弥生3月の思い出と変化

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22歳の老猫ちゃん

道路の雪もだいぶ消え、穏やかなお天気の日々が続き、この地域にしてはめずらしく早い春の訪れを感じています。
温かい日差しの中、目を覚ました大地の香りがする心地良い空気に、何だか嬉しい気持ちになります。
3月3日のお雛祭りにはウチの老猫ちゃんがめでたく22歳になりました。
22年間という長い年月、私に幸せを与え続けてくれている愛しい老猫ちゃんと出逢えたことに深く感謝しつつ、大きな病気もせずに長生きしてくれていることを本当にありがたく思っています。
以前は老猫ちゃんにお誕生日や特別な日にはお刺身などをあげていましたが、年齢と共に胃腸も弱ってくるので、今は食べ物でお祝いするのではなく、これでもかというくらい時間をかけてひたすら撫でて甘やかしゴロゴロと喉を鳴らしてリラックスできる時間をより多く作るようにしています。

一緒にいられるありがたさ

3年前にもう1匹の愛しい老猫ちゃん19歳で旅立ち、私はその死を受け止めたときに、頭での一般常識的な認識ではなく、大事に思う存在と一緒にいられることがいかにありがたいかを身をもって知りました。
それから私は、夜中に老猫ちゃんに起こされて『撫でろ指令』を出され、どんなに眠いときでも「今日も生きててくれてありがとね。幸せをくれてありがとね。」と言いながら撫でるようになりました。
以前は、お寺や神社にお参りに行くと私は必ず「家族が長生きできますように。」と、自分が家族とずっと一緒にいたいという思いを優先させて祈願していましたが、19歳で旅立った老猫ちゃんが加齢による腎臓や甲状腺の疾患でどんどん痩せて、毎日しんどそうに生きている姿を見てからは「家族がどこも痛くなく、毎日を笑顔で過ごせますように。」と、長生きよりも痛みのない日々を祈るようになりました。

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『感謝の意識』と『幸福感』

やっぱり動物も人間も毎日どこも痛くなく過ごせるのが一番の幸せなんじゃないかと思います。
病気をすることもなく普通に暮らしていると、健康な日々を当たり前のことと人は思いますが、自分が病気をしたり、身近な人が病気で苦しんでいるのを目にすると健康のありがたみに気づくきっかけになります。
健康のありがたみに気付いて以来、私は「今日もどこも痛くなく美味しく食べれて幸せだったなぁ♥」と日々を振り返るようになり、家族がどこも痛がることなく生活してくれていることに感謝するようになりました。
今まで『普通』と思っていたことに感謝し『ありがとう』『幸せだなぁ』という、意識をポジティブにする言葉を繰り返し発するようになったことで、生活は何も変わっていないのに自分の中で幸福感がどんどん増していくのがわかりました。

自分の幸せ

人間には多かれ少なかれ欲求がついて回るものですが、私は『健康こそが一番の宝』と思うようになってから、家族の平穏無事な暮らし美味しく食べられる幸せ意外にはあまり欲を感じなくなったように思います。
抜群のスタイルでお洒落に洋服を着こなし、素敵な容姿を保つことにも女性として確かに魅力を感じますが、私の場合「でもやっぱり、食べたいものを好きな時に好きなだけ食べられる幸せの方がいいな。実際に私、太ってても幸せだし♥」となるので生活習慣病に関する数値を気にして、健全な食生活を考えるくらいで、スタイルや容姿に対する執着はほとんどありません。
自分の幸せが何なのか確信すると人間は、自信と余裕から自分の在り方を悟り、他人と比べて自分の存在価値を確認したり、あれこれとむやみに欲を持たなくなるのではないかと思います。

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似て非なる『信念』と『欲』

自分の信念を通すこと我を通すことと一緒で欲深いことだと解釈されることもありますが、私は『信念』『欲』『似て非なるもの』だと思います。
なので『欲張らない=主張をしない』ということでも『欲がない=戦わない』ということでもなく『信念を主張する=欲を出す』ということでもないと思っています。
人間社会がどんどん発展を遂げ、現在の技術や文化に至れたのは『競争して勝とうとする欲』『達成しようとする欲』『知識を身につけ生かそうとする欲』などの様々な欲があり、それらの欲を満たす努力をしたからこそ生まれた結果だと思うので、欲を持つことが悪いことだとは思いません。
大事なのは『信念』『欲』のどちらにおいても、間違った方向に進まないように気を付けること、間違ったのなら方向性を正す決断と行動をすることだと思います。

娘のお誕生日

今日は娘の12歳のお誕生日で、娘は買ってきたチョコタルトケーキにホイップクリームやイチゴ、カラフルな砂糖の飾り、お誕生祝い用のチョコプレートなどをデコレーションしてオリジナルケーキを作っていました。
そして、娘が生まれた時間に合わせてそのケーキを私と2人で一緒に食べました。
不器用な手つきで、それでもニコニコと楽しそうにケーキをデコレーションしている娘の姿が何気に笑えて、写真をとりながら「そういえば、12年前のこの時間に生まれてきたんだよなぁ・・・」と当時を振り返りました。
陣痛が始まってから産むまでに28時間も掛かっていた私は「安産なら平均7時間というところ、何でよりによって私は普通のお産の4回分も時間が掛かるんだ・・・理不尽過ぎる!」と、あまりに長く続く苦しみの中で走馬灯のようなものを何度か見ていました。

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母親としての決意

何だかんだでようやく生まれた娘と対面し、ホッとした気持ちで「初めまして、私のところに生まれてきてくれてありがとう!」と声を掛け、娘の顔をよく見るとおでこに緑色の何かがついていました。
「この緑色のものは何ですか?」と訊くと、助産師さんは「あぁ、それは赤ちゃんのウンコですね。生まれてくる途中についたんでしょう。」と答えました。
「あのぉ・・・できればそのウンコは拭いていただけませんか?」とお願いをして助産師さんにおでこを拭いてもらっている娘を眺めながら、私は「おでこに緑色のウンコをつけて生まれてくるなんて、この子にはきっと強運がついているに違いない!」確信すると同時に「おでこに緑色のウンコがついてるけど、私は絶対にこの子を命懸けで守ってしっかりと育てるわ!」強く心に誓ったことを今でもハッキリと覚えています。

保護者のランチ会

そんな娘もこの4月からいよいよ中学生になります。
仕事がとにかく忙しい為、必然的に職場を優先する形で娘の学校行事にはほとんど出席していなかったのですが、卒業前という大事な時期の行事ということもあり、法律で定められた労働者の権利である『有給休暇』申請して取得し、久しぶりに参加してきました。
学校行事の前に6年生の保護者のランチ会があり、ホテルのレストランに行きました。
4人ずつのテーブル席で、私は1人で参加したので、3人が座っているテーブルに混ぜてもらいました。
そのテーブルは、3人の子供を育てていて、1番上の子はもう大学生で2番目の子は高校生というベテランママが2人と、2人の子供を育てていて、上の子が現役の中学生で、この春から娘が通う中学校の先輩にあたるお姉さんのママというメンバーでした。

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ベテランの先輩ママたち

私はこれから娘が初めて中学校に通うので、入学準備はもちろんのこと、環境の変化や勉強のこと、スマートフォンの与え方など、とにかくわからないことだらけでしたが、3人の先輩ママたちは既に経験している育児過程なので、話を聞いていてとても勉強になりました。
最近は小学生でもスマートフォンを持っている子供が多い中、そのママたちはスマホは高校から!」という意見で、私も含め全員一致でした。
一番目から鱗だったのは塾の重要性で、私としては「高校受験が近くなったら、やっぱり塾に通った方がいいかな・・・」ぐらいの感覚だったのですが、この地域では高校受験が独特で、中学3年間の日々の小テストや定期テストの点数で内申点のランク付けが行われて、受験のときは当日のテストの点数だけではなく内申点のランクが大きく影響するので、受験前だけ頑張っても手遅れになるとのことでした。

納得なこと

帰宅後、娘にスマートフォンは高校生までは持たせない家が多い」ということと「中学1年生から塾に通った方がいい」ということを話したところ、娘も自分が知っているお姉さんたちが実際にそうしていたならとすんなり納得し、スマートフォンを諦め、塾の説明会に出席することになりました。
塾の先生にも高校受験のシステムを聞き、本番一発勝負ではなく日々の頑張りも考慮されるのは良いのですが、その反面、各学校でテスト問題のレベル評価の厳しさ、競争率などが違う為、ある学校ではAランクをもらっていても違う学校の基準だとBランクの評価になるなど、テスト問題と評価基準に統一性がなく不公平さが出てくる厄介なシステムだと思いました。
また、この地域で普段、当たり前のように人をランクで分けるような差別的発言をよく耳にするのは、こういった地域的背景があるからなのだと納得しました。

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新たな展開

生活環境が変わるタイミングで、娘の勉強に対する意識が変わるのは良いことだと思うので、塾の春期講習をきっかけに学ぶ楽しさを知って自信をつけてくれたらいいなと思います。
塾の先生たちは、教え方の研修を受けた後に実践を重ねてきているだけあって、子供が飽きないような教え方とフォローが上手で、私もこんな先生に教わったら勉強が楽しいだろうなぁと思いました。
私は今回、子供の学習を通してまた新しい指導者を知り、学校の先生は学校生活の総合的監督指導のプロで、塾の先生は勉強に特化している分、勉強を教えて理解させるプロなのだと感じました。
3月は私も娘も予想以上に忙しい日程になりましたが、娘の今後の展開と、忙しい日々に自分がどんな風に合理的に力を発揮していけるのかが楽しみです。

近づく春を感じながら


我が家の春

最近、少し気温が上がり穏やかなお天気が続いているせいか、何だかとても眠くてまったりとしがちです。
私が住んでいる地域にしては珍しく早い雪どけと、柔らかな陽射しに、近づく春を感じます。
年度の変わり目は娘の学校行事や新年度の準備があるのですることが多く、仕事もいろいろな業務が重なり一段と忙しくなりますが、楽しい行事新しい始まりがいっぱいの、明るい色彩溢れる春はやっぱり私の大好きな季節です。
3月は雛祭りもあり、我が家の愛しい老猫ちゃんも娘も私も、みんな揃って3月生まれなのでお誕生日のお祝いが続く上に、今年は娘の卒業入学という記念すべき行事もあるので、この春は一段と大盛り上がりになりそうな予感の我が家です。

ミュージカル鑑賞のこだわり

先日『リトルマーメイド』のミュージカルを鑑賞してきました。
公演が始まったのは何か月も前なのですが、私はロングラン公演の舞台を鑑賞するときは、早い時期に観ることよりも納得のいくお席で観ることに重点を置くタイプなので、人気の高い『リトルマーメイド』でお目当ての席が購入できる公演日を選んだところ2月の公演を観に行くことになりました。
新たな演目として東京公演に始まり、いくつかの都市で公演を重ね、やっとこの地域に来てくれたミュージカルなので、鑑賞する日を心待ちにしていました。
わざわざ遠くまで出掛けなくても素敵な舞台鑑賞ができる環境に感謝しながら、娘が4歳の頃から私たちは様々な舞台を鑑賞させてもらっています。


『リトルマーメイド』

海の中という設定で創り上げられたステージには、様々な工夫が凝らされていて、舞台の隅々まで興味深かったです。
深い青色にカラフルな海の生き物や海藻などがとても映える華やかな世界観に加え、海の中を泳いでいるように見せる為に役者がワイヤーで吊られた状態で身体を動かし続ける演出に、感心しながらずっと目を奪われていました。
私は、ディズニー映画として『リトルマーメイド』が上映された頃から、娘は小さい頃から何度となくDVDで観ていたお話なので、劇中の歌にも親しみがあり「無邪気にプリンセスに憧れていた小さい娘が、この春からは中学生になるのかぁ・・・」懐かしさと感慨深さを感じながらミュージカルを鑑賞していました。

新しい魅力

この演目は通路を役者が通るような演出がない為、ステージ全体を一目で見られるようにと後方真ん中ブロックの最前列の席を選んだので、ステージいっぱいに広がる歌やダンスをしっかりと楽しめました。
観客席には幼稚園児くらいの女の子がけっこういて、聴き慣れた歌と綺麗なお魚や人魚が次々と出てくる舞台を夢中でおとなしく観ていました。
子供にも人気の『ライオンキング』では、悪役が出てくるシーンがかなりシリアスな演出ですが、この演目では悪役コミカルな演技をするので、小さな子供も怖がることなく観れるのだろうと思いました。
最近、近くは見えるけど遠くがぼやけて見える私の目には、ステージ上の役者の顔がハッキリと見えずちょっぴり残念でした。


制服の下見

観劇の後はレストランで早めの夕食をとり、娘が中学校で着る制服を見に行きました。
販売している店舗が複数あり、その店舗により扱うメーカーが違う為、中学校から配布された案内広告を見ただけではよくわからなかったので、何店舗かまわりメーカーごとのデザインを見てからどれを買うか決めることにして、まずは下見をすることにしました。
第一候補に考えていた、女の子に人気のメーカーデザイン生地を見ると、思ったよりも特別感がなかったので、デザインよりも機能性を重視して購入することにしました。
その日は試着をしないつもりだったのですが、ある店舗で60代ぐらいの女性店員さんにとても感じ良く勧められ試着をすることになりました。

意外と可愛い制服

娘が通う中学校の制服は、地味でパッとしないデザインだと私たちは思っていたのですが、試着してみると思っていたよりも可愛くて、ちょっと嬉しくなりました。
制服となると、通常は3年間通して着るものなのでサイズ選び苦戦します。
大きい洋服は小さくお直しすることができても、小さい洋服を大きくお直しするのは難しいので、大きめのサイズを選ぶのが無難なのですが、あまり大き過ぎるサイズだと見た目が良くないので、制服のサイズ選びは本当に悩みどころです。
結局、1サイズ大きめの制服に決め、本格的に生地を切ってお直しをすると元の寸法に戻せなくなるので、生地を切らずに私が簡易的なお直しをして現在のサイズに合わせることにしました。


努力の成果

私は以前、アパレルの仕事をしていたのですが、金融機関からの転職だった為、ファッションへの興味と情熱は強くてもお洋服の仕組みに関する知識があまりなかったので、個人的に洋裁教室に通って勉強した結果、多少のお直しや娘のお洋服を作るぐらいはできるようになり、娘が小さい頃はお洋服浴衣、幼稚園の卒園式用のハロウィーン用の仮装ドレスなどを作っていました。
現在の仕事を始めてからは、とにかく忙しくて何かと時間が足りないので、手間は掛からないに越したことはないのですが、自分が身につけた技術を活用する機会があると過去の努力の成果を実感できるので、娘の中学校生活の準備に自分の技術がまた役立つことを嬉しく思います。

接客のプロ

最初は下見のつもりでしたが、娘が制服を試着したことでサイズお直し方法などが具体的に決まったので、私たちはその場で制服を注文してきました。
お洋服の販売に大事なのは、まずは試着をしてデザインの良さを知ってもらうことなので、試着する気のないお客様にも気分良く試着してもらえるような接客技術が必要となります。
私は、娘が気持ち良く試着できるよう導いてくれた店員さんに接客レベルの高さを感じました。
「感じの良さというものは仕事をしてきた年数だけでも、トークの上手さだけでもなく、心掛けや心遣いによっても大きく違いが出るもので、必然的にそれに伴った実績へと繋がるのだろうなぁ・・・」と思いました。


『洞察力』と『リスク管理

心遣い洞察力には密接な関係があり、どんな仕事においても重要な要素といえると思います。
なぜなら、洞察力がなければ状況を正確には把握できませんし、目に映る上辺のことだけが全てだと思っている人は、本人が深く状況を理解している気になっているだけで実際は浅い理解しかできていないので、心遣いはもちろんのこと的確な段取りもできないからです。
仕事にはリスク管理が必要となりますが、それは「こんなことが起きたらどうしよう・・・」とか「スムーズに事が運ばず悪い方に転んだらどうしよう・・・」というネガティブな発想があるからこそ考え出される対応策なので、常にポジティブシンキングだけで仕事を考えている人にリスク管理はできません。

段取りの仕方

それは段取りの仕方においてもいえることで、順調なら1週間でいける案件だからといって「じゃあ、1週間あれば問題ない!」と、リスク管理もせずに希望的観測で段取りを決めれば、何か起きたときにすぐさま締め切りに間に合わなくなり、立て直す時間もなく取引相手に迷惑が掛かります。
「間に合わなかったら待ってもらえばいい」という考えでは信頼を失うということも知っておかなくてはなりません。
時間がない場合は仕方ありませんが、日程を決める段階で融通が利く状況ならば、わざわざ余裕のない日程を組んで自分のチームを追い込む必要はありません。
段取りを任されている人間には、思いつき予想ではなく、きちんと状況確認リスク管理をした上で段取りを組む責任があるのです。


『木を見て森を見ず』

また、運営においても同じことがいえ、目先の数字や実績の為に取引相手に無理難題を押し付ければ一時的に数字を上げることができますし、自分たちの方が優位な立場なら押し付けるのも簡単でしょう。
ですが、取引相手が表立った非難をしてこなくても、そんな強引なやり方をすれば嫌われて敬遠されるのは必至です。
世の中には『木を見て森を見ず』な行動に対し「数字を上げたいなら相手に迷惑を掛けない方法でしないと信用を無くす」諭して他の方法を指導する管理者もいれば「いいぞ、その調子だ!数字を上げた者勝ちなんだから相手の都合なんて関係ない!」煽る管理者もいて、後者のような『木を見て森を見ず』な運営をする管理者の下で、その管理者と同様に良くない方向に進んでしまう人は可哀相な気がします。

読み聞かせと教訓

『北風と太陽』というお話があり、私は娘が小さい頃その絵本を何度も読み聞かせしていました。
旅人の洋服を脱がせる競争で、北風は力任せに風を吹き付けて服を飛ばして脱がそうとしますが、寒い風に吹かれた旅人は凍えながら必死に自分の服を手で押さえて離しません。
太陽は温かい光で辺り一面を照らし、旅人は陽気暑さに自ら服を脱ぎ、太陽が競争に勝つというお話です。
私は娘に、そのお話の北風『強引さ・意地の悪さ』を、太陽『優しさ・温かさ』を、旅人『人の心』を表していて、人は嫌がらせをしたり力づくで支配しようとする人には頑なに心を開かず優しく温かい気持ちの人には自然に心を開くものだと、娘が小さい頃から教えてきました。


シンプルな道理

そのお話の教訓は、子供にだけではなく大人にも大切だと思います。
威張っている人間や、中心となる人間だけが良ければ他の人間はどうでもいいと考えている組織のもとに人は留まりません
私は、世間で最近よく耳にする『人材不足だから働く人間が集まらない』というセリフは、本来なら大事に育てるべきだった人材を今まで随分な差別的扱いで、次から次へと使い捨てにしてきたツケが回ってきたことへの言い訳にすぎないと思っています。
とは言え、どんなに周りが悪習批判したところで何も変わりはしないので、今までそんな風にしてきた人々組織自体が、北風から太陽に変わる努力をする時だと自ら気付き行動をすれば良いと思います。
小さな子供でも理解できるシンプルな道理を、大人が理解できない訳がなく、自分たちが変えようとしなければ悪い状況はずっとそのまま変わらないのですから。

『考える力』と『協調性』


衝撃の二者面談

娘が小学校低学年のとき、二者面談で担任の先生に「お宅のお子さんは考える力がありません」と言われました。
ウチの娘は「ミカンが2つ、リンゴが3つありました。」という算数の文章題の問題を読んでいても「私はミカンが好きだから、ミカンが5つの方がいいなぁ♥」と、豊かな想像力で話が脱線して家庭学習がすんなりと進まないぐらいだったので『考える力がない』とはどういうことだろうと不思議に思いました。
また、他人の子供を『考える力のない子』と親に向かって言い放つ人も珍しいなと思いつつ、学校の先生にそんな風に言われるなんて、ウチの娘は学校で一体何をやらかしてしまったのだろうと不安に思いながら「例えばどういうことでしょうか?」と訊ねると、担任の先生は「えっ、例えばですか?!」と、私に質問されたのが全くの予想外という様子で、その場で答えを考え始めました。

先生の意見

一人の人間を『考える力のない子』否定的に断言しておきながら、その理由を説明する用意もしていないなんて一体どういう人なんだろうと私はその先生に驚きました。
ようやく説明が始まり内容を聞くと、社会の授業でいろんなマークが書いてある表を見て、それぞれにどんな意味があるのか考えようと先生が指示を出した際に、他の子供たちはすぐに教科書を開いて正解を探しているのに、ウチの娘は教科書を開かずに自分の想像で答えを考えていて、結局どの答えも当たっていなかったとのことでした。
私はその説明を聞き「考えるようにと指示を出されて自分の想像力を発揮して考えた娘の何がダメなんでしょうか?」と訊ねると、先生は「だって、他の子はちゃんと教科書を開いて正解を見つけているのに、お子さんは正解できなかったんですよ!」と、「えっ?何でわからないんですか?」ぐらいの勢いで私に言ってきました。


私の意見

私は考えましょうという指示を出されたのに、多くの子供たちは自分で考えることをせずにすぐに答えが書いてある教科書を開いて正解を探したんですよね。考えましょうという指示通りに自分の想像力一生懸命に考えた娘の何がいけないんでしょうか?正解を探して答えなさいという指示なのであれば、教科書から正解を探すのが妥当でしょうから先生のおっしゃることもわかりますが、先生は考えましょうと指示を出したんですよね。私がその場で授業を受けていたとしても、私は娘と同じように解釈し同じ行動をとりますし、指示に対する行動としてそれが間違っているとは思いません。今回の事例から考えると、娘にあるのが『考える力』で、他の子供たちにあるのは『教科書から正解を探す力』ということなのではないでしょうか?」とゆっくりと先生に話しました。

様々な指導者

私が話し終わると、先生はしばらく考えてから「なるほど、確かに・・・」という表情で「そうですね、すみません。」と謝ってきました。
私は先生からの謝罪が欲しかった訳ではないので「別に謝って頂く必要はないですよ。」と言いました。
そして「ただ、子供たちが日々そういった指導を受けることで『考えること=教科書から正解を探すこと』と間違った理解をしたまま成長して、将来、答えが書いてあるマニュアルがないと何もできない人間になってしまうのは怖いことだなぁと思いました。」率直な感想を述べて帰ってきました。
『先生』も人間ですから、経験値理解力考え方はそれぞれみんな違い、対応指導の仕方も人によって異なります。
子供を育てていると幼稚園や学校など、子供が通う教育機関を通して様々な個性を持った『指導者』に出逢うので、こちらもいろんな意味で勉強になります。


考える力

指導者本人が『考えること=教科書から正解を探すこと』と解釈しているならば、そのように指導される子供たちだけではなく面談する保護者も「先生がそう言っているんだから正しいのだろう」と安易に信じてしまう危険性があると知ったことも、私にとっては新たな学びでした。
保護者が指導者と接していく際に大切なのは、相手の肩書に惑わされることなく、話の要点と観点を見極めた上で正論なのかどうかを判断することだと思いました。
私は、先生に「考えましょう」という指示を出されて周りの子供が教科書を開いて答えを探し出す中、他人の行動に流されずきちんと自分で考えて答えを出した娘感心し、娘の理解力芯の強さ誇りに思いました。
子供たちが自分の力で考えて出す答えは個々の想像力や発想の賜物であり、どのアイデア素晴らしいのです。

『協調性』の解釈

その一件に関連して、私は『協調性』の解釈について考えました。
『協調性』とは「他の人と物事をうまくやってゆける傾向や性質」という意味で、人間が社会生活をする中で譲り合ったり歩み寄ったりして生きていく為の基本マナーといえる大事なものです。
ですが『協調性がある=良いこと』と常に言いきれる訳でもなく、場合によっては、強すぎる『協調性』から生まれる歪んだ連帯感悪い行動や習慣に発展することもあります。
多くの人が勘違いしがちですが『協調性』とは何でも周囲に合わせることではないので、先生に「考えましょう」と指示をされて、周りの子供たちが自分で考えずに教科書から答えを探しているからといって、それに合わせて自分も教科書を開く必要などありませんし、ちゃんと指示の意味を理解して自分の頭で考えている子供少数だったからといって『協調性がない』と解釈するのは大きな間違いです。

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変わらぬ善と悪

人に対して酷いことをしたり、陰で足を引っ張るようなことを仕組んだり、逆にわざと何もせずに傍観して集団で人を笑い者にするような行いや、ルール違反なのに「みんながしているからしてもいいはず。」とか「自分もしないと仲間外れにされるから。」と、悪いことだとわかっているのに便乗するのを『協調性』とはいいません。
むしろそれは『共犯』という言葉の方がふさわしい卑劣な行為です。
また「自分の周りにはズルいことをしてる人間がいっぱいいるから、自分も同じ様にズルいことをして何が悪い!」というのは無茶苦茶な理屈ですし、物事の善悪の判断は多数決で決まるものではないので、悪いことをしている人の数が増えても、声高らかに「ズルいことをしてもいいんだ!それが当たり前なんだ!」と開き直っても、悪いことが良いことに変わることはないのです。

時間と算段

コミュニケーションをとることこそが『協調性』とばかりに、多すぎる打ち合わせや、断続的に続くお喋りに勤しむ人はどこの職場にもいると思います。
実際、業務に欠かせない重要な連絡事項や打ち合わせはありますが、限られた勤務時間の中で締切りまでに仕事を終わらせることが必要な場合は時間のやり繰りが勝負になるので、私は職場での伝達事項打ち合わせ要約して手短かつ的確に伝えるようにし、基本的にお喋りには参加せず、その日に予定していた仕事を黙々とこなして定時に帰ります。
それぞれの仕事量責任の重さの違いは雇用契約による待遇の違い管理者の采配によるものなので私個人の意思で選択できるものではありませんが、日頃から仕事の優先順位を常に意識して取引先やお客様に迷惑を掛けないよう算段を立てて仕事に取り組んでいるので、お客様から感謝の言葉をもらうこともあります。

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優先順位

以前、私は『お客様第一主義』鉄則のサービス業に長く従事していたので、お客様に対するお約束の期日がある場合はそれを厳守するのが絶対で、バックヤードの書類や備品の片付けなど、内部の人間にしか関係ないような仕事は徹底して後回しでした。
もしも忙しい時期にそんな仕事に手を着けようものなら「片付けが完璧じゃなくても仕事は進められるのよ!いくら書類や備品が片付いてたって、お客様へ対応が遅れたんじゃ話にならないでしょ!」と怒られるのが当たり前で、私もその方針に賛成でした。
仕事の優先順位お客様への対応やサービス提供を第一に考えて決められるのが当然で、更にはそのサービス内容によっても優先順位があるぐらいなのですから、指示を出す権限を持った人間のこだわり思いつきなどで安易に決めるべきものではないと今も変わらず思いながら、私は日々仕事を進めています。

事実と結果

コミュニケーションに時間を費やせば仕事は遅れて残業が増えますが、近しい存在でいることでいつでも味方になってもらえるというメリットもあります。
ですが、たとえその集団の中で仕事のミスや遅れが大目に見られ許されたとしても、実際に取引先やお客様に自分が迷惑を掛けたという事実結果として残るので『協調性』という名の渡世術だけでは世間に通用せず本物の良い評価を得ることはできません。
また、自分のスキルを磨くのではなく、他人の足を引っ張り陥れることで自分を良く見せようとする人は、結局は運に見放されて自分の評判が落ちるものなので、やはり仕事は誠意をもって実力着実にこなしていくべきだと私は思っています。
仕事における本来の『協調性』とは「環境や立場が違う者同士が助け合ったり譲り合ったりしながら同じ目標に向かって任務を遂行する素質」という意味なのです。


娘への願い

『協調性』は社会で生きていく上で確かに必要なものですが、100人中99人が間違った判断をしたり空気を読んでそれに便乗したりすることで1人の正しい意見が潰されるような『協調性』ならば、そんなものは無い方が良いと思います。
私は、自分の娘には『協調性』の意味を取り違えることなく、何事もしっかりと自分で考えて判断できる人間になって欲しいと願っています。
そんな娘もこの3月に小学校を卒業します。
育児はまだまだ続きますが、とりあえず手の掛かる幼少期が無事に終わるんだなぁと考えると、母親としてはホッと一息です。

『オーストラリアの動物たちと』 Vol.4


有効な滞在計画

人生初の海外旅行にオーストラリアを選び、2か月半程の滞在を終えて帰国した私は、オーストラリアの大自然と動物たちにすっかり魅せられ、再びオーストラリアに行く計画を練り、1年間の滞在と労働が可能『ワーキングホリデイビザ』というものを取得しました。
せっかく最長1年間の滞在ができるのだから、その期間を有効に使って意義のあるものにしたいと思い、動物好きな私はオーストラリアの動物園などでボランティアとして飼育員さんのお手伝いに挑戦しようと考えました。
早速、オーストラリアの動物園などの施設30か所程に「ボランティアとして飼育員さんのお手伝いをさせて下さい!」という内容のお手紙を書き国際郵便で送ったところ、私には動物に関する専門的なバックグラウンドも専門知識もないという理由でお断りの返信が続々と届きました。

ボランティアのチャンス

そんな中、南オーストラリアにある動物保護施設から「交通費や滞在費などの支援はありませんが、それでも良ければボランティアとして受け入れ可能です。」というお返事があり、運良く私はその施設で飼育員さんのお手伝いをさせてもらえることになりました。
その施設でボランティアをさせてもらう前に、オーストラリアでの生活と英語の環境に慣れてウォーミングアップをしておこうと、シドニーメルボルンホームステイをしました。
いよいよお世話になる施設に到着し、受付で担当者を呼んでもらうと施設の責任者がやってきました。
私の受け入れを許可してくれた担当者は、急な事情で少し前にその動物園を退職してしまっていて、誰も私の受け入れの件を引き継いでいない状態でしたが、私は担当者からのEメールをプリントアウトして持参していたので、予定通りお手伝いができることになりました。


『残念な事』と『ラッキーな事』

私にチャンスをくれた担当者に会えないのは残念でしたが、後任の受け入れ担当がまだ決まっていないということで、各セクションが交代で私を受け入れることになり、私は複数のセクションでお手伝いができることになりました。
一つ違えば、担当者不在で受け入れ不可能ということにもなりかねない状況でしたが、受け入れの約束のもとはるばる日本から来たということを考慮し善処してもらえ、結果的に私にとってはラッキーな展開となりました。
そこの施設は、ほぼオーストラリアの動物だけがいる動物園で、事故などで怪我をした動物の保護をする役目も果たしていました。
オーストラリアの動物といえばコアラとカンガルーが有名ですが、とても珍しく希少な存在で、自然の中ではなかなか見ることができないカモノハシがその施設のトレードマークになっていました。

お手伝いスタート

初日は、その施設で一番人気のカモノハシのセクションでお手伝いをすることになりました。
外国の人から見ると日本人は幼く見えるので、私はそのころ20代後半でしたが、オーストラリアではよく中学生ぐらいに思われており、バスに乗っても運転手さんに「学生は半額料金だから、YOUは払いすぎだよ!」と何度も言われていました。
飼育員の人たちも「日本から来た中学生ぐらいの女の子に、まともな手伝いなんかできるのか?!」という感じで見ているようでした。
飼育員さんに「じゃあ、まずはカモノハシの水槽を掃除してもらうよ。」デッキブラシとスポンジを渡され、私は「えぇーっ!この展示用水槽に入っていいんですかぁー!!」と喜びながら、清掃の為にカモノハシを既にバックヤードに移動させて水抜きをした状態の水槽エリアに足を踏み入れました。


展示用の水槽

カモノハシは2匹しか展示されていないのですが、施設で一番の人気者だけあり水槽が広々としていて、大きな岩風呂を思わせるような造りになっていました。
普通ならお客さんとして外側から眺めるであろうカモノハシの展示用水槽から眺める観覧側の風景は何だか不思議でワクワクしました。
「じゃあ、頼んだよ。」と飼育員さんに言われて水槽エリアに一人残されると、私は弾む気持ちを抑えきれずに鼻歌を歌いながら掃除を始めました。
ヌルヌルした岩をデッキブラシでゴシゴシと擦って洗い、汚れで曇ったガラスはスポンジで念入りに磨き、オーストラリア滞在の為に新調したばかりのスケッチャーズの真っ白な厚底スニーカーが汚れるのも構わず、ハイテンションで水槽をピカピカにしました。
掃除を終えると、飼育員さんに声を掛けて仕上がりのチェックをしてもらいました。

特別なご褒美

動物に関することを学ぶ学校の必修科目としてボランティアワークをしに来る学生にとって水槽の掃除は面倒で嫌な汚れ仕事なので、ほとんどの学生がササッと適当に終わらせるのに対して、初めて経験する水槽掃除が楽しくて仕方ない私が、ノリノリで隅々まで磨き上げた仕上がりはだいぶ違ったようで「本当に君がここまでキレイにしてくれたのか?!」と驚かれました。
飼育員さんは、自分が大事にお世話をしているカモノハシの為に頑張って水槽をキレイにした私を気に入ってくれ、通常は施設の関係者でもなかなか立ち入れないバックヤードに案内してくれました。
そこには、掃除の為に一時的に移動させられた大人のカモノハシ2匹と、まだ一般公開されていない赤ちゃんカモノハシ1匹がいて、赤ちゃんカモノハシは直径1メートル程の円形のプールで泳いでいました。


赤ちゃんカモノハシ

「プールに手を入れてごらん」と言われて手を入れてみると、プールに浮かんだまま飼育員さんに両手で押さえられた赤ちゃんカモノハシが私の手をくちばしで甘噛みスキンシップをしてきました。
カモノハシのくちばしは、見た目が鴨のくちばしのようで固いと思われがちですが、実際はお菓子作りに使う『ゴムべら』のようで、独特なおもしろい感触でした。
赤ちゃんカモノハシはオスで、後ろ足のかかと部分を持っているので、飼育員さんがカモノハシのしっぽを持って逆さづりにした状態で写真を撮らせてくれました。
カモノハシの体に触ることはできませんでしたが、ふっこりしたゴージャスな毛並モソモソ動く様子がとても可愛いくて興味深く、カモノハシをこんな風に見せてもらえるなんて、私は本当にラッキーだなぁと思いました。

お気に入りの『ポッサム』

次の日は夜の動物館のお手伝いをしました。
館内は照明が暗く、フクロモモンガやポッサム、跳びネズミなど、様々な夜行性の小さな動物たちが活発に活動していました。
私はバックヤードで動物たちのご飯となるリンゴやマンゴー、キュウリなど、フルーツや野菜を1センチ大の賽の目切りにするお手伝いをし、動物たちの食器洗いバックヤードの清掃をしました。
小さな両手で食べ物を持って一生懸命に食べては、せっせと忙しく動き回っている姿が愛らしかったです。
オーストラリアの動物の中で私の一番のお気に入りはポッサムです。
インターネットで『ポッサム』と検索すると、アメリカやカナダなどに生息するオポッサムがヒットしますが、私が好きなのはそれとは違うオーストラリアの有袋動物のポッサムで、まん丸の小さなお顔とふくっとして柔らかそうな背中のラインが大好きです。


カンガルーとコアラ

次の日はカンガルーとコアラのセクションでお手伝いをしました。
カンガルーとワラビーは網で囲われた広大な敷地にたくさんいて、いくつかのグループに分かれて寛いでいました。
屋外で自由に暮らす自然に近いエリアなので、干し草をキューブにしたドライフードや野菜を餌場にセットし、その近辺に落ちている糞を熊手のような道具でかき集めて掃除する作業だけでした。
コアラのエリアでは1.5メートル程の感覚で木が3本並んでいて、それぞれの木に1匹ずつコアラがしがみついて眠っていました。
コアラは主食となるユーカリの成分で常に酔っぱらった状態1日22時間眠っているので、スヤスヤと夢を見ているような姿に癒されました。
真ん中の木のコアラをよく見てみるとお腹に赤ちゃんコアラを抱えて、親子で眠っていました。

動物好き同士の通じ合い

コアラたちが食べるユーカリを新しいものに交換する為に、施設の敷地の端にある枝の保管場所にトラックに乗ってドライブ気分で向かい、葉がたくさんついた大量の枝を運びました。
そのセクションの飼育員さんたちは若くてとてもノリが良く、トラックの荷台でかさばる枝を押さえながら「Welcome to Australia!」と盛り上がり始めたので、私も「I love Australia!」レスポンスをして一緒に盛り上がりました。
何に対しても割と大雑把なオーストラリア人には、きめ細かな作業をする日本人の性質が珍しいようで、多くの飼育員さんたちが私の仕事に感心して評価してくれ、私の動物好きが伝われば伝わるほどフレンドリーに接してくれました。
やっぱり動物が好きな人たちには互いに通じ合う何かがあるんだなぁと感じ、ますます嬉しい気持ちになりました。

続きはまた『オーストラリアの動物たちと』Vol.5にて

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大忙しの9連休


連休の予定

年末年始は嬉しい9連休です。
私は今の仕事が好きなので職場で仕事をこなしてスキルアップできる時間をありがたく感じていますが、プライベートで自由に過ごす休暇も好きなので、贅沢なくらい長い今回のお休みを待ち遠しく感じていました。
年齢を重ねるにつれ甘えん坊になってきている老猫ちゃんが、昨年、痙攣のような発作2回ほど起こし、それ以来、心配で宿泊を控えることにしていたので、9連休といっても華やかな旅行の予定はありませんでしたが、連休最初の2日間で年末の大掃除を終わらせ、大晦日とお正月の三が日は宴会気分で浮かれて過ごし、残りの3日間は娘に学習指導をするという計画をみると、お休みはあっという間に終わりそうでした。

大掃除と娘の成長

9月の胆振東部地震で壊れた家財を片付けた際に、家の中の片付けもしていたので、年末の大掃除はいつもよりラクでした。
娘が、私に言われる前に手際よく掃除をしてくれたのでとても助かりました。
小学校の最上級生として、娘はいろんな活動に積極的に取り組み、一年生の面倒もよくみていたようで、一人っ子なのに優しいお姉さんに育ってくれて良かったなぁと思いました。
学芸会ではオーディションで主役を勝ち取り、豊かな表現力と度胸を発揮したり、自分で興味を持って始めた空手では熱心に練習に励み、空手の型を動画で何度も見てはキレッキレの動きを研究し、努力の甲斐あって二度目の段級審査では飛び級で11級から9級に昇級したりと頑張っており、達成しようとする精神と成長ぶりを誇らしく思いました。

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オモシロ実験

娘がYouTubeで見た『10000円使い切るまで帰れま10』という、単価が安いファミレスなどでいろんなメニューを注文し10000円分食べる企画に以前から興味を持っていて、ファミレスに行った経験があまりないこともあり、ぜひ一度挑戦してみたいというので、晦日はファミレスで『幾ら分食べられるか実験』をすることにしました。
私は、ビールとおつまみも注文すれば二人で10000円なんて普通にかかるんじゃないかと思いながら「せっかくだから注文した料理を写真に撮って記録しようね!」と張り切る娘とお店に入り、メニューを眺め第一弾の注文をしました。
空いている時間帯だったので、間もなく料理が運ばれテーブルがいっぱいになりました。

ファミレスの凄さ

街で用事を済ませてからファミレスに行ったので、お昼からだいぶ時間が過ぎてしまい、私たちはかなり空腹でした。
目の前に並んだ料理にテンションが上がり、私も娘も「カンパーイ!今年もお疲れ!イェーイ!」と勢いよく食べ始め、一年を振り返り二人であれこれ話しながら食べ続け、第二弾の注文を終えたときに「あ、そういえば写真・・・」と、料理の写真を一枚も撮っていないことに気がつき、自分たちの食欲の凄さに笑いました。
第二弾の料理も私たちは幸せな気分で食べ続け、第三弾の料理を食べていると、さすがにお腹がいっぱいになってきました。
注文した料理を残さず食べてお会計シートを見ると5000円程で、ファミレスで10000円分食べるのは確かに難しいことだと知りました。


それぞれの大晦日

遅い時間に昼食をたくさん食べてお腹がいっぱいだったので、年越しそばは食べられませんでしたが、12月の週末にお気に入りのお蕎麦屋さんで好物の『鴨汁そば』特盛で、これでもかというくらい食べていたので、それで十分でした。
晦日にファミレスでお食事をするのは風情がなく、一般的な大晦日の過ごし方とは大幅に違っていると思いますが、私たちにとっては『一年の締めくくりにオモシロイことをやりきった感』があり、二人で大いに楽しめたので満足な過ごし方でした。
夜は、娘は箱買いした大量のみかんを、私はシャンパを頂きながら、毎年恒例のテレビ番組をみて、老猫ちゃんと共に家でのんびりと年を越し、何気なさの中に喜びと幸せを感じました。

新年のハプニング

元旦は穏やかに晴れ、気持ちの良い新年を迎えました。
愛しい老猫ちゃんが私の枕で寝ていたので撫でながら新年の挨拶をすると、何だか臭く「もしや・・・」と思い老猫ちゃんのお尻を見てみると、ウンコがついていました。
「うわぁー!」と焦りながらティッシュをとりに行くと、猫トイレ前の猫砂払いボードにもウンコがついていました。
今年初の『オーマイガッツ石松な気分で「大変よ!老猫ちゃんのウンコがついてる!早く何とかしないと!」と娘を起こしました。
いつもは寝起きの悪い娘も、昨年の老猫ちゃんの発作以来、老猫ちゃんのことでは飛び起きるので「えぇーっ、ウンコがぁ?!」とすぐに起きてきて、私は老猫ちゃんのお尻を、娘は猫砂払いボードを華麗なチームワークでキレイにしました。


運がツイてる予感

朝から大騒ぎする私たちを、老猫ちゃんは困った顔申し訳なさそうに見ていました。
私は「ウンコだけに、今年は運がツイてる一年になりそうだね!」と笑いながら、可愛い老猫ちゃんにお正月の特別ご飯をあげました。
お正月はおせち料理だけでなく、やっぱり私は大好きなお寿司で新年を祝いたかったので、近くのスーパーにお寿司を買いに行きました。
途中、散歩しているご近所のワンちゃんたちに会い、名前を呼ぶと喜んで駆け寄ってきてくれ、私はとても幸せな気分でした。
我が家の愛しい老猫ちゃんの側で目覚め、外では可愛いワンちゃんたちに歓迎され、今年は本当に良い一年になりそうだと思いながら、お寿司とお刺身を買って帰宅し、新年の宴を始めました。

娘の初福袋

二日は娘の希望で福袋を買いに初売りに行きました。
福袋を買うのが初めての娘は、どこのお店の物を買うか年末からずっと楽しそうに考えており、目当てのお店を何件かまわり文房具雑貨の福袋韓国のファッションショップの福袋を買っていました。
5400円の韓国の福袋には一体どんな洋服やグッズが入っているんだろうと思いながら帰宅し、娘が開けるのを隣で見ていると、トレーナーと半袖Tシャツ韓国人の女性タレントの顔がプリントされたもの、デニムのミニスカートと今ドキのジャージ素材のパンツリップグロスフェイシャルパック、今話題の激辛カップが入っていました。
値札の合計金額では10000円以上の内容となっていて、まぁまぁのお得感がありました。


今ドキ女子

福袋は当たり外れがあるので、娘がどうしても買いたいと言い出したとき「買ってガッカリしなきゃいいけど・・・」と思っていましたが、最初は安っぽくてハズレに見えたプリントのトレーナーやTシャツは、今ドキのパンツとデニムのスカートを合わせると意外と可愛かったので、買って失敗ではなかったとホッとしました。
子供服ではなく一般のショップの福袋だったので、娘にはサイズが大きすぎてすぐには着れないだろうと思っていたのですが、ちょっと袖が長いだけで普通に着れていて、子供の成長の早さに驚きました。
前から欲しがっていたお姉さんっぽい洋服を着た娘は、ティックトックなどの動画に出てきそうな雰囲気で、すっかり今ドキ女子だなぁと思いました。

映画の世界

三日は、レディガガ出演の『アリー スター誕生』という映画を観に行きました。
最近DVDで観たいくつかの映画に出演していた俳優がレディガガの相手役だったので、ガラリと違う雰囲気と役作りのストイックさに改めてプロの凄さを感じました。
大きな画面と大音量で聴く歌は迫力がありました。
11月に観た映画『ファンタスティックビーストと黒い魔法使いの誕生』インパクトが強く、ジョニー・デップジュード・ロウハリー・ポッターの魔法世界を演じたのですから、多くの女性がハートを鷲掴みにされたに違いありません。
私と娘もで1作目から読みたいと思い書店に行ったのですが、台本形式のものしか販売されていなかったので、次作の映画を心待ちにしています。

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学習指導

四日からは娘の学習指導をしています。
娘は来年度から中学校に通うので、小学校で習ったことのおさらいをきちんとして備えておかなくてはと思い、12月に行われた小学校の二者面談で担任の先生に娘の学習面について話を聞いてきました。
算数基本的な決まりをきちんと覚えていなければ、その発展形を中学で教わってもついていけなくなるので、とにかく算数をしっかり頑張るように言われ、私は土台をしっかり固める為に過去の算数の教科書を使い、小学三年生まで遡って復習をするのが一番だと考えました。
小学三年生で習う図形や分数は今後も出てくる大事な項目ですが、正確にきっちりとその決まりを覚えないと忘れたり記憶が混乱したりしやすく要注意だと思いました。

母親の務め

せっかくのお休みなので楽しい思い出作りを優先したい気持ちは山々なのですが、今までそうして過ごしてきた結果、今になって小学三年生の算数からしっかりと見直しをしなくてはいけない状況になっているので、今回は心を(いつも以上に)鬼にして実行しています。
この『家庭学習』については娘に前々から告知しており、今までiPadも使い放題で好きに過ごせる『お祭りのような冬休み』を与えていたので、娘も『Give & Take』という世の中の仕組みを知り、また一つ成長することでしょう。
仕事を始めてから私は、忙しい日々を生き抜くことと自身のスキルアップでいっぱいいっぱいでしたが、今年は母親としての務めにも身を入れていこうと思っています。

娘よ、母と共に頑張るのじゃ!

2018年のいろいろ

グルメな一年

『一年の計は元旦にあり』というように、2018年は家で好きな物を好きなだけ頂きながらまったりと過ごした元旦に始まり、飲食を通した幸せが多い一年となりました。
大好物のお寿司もよく食べ、我が家の『寿司年間消費量』かなり高めだったと思われます。
ゴールデンウィークに里帰りをして食べたアワビの踊り焼き、分厚くて柔らかい本場の牛タン、ホヤの刺身、煮干しダシと薄皮ワンタンの味わいが絶妙なワンタンメン、ずんだシェイクなど、地元グルメの品々が強く印象に残っています。
小樽で購入した大きなタラバガニも食べごたえがあり満足でした。

食べられる喜び

健康だからこそ食べたいときに食べたいものが食べられる訳ですから、健康でいられることはとてもありがたいことです。
この一年、大きな病気をすることもなく、好きなものを食べてとびきりの『美味しい笑顔』になれた私は、とてもラッキーだったと思います。
野生の動物は生きる為に食べるので、彼らが人間や人間と一緒に生活している動物の様に好き嫌いをしたり味わって食べたりしているのかどうかわかりませんが、食べて空腹を満たすという行為は全ての生き物に共通して『満足感と幸福感を得られる基本的な行動』といえると思います。


悪影響と対策

体重計を部屋の隅にそっと押しやり、年末年始のお休みから春先にかけて、ずっと自由な飲食を繰り返し浮かれていた私は、里帰りという名の『グルメ旅』から帰ってきた時点で、前回の健康診断測定時の体重よりも7キロ太っていました。
過去に見たことのない体重計のビッグな数字に驚き「さすがにこのままではマズイかも・・・」と、自分の肥満度を目の当たりにしました。
急激な体重の増加は健康への悪影響となり、足腰への負担が大きいと関節痛になってしまいます。
洋服がどんどん着られなくなりゴミになるのも悲しいので、私は生活習慣を見直し『緩いダイエット』を開始しました。

寒天ゼリーダイエット

食べることが大好きな私にとって、小食にするというダイエット方法はストレスになる上にどうせ続かないので、私は昼食と夕食の際は最初に低カロリーの寒天ゼリーを食べてから普通の食事をとり、満足感はそのままで糖質と脂質の摂取量を若干減らすという方法をとりました。
250グラムの寒天ゼリーはけっこうお腹に溜まるので、その後に他のものを食べてもあまり食べ過ぎることなく過ごせました。
寒天には脂肪の吸収を抑える効果もあるようで、特にカロリーなどを気にせず好きなものを食べ続けながらの継続でしたが、私は半年程で体重を5キロ減らすことができました。


話題の『コンブチャ

随分前から話題の、菌で腸を活性化させるダイエット飲料コンブチャが気になっていたので、私は1本だけ購入して試してみました。
芸能人が宣伝をしているコンブチャクレンズ』という商品は情報量と効果を支持する口コミが多かったのですが、私はマンゴー味があまり好きではないので、そんなに宣伝されていない紅茶味の『ハーブアブソリュートコンブッカ』を選びました。
味が濃くて飲みにくいという情報だったので、お水で2倍に薄めたものを覚悟して飲んでみると少し酸味のある紅茶味で、特に濃すぎて飲みにくいとは感じず、むしろ薄味に思えました。

上澄みと沈殿

『1日の食事の1食をコンブチャのみに置き換えるとダイエッット効果増!』という情報に「1回の食事を飲み物だけにしたら、そりゃあ体重も減るでしょ・・・」とツッコみながらも、私は毎朝コンブチャだけを飲んでみました。
「それにしても味が薄くて想像とは大違いだなぁ・・・」と思いながら飲み続けていると、残りがボトルの半分くらいになった頃からだんだんとコンブチャの色と味が濃くなってきました。
「おや?!」と思い、ボトルを振ってから注いでみると濃い『コンブチャが出てきて、私は今まで自分が上澄みばかりを飲んでいたという事実に気がつきました。


コンブチャ』の知識

「これじゃあ効果は出ないよね・・・」と苦笑し、その日から私はボトルに残った本当の『コンブチャを飲み始めました。
身体の冷えが少し減り、腸の働きに多少の活性化を感じましたが、私はもともと腸の働きが活発なので、劇的な変化はみられず残念でした。
上澄みばかりを飲み続けるというミスをせず、3~4か月くらいきちんと飲めば効果がみられたのかもしれませんが、1本720ml(1回30mlで24日分)約5000円なので継続は見合わせました。
結果、私がコンブチャを試してわかったことは『飲む前にボトルは振るべき!』ということだけでした。

健康診断

そんな日々を経て臨んだ今年の健康診断で、私は内科の先生に「体重が2キロも増えていますが、どうしましたか?」深刻な口調で言われました。
そこで正直に「いやぁ、実は7キロ太ったのでダイエットをして、5キロ減った結果がこれなんですよ!私、いろいろ努力してます!」などと誇らしげに言ったら先生に確実に注意されると思い、「原因は特に思い当たらないのですが、これからは生活習慣に気をつけます!」模範的な回答をして帰ってきました。
健康診断の結果に大きな異常はありませんでしたが、血液中のコレステロール値が少し高めなのが気になりました。


ヘルスケアへの意識

年齢と共に低下する代謝機能を改めて自覚し、私はサラサラ血液を目指して炒めた玉ねぎを週4回は食べるようにしました。
たまに飲む牛乳70%のカフェオレはしばらく我慢して、中性脂肪の減少に効果のある緑茶を飲んでいます。
また、血行が良くなるように入浴は湯船に30~40分浸かるようにし、朝にコンブチャではなく乳酸菌のドリンクを毎日飲み始めました。
年々、身体の無理がきかなってくるので、好きなことをして楽しむ為にも、日々のヘルスケアは大事なのだと実感し、生活習慣を改めるきっかけになった一年でもありました。

スマホ老眼』

今年の夏、眼科で「視界がぼやけて遠くが見えない」と言ったところ「老眼のせいですね」と言われ「ガガーン!」とショックを受けローガンってどなたですの?そういうお名前の方、存じ上げませんわ!」と心の中で現実逃避の小芝居を試みながらしょんぼりと帰宅しました。
老眼は近くが見えず遠くは見えますが、私は近くがはっきりと見えて遠くがぼやけるので、疑問に思い調べてみるとスマホ老眼』というものでした。
眼科の先生に「そのうち近くも見えなくなりますよ」と言われ、そんな「乞うご期待!」的なノリで言われても・・・と戸惑いながら、眼鏡をかけようか考えています。


ワイン造り

ワイン葡萄の栽培は今年も順調で、秋には見事に実ったワイン葡萄を収穫できました。
収穫したワイン葡萄をクラシカルな手法で醸造してくれるワイナリーのオーナーのご厚意で、葡萄を足で踏み潰し、できた葡萄ジュースを樽詰めするという作業に初めて参加することができました。
昔の人がどんな風にワインを造っていたのか体験を通して知り、ワイナリーのオーナーがこだわる600年前のイタリアのワイン造りに想いを馳せました。
葡萄を踏み潰すのに使った樽は一人用サイズでしたが、来年は何人かで輪になって葡萄を踏み潰せる大きな樽を使うとのことで、今からとても楽しみです。

震災をきっかけに

9月の胆振東部地震では、私たちの生活がいかに電気に頼り過ぎかに気づき、電気がないとどうにもならないという脆さ恐ろしさ痛感しました。
もしもあの震災がだったら、冬が長く雪深いこの地域は一体どうなっていたのだろうとゾッとします。
我が家では冬の防災対策として、マイナス17度まで耐えられる本気の登山用寝袋を購入し、飲料や食料と一緒に備えています。
人間は何か大変な目に遭うと平穏無事な生活のありがたみを改めて知るので、今回の震災で気づいた感謝の気持ちを忘れずに、これからも地域全体で協力しながら節電エコに取り組み続けていけたらと思います。


スキルアップと応用

今年も仕事は楽しく、スキルアップの喜びとやり甲斐を大いに感じることができました。
自分が考案した企画が通り、そのイベントの準備を進め無事に開催できたことで大きな自信がつきました。
私が今年の目標にしている『未収金のない決済』は、今のところきちんとクリアできており、自分なりの仕事のルーティーを今後もこなしていくつもりです。
私は、どんな企画も準備の方が本番そのものよりも大変で、とても重要な仕事だと感じているので、企画をアシストしてしっかりと足場を固める作業勉強になりますが、来年は準備から本番まで自分で展開できるチャンスがあることを願っています。

成長の目標

私は11月にストレスで体調を崩し、3日間欠勤しました。
職場に迷惑をかけてしまい申し訳なく思うと同時に、今の仕事が好きな私は働けないないという状況が不本意で、とても悔しかったです。
人は価値観譲れないポイントがそれぞれ違うので時に対立したり、我の強さ負の感情に支配されて仲違いしたりすることもありますが、基本的には対立に至る前にお互いが譲り合い歩み寄ることで、平穏に事を運べるのが一番良いと思います。
私は今まで、不愉快なことは3度まで我慢するよう努めてきましたが、これからは我慢するのではなく大きな気持ちで受け流せるようになりたいと思っています。
やはり、平和が一番です。


今年もブログをお読み頂きありがとうございました。
皆様どうぞお身体に気をつけて、素敵な新年をお迎えくださいませ(*^-^*)

小樽日帰り旅行

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気合を入れて

今年の秋は小樽へ観光に出掛けました。
夏休みに行く予定だったのを、あまりにも暑い日が続いていたので9月に延期したのですが北海道胆振東部地震で地域全体が混乱し、壊れた家財の片付けや今後の為の防災対策余震の不安などで自分の生活がしばらく落ち着かない状況になり、9月はお出掛けを楽しむ気分になれないまま過ぎてゆきました。
地震の影響を受けて北海道の観光地では宿泊予約のキャンセルが相次ぐなど、観光客が激減して経済的な大打撃を受けていたので「ここは一つ、観光地でお金を使って地域の経済に少しでも役立たねば!」と思い、10月のある週末、私と娘は小樽観光を実行しました。


観光スタート

私は若い頃からいろんな季節に北海道旅行をしており、結婚してからは毎年秋に家族旅行で北海道に来ていたので、小樽の観光名所はほとんど知り尽くしていましたが、娘はまだ小さかった為、家族旅行の記憶があまりなく、娘にとって今回の観光は新鮮だったようです。
小樽の駅に降り立ち、私たちは歩いて小樽運河へと向かいました。
海を臨む緩やかな坂道を下りながら進んで行くと、旅を満喫している幸せそうな笑顔の観光客と何度もすれ違い、その笑顔に影響されて段々とテンションが上がっていきました。
まずは観光案内所に行き観光マップをもらい、そこをスタート地点に私たちの観光は始まりました。

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お洒落なホテル

運河のすぐ近くにあるヨーロピアン調のお洒落なホテルの前を歩きながら、家族旅行のときはこのホテルに宿泊し、ホテルのパティオにある大きなブランコに乗って遊んだことや、港の近くの大きなホテルに宿泊したときは、隣の施設にある観覧車にいつも乗っていたことを娘に話して聞かせると「覚えてないけど、きっと楽しかっただろうなぁ・・・いつかまた泊まってみたい!」と興味を持っていました。
港の近くのホテルにはガラス張りの明るいレストランがあり、ヨットハーバーを眺めながら頂く充実した品揃えの朝食ビュッフェが私は好きだったので、今度また泊まってみたいと思いました。


美味しいお寿司

観光のメイン通りにはお寿司屋さんが軒を連ねており、お昼前でしたがお店が混み合う前に昼食をとろうと、私たちはお寿司屋さんに入りました。
せっかくなのでランチビールとお寿司を注文し、あまりお腹がいっぱいになると歩くのがしんどくなるので、腹八分目くらいの注文量に抑えました。
私はお寿司が大好きで、週に一度はお寿司を食べています。
私が今住んでいる地域は魚介類が美味しいので、(お店にもよりますが)デパ地下やスーパーマーケットで販売している折詰のお寿司回転寿司のお寿司でも十分に美味しいと感じ、地元の新鮮なネタを使用したボリュームのあるお寿司は特別に美味しかったです。


お寿司への情熱

日本のソウルフードでもあるお寿司は、世界中で多くの人に食べられている人気料理です。
私は海外に行き1週間くらい経つと、どうしてもお寿司が食べたくなります。
オーストラリアではチャイナタウンや大きなショッピングモール『SUSHIレストラン』でお寿司を食べ、ヨーロッパではスーパーで冷凍のお寿司を買ったり、アジア人が経営している『ジャパニーズレストラン』でお寿司を食べたりしていました。
ヨーロッパは食べ物の価格が高めで、お寿司は特に高い上に味が微妙なので、私は日本から出てみて尚更「美味しいお寿司を日常的にリーズナブルに頂ける日本に生まれて本当に良かったなぁ・・・」と思いました。



大きなタラバガニ

小樽観光の際にはタラバガニを購入し自宅に送ってもらっていたので、習慣で今回もカニを選びに海鮮店に行きました。
店頭には毛ガニ、花咲ガニ、タラバガニが並んでいて、お店の人が茹でたてのカニ試食させてくれました。
私はダイナミックに食べられる大きなタラバガニが好きなのですが、花咲ガニを食べたことがなかったので迷い、娘と検討して一番食べやすいタラバガニに決めました。
以前よりもカニの価格が高いと感じましたが、その日に持ち帰ると伝えるとお店の人が割引をしてくれ、お得に購入することができました。
購入したタラバガニをお店に預け、私たちは本格的に散策を開始しました。

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ガラス工房

自分が気に入った場所や物を、娘も同じ様に気に入ってくれるのは嬉しいものでした。
私はガラスが大好きで、ワイングラスや食器類にもこだわっており、娘の名前はガラスという意味も併せ持つ『瑠璃』から一文字とってつけました。
小樽はガラスが有名で、素敵なガラス細工のお店がたくさんあるので、娘に名前の由来などを再度話しながらお店を見てまわりました。
小樽にはガラス工芸を体験できる工房があるので、娘とオリジナルのグラスを作ろうと思っていたのですが、私はランチビールを飲んだ後にけっこうな距離を歩いたら思いのほか疲れてしまい、娘はお店を見るのに夢中だったので、体験はまた今度にしました。

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様々なショップ

工房で次々と器用にグラスを作る職人さんの様子を、娘と二人で窓越しに熱心に見つめていたので、職人さんもやりづらかったのではないかと後になって思い「ちょっと私たち、ガン見しすぎじゃなかった?!」と笑ってしまいました。
大きなオルゴール店では、広い空間に大小様々なデザインのオルゴールが並び、彩とりどりでとても見応えがあり「そういえば、これと似たオルゴールを買って家に飾ってたなぁ・・・」懐かしい気持ちになりました。
可愛らしいキャラクターショップには、娘が好きそうな小物がいっぱいで「中学校で使う文房具やいろんなアイテムは絶対ここで買いたい!」と熱が入っていました。


不可欠なお休憩

以前、観光旅行に来ていた頃、私はまだ30代だったので活発に観光地を巡っていましたが、張りきってお店を見てまわる10代の娘のペースに途中からついていけなくなり、お店ごとに座れる場所を探しては休んでいました。
観光地でよく見かける『お父さん(お母さん)預かり所』私も預かってもらいたいくらいで、その預かり所にお茶だけじゃなくマッサージサービスもあったら最高だと真剣に思いました。
有名なチョコレート店に入り、そのショップ限定のエバエな(インスタグラムなどで映えるという意味らしいです)チョコレートドリンクを飲みながら休憩をとり、自宅用にチョコレートを買いました。


小樽運河

メイン通りから小樽運河へ行く途中の洋服屋さんで、キャラクターもののトレーナーを見つけたので娘用に2着買い、「もう大人用の服が着れるぐらい大きくなったんだなぁ・・・」感慨深い気持ちになると同時に「そりゃあ、私も疲れやすいお年頃になる訳だよねぇ・・・」と思いました。
小樽運河は多くの人で賑わい、柔らかなオレンジ色の夕陽が倉庫の壁に茂るツタの葉の紅葉とマッチし、ノスタルジックな風景を演出していました。
運河沿いの倉庫レストランになっていて、どこも個性的な遊び心があり、今度はメイン通りではなくこちら側で食事をするのも楽しいと思いました。


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ユニークな空間

広い倉庫を、緑を基調としたカフェスペースに改築した新スポットは、木製のテーブルと椅子の他にハンモックも設置されていて、快適な空調の屋内にいながら森にいるような気分になれる不思議な場所でした。
北海道の材料を使用したパン売り場もあり、玉ねぎやゴボウなどを練り込んだ珍しいパンを何種類か買いました。
倉庫の並びにはビアホールもあり、覗いてみると店内はカントリー風のユニークな雰囲気でした。
私たちは夕食にはまだ早くお腹も空いていなかったので、ボトル入りの地ビールを数本買って小樽運河を後にし、海鮮店で購入したタラバガニを受け取ると、ずっしりと重い袋を手に帰路につきました。

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それぞれの楽しみ方

せっかくの観光なので宿泊すればゆっくりと過ごせ、観光地の経済により貢献できるのですが、9月の地震の後にウチの愛しい老猫ちゃん痙攣のような発作2度ほど起こしているので心配で、これからは老猫ちゃんを家に残して宿泊するのはやめることに決めました。
なので私たちは、美味しいものを購入して家でのんびり頂いたり、外食して好きな物を好きなだけ食べて消費することで、地域の経済に少しでも役立とうと思っています。
楽しみ方貢献の仕方も、人それぞれフレキシブルでいいのです。
その日の夜は家で老猫ちゃんとソファーで寛ぎながら、持ち帰った大きなタラバガニ、海鮮おつまみ、パンなどを地ビールと一緒に味わい、小樽日帰り旅行を締め括りました。

小樽も含め、北海道には素敵な観光地がたくさんあり、それぞれ魅力に溢れています。
国内外の皆様、ぜひ足をお運びくださいませ!(*^-^*)!