最近の私


実務修行の積み重ね

私は9月に、仕事でイベントの開催を手掛けました。
柔軟な考えで新しいアイディアを取り入れ、進化に挑戦しながらもルールにのっとり着実に仕事をこなす女性上司に採用してもらえた日から、私の『実務修行』は始まりました。
自分が取得してきた資格を生かし、過去の経験から得た知識とスキルを応用しながら新たな学びを重ねる発見の日々非常に興味深いものでした。
上司が段取りをするイベントのちらしを作成したり、参加者を集めて確認の連絡を取ったり、参加者のデータを入力したりという裏方的な作業から始まり、その仕事が滞りなくこなせるようになると、毎年、定期的に行われている企画を丸ごと任せてもらえるようになりました。

新たな課題

今回のイベントは、私が提出した幾つかの企画案の中から新たな企画として採用されたもので、イベント開催に必要な手配の段階からほとんど全て任せてもらえることになりました。
新たな企画の為、毎年開催している定例イベントと違い、前年に倣って同様に進めるという訳にいかず、一から手配をする必要がありました。
初めてのことだったので、交渉や確認には注意を払い『報告・連絡・相談』を繰り返し、上司に教わりながら仕事を進めました。
自分の仕事もかなり忙しい中、私の仕事に落ち度がないかチェックとフォローをしてくれる上司に申し訳なさを感じながらも、そんな風に育ててもらえることが本当にありがたかったです。

まさかの展開

頭と気力をフル活用し緊張しながらイベントの準備を進めていたところに、9月6日の震災があり、既にイベント参加者の募集を開始していたので50人の定員に対し半数近くの申し込みがきていましたが、震災の影響で中止になるのではないかと私は思いました。
ですが、大きな余震がない限りは予定通り開催するとのことで、この組織のガッツに驚かされました。
押さえていた会場は安全確認が終わるまで使用許可が出ない状態だったので、私は使用可能な予備の会場をすぐに押さえることにしました。
運良く予備の会場を押さえられ、もともと押さえていた会場の使用許可がおりなくてもイベントを開催できるように整いました。


学びの基本

予備会場の収容人数がもともと押さえていた会場より少ないので、念の為、定員人数を少なく変更し調整することにしました。
結局、もともと押さえていた会場の使用許可が出たので、当日は約30人の参加者を広い会場に迎えイベントが開催されたのですが、参加者は程よい間隔の席でイベントの内容に集中できていたようなので、定員数を少なく調整してかえって良かったようにも感じられ、次回からの定員設定の参考にしようと思いました。
こんな風に、実際に自分の目で見るからわかることやその場の感覚、それによってひらめくアイディアもあるので、やはり体験することこそが学びの基本なのだと感じました。

挑戦と成長

自分が考案して、ほとんどの段取りを任されたイベントは初めてだった為、慎重かつ手探り状態で準備を進めていたところに震災があり、その影響で見通しが更に不安定になってしまい「何てこった!」と思いましたが、日々の実務修行の集大成ともいえる、私にとって重大な仕事だっただけに、困難を乗り越えて無事にこなすことができ感激と満足感でいっぱいでした。
失敗を避ける一番の策は『挑戦しないこと』で、それもまた無難に生きる為の術ですが、私は今回イベント参加者から感謝の言葉を頂き「大変な思いをしても挑戦して良かった」と思い、「これからも失敗を恐れないで挑戦する気持ちを大切にしよう!」と心に決めました。

ラッキーな私

私の上司と私は、同世代なのですがいろんな面において性質が真逆です。
だから私は『自分とは全く違う考え方とやり方』を知り、従来の自分のスタイルに取り入れて臨機応変な使い分けを覚えることができました。
尊敬できる上司の下で働けるのは幸運なことなので、これからもなるべくたくさんのことを学びたいと思っています。
力強く仕事をこなし活躍する女性がいるからこそ、女性のパワーが認められ社会的立場がどんどん確立されています。
私がチャンスをつかみ、仕事にやり甲斐を感じながら成長できているのも、上司のお陰なので、私は上司に心から感謝しており、世の働く女性には益々輝いて欲しいと願っています。


不思議な体験

先日、私は人生で二度目の不思議な体験をしました。
一度目は今から10年以上前、まだ独身だった頃で、友人宅に泊まっていた私は午前4時か5時ぐらいにふと目を覚ましました。
カーテンを閉めていなかったからか、遮光カーテンではなかったからかは忘れましたが、夏の陽ざしで部屋の中はとても明るく「今日もいいお天気だなぁ」と思いました。
仰向けで寝ていたので姿勢を変えようとしたところ、全く体を動かすことができず声も出せませんでした。
過去に金縛りの体験もなかった私は何が起こっているのかも、どうしたらいいのかもわからずに、仰向けのまま目線を天井から徐々に自分の足元の方に移しました。

奇妙な感じ

私の足元に灰色の人影のようなものが立っていて、顔や体のパーツはボヤっとしていて見えないのですが、私を見下ろしているのが何となく感覚でわかりました。
息ができず苦しいという訳でもなく、痛みも身の危険も感じなかったのですが「えーっ、何これ?!どうしよう・・・」と私は焦りました。
少しするとその影が私の身体の上にフワッと倒れてきて、そのまま私の身体に重なるようにスッと入ってきました
その影は少しヒンヤリとした感触で、私は「ヒィーッ!」と心の中で叫び、ただただ呆然としていましたが、少しすると手足の指先が痺れ始め、だんだんと身体が動くようになりました。

疲れ×仰向け=金縛り?!

自分には霊感なんて絶対ないし、きっと霊体験の類とは一生無縁だろうと、大した根拠もないまま勝手に安心しきっていた私は、何だかショックでした。
その体験が夜中とか、暗くていかにもなタイミングではなく、朝方の明るいときでまだ良かったなぁと思いながらも「またこんな体験したら怖くて嫌だなぁ・・・」と不安でした。
人にその体験を話すと「疲れすぎると体が動かなくて金縛りかと思うことってあるよ」とか「仰向けで寝てるとそういうことになりやすいよ」と言われるぐらいで、その体験以降は何も起こらなかったので、私もそんなに深刻に考えずに「不思議な体験だったなぁ・・・」と思う程度で忘れていました。


再びの不思議体験

二度目の不思議な体験は数日前で、午前2時か3時くらいに私はふと目が覚め、仰向けで胸の上に両手をのせた状態でボーっとしながら再び眠りに落ちるのを待っていました。
いつもなら老猫ちゃんに起こされ『撫でろニャー!』『水をかえるニャー!』命令されるのですが、今回は側に老猫ちゃんの姿はなく、私は「今日は眠れる!」とホッとしていました。
すると「イライラ、イライラ、イライラ・・・」と言う声が私のすぐ側で聞こえてきて、誰かが私の両手と両手首を締め付けているように感じ、ハッキリとは見えないのですがおかっぱ頭の女子がいるような気がしました。

怒りの叫び

もの凄いダメージを受けるような痛みではありませんでしたが、明らかに攻撃をされているのだと感じました。
「何?誰なの?」と思いながら腕を動かそうとしましたが、身体が動きませんでした。
何故だか私は焦りや身の危険を感じなかったので、そのままジッとしていると、今度は二の腕をギュッとつねられました。
10キロ以上も太り、タプタプした立派な二の腕になりましたが、脂肪とはいえ二の腕はつねられるとかなり痛いので、私はけっこう早い段階でアタマにきて、夜中なのにまぁまぁ大きめの声「やめろ!!(怒)」と言い、胸の上に置いていた自分の両手を左右に思いっきり振り払いました。

のんきな家族

その瞬間、私への攻撃は止み、おかっぱ頭の女子が消えていくのが何となくわかりました。
つねられた二の腕がジンジンと痛み「一体、何のつもりなの?!脂肪ならつねってもいいと思ってんの?!」と、私はプリプリと怒り、ブツブツと文句を言いました。
離れた場所でスヤスヤ眠る老猫ちゃんを見て「猫がいる家に霊は寄ってこないって聞くけど、老猫は例外なのかな・・・まぁ、今のは私の夢だったのかもしれないしね(^^;)」と呟きました。
そして、隣で私がキレながら騒いでいるのに全く気付かずのんきにグーグー寝ている娘を見て「誰かをアテにすることなく強く生きていこう」と改めて思いました。
ある意味、そんな決意を再確認する良い機会だったのかもしれません。

私、これからも自力で頑張ります( ;∀;)

『今年の夏』Vol.2


おばあちゃんの『My 田畑』

私の実家がある地域では、昔からその土地に住んでいるお年寄りはそれぞれ『My 田畑』『My 山』などを所有しており、趣味として田畑で農作物を栽培し、家族で美味しく頂くのが一般的でした。
今年の8月で102歳になった私のおばあちゃんも以前は『My 田畑』『My 山』を所有していたので、家の庭だけではなく広い田畑でお米果物野菜を栽培しており、そのお陰で私は小さい頃から季節ごとの美味しい農作物をたくさん食べて育ちました。
特に夏はほとんどご飯を食べずに、大好きなイチゴ、スイカ、メロン、トマト、キュウリ、アスパラガスだけを毎日食べていたような気がします。
「夏と言えばスイカ!」それが私と娘の合言葉ですが、娘は私と違って畑から好きな果物を採ってきていくらでも食べられるという環境で育っていないので、スイカはカットされたパック入りのものを買って食べるのが普通です。

イカな夏

イカ1玉を半分に切ってスプーンでそのまま好きなだけ食べていた私としては、娘にもその醍醐味を味わって欲しく、昨年の夏はそこそこ遠くの八百屋で大きなスイカを買い、1ブロック進むごとに休みながら頑張って家に持ち帰り、娘にダイナミックに食べさせました。
娘は大興奮で、嬉しそうにパクパク食べていたので、私は今年も娘にスイカ豪快に食べさせてあげたいと考え、ある日スーパーで大きなスイカを1玉買いました。
いざ持ち帰ろうとすると、昨年よりもスイカを運ぶのが体力的に辛く、途方に暮れていました。
すると娘が「私が持つよ!」とスイカを抱えて歩き出し、ヨロヨロしながらも家までしっかりと持ち帰ってくれました。
逞しく成長した頼もしい娘の活躍で、今年の夏は大きなスイカ1玉を3回購入し、二人で仲良くお腹いっぱい食べました。


リビング・シアター

私は娘に観せたい昔の映画や、一緒に観たい気になる映画があったので、レンタルショップでDVDを大量に借り、娘には飲み物とポップコーンを、自分にはシャンパンとカナッペを用意し、リビングで寛ぎながらのんびりとDVD鑑賞をしました。
『プリティープリンセス』ティンカーベルなどの女の子らしいディズニー映画、アベンジャーズアントマンなどのアメリカンコミックのヒーロー映画、インディージョーンズなどのアドベンチャー映画などいろいろ観ましたが、娘がダントツに気に入ったのは『チャーリーズエンジェル』でした。
娘は空手を習い始めたこともあり、何でも華麗にこなしてカッコよく戦う強い女性の姿に憧れを抱いたようでした。
私は「イイ映画は、何度観てもおもしろいなぁ・・・」と、懐かしさを感じたりワクワクしながら鑑賞しました。

『空手』の魅力

飽きっぽい性格の娘にしてはめずらしく、4月から始めた空手には休まずに通い、家でも熱心に型の練習をして頑張っています。
空手の先生は若い男性なのですが、道家なので礼儀や心構えについての指導もしっかりとしてくれます。
空手の先生が子供たちに言い聞かせる言葉は、人としての基本を説いた至極当然の大事なことばかりで、大人の私も「心を引き締めなければ!」という気持ちになります。
娘は小学6年生だけあって型の覚えが早く、やる気やセンスの面からみて『空手』という武道がとても合っているように思えます。
7月に受けた初の段級審査では11級に合格し、晴れて白帯から色帯に昇級していました。
空手は習得すると護身術としても役立ちますが、私は日本のマーシャルアートとして自国の文化や自分の特技を表現する際にも役立つ、素晴らしい財産になると思っています。

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マイペースな楽しみ方

半年ぶりに娘とボーリングに行きました。
私は、若い頃よりも体重は10キロ以上増加しているのにパワーは年々減少しており、娘と同じ8ポンドの球を選んでも投げるのが大変です。
娘は空手のセンスは良い方だと思うのですが、球技はどうもダメなようで、ガーター防止のレーンに感謝しながらゲームをしています。
私は腕が落ち、娘はセンスがない為、私たちのスコアは残念な数字になるのですが、それでも私たちはボーリングをするのがけっこう好きです。
お年寄り向けのレクリエーションには『サッカーボーリング』という、水の入ったペットボトルをピンにしてビニールボールを蹴って倒すゲームがあるとインターネットで見ました。
私は、そのゲームがボーリング場で新たに導入されたら、体力的な負担が少ない分、世代に関わらず誰もが一緒に楽しめそうでいいなと思いました。

驚きと慄き

娘と初めて4D映画を鑑賞しました。
私の好きな『ミッションインポッシブル』の最新作が4Dで観られるとのことだったので、前作の『ミッションインポッシブル』のDVDを観てしっかりと復習をしてから映画館に出掛けました。
いつものように飲み物とポップコーンを買ってシアターの入口に行くと、係の人に「危ないので手荷物はロッカーに入れてからの入場になります」と言われました。
「もしかして飲み物とかこぼれたりしますか?」と訊ねると「そうですね、気をつけて下さい。」と言われ、どれ程に激しく座席が動くのかと不安になりながら荷物をロッカーに預けて席に着きました。
シアターが暗くなり、4Dのシュミレーション映像が流れると一番前の列の両端からが出て、座席が激しく動いたのに驚き、娘と二人で「ヒィィィィーッ!」と声をあげ、慄いてしまいました。

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4D映画の迫力

映画は、トム・クルーズがいつも通りカッコよく、連続の大胆なアクション期待を裏切らない迫力でした。
「やっぱりこの映画のシリーズは間違いないよね!最高!」と、スピード感を盛り上げる水しぶき振動匂いを感じながら4D映画を楽しみました。
戦うシーンでは座席の背もたれがボコボコ動き、肩や頭を押されるような衝撃が何度も続き、臨場感はありましたが少し居心地が悪かったです。
娘の様子を伺うと、右腕にLサイズのポップコーンをしっかりと抱え、左手でドリンクホルダーに置いてある飲み物を押さえる必死な様子が可笑しかったです。
4D映画に慣れていないせいか途中で少し酔って疲れたので、映画の後はインド人が経営するレストランでエビのマンゴーソースサラダチキンカレーを食べ、エスニックのスパイススタミナをつけて帰りました。

夏バテ知らず

今年の夏は気温の高い日が続き、昨年よりも更に厳しい暑さに感じられました。
私と娘のパスポート輪ゴムでまとめて置いていたら、暑さで輪ゴムが溶けてパスポートの表紙にベッタリとくっついていました。
「輪ゴムが溶ける程の暑さって・・・」と呆気にとられながらも、「そんな酷な暑さの中、我が家の21歳の老猫ちゃんはよくぞ頑張って生き延びてくれたなぁ・・・本当に良かったなぁ・・・」と、しみじみありがたく思いしました。
私が現在住んでいる地域は湿気が少ない方なので、幸か不幸か私は夏バテすることもなく、野菜をモリモリ食べ、キリッと冷えたビールスパークリングワインもすすみ、職場では元気ハツラツ働きました。
私も娘もこの夏はなぜだか物凄く牛肉が食べたくなり『いきなりステーキ』2週連続で行ったり、近所の焼肉屋に行ったりしました。

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大好きな『牛タン』

私は牛タンも大好きで、以前住んでいた地域では決まったお店に定期的に行っていました。
そのお店は現在住んでいる地域にもあるのですが、たまにはちょっと冒険をして違うお店にも行ってみようと思い、前から気になっていた牛タン屋さんへ行きました。
『味噌味と塩味の牛タンの盛り合わせ定食』『牛タンの盛り合わせ定食』を注文したら、薄い牛タンが出てきました。
私がいつも行くお店の牛タンは分厚くても柔らかくて噛み切れることで有名なのですが、薄い牛タンはペラペラしてるのに噛み切れないので、一口サイズにカットしてもらいました。
『牛タンの盛り合わせ定食』には『芯タン』という分厚くて柔らかい牛タンが少し盛りつけられてました。
娘がほとんど食べていない状態で「もうお腹いっぱい」と言うので、私は娘の分の牛タンと麦飯も食べました。

『牛タン』について

娘はデザートメニューの『ずんだアイスクリーム』を食べ、気に入ったようでした。
ほぼ二人分の牛タンを食べ、満腹で幸せでしたが「やっぱり牛タンは分厚くて柔らかいのに限るなぁ・・・」と思いました。
私がいつも行くお店には薄い牛タンはなく、おそらく他のお店で『芯タン』として普通の牛タンと差をつけた値段で出しているものが、そのお店では普通の定食として出されているから、値段設定が他のお店より高いのだろうと気がつきました。
「牛タンは噛み切れなくて嫌い」とか「高い割に美味しさを感じない」と言う人がいますが、薄くて噛み切れない牛タンを食べればそういう感想を持ったとしても不思議はありません。
本当の牛タンの美味しさは『芯タン』を食べてこそわかるものだと思うので、薄い牛タンを食べ、人々が『牛タン=美味しくない』と思い、牛タンが嫌われるのは悲しいなぁと私は思いました。

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せつない『夏の締め括り』

小学校の視力検査で娘が『要再検査』だったので眼科に行きました。
長時間のパソコン使用のせいか、視線を変えたときや遠くを見るときにピントが合わず視界がぼやけるので、私も受診しました。
私も娘も散瞳剤という瞳孔を開かせる目薬をさされ、薬が効くまでしばらく待機し、お医者さんに瞼をひっくり返されながら念入りな検査を受けた結果、特に問題はなく眼の状態も良いとのことでしたが、私の視界がぼやけるのは「老眼のせいです」と言われました。
待ち時間も含め3時間かけてやっと検査を終えたところに『老眼宣言』をされた40代の私は「ガガーン!」と大きなショックを受け、しょんぼりと肩を落として眼科を後にしました。
夏の太陽が散瞳剤の影響を受けた眼に眩しくささる過酷でせつない帰り道でしたが、途中立ち寄ったカフェのランチが美味しくコスパが感動ものだったので、得した気分でちょっぴり元気が出ました。
そんな今年の夏でした。

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2度の震災を経て


老猫ちゃんの予感(?)

2018年9月6日(木)午前3時、私は愛しい老猫ちゃんに起こされました。
老猫ちゃんはお気に入りのマグカップの水が少なくなったとお怒りで「ウニャー!今すぐ起きて水を入れ替えるニャー!!」とばかりに寝ている私の耳元で叫び、若干爪を立てた手で何度も額を叩いておいででした。
私はいつものように「はいはい、わかりましたよぉ・・・(涙)」と仕方なく起きて部屋を明るくし、水を取り返させていただく前におトイレに行くことにしました。
低血圧なので起き上がってすぐに機敏に動くことができない私は、しばらくトイレでボーっとしていると、急にドーンと建物全体が突き上げられるような衝撃を感じ、嫌な感覚で一気に目が覚めました。

『震災』再び・・・

2011年の東日本大震災で被災し、かなり大きな縦揺れや横揺れのオンパレードを経験していた私は、トイレの壁に寄りかかりながら「あっ、この揺れはダメなやつだ!」と直感し、すぐに寝室へ走って戻り娘を起こしました。
娘は過去に経験した地震の恐怖を思い出して「うわぁ、怖いよー!」と泣いていました。
私もトラウマが蘇えり、恐怖で血の気が引きましたが、とにかく娘を抱きしめて「大丈夫だよ、ママがいるから大丈夫だよ。」と何度も繰り返し、前回の震災のときにした身を守る為の行動を瞬時に思い出し、これからやるべきことや必要な物を頭の中で整理しました。

非難の準備

揺れがおさまってからすぐにテレビをつけて地震情報を確認し、津波の心配がないことや震源との距離などを把握しました。
娘に懐中電灯を持って寝室の安全なスペースにいるよう指示をして、私は玄関までの通路の安全を確保し、玄関ドアがきちんと開くのを確認して、自分と娘のを持って寝室にもどりました。
次に、いつでも外に避難できるよう長袖の服とジーンズに着替え、財布保険証などが入ったバッグを手元に置きました。
そうこうしていると急に部屋が真っ暗になり、外の様子を窓から見ると他の家や建物の明かりも消えていたので停電だとわかりました。

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停電の影響

停電になると信号も消え、照明レジも使えなくなるので買い物もできず、電気で管理されているセキュリティーも機能しなくなるので、外は不便で危険な環境になります。
それに加え暗闇の中、娘を連れて外に避難するのはむしろ危ないので、朝になって明るくなるまで家にいようと決め、いつでも避難できる状態のまま待機しました。
災害で停電になるといつも、現地で被災している人はテレビという便利な情報源を絶たれるので、自分の置かれている状況を正確に把握できず、被害の少ない遠い所の人たちだけがニュースや速報で詳しい事情を知っているという、どうにも歯がゆい状態になるのが残念です。

断水と対策

今や、ほとんどの人が所有している携帯電話ですが、大事な時に電話が使えるよう、使用を必要最小限に抑えて電源を確保しなくてはいけないので、情報収集も不自由になります。
そんな状況で不安やストレスを感じ緊張していたので、余震が落ち着いてきた頃には疲れて寝てしまい、気がつくと朝でした。
マンションでは、停電になると各階に水を運ぶモーターが止まって断水になり、飲料水生活水もなくなります。
私は娘を起こし、まずは水を調達する為に出掛けることにしました。
お店はレジが使えず閉店していると思ったので、自治体の施設を目指して歩いていると、コンビニの袋を持って歩いている人がいました。

飲料の確保

訊ねてみると、近所の2軒のコンビニが開いているとのことだったので、私たちは急いで行きました。
2軒ともペットボトル入りの水はもう売り切れでしたが、片方のコンビニにはペットボトル入りのお茶が何種類かあったので、飲料の確保はできました。
電池や懐中電灯、携帯の充電器などはすぐに売り切れたようで、棚に並んでる食べ物も段々と減ってきている状態でした。
コンビニでは非常時でも使用できるレジ用機器を使ってお会計をしてくれていました。
コンビニが開いているのなら、近くのスーパーも開いているかもしれないと思い、次にスーパーへ行くことにしました。

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階段と行列

確保した飲料を、一度、家に置きに行ったのですが、停電でエレベーターが使えないので、マンションの8階まで非常階段を上らなくてはならず、かなりの重労働でした。
気温が高い日だったので汗だくで、休みながら息を切らしてやっとの思いで階段を上りきり、さっそく買ってきたお茶を飲んでしばしの休憩を取ると、気を取り直してスーパーに向かいました。
途中、スーパーで既にお買い物をして両手に荷物を持った知り合いに会い「お店に入るまで1時間も並んだよ!覚悟した方がいいよ!」と言われ「うわぁ・・・そんなに並ぶの?!」とガックリきました。

食料の確保

スーパーの入り口から長い行列ができており、ずっとここに並んでいたら他のお店に行けなそうだし、順番が回ってくるまでにスーパーの物がほとんどなくなってしまいそうだと思ったので、私は娘に1人で並んでもらい、近くのドラッグストア小型スーパーに先に行くことにしました。
ドラッグストアに着くともう品切れで閉店してしまっていたので、私は小型スーパーへと急ぎました。
店内には巡回コースが決まった列ができていて、ペットボトル入りの水は売り切れでしたが、食料の在庫は比較的ある方だったので、私は非常食になりそうなお煎餅パックのご飯とレトルトカレー、そして猫用の缶詰を買い物かごに入れました。

斬新なお会計

食事となるものがなくなったときの為に、一応スナック菓子飲むビタミンゼリーなども買い物かごに入れてレジに進みました。
レジが使えず正確な金額で計算して細かいお釣りを出すのが困難な為、100円以下の商品は全て100円101~200円の商品は全て200円201~300円の商品は全て300円として電卓で計算されるシステムでした。
「おぉー、なるほど!レジが使えなくてもそういう販売方法もあるんだぁ!」と、そのアイディアに感心しつつ「あれ、待てよ。ということは、私が念の為に買い物かごに入れた108円ぐらいのスナック菓子やらお煎餅やらの数々は、全部200円になるってことか・・・」と気づきました。

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親切なスーパー

こんな非常時には、食べ物を売ってもらえるだけでもありがたいことなので、食料を確保できて良かったと思いました。
再びスーパーへと戻ると、娘は行列の半分くらいまで進んでいました。
スーパーのすぐ隣では、各自の容器に水道局の人が水を入れてくれていたので、今度は私が行列に並び、娘は水をもらいに行きました。
娘が水の入った容器を手に私の所に戻ってくると、ちょうど私たちの順番になり、スーパーでお買い物ができました。
缶詰レトルト食品インスタント食品果物などがあり、レジが使えず細かい釣銭もないので、100円、150円、200円とキリが良い安めの金額設定で、買える数は決まっていましたが親切価格でした。

避難所へ

スーパーではペットボトル入りの水を買うことができて助かりました。
買い物が終わるとが降ってきたので急いで家に帰り、1回目よりも更に重い荷物を持って、何度も休みながら時間をかけて階段8階へ上りました。
食事をとり少しゆっくりしていると、娘が通っている小学校の体育館避難場所として開設されたというお知らせメールが入ったので行ってみました。
かなりの人が避難をしており、飲料水はなく非常食の乾パンをもらいました。
携帯の充電をしている人が多く、私も充電をしたかったのですが充電用のプラグを持参していなかったので家に取りに行くことにしました。

試練と根性

小学校でバケツを4つ借り、家に戻る途中の公園で水を入れ、私と娘はそれぞれ2つずつのバケツ4ブロック先の自宅まで運びました。
8階まで運んだバケツの水を自宅のトイレタンクに入れ、残った水を浴槽に貯水して、ソファーの上でぐったりしていると電気が復旧し、水が使えるようになりました。
もう少し待っていれば苦労してバケツで水を運ぶ必要はなく、無駄骨を折った感は若干ありましたが、こんなときに娘に『生き抜く為に必要な行動力と根性』を教えることができたので、体力的には大変でしたが学びの試練として受け止めました。
娘も私もよく頑張ったなぁと思います。


守られている私たち

私と娘は、ご先祖様や故郷の即身仏になられた上人様、2年前に19歳で旅立った老猫ちゃん、そして今も長生きしてくれている21歳の老猫ちゃんたちに常に守られているような気がしています。
前回の震災で恐ろしい思いをしましたが、娘が幼稚園から帰宅して私と一緒に家にいたので、私は娘を守ることができ、私たちにケガはありませんでした。
本当なら次の日から車で東京に出掛ける予定だった為、車にはガソリンが満タンに入っており、スーツケースには旅行用の荷物がまとめてあったので、震災の翌日、道路が封鎖されて移動ができなくなる前に他県の実家に避難することができました。

ありがたいこと

今回の震災でも、たまたま老猫ちゃんが私を(無理矢理)起こしてくれ、家の中が明るい状態だったので被害状況を把握でき、焦って事故に至ることもなく無事に乗り越えられました。
今回は、台風の後の大きな地震だったので、踏んだり蹴ったりだという気もしましたが、台風と地震が同じ日にこなかったことをありがたく思っています。
「わざわざ遠い地域に引っ越したのに、そこでもまた震災に遭うとはね・・・」と私のことを思う人もいるかもしれません。
(実際、私自身も「ウソでしょー!!!」と思いました(^^;)
ですが、私はこの地域に多大な魅力を感じており、予想外の2度目の震災で再び怖い思いはしましたが、それでもやっぱりこの地域に移住して良かったと思っています。

目から鱗』な観点

今回の震災では、この地域の人たちの復旧に対するハングリーさ力強さを感じ、今まで私が持っていた観点とは違う『逞しい生き方』を学べたような気がしています。
「こんな時だから自粛して静かに過ごそう・・・」という考えが当たり前だった私には「こんな時だからこそ負けてられない!どうにかしよう!とにかく前へ進もう!」という姿勢と行動が目から鱗が落ちるくらい新鮮で、やはり北の寒く厳しい土地を開拓してきた人たちの精神を脈々と受け継ぎ築き上げられた『北の大地の文化』は深いなぁと感じました。
私は、この土地に導かれて生きている人生をとても幸せに思っています。

ご自分の家も大変だったはずなのに、震災後すぐに人々の為にお店や避難所などの施設、その他の場所で仕事をしてくれた献身的で勇気と思いやり溢れる皆様に、心から感謝しお礼を申し上げます。

『今年の夏』Vol.1

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貴重なお休み

今、私が住んでいる地域は夏が短く、お盆を過ぎると一気に涼しくなり、日中は気温が上がっても朝晩は空気がひんやりとします。
今朝は、開けた窓から入る外の空気に初秋の香りを感じました。
夏の終わりを寂しく感じる人も多いようですが、太陽が照り付ける激しい季節の後に訪れるピンと張り詰めた静けさが私は好きで、また違う季節の訪れを感じ気持ちが昂ります。
今日は、リビングの定位置でバランスボールに座り、お気に入りの景色を眺めながら、この夏を振り返ってみようと思います。
今年の夏は、職場で以前よりも任せてもらえる仕事が多くなりやりがいが増えた分、忙しさも増し慌ただしく過ぎていく日々の中、娘との楽しい思い出を作るべくなんとか仕事の帳尻を合わせ、お休みを3日とりました。

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こだわりのお席

劇団四季のミュージカルサウンド・オブ・ミュージックを観に行きました。
私は劇団四季のミュージカルが好きで、娘が小さい頃からよく一緒に観に行っていました。
公演によって演出が異なり、見応えのあるお席が違うので、日にちを優先してチケットを選ぶのではなく、自分の中でベストだと思うお席がとれる日を探してチケットを購入するのが私のこだわりです。
例えばオペラ座の怪人はシャンデリアが落ちてくる演出があるのでその位置よりも少し後ろの列の真ん中のお席、美女と野獣はステージの端から端までを使ったレビューがあるので全体を見渡せる後方ブロック1列目の真ん中のお席、『ライオンキング』は動物たちが通路を行進する演出があるので通路の十字部分の角のお席というように、こだわった選択で毎回満足のいく観劇をしていました。

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観劇の醍醐味

ミュージカル鑑賞は私と娘の共通の趣味なので、公演中はリピートして観に行きます。
動物好きな私たちが鑑賞するのにピッタリの『ライオンキング』の公演は、右側の通路と左側の通路で行進する動物たちの種類が違うので、右側のお席と左側のお席を交互に2回ずつ選び、合計4回観に行きました。
今回のサウンド・オブ・ミュージックでは、シスターがミサでキャンドルを持ちながら歌い、通路を行進するという演出があったので、通路側のお席をとりました。
間近で聴くプロの演者の歌声と、そのオーラ圧倒され感動しました。
観劇後は街で少し早めの夕食をとり、「やっぱりミュージカル鑑賞って迫力があってイイよねぇー!」と、夏ならではのイカジュースを飲みながら娘と盛り上がりました。


老猫ちゃんとトカゲちゃん

我が家にトカゲちゃんが遊びに来てくれたので、私たちはゲストのおやつにバナナを用意し、小さくカットして手であげました。
バナナをあげる側の私たちも食べる側のトカゲちゃんも慣れておらず、最初の内は上手く口に入れられなくて苦戦しましたが、トカゲちゃんは舌と上顎と下顎を駆使し、一生懸命に食べていました。
娘に抱っこされ、頭を撫でられながらリラックスしていたトカゲちゃんですが、バナナを食べた後はパワフルに何度も脱走を試みていました。
ウチの老猫ちゃんトカゲちゃんは会うのが3度目で、お互いの匂いを嗅ぎながら鼻と鼻をくっつけ、ちょっぴり戸惑っている様子がとても可愛らしかったです。

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お気に入りのリゾート

今年も湖の近くにあるリゾートホテルに行きました。
湖を一望できる立ち湯や、お風呂上がりに寛げるお洒落な空間が特に気に入っています。
浮き輪をして造波プールで揺られながら過ごした後は、ゆっくりと温泉に浸かり、お風呂上がりに冷たいローズヒップティーを頂きながら湖を眺め、お部屋で少しお昼寝をしました。
夕食は、地元の食材を使ったお料理が並ぶビュッフェスタイルで、いろんな種類があったので2泊しても飽きずに美味しく頂けました。
食後にはショーがあり『ガールズブラスバンドジャズ演奏を聴きました。
夏の間は毎晩、湖で花火が打ち上げられていて、昨年は湖のほとりに出て見たのですが、今年はちょうど花火が見えるお部屋だったのでソファに座って寛ぎながら見ました。


夕方の動物園

この夏は、近くの動物園に2回行きました。
2回とも、たまたま用事が早く済んで時間が空き、単なる思い付きで行ったので、動物園に着いたのは閉園まで2時間もないぐらいの時間でしたが、夕方近くで気温が少し下がったからか動物たちがいつになく活発に動いていて楽しめました。
昼間は暑くてずっと水の中に沈んでいたと思われるカバは、声を掛けるとザブーンと水から顔を出し、短い脚でトコトコ歩き大きなあくびをしていました。
ライオンもめずらしく外にいて「ガオーッ」吠えながら歩きユキヒョウは高い所から素早く降りて来て、私たちの目の前で毛づくろいを始めました。
いつも目を閉じてジッとしているミミズクは鶏肉を片足で押さえながら食事中で、レッサーパンダ愛嬌たっぷりにつり橋の上を行ったり来たりしていました。


アクティブな動物たち

普段なかなか姿を見せてくれないヒグマは目の前に立ち、ガラスをベロベロと舐めていました。
爬虫類館では、大きめのパイソンがニョロニョロと天井に沿って頭を移動させ、身体の模様としなやかな筋肉の動きが美しく、興味深かったです。
トカゲたちもガサゴソと動き回っていて、何だかとても得した気分になり、じっくりと観察していたのですが、爬虫類館は館内の設定温度と湿度が高めなので夏場はしんどい
気がしました。
この春に新設されたシロクマ館に行くと、トンネル状の水槽や面白い見せ方の水槽があり、シロクマアザラシ気持ちよさそうに泳いでいました。
まだ古いエリアに残されているシロクマとアザラシもいたので「早く全員が新しいエリアに移って快適に暮らせますように・・・」と思いました。


いろんな気持ち

娘が、子供だけ参加の1週間ほどのキャンプに行ったので、私はしばし静かな生活を送ることになりました。
バスに乗り、一人旅気分ワイン葡萄の栽培作業に出掛け、初めてのサクランボ狩りを体験し、あとはただひたすらのんびりと『贅沢な静寂』満喫しました。
キャンプが終了したお迎えの日、こんがりと日焼けして、あちこちに擦り傷を作り、昨年と同じように薄汚れた格好に変わり果てた娘が笑顔で戻ってきた瞬間から、再びいつもの騒がしい生活が始まりました。
「さようなら、束の間の静かな日々よ(涙)」と思いながらも、お寿司ビールを頂きながら娘の土産話を聞き「親から離れた環境で様々な体験をして一段と逞しく成長し、楽しい思い出を作って無事に帰って来てくれて良かったなぁ・・・」としみじみ思いました。

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気ままな休日

我が家の愛しき老猫ちゃんがお世話になっている動物病院『猫の写真展』のチケットを頂いたので、娘と一緒に見に行きました。
まずはお気に入りの『いきなりステーキ』でいつもの『乱切りステーキ300gダブルオニオン』をペロリと食し、お気に入りの写真展で世界中の猫ちゃんたち
にウットリと見とれ、この上なく幸せな気分でした。
展示会場の側ではたくさんの猫グッズが販売されており、娘が釘付けになっていました。
「そんなに猫グッズが気になるなら、ママと猫グッズを作ろうよ!」と言って家に帰り、フェルトで作れる物やデザインを考えていたら段々と眠くなり、そのまま老猫ちゃんと一緒にお昼寝をしたら夜になっていました。
結局、何も作らずに1日が終わってしまいましたが、それはそれで猫のような気ままな休日でアリだと思いました。

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『リメイク』のリレー

近くの観光地に出掛け、娘と一緒にガラス工房グラス作り体験をし、それを夏休みの工作にする予定が、あまりの暑さで「涼しくて過ごしやすい秋に行こう!」と変更になりました。
フェルトで作る猫グッズも良かったのですが、デザインから考えて作ると時間が掛かるので、簡単だけどアイディアがポイントの『リメイク』に決定となりました。
娘が幼稚園で着ていた私の手作りのスモックがあり、私が布地を足してサイズを直すと、娘はそのスモックを小学3年生の終わりまで着続けてくれました。
今度は娘がそのスモックの裾を縫い閉じて袋状にし、リボンを2本縫い付けて取っ手を作り、手提げバッグへとリメイクしました。
縫う箇所は少なくても手縫いだった為かなりの根気と時間を要し、娘は完成後やりきった感いっぱいで、私もそんな娘のアイディアと頑張り嬉しく誇らしく感じました。

『今年の夏』Vol.2へ続く

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『過去のブログ』を振り返る Vol.5

ブログを始めた頃の記事を、現在の書式スタイルに編集して掲載し、皆様にぜひご覧頂きたいと思いました。
どうぞよろしくお願いいたします(^^)/

Vol.7『バランスボールと二度目の成長期』


憧れの身長

私は近年『二度目の成人式』ならぬ『二度目の成長期』を迎えています。
普通ならば、だいぶ大人になってからは年齢を重ねるごとに徐々に縮んでいく身長が、この2年で3センチも伸びたのです。
ずっと154センチという小柄な身長『可愛らしさ』として、40歳を過ぎてもしれっとアピールし続けていましたが、今は憧れだったいわゆる標準身長(私の世代ではそうだったと思われる)157センチのボディを手に入れました。
自分が157センチだと知ってから、私は嬉しさのあまり背筋を伸ばして姿勢良く自慢げに歩くようになりました。
 

成長の理由

身長が伸びたのは、バランスボールに座る生活に切り替えたことと関係があるのではないかと私は睨んでいます。
ソファーや普通の椅子に座るのとは違い、バランスボールは体の重さを吸収して変形するので、重力によって背骨がギュッと詰まることなく座っていることができ、腰への負担軽減されているように感じます。
つい猫背になっても、姿勢が変わるとバランスボールが動いて体重が掛かる点と角度が変わるので、背中を丸めながら背筋を伸ばすストレッチをしているような状態で気持ち良く座っていることができます。

バランスボールの凄さ

本来ならば、バランスボールは様々な運動に取り入れながら活用されるべきものなのでしょうが、私の場合はバランスボールを使って特別なエクササイズをする訳でもなく、ただソファーや椅子の代わりにして足をしっかり床に付けた楽な状態で座っているだけです。
それでも、姿勢が変わって体の中心がズレる度、インナーマッスルが自然と働いて体の芯を真っすぐ保ち続けるというトレーニングになっているようで、「何の苦労も感じないまま、知らない間に身体が鍛えられているなんて素晴らしい!」と、バランスボールの素敵すぎるシステムに心から感謝しています。


身長と体重

バランスボールには大・中・小の3種類のサイズがあり、大きすぎると床に足がつかずグラグラして安定感に欠け、小さすぎるとテーブルとの高さが合わず暮らしづらくなってしまう為、私は中くらいの直径50~55センチぐらいのものを使っています。
ツボ押し効果も考えてボツボツがあるバランスボールを使用していたのですが、最近は体重の増加によりすぐにお尻が痛くなるので、通販でノーマルなものを購入し「身長が3センチ伸びたんだから、体重だって増えて当たり前だよねー!」と、明らかに比率が合わない増加体重をサラリと流し、体重計を部屋の隅にそっと押しやりました。

『物忘れ』と『物持ちの良さ』

ノーマルなバランスボールが届いたのですが、忙しくしていた私はすぐに利用せずに「今度にしよう」と片付け、何か月後かに「いい加減、新しいバランスボールに変えようかな・・・」と購入したバランスボールを出そうとしました。
ところが、片づけた場所を思い出すことができず、張り切ってスペア用と2つ購入したのに、未だに1つも利用できておらず、新品のバランスボールは今も家のどこかで箱に入ったまま待機中です。
そんな訳で、私は今も慣れ親しんだボツボツのバランスボールのお世話になり続けており、物持ちが良いのでこのまま何年も使い続けるのだろうと思います。

私の野望

私は「ヒラキ」という通販サイトで、1個780円(税込み842円)のバランスボールを購入しました。 ※2018年8月現在は1個680円(税込み734円)と、更にお買得になっているようです。
大きさは直径55センチで、カラーはピンクとブルーがあり、空気入れポンプも付いている親切でお得な商品なので、バランスボールが気になっている方、試してみたい方に役立つ情報になればと思います。
あわよくばこの調子で160センチぐらいまで成長し、今までとは違う視界の生活を送るという密かな野望を胸に、私の(ただ座っているだけの)バランスボール生活は今日も続きます・・・


Vol.8『昭和の死語への愛』


昭和好きな私

私は昭和時代が大好きです。
謡曲もテレビ番組も映画もアニメも、それらが醸し出すレトロ感も、育児環境も、今ほど便利ではなかった通信環境や電化製品も全部大好きです。
昭和時代の私はまだ子供でしたが、いろんな面であの頃の方が単純で面白味があったように思います。
私は昭和の言葉が特に好きで『ザ・昭和』的なフレーズを聞くと心をくすぐられ、気になって仕方がありません。
それは随分と前から「死語」と言われ廃れ果て、現在使用すると周りに引かれてしまう言葉ですが、私にとっては常に魅力的で、思わずワクワクしてしまう言葉なのです。

突然の『ボイン』

先日、大人の女性が集まる『起業家との勉強会』に参加し、ランチタイムの雑談で『SNSはプロフィール写真が巨乳だと確実にアクセス数が増える』という話題になりました。
「ボインってやっぱり人気があるわよねぇ。」
「いつの時代もボインの需要って大きいのね。侮れないわ。」
「やっぱり、ボインは男性の憧れなのかしらね・・・」
「いやいや、っていうか『ボインの需要』って何?!その表現、どうなの?!」
「やだぁ、そもそも『ボイン』って死語じゃないの!」
「ホント!昭和の言葉!死語よ!」
「そもそも『ボイン』って言い出したの誰?!」
と、ちょっと面白い展開になりました。


『死語』と『言っちゃった感』

昭和を愛する私は、知的でエレガントな大人の女性たちの会話に『ボイン』という昭和の死語が飛び交う状況と『言っちゃった感』いっぱいに慌てふためく様子を見ると、なんだか嬉しくて楽しい気分になりました。
何ならこの際『サタデーナイト』『ボインのカワイコちゃん』『ディスコでフィーバー』『オレッチ』『ナウいハンサムボーイ』『なんちゃって』と死語の王道を極めたワードを羅列し、鳥肌が立つような『ダサイ』発言をしてみたくなりましたが、そのお洒落な大人の女性グループから追放されて勉強ができなくなるのは避けたかったので、私は必死に我慢して愛しい死語たちを飲み込みました。

玉砕する40代

ナウいいう言葉がまた流行ったらいいなぁと思っている私は、過去に何度も若者との会話にわかりやすいくらい強調してその死語を使ってみたのですが、私が40代の為「あ、この人きっと死語だって思ってなくて普通に『ナウい』とか使っちゃってるんだ・・・オバサンだし、痛くて気の毒だから傷つけないようにそっとスルーしてあげなくちゃ・・・」と、全く突っ込まれることなく、逆に可哀相な感じで気を遣われるという、とても残念な結果に終わってしまいました。
それは私にとって、とても『ガビーン』まいっちんぐなことでした。

繰り返される流行

私は、若者の間でも敢えて昭和の死語を使うことが流行り、また昭和の素敵な世界観で世の中が満たされることを期待しています。
平成生まれの人が昭和の歌、映像、本などを知り「なんかこれ、凄くイイ!」と感じることがあるように、良いものはやっぱり良いし、魅了されるものです。
時代と流行は繰り返されるのが世の常なので、ファッション、文化、ダンスなど、とにかく様々なものに昔のニュアンスが取り入れられる流れの中、いつの日か堂々とナウいというような『死語』が当たり前の会話に登場するようになるのを心待ちにしています。

『ワイン体験レポート2年目』8月


始発のバス

2018年8月4日(土)に、ワイン葡萄の栽培作業をしてきました。
今回は娘が5泊6日のサマーキャンプに参加中だったので一人で行ってきました。
天気予報によると午後から雨で、朝の9時から作業を始めて午前中には完了させたいということになり、私は朝5時に起きて始発のバスに乗りました。
始発ならバスでも時間がそんなにズレることなく来るだろうとバス停で待っていたのですが、お目当てのバスがなかなか来ず、予定の時刻を5分、10分と過ぎていく中「もしかしたら、始発は道路が空いているから逆にだいぶ早くバスが行ってしまったのかもしれない・・・どうしよう・・・」と不安になり次のバスの時刻を確認すると、遠くまで行くバスの為1時間後まで便がありませんでした。

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一人旅気分

肩を落として途方に暮れているところへようやく待ち焦がれていたバスが到着し「あー、良かった!まったく・・・朝からハラハラさせるアイウォンチューだぜ★と、安堵のあまりちょっぴりおかしなテンションでバスに乗り込み、焦りと緊張でカラカラに乾いた喉をレモン水で潤しました。
久しぶりの単独行動で、ちょっとした一人旅気分に浸りワクワクしていたので、車窓からの見慣れた景色もとても新鮮に感じられました。
「そういえば独身の頃はオーストラリアやヨーロッパを一人で旅して、なかなかの冒険をしたなぁ・・・」と、いろんな国を訪れたことを思い出しながら懐かしい気持ちでバスに揺られ「今度は娘と二人旅でどこの国を訪れようかなぁ・・・」と考えていました。


彩とりどりの風景

ワイン葡萄畑がある施設に着き敷地内を見渡すと、何だか全体的にグレードアップしているように思えました。
の他に馬が2頭仲間入りし、ニワトリたちも変わらず元気そうでした。
馬たちのエリアは羊とは分かれていて、除草用に迎えた馬で調教などはされてなく人に慣れていない為、撫でたり乗馬したりは出来ないとのことしたが、馬を近くで見る機会もなかなかないので、観察するだけでも私には楽しく思えました。
屋根付きのテラスデッキが、自然の中でゆったりと寛げる優雅な空間を演出し、敷地内の花や農作物はボリューム満点に育ち、彩とりどりの風景でした。
春に植えたワイン葡萄の苗木もいくつかは順調に育っており、いずれワイン葡萄棚に移植するのが楽しみになりました。

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夏のワイン葡萄

ワイン葡萄棚のエリアに行ってみると、ツルが棚の一番上のワイヤーよりも高い位置まで伸び、葉がフサフサと繁っていました。
棚の一番下のワイヤー辺りには可愛らしいミニチュア版の、緑色の葡萄がいくつもぶら下がっていました。
昨年、私は夏のワイン葡萄栽培作業に参加出来なかったので、この時期のワイン葡萄の成長状況を目にするのは初めてで、小さいながらも張りのあるしっかりした葡萄の実を見て、大地の恩恵と逞しい生命力に感動しました。
施設のスタッフにワイン葡萄の状況を聞くと、今年の6月は雨が多かった為、ワイン葡萄たちは果実としてよりも植物としてどんどん成長してしまい、ツルや葉だけがやたらと育っていて、葡萄の実の数は予想していたより少ないとのことでした。


長雨の影響

ワイン葡萄栽培を指導してくれている近所のワイナリーのオーナーは、本当なら今年は昨年の2倍の葡萄の実の数が期待できたところ、長雨でどんどんワイン葡萄のツルが伸びてきたときに、ツルの成長にそれ以上養分を取られるのを止め果実の成長に栄養分を与える為に、伸び続けるツルの先を切る『摘芯』という作業をしないでしまったせいだと後悔していたそうです。
今年は、その地域全体のワイン葡萄畑が同じ様な状態で、雨の中まめに『摘芯』を行ったいくつかのワイン葡萄畑だけは多くの実がついているとのことでした。
私としては昨年と同じくらいの量の収穫が見込めるのなら、あとはワイン葡萄の品質ワインの醸造方法昨年を上回る味のワインが出来上がればオッケーかなと思いました。


『除葉』と『摘芯』

夏のワイン葡萄の栽培作業『除葉』『摘芯』で、今回の『除葉』は葡萄の実の為に風通しの良い環境を作ってあげ、カビや病気の発生を防ぐというものでした。
葡萄の房のすぐ上にある葉は、土から養分を運ぶ為に必要なので残さなくてはならないのですが、葡萄のツルが交差していたり密着していたりで取り除くべき葉と残すべき葉の見極めが難しい作業でした。
『除葉』はワイン葡萄棚の両側から念入りにチェックしないと、繁った葉に葡萄の房が隠れていて見えないので、集中力と時間を要しました。
『摘芯』は長く伸びているツルをワイン葡萄棚の一番上のワイヤーの位置で切り揃え、どんどん伸び続けるツルに栄養分をとらせずに、果実の成長に栄養分を与える為の作業で、特にコツなどはなくとにかく切り落とすという感じでした。

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危険がいっぱいの夏

ツルも葉も主役の果実に負けず日々成長し続けるので『除葉』『摘芯』は今後、定期的に繰り返される作業のようでした。
また、雑草にワイン葡萄の成長に必要な土の栄養分をとられないように、ワイン葡萄棚の周りの『除草』も同様に繰り返し必要となる大事な作業で、鎌や草刈り機を使いまめに行われていました。
ワイン葡萄の葉に小さなコガネムシがついていて、作業をしているとボロボロと落ちてきたり、葉の裏に毛虫がついていたり、ハチやアブが飛んできたりと、夏のワイン葡萄栽培作業には危険がいっぱいでした。
ワイン葡萄棚のすぐ隣のエリアには2頭の馬がいて、岩塩を舐めて塩分補給をしていました。
馬の背中にはたくさんのアブがくっついていて、馬が体を揺さぶって追い払ってもなかなか離れず、気の毒なくらいでした。

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サクランボ狩り

10時半になると屋根付きのテラスデッキ手作り感溢れるお洒落な木のテーブルには、冷たい麦茶、地元特産の林檎ジュースお菓子の他に、一緒にワイン葡萄の栽培作業をしていた人の差し入れのキュウリの浅漬けや昨年この施設で収穫して冷凍していたサクランボが用意され、小休憩は素敵なお茶会になりました。
その後、またワイン葡萄棚に戻り、それぞれ黙々と作業を続け、午後1時前には作業が完了しました。
施設のスタッフに誘われ、午後から果樹園にサクランボ狩りに行くと、大きな木にルビーのように赤く輝くサクランボが散りばめられていました。
もうシーズン終了間際だったので木の高い所にしか実がない状態で、けっこうな高さの脚立に上って摘まなくてはならず、私の初のサクランボ狩りかなりハードなものとなりました。

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美しい果樹園

完熟した大きなサクランボをさっそく摘んで食べてみると驚くぐらい甘くて、腰に下げたカゴにせっせとサクランボを摘み入れる合間にいくつも食べました。
敷地内にはプラムやブルーベリー、ラズベリー、カシス、カラントなども植えられていて、休憩後はブルーベリー狩りをしました。
ラズベリーはそんなにないから、味見程度に摘んで食べてみて」と勧められたので摘んでみると、実が崩れやすく摘むのがとても難しく「洋菓子用のラズベリーや冷凍のきちんと整った形状のラズベリーは、一体どんな風に収穫されてるんだろう?!かなり高度な職人技だよなぁ・・・」と思いました。
食用葡萄の棚もあり緑の立派な葡萄の房がぶら下がっていて、その果樹園は美しい絵画のような景色も楽しめる場所でした。


本日の収穫

果樹園で摘んだサクランボブルーベリーを1パックずつと、ワイン葡萄棚のある施設でもらった特大のズッキーニシソの葉を手に、私は帰りのバスに乗りました。
盛り沢山な1日だったので、帰りはいつものように車窓から大好きな日本海の景色を眺め終えると心地良い眠りにつきました。
家に着いてすぐに、数日後に帰ってくる娘の為にサクランボブルーベリー冷凍保存しました。
ズッキーニは他の野菜や豚肉と一緒にガーリック炒めにし、シソの葉は焼いた鶏肉を巻いて南蛮味噌をつけ、レッドアイ(ビールとトマトジュースのカクテル)と共に頂きました。
暑い夏はやっぱり、肉と野菜、トマトのリコピンパワーで決まりです!
愛しい老猫ちゃんとソファに並んで静かに寛ぎながら、早朝から健康的大自然の中で過ごした私の長い一日は幕を閉じました。

大地の恵みに感謝です★

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お疲れ気味な心たち


忘れがちなこと

人への対応の仕方には『ちょっとした違い』が多く潜んでいて、それにより笑顔良い関係が生まれたり、不要な憎み合い争いが生まれたりします。
人に挨拶をされた際にきちんと挨拶を返すのか、失礼な態度で無視するのか、お互いにぶつかってしまった際に「すみません」と謝るのか、「お前が悪いからぶつかった」と文句を言うのか、そんな些細な事からでもお互いに受ける印象や抱く感情は大きく違い、大人でも小さな子供のように感情のコントロールができなくなり争いに発展します。
大人が子供と同じレベルの行動をしてしまうなんて情けないようにも思いますが、きっと忙しい日々の中で直面する様々な問題が多すぎると、誰もが当たり前に守れていたマナーだとか思いやりだとか、そんな大切なことをつい忘れてしまうのかもしれません。

手の掛かるお年頃

先日、4~5歳ぐらいのやんちゃな男の子を連れたお母さんが、スーパーのレジで多くの小銭をバラバラと落としていました。
小銭を拾い集めるお母さんに、近くを通りかかった年配の女性が「ここにも落ちてますよ」と小銭を指さしながら教えてあげると、そのお母さんは「わかってます!」迷惑そうに冷たく答え、年配の女性は「だったら早く拾えばいいじゃないの」と気分を害して立ち去りました。
親切で声を掛けている人に対してそんな態度をとらなくても、ただ「はい」と答えれば済む話だと思いましたが、きっとあのお母さんは言うことをきかずにいろんなことをしでかすお年頃の子供を育てる日々に疲れてるのかもな・・・と、可哀想に感じました。
私も娘があのくらいの頃は育児がしんどかったと思い出し「あと少ししたら段々と手が掛からなくなるから、それまで頑張って!」と思いました。


通勤電車にて

ある朝、通勤の際に駅で眼の不自由な若い女性に会いました。
混雑する電車なので、その女性が無事に乗れるのか心配で、どこまで行くのかと声を掛けると私と同じ駅だったので、私はその女性と一緒に電車に乗ることにしました。
電車が到着し、いつも通りもみくちゃになりながらその女性と電車に乗り込み、安全そうなポジションを確保すると、「もう少し下がってもらえませんか?」「あぁ?嫌だよ、うるせぇな!」というやりとりが聞こえてきました。
どんどん人が乗ってくるのに、自分が立っている場所から一歩も動かない若い男性がいて、スーツ姿の男性が「乗る人がたくさんいるんで、ちょっと場所を空けて下さい。」と促していたのでした。
それに対して若い男性は再び「だったらお前が下がればいいだろ!」と乱暴に言い、スーツ姿の男性は呆れて言葉を失っていました。

苛立つ若者

電車が発車するとスーツ姿の男性が「皆が乗りやすいように少し動いて欲しいと言っただけなんですよ」と再び言うと「うるせぇよ!お前が動けばいいだろ!」と若い男性が攻撃的に返し、次の駅まで電車の中は不穏な空気でした。
私はそんな態度をとる人間の顔とナリが気になったのですが、一緒に電車に乗った女性を揉め事から遠ざけ、きちんとサポートするという(勝手に自分で決めた)重要なミッションがあったので、わざわざ振り返ってその若い男性の顔を見ませんでした。
社会で生活する以上、人に対して乱暴な話し方をするのは明らかにマナー違反ですが、きっとその若い男性はそんな最低限のマナーを守る余裕もないほど、何らかの大きな不満不幸を抱えていたのでしょう。
私はその若い男性の幼稚な行動を残念に思いつつも、その若者が早く苛立ちから解放され、優しくなれたらいいのになと思いました。


投げやりな講師

他人に話しかけられたり質問されるだけで、攻撃をされたと思い込み、ムキになって過剰に反応している人をたまに見かけます。
私は娘がまだ小さい頃、母親として我が子の身の安全を守る為にいろんな知識を身につけようと、救命講習を受けに行きました。
質疑応答の時間に年配の男性講師に「何か質問はありませんか?」と言われたので手を挙げると、あからさまに「何だお前は!俺様の説明に何か不満があるのか!」というような表情をされ、私は「えっ?」と戸惑いながらも、いろんな状況が重なった場合の優先順位について質問をしました。
すると「まぁ、臨機応変に対応するしかないでしょう。」投げやりな回答をされたので、この人に質問をしても意味がないと判断し「わかりました」と言って、後日、他の方法でその答えを得ることにしました。

弱さの表れ

私は、自分が欲しい知識を得る為に合理的に行動し、知識を手に入れる方法何パターンも考えるので、その年配の講師の面倒くさそうな返答や態度に別に困りはしませんでしたが、私が講師だったら興味を持って真剣に聞いて質問までしてくれることに感謝し、きちんと丁寧な説明をするし、意見があがれば「おぉー、なるほど!」と素直に受け止めて参考にするけどなぁ・・・と不思議に思いました。
『質問=自分に対する攻撃』と捉えてしまう人というのは、自分の考えや発言に自信を持てない弱さや、常に人に攻撃的な態度をとられ続けた結果、反射的に防御の姿勢をとる習慣があると思われるので、もしもその男性講師が自分を高圧的に見下す人に囲まれて、ずっと委縮しながら生きてきたなら苦しかっただろうなぁ・・・と思いました。


二人の女性

つい最近、職場のお手洗いで「臨時職員なんかに情報は見られないようにすればいいのに!」強い語気で話している二人の女性を見かけました。
その女性たちが臨時職員で、仕事が広がり過ぎて大変だから「自分たちになんか情報を見せないでくれたら仕事の負担が減るのに!」という意味合いなのか、自分たちは正職員で「臨時職員なんか信用できないから情報なんて見せたくない!」という意味合いなのか、あまり知らない人たちなので判断がつきませんでした。
前者だとしたらよほど仕事が大変なんだなぁ・・・と不憫に思いますが、後者だとしたら同じ職場で働いている人に対する差別的発言にかなり引きます。
そんなに重要な情報ならば企業が責任を持ってきちんと管理すべきであって、臨時職員がそんな言われ方をするのはずいぶんと酷い話だと思いながら、私は年上であろう緩い服装の二人の女性を眺めていました。

スキルと知識

社会問題となっている雇用の格差について私は、正社員と非正規社員の間にある違いは優遇されるかされないかという運の良し悪しと御縁の問題で、実力の優劣によるものとは限らないと思っています。
新卒で正社員として雇用されたとしても、何らかの理由で退職して他の会社に就職すれば、ヘッドハンティングでもない限り中途採用という理由で自動的に非正規社員として迎えられるのが現代の一般的な流れだと思います。
ある企業ではチームを率いて優秀な仕事をしていた人が、違う企業に就職すれば立場も待遇も変わり、そこでの勤続年数は0からのスタートになりますが、その人の『スキルと知識』までもがリセットされる訳ではないので、場合によっては前からその企業で働いている人よりも実績をあげることだって当然あり得る話なのです。


正当な評価

待遇に差がある人間同士が一緒に働く以上、優遇されている人間低待遇の人間よりも仕事をしなかったり、同じくらいの仕事しかこなさなかったりすると、様々な問題に発展してしまいます。
また、低待遇の人間が優遇されている人間と同じ責任や働き方を求められるのもおかしな話で、やはり労働に見合う対価が支払われるべきだと思います。
『勤続年数』『立場』を武器に自分を優位に見せようと必死な人も稀にいますが、私は『仕事の勝負は仕事でするもの。仕事ができない人間に発言権なんてない。』というのが暗黙のルール下剋上的な環境で働いてきているので、職場においては誰のことだろうと仕事に対する姿勢や実力でしか評価しませんし、媚びへつらったりもしません。
勤続年数が短くても、向上心が強く応用力に長けている人間には敬意を払い、立場や年齢に関わらず学ばせてもらいたいと思います。
社会が肩書き重視のスタイルを卒業し、誰もが実力に見合った正当な評価を受けられるようになれば、働く人間のレベルが上がり事業の質がより良くなると私は考えます。

疲れた心に響く言葉

吐き捨てるような口調『臨時職員』の話をしていたあの二人の女性の発言の意図愚痴なのか差別なのか今も気になるところですがヘイトスピーチだった場合は企業の社会的信用に関わるので)、彼女たちの歪んだ表情を思い出すと「ストレスだらけで幸福感を持てない人生を送っているのかなぁ・・・」気の毒に思います。
そして最近の私もまた、蓄積された不満や怒りに支配されてあの二人の女性のように歪んだ表情になっていたであろうと自分を振り返り、反省し、原点に返るべくブルーハーツ『青空』『人に優しく』を聴き、その歌詞を噛みしめました。
子供の頃に当たり前にできていた真っすぐなものの見方シンプルな考え方人に対する優しさは生きていく上でとても重要なのに、失くしてしまうのは怖いことです。
お疲れ気味な心に響く言葉が詰まったその2曲を、よろしければ皆様もぜひ聴いて歌詞に注目してみて下さい。

♪ 聞こえて欲しい、あなたにも・・・『頑張れー!』