてもらいながら、きちんと仕事のチェックもしてもらえて、なんて安心なんだろう。上の人の指示に忠実に従う分、責任をもって守ってもらえるんだから、一番下って気が楽だなぁ・・・」と過去の自分の立場との精神的なギャップ心地良く感じていました。
でも、いつまでもぬるま湯に浸かっていては修行にならないとハッと気付き、実際は上の人にチェックしてもらっても、自分が仕事の最終チェックをする役目だと想定して、今後は責任と緊張感をもって見直すことにしました。
甘い考えで周りに負担を掛けながら働いていたダメな自分反省です。
(このバカタレがっ!このっ!このっ!)

いずれ自分で事業をすることになったら、最終的な責任は全て自分にあるという状況になるので良い訓練
になります。

意味のない謝罪

人間なので残念ながらミスは起こってしまうものです。
だからこそ、その防止の為のチェックが欠かせなく、その役割は重要です。
ミスには内部でカバーできるものと、取引先からの苦情に発展してしまうものがあるので、特に後者のミスに関しては再発防止の対策を練り、注意を払わなければなりません。
そのミスのせいで相手が誰かに激怒され低い評価を受けたり、せっかくの貴重な時間が台無しになったりしたとき、謝罪したところで相手にとっては全く意味がなく、何の解決にもならない大迷惑なことだからです。
『ゴメンで済んだら警察いらない』って、実は凄く真面目な教訓だと思います。

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あてはまる教訓

自分に対して苦情を言っていなかったから相手は怒っていないものと判断するのはとても危険なことです。
「苦情を伝えてきたお客様が1人いたら、同じ気持ちのお客様が他に20人はいると思え。1人は幸いにも苦情を伝えることに自分の時間と労力を費やしてくれたが、他の20人は何も言わずに自分を見切って去って行ったのだ。それは自分が謝罪のチャンスも与えてもらえない程の最低な評価をされたのだと理解しなさい。」と、前の職場で教わりました。
それは普段の人間関係にもあてはめることができる教訓だと思っています。

実は残酷な仕打ち

仕事は仲良く楽しくだけでは成り立たないので、ときに厳しい対応や態度も必要となるのは仕方のないことです。
その厳しさをただの不機嫌な意地悪ととるかメッセージととるかはその人次第で、良い方へ向かうも悪い方へ向かうも結局は全て本人の意識次第なんだと思います。
よく知る間柄で、本当は言ってあげた方が良いとわかっているのに「せっかくの関係が悪くなるから・・・」とか「恨まれると嫌だから・・・」助言も指摘もせず笑顔で『放置』して、なぁなぁにするパターンってよくありがちですが、一見『良い仲間』『味方』のように見えても、実際物凄く薄情で残酷な仕打ちだと思います。

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キーパーソンと『苦さ』

『良薬は口に苦し』で、指摘や注意を聞くのは耳が痛く嫌なものですが、そんな嫌われ役をしてくれるのは自分の非を正してくれる貴重な人だと思います。
無茶や理不尽な行動振り回す厄介な人がいたら、上手く関わる技を身につけることで自分が人間的にスキルアップできるという解釈もできます。
身近にいて何も正してくれない人がいたり、耳が痛いことをズバリ言う嫌な人がいたりすることを考えると、『本当の敵は身近にいる』という説と『自分にとって嫌な人、厄介な人こそが実は人生のキーパーソン』という説に大きく頷けます
(もちろんキーパーソンは親しい人の場合だってあります)
私には圧倒的にパンチのきいたキーパーソンが存在し、そのお陰で大幅に成長できていると思われます。
『学びの喜び』『苦い思い』などいろいろありますが、大人だからこそ良さがわかるビールの苦みワインの渋みのように『苦い経験』もじっくりと味わいながら更なる成長逞しく続けていきたいと思います。
(ビールもワインも嫌いじゃないんで・・・キメッ★ ピーマンだって余裕で丸かじり! イエスッ★)