感慨深い秋の日


特別な学校行事

先日、娘の中学校行事に行きました。
この地域には、音の反響に優れた素敵な音楽ホールがあり、私と娘はこちらに移住した頃から音楽鑑賞の為に何度も訪れていて親しみがありました。
娘が通う中学校は『合唱の会』という学校行事を毎年その音楽ホールで開催していると聞いて以来、私も娘もその日をとても楽しみにしていました。
本格的な音楽ホールで行われる行事だけあって保護者にも大人気な為、来場できるのは生徒の親族のみで、生徒一名につき保護者一名までは確実に入場でき、他の家族分の入場チケットは事前に中学校に申し込みをして人数調整された上で配布というスタイルで入場制限がされていました。
娘がステージに立つのは第一部だったので午前中だけ仕事を休んでも良かったのですが、初めて観賞する『合唱の会』でしたし、その音楽ホールは来年から補修工事に入る予定の為、もしかすると来年は違う会場になるかもしれないと思い、「せっかくの機会だから最初から最後までしっかりと観賞しよう!」と決め、その日はお休みをとりました。


客観的な視点

以前は仕事がとにかく忙しく、子供の行事の為にお休みをとることなどなかなかできない状態でしたが、今年の6月から転職をして別の職場で働いているので、幸いなことに難なくお休みをいただけました
今の職場は以前の職場と同じビルの上層階にあり、たまに以前の職場の人たちと顔を合わせるのですが、外部の人間として以前の職場の様子を考えると「みんないつも忙しく仕事をしていて疲れた様子だったなぁ・・・」と思います。
私は『オフィスワークの実務修行』として、いろんな業務を経験し実力を身につけたくて以前の職場を選んだので、どんなに大量の仕事を任されて忙しくてもさほど苦にならず、仕事のコツをつかみ合理的な段取りでどんどん素早く仕事をこなせるようになって自分の成長を実感することに歓びを感じていました。
ですが、外部の人間として客観的に当時の自分の労働状況を振り返ると「あんなにも多くの業務を、毎日よくこなしてきたものだなぁ・・・」としみじみ思い、自分を心から褒めてあげたい気持ちになりました。


新たな『仕事の勲章』

以前の職場で私が一人で担っていた仕事を、現在二人の人員で担当しても大変な状態らしく「一体、前任者は二人掛かりでも忙しい程の仕事を、どうやってこなしていたんだろう?」という声や「いろんな所で前任者の良い評判を聞く」という話を耳にし、前任者である私は照れくさく感じながらも「堅実な努力による功績は必ず人々に認められるものなんだ!」と嬉しくなりました。
真面目に頑張ったことで、また新たな『仕事の勲章』を手に入れることができた達成感に満たされ、充実した『実務修行』をさせてもらえた御縁をありがたく思いました。
世の中には、実力で勝負するのではなく他人の評判を落として足を引っ張ったり、立場が上の人に取り入って目障りな存在を排除したりと卑怯な手段でのし上がる人もいますが、周りからは軽蔑され、格好ばかりで中身が低レベルのままでは、出世したところで意味がない気がします。
やはり本当の実力誠実さ地道な努力によって得られるものなので、私はこれからも自分の信念を忘れずに仕事をしていこうと思いました。


保護者用の入場チケット

『合唱の会』には生徒はお弁当持参で、音楽ホールの売店は休業なので保護者も必要に応じてお弁当持参とのことで、私はいつもより早く起きて娘にはお弁当を、自分にはおにぎりを作りました。
保護者の入場開始時間より早く着くように音楽ホールに行ったのですが、もう既にエントランスには長い列ができていました。
「やっぱりどこの親もなるべく良いお席で我が子の姿を見たいから、早い時間から一生懸命だなぁ・・・」と思いながら列に並び、ふと他の保護者が手にしているプログラム見た私は「???」となり「!!!!!」となりました。
『合唱の会』の数日前に、中学校から生徒用のプログラム保護者用のチケットとなるプログラム色違いで発行されており、娘は二色のプログラムを持って帰ってきました。
そして「えーっと、確かグリーンが生徒用で保護者用はブルーだったような気がする・・・」とボソボソ言いながら私にブルーのプログラムを渡し「本当にそれで色は合ってるの?」と私が確認すると「うん、それで大丈夫!」と答え、当日は自信満々にグリーンのプログラムを持って出掛けたのでした。


悲しきブルーのプログラム

「まさかとは思ったけど、やっぱり違ってるじゃない・・・保護者用のプログラムはグリーンじゃない・・・」と私はガックリ肩を落とし、「あら、あの方ったら生徒用のプログラムを持ってきてるんじゃないの?!クスッ。」という感じで他のお母さんたちからチラチラ見られながら、切ない気持ちでブルーのプログラムを手に入場開始時間を待ちました。
開場され受付に進むとチケット係の人に「それは保護者用のチケットではないようですが・・・」と不審な顔で言われ、「えぇ、ウチの娘がグリーンのプログラムを持って行ってしまって・・・(;´Д`)」と悲し気な顔で答えると、チケット係の人は「あっ、そうでしたか・・・」と気の毒そうな表情で私を中に通してくれました。
そんなことがあり、私は入場の時点ですっかり疲れてしまいましたが、気を取り直して二階のバルコニー席を確保し、娘のクラスが座る一階のエリアを眺めました。
小さく見える大勢の生徒の中から娘を見つけ出して大きく手を振りましたが、娘はなかなか気づかず、私が根気強く手を振り続けていると娘もようやく気づいて手を振り返しました。



無言のやりとり

娘と笑顔で手を振り合い、娘の隣に座っているお友達とも会釈を交わして挨拶を終えると、私は座ったままおもむろにブルーのプログラムを片手で高々と掲げ、ヒラヒラと揺らしながら娘の顔をみつめました。
すると、娘はすぐに自分がプログラムを渡し間違えたことを察し「マズイ!」という表情で、遠目にみてもわかるくらい目を泳がせて動揺し始めました。
私が娘の顔をガン見しながら無言のまま
「やってくれたなぁ・・・よくも、まんまとやってくれたなぁ・・・(怒)」鬼の形相で訴えかけると、娘は顔の前で両手を合わせ何度も頭を下げていました。
その必死に謝る様子がおかしくて、私は笑いそうになるのをこらえながら、無言のまま「よし、ならば許そう(=_=)」と目を細めて静かにうなずきました。
二階の席から見ていると、何人かの生徒が保護者用のグリーンのプログラムを手にしているのが見えました。
「あぁ、私の他にもブルーのプログラムを子供から渡され、恥ずかしさに耐えている保護者がいるのね・・・お気の毒に(*_*;)」と思い、「日頃の苦労とお気持ち、お察しいたします・・・」と心の中でつぶやきました。


『合唱の会』

いよいよ『合唱の会』がスタートし、最初に一年生全員で学年テーマ曲の合唱が行われました。
小学校よりも一学年の人数が多くなった分、大ホールに響く歌声は聞き応えがありました。
クラス別の合唱は特別支援学級から始まりました。
一番目にステージに立って大勢の生徒や保護者の前で発表するのはかなりの緊張だったと思いますが、20人以下の生徒数にもかかわらずしっかりと口を大きく開けて最後まで一生懸命に歌う姿に、私も含め多くの保護者が心を動かされ涙を浮かべながら賞賛の拍手を送りました。
ステージ上の定位置から動き出してしまいそうな生徒を、隣に立っている生徒が腕をとって引き留め最後まで合唱を成し遂げるチームワークと、クラスの一員としての個々の役割分担を理解している姿に「中学生になると自分たちの中で助け合いを学び、たくましく成長していくものなんだなぁ・・・」感心しました。
その後、一年生の各クラスの合唱へと続き歌唱曲の選択歌い方もクラスごとに特徴があっておもしろいなぁと思いました。


それぞれの情熱

娘は歌が大好きで、今回の『合唱の会』の練習ではソプラノのパートリーダーに立候補し「綺麗なソプラノの声を大きく響かせることを目標に頑張るんだ!」と張り切って、朝練の呼び掛けをクラスの皆にするなど積極的に取り組んでいました。
娘のクラスの歌唱曲はスタンダードな構成希望に満ちた内容の曲で、透き通る声のハーモニーが美しい、ふんわりとした穏やかな合唱でした。
中学生の男の子は「合唱なんて恥ずかしい」という感じかと思いきや、どのクラスの男子もきちんと歌っていて驚きました。
学年が上がるにつれ合唱に対する取り組み方にが入っており、三年生全員による学年テーマ曲の合唱アカペラで行われ、大ホールに大波のような迫力のある歌声が溢れるダイナミックな合唱で、アンコールが起きそうなくらい拍手喝采でした。
三年生は各クラスのテーマ曲も、哀愁を感じさせる曲リズムとテンポの変化が多い曲深い主張性を感じる曲など、歌声だけではなく表現のテクニックも重視した本格的な合唱で、すべてのクラスの歌声にただただ聴き入りました。


努力の成果

各学年で金賞、銀賞、銅賞が与えられ、娘のクラス銅賞を受賞しました。
ハーモニーの美しさはなかなかだったと思うのですが、残念ながらホールの大きさに声のボリュームが負けていたような気がしました。
一年生の銀賞は元気な歌声が響く力強い合唱をしたクラス、金賞は顔も声も表情豊かに歌っている生徒が多いクラスでした。
三年生は、どのクラスもそれぞれの強い想いをのせた熱い合唱だった為、審査員の先生方も選考が難しかったようでしたが、銅賞はアルトとテノールが特に印象的だったクラス、銀賞は抑揚のある難しい曲を歌いこなしたクラス、金賞はバランスの良いハーモニーで全体的な構成に力を入れたクラスが受賞していました。
トップバッターとして、少人数でも堂々と最後まで歌い切った特別支援学級には特別賞が贈られ、会場が割れんばかりの盛大な拍手に包まれながら『合唱の会』は無事に幕を閉じました。
娘の頑張りが報われた結果を嬉しく思うと共に、生徒たちの団結による『想いがこめられた合唱』を、この機会にこの場所で鑑賞することができた自分はとてもラッキーだと思い、現在の境遇感謝しました。
鮮やかな紅葉の秋にピッタリの、芸術的で感慨深い学校行事でした。

『ワイン体験レポート3年目』9月


ワイン葡萄の収穫作業

9月最後の週末、娘とワイン葡萄の収穫に行ってきました。
今年は娘が中学生になり、部活動や塾で夜遅い時間までフルに行動する生活スタイルに変わった為、時間と体力に余裕がなくずっとワイン葡萄の栽培作業に参加できていなかったので「収穫作業だけは何としても参加したい!」と思っていました。
例年、収穫作業は10月なのですが、天候との兼ね合いで早めに収穫しないとワイン葡萄の木の病気やカビが心配だということで今年の収穫作業は9月にすることになりました。
毎年、収穫したワイン葡萄で作られたスパークリングワインが2月にリリースされると、それを飲んだ感想をブログ記事にして掲載しているのですが、今回はその記事さえも書いていなかったことから、自分がいかに忙しい日々を送っていたかが伺えました。


過去のスパークリングワインたち

いつもは、リリースされるとすぐにスパークリングワインを4~5本購入し、手元に届くとすぐに1本目を開けて飲みます。
昨年までは飲む間隔を1か月ずつ空けて瓶の中で進む自然発酵により少しずつ変わる味の違いを楽しみながら飲んでいましたが、早い時期の味や香りの方が私の好みに合うとわかったので、今年は購入してからあまり月日をおかないで週末ごとに飲んでいました。
2016年のワイン葡萄は、色付け程度に果皮を少し入れて醸造した淡い桜色『つつましやかなプリンセス』のようなスパークリングワインに仕上がりました。
2017年のワイン葡萄は果皮をしっかりと漬け込むことでルビー色『若き日のカルメンのような鮮やかなスパークリングワインに仕上がりました。


春に味わった感想

2018年は、一人立つのにピッタリの小さなステンレス樽の中に収穫したワイン葡萄を適量入れ、みんなで順番に足で踏みつぶして果汁を絞り、白ワイン仕立てのスパークリングワインにするために果皮を漬け込まないで醸造され、前年よりも優しい『朝焼けを映した雲』のような色のスパークリングワインとなりました。
チューリップ型の細長いグラスに注ぐと果実の香りが広がり、美しい色合いと泡をしばらく楽しんでから飲み始めました。
ワイン葡萄の糖分はアルコールに変化しており、発泡させる為に後からボトルに注入するワイン葡萄ジュースもすっかり泡に変化していたので、香りから想像されるほどのジュース的な味わいではなくしっかりとした大人のお酒でした。


驚きの激励

早起きをして始発のバスに乗りワイン葡萄畑がある施設につくと、一年ぶりに会うワイナリーのオーナーが笑顔で私たちを迎えてくれました。
私が転職をし、今年の6月から障がいのある方々が社会と繋がり、スポーツを通して健康的な生活を送れるような活動を推進し、大小様々な大会を開催し発表の場を作る公益性の高い社会福祉事業に携わっていることを話すと、ワイナリーのオーナーは20年程前に東京で働いていた頃、一緒にその事業をしないかと知人に誘われたことがあって事業内容を知っており「素晴らしい事業に係れて良かったね。当時、自分は忙しくて事業に参加できなかったけど、なかなかないラッキーなチャンスだと思うから、しっかり頑張って!」激励されました。


愛想の良い羊たち

私が携わっている事業は残念ながらまだ知名度が低く、事業名を聞いただけでわかる人はほとんどいないので、ワイン葡萄栽培の指導でお世話になっているワイナリーのオーナーが知っていたことに不思議な御縁を感じました。
ワイン葡萄の収穫作業に取り掛かろうと畑に向かって歩いていると、3頭の大きな羊が草を食べているのが目に入ったので、挨拶をしようと娘とテンション高めに羊のエリアに立ち寄りました。
施設の人に羊の名前を聞き、柵の近くで呼んでみると3頭とも私と娘の所へ吹っ飛んで来てくれました。
いつもなら娘の方が私よりも動物受けするのですが、1頭の羊が私に頭をこすりつけながら猛アピールしてくるので、何だかちょっとモテているような気分になりました。


ネーミングセンス

2頭はその施設の羊で、1頭はワイナリーのオーナーの羊を一時的に預かっているようでした。
ワイナリーのオーナーの所には3頭の羊がいるのですが、2頭は交配の為に出張中で、センシティブな生き物の羊は1頭だけでいると狂ったように鳴き続けストレスで病気になってしまう為、施設の2頭と一緒にお留守番をさせてもらっているらしく「動物の習性もいろいろ大変だなぁ・・・」と思いました。
オーナーの羊たちは、顔の部分が黒い子がクロベエ、白い子が『シロベエ』、そしてお留守番中の子はビビりやすい性格なので『ビビ子』、飼っている大きな猫は『ニャー太』という名前で、私はワイナリーのオーナーの赤塚不二夫を思わせる昭和ちっくなネーミングセンスが好きです。


贅沢な収穫方法

私も娘もワイン葡萄の収穫作業を何度かしているので、今までの経験で習得したコツを活かしスムーズに共同作業を進めることができました。
今年のワイン葡萄は予想以上の豊作で、スパークリングワインを醸造して余った分はジュースにしたり、新たに設立された他の地域のワイナリーに委託して赤ワイン醸造したりするとのことで、1番最初に収穫するスパークリングワイン用のブドウは一番なりのワイン葡萄(一番太いメインの枝になっている葡萄)だけを抜粋するという、とても贅沢な方法で収穫しました。
カゴに入れたときにワイン葡萄の実が傷つかないように収穫の際は茎がなるべく短くなるように切り、傷んだ実やしぼんでいる実を全て除去してからそっとカゴに並べていきました。


大自然のランチ

人数が多かったからかあっという間に収穫作業が終わり、収穫したワイン葡萄を囲んでみんなで記念撮影をし、ランチをとることにしました。
醸造に使えなさそうな粒に張りのないワイン葡萄を房ごと羊たちにあげるとムシャムシャ食べており、羊たちはもっと食べたそうな様子でしたが、糖分を摂りすぎるとお腹を下してしまうとのことでお預けをされ,とても残念そうでした。
以前レストランのコックをしていた近所の農家の奥さんが、地元の食材をふんだんに使用し手間暇をかけたお料理を作ってくれ、今回はビュッフェスタイルで振舞われました。
採れたての新鮮な野菜鹿の肉が健康的に味付けされた意識高い系のランチは、大自然の中でいただくのにピッタリでした。


様々なメンバー

ランチの際に自己紹介をしあうと、その施設の『ワイン倶楽部』で年間を通してワイン葡萄栽培を学んだ人たちや、持続可能な生活スタイルを学ぶ為に研修スタッフとしてその施設に何か月か住み込みで滞在している若者たち、日本が大好きなベルギー人の建築家など個性的でパワー溢れる面々でした。
私が自分の自己紹介で現在携わっている事業の話をすると、ベルギー人男性「その事業、知ってる!」と反応していました。
作業開始の時間が近づいていたのでその場で掘り下げた話はできなかったのですが、後日、インターネットで調べてみると、過去に開催されたベルギー大会の際に親善大使のサッカー選手知名度の低かったその大会の存在をSNSで周知したというニュースを見つけました。


嬉しい感動

そのサッカー選手は炎上覚悟の上大胆な発信をし、一部から批判を受けるも心に響くメッセージで大会や事業内容への理解を求め、ベルギー大会の会場を観客で満員にしたのでした。
私はその行動に感動すると同時に『障害を持つ人々の為の社会福祉事業』を多くの人々に知ってもらえたことを嬉しく思い、私が開催に携わっている今回の冬季大会を通して日本でも知名度が上がるよう、陰ながらだけど仕事に励もうと思いました。
娘が自己紹介で「小学生の頃から空手を習っています!」と言うと、意外とみんなの食いつきが良く「凄いね!」感心され、娘はすっかりご満悦でした。
自分の意思で始めた空手の稽古が娘にとって自信に繋がる財産となり成長させてもらっていると感じました。


醸造の仕込み作業

午後からはワイナリーに移動し、スパークリングワイン醸造の仕込み作業をしました。
ワイナリーのオーナーは、電気に頼らない『600年前のワイン造り』をテーマに、毎年少しずつ違った手法改良を重ねながら私たちのスパークリングワインを醸造してくれており、仕込みの工程を私たちにも体験させてくれるので、私にとってワイン葡萄の収穫と仕込み作業は一年で一番の大きなイベントです。
今年は、ハンドルを回すと内蔵された網が回転し果実果梗(かこう:果実がなる軸の部分)に分けられると同時に搾汁ができる大きめの手動式機械を使って作業をし、庭用の丸いビニールプールぐらいの大きさの桶に果汁と果実を溜め、それをまた別のイタリア製の手動濾し機に入れて更に搾汁してとれた全ての果汁を大きなステンレス製のワイン樽に入れました。


幻のオリジナルワイン

分別型のハンドル式機械を使用したことと、力持ちの若い男性が作業に参加したことで、仕込み作業は昨年よりもだいぶ早く進みました。
作業場にワイナリーのオーナーが自分で飲む為に醸造した、市場には出されていない『幻のオリジナルワイン』があったので、さりげなく飲みたいアピールをしてテイスティンググラスでいただきました。
フルーティーな香りが際立つ、果実の味がしっかり残った酸味のある赤ワインで、普段の醸造方法なら仕込み前に除去する貴腐化したワイン葡萄の粒を除去せずに醸造されたものでした。
「酸っぱくて苦手」という人もいましたが、私は「開栓してから1~2日たったぐらいのピノ・ノワールに似てるかも・・・」と、けっこうな量を美味しくいただきました。


年に一度のご褒美

ワイングラスを片手に今年のワイン葡萄の品質や今後のワイン葡萄栽培について話しながら過ごすゆったりとしたひとときは、年に一度のプライスレスなご褒美と言っても過言ではありません。
気持ちの良い秋晴れの空の下、規則正しく手入れされたワイン葡萄棚が広がるフランス絵画のような美しい畑のすぐ側で、スパークリングワイン醸造の仕込み作業をさせてもらえるこの機会は、洒落たレストランで催される豪華なワイン会よりも私にとっては貴重で価値のある時間に思えます。
今年もワイン葡萄畑を後にし「素敵な時間を過ごさせてもらえて本当に幸せだなぁ・・・」とこの御縁に心から感謝し、満足感に包まれながら笑顔で帰路につきました。
12月に予定されているスパークリングワインの試飲会には絶対に参加したいと思っており、今からとても楽しみです★


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『オーストラリアの動物たちと』Vol.6


再びオーストラリアへ

ずっと海外旅行に興味がなかった私は、ある日「そういえば、30歳まであと数年となったなぁ・・・」と考えた際に、ふと「そろそろ大人として、海外旅行も一度ぐらい経験しておいた方が良いのかも・・・」と思い「せっかく行くならホームステイと語学の勉強をして何か月か滞在しよう!」と思いつきました。
動物好きな私は、珍しい動物がたくさんいるオーストラリアを『初めての海外』に選び、ブリスベンゴールドコーストケアンズ大自然の探検刺激的なアクティビティーサマークリスマスなど生まれて初めての素敵な経験をしてすっかりオーストラリアに魅了され、絶対にまたオーストラリアに行こうと決めました。
今度は1年間の滞在が可能な『ワーキングホリデイビザ』を取得し、充実した長期滞在生活を送る為に時間をかけて準備を進め、オーストラリアの動物園ボランティアとして働かせてもらえるラッキーなチャンスを掴んだ私は、再びオーストラリアへ飛び立ちました。

ワイルドなランチ

シドニーメルボルンホームステイをした後、メルボルンから車で2時間ぐらいの郊外にある動物保護施設でボランティアとして働き始め、カモノハシポッサムカンガルーコアラディンゴなどのお世話をさせてもらい、動物三昧の夢のような日々が続きました。
丁寧な仕事が評価され飼育員さんたちに受け入れてもらえるようになり、お休憩時間はよくお喋りで盛り上がりました。
日本人は朝昼晩の三食ともしっかり食べるのが一般的ですが、オーストラリアでは朝と昼は軽くしか食べず、晩御飯だけ主食とメインの肉や魚、野菜を一枚の大きなお皿に盛りつけた『ワンプレートディッシュ』をしっかりと食べます。
なので、結構身体を動かすのに飼育員さんたちのランチはリンゴ1個だったり細いニンジン数本をそのまま丸ごとボリボリ食べるのが普通で、初めの頃はランチにサンドイッチを食べていた私もニンジンをワイルドに丸かじりするようになり、気分はすっかりオーストラリア人でした。


DIYと達成感

猛禽類のセクションでは、フクロウやミミズクの新しい止まり木を作る為に保護施設の敷地にある森から丸太を運び、ノコギリで切ったり紐でくくったりしてDIYな作業に励みました。
せっせと働く私の様子を目をパチクリさせたり首をぐるりと一周回させたりしながら珍しそうに観察する可愛らしいフクロウやミミズクたちを前に私は「快適な止まり木を作るから待っててね!」と、かなり高めのテンションで仕事をしました。
飼育員さんたちと力を合わせて完成した止まり木はなかなかの出来で、古い止まり木と交換してセットするとフクロウやミミズクたちは次々と移動して寛いでくれたので「頑張った甲斐があったね!」とみんな満足し、紅茶で乾杯をしました。
屋外では鷹が飛ぶ姿を披露するパフォーマンスがあり、私の頭上スレスレ優雅に飛んでいく鷹に感動しました。
鷹匠の女性が大きくて凛々しい鷹を特別に近くで見せてくれ、鷹と寄り添って記念写真を撮りました。

タスマニアンデビル

その動物保護施設にはタスマニアンデビルという、タスマニア島に生息する小さなクマのようで顔はアナグマに似た有袋類もいて、常に活発に動き回っていました。
キュートな見た目とは裏腹なアグレッシブさを持つ肉食動物で、骨をかみ砕く強靭な顎を持っていて危険なので、私は柵越しに見ているだけでした。
1匹のタスマニアンデビルがケガをしてしまい、動物保護施設内の動物病院で手術をすることになったのですが、どうやって捕獲して動物病院まで運搬するかが課題となり、なるべく麻酔銃を使わないようにしたいということで、その動物保護施設のボス飼育員の女性が負傷のリスクを覚悟の上で捕獲を試みることになりました。
滅多にないことなので、多くの飼育員さんや獣医さんたちが見守る中、経験豊富な女性飼育員さんが緊張の表情でタスマニアンデビルのテリトリーに入ると、ケガをして気が立っていたタスマニアンデビルは興奮して暴れるように走り回りました。


貴重なシーン

走り回るコースを読んで女性飼育員さんが捕獲用の布袋を素早く構えると、なんとタスマニアンデビルは奇跡的にその袋の中にスポッと頭から突っ込み、あっという間に捕獲完了となりました。
あまりの予想外の展開に女性飼育員さんをはじめ、誰もが一瞬キョトンとしましたが、すぐに驚きと安堵の拍手で溢れました。
ゴソゴソと抵抗して暴れるタスマニアンデビルが入った布袋を片手に歩く女性飼育員さんを先頭に私たちは動物病院へ移動し、タスマニアンデビルの手術が行われました。
獣医さんが手術台に置かれたタスマニアンデビルの鼻先に手際よく麻酔マスクを当てるとタスマニアンデビルはコロリと横になり、手術はスムーズに進みました。
勤続の長い飼育員さんたちにとってもタスマニアンデビルの捕獲と手術は貴重な機会で、私もその場で見ることができた偶然はラクだなぁと思いました。
動物のお世話をするのには愛情優しさだけではなく、時に度胸や力強さも必要なのだと知りました。

ウォンバットの巣立ち

オーストラリアにはウォンバットという、コアラのような鼻をした全体的に丸くてモッサリしている有袋類もいます。
飼育員さんにベッタリの子供のウォンバットは、まるでぬいぐるみのような愛くるしさで、飼育員さんも溺愛のようでした。
子供のうちは常に母親にくっついて離れないとのことで、まだ小さなウォンバットは飼育員さんの足に一生懸命すり寄っていました。
ですが大人になると急に自立意識に目覚め、ある日突然、母親に助走をつけてタックルをして攻撃し、親からも他のウォンバットからも遠く離れた所に自分だけのテリトリーを作って暮らし始めるのだそうです。
飼育員さんは「私を寄せつけなくなる日がきたら、成長の証と思って淋しくても喜んで受け入れなくてはいけないんだよ・・・」と教えてくれました。
「人間にも親離れや子離れの時期はくるけど、いきなり敵意むき出しでタックルをされたらショックでツラいだろうなぁ・・・」と、切ない気持ちになりました。


嬉しい出逢いとオファー

お茶の時間に休憩室に向かう途中、動物用の食糧貯蔵室の前で小柄な女性が野菜や果物が入った段ボール箱を一人で運んでいるのを見かけたので、私はお声掛けをして手伝いました。
二人で全ての段ボールを運び、野菜やフルーツを動物の餌用にカットする作業も手伝うと、その女性は私に紅茶とクッキーを出してくれ一緒にお休憩をとりました。
お喋りをしている内に私たちは親しくなり、私は毎日のように食糧貯蔵室に顔を出してお手伝いをするようになりました。
その女性は動物たちの為に食糧を合理的に調達し経費を削減する方法を考え提案し実際にそれを実行している、クリエイティブで行動力のある素敵な女性でした。
その女性に、動物保護施設でのボランティア期間が終了した後の滞在予定を聞かれ、特に決まっていないと答えると「私はWWOOF(ウーフ)のホストファミリーをしているんだけど、良かったらWWOOFER(ウーファーとして、私の家に滞在しない?」とオファーされました。

動物好きの御縁

『WWOOF(ウーフ)』とは、労力を必要とする農場などで労働し、農場などの人は宿泊場所と食事を提供するという、助け合いの滞在交流システムです。
日本では知名度が低いですが、日本も含めた約60か国で行われています。
その女性は『WWOOF(ウーフ)』で外国人を受け入れ文化交流を重ねており、お手伝いの内容は家の敷地の草刈りや手入れなどでした。
また、オーストラリアには『ドッグレース』という競馬のような犬のレースがあり、その女性の従妹が西オーストラリアでレース犬のトレーナーをしているとのことで「もし、もっと動物関係の仕事がしたいなら、トレーナーアシスタントとして犬と一緒に働いてみない?私の従妹にあなたを紹介するわよ。きっと良い経験になるわ。」と言われ、私はどちらのオファーも喜んで受け「動物好きにはお互い通じるものがあって、素晴らしい御縁で繋がっていくものなんだなぁ・・・」と、とてもワクワクした気持ち新たな展開に胸を躍らせました。

続きはまた『オーストラリアの動物たちと』Vol.7にて

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『変化を感じる夏休み』Vol.2



プチ撮影会

今年もまた、湖の側にあるお気に入りのリゾートホテルに2泊3日で滞在しました。
宿泊で家を空けるときは家でお留守番をしてくれる我が家の老猫ちゃんの為にペットシッターさんを呼びます。
打合せの際にシッターさんがペットのトカゲちゃんを連れてきてくれるので、私と娘は大興奮で抱っこしたり写真を撮ったりするのですが、老猫ちゃんは違う部屋に隠れます。
今回はトカゲちゃんが来られないとのことで、老猫ちゃんがいつものようにソファーでリラックスしていると「やっぱり連れてきましたー!」とシッターさんがトカゲちゃんを連れてきて老猫ちゃんの隣に置いたので、予想外の展開に老猫ちゃんもトカゲちゃんも目を合わせず気まずそうにしていました。
ですが、しばらくするとお互いにニオイを嗅いだり顔を近づけたりと確認をし始め、静かに並んで寛ぎ始めたので安心しました。
素敵なモデルちゃんたちのツーショットに私たちはテンションが上がり、留守中の打合せもそっちのけで写真を撮りまくりました。




可愛い小猿ちゃん

2時間半程バスに乗り湖のほとりのリゾートホテルに着くと『猿と犬のサーカス』ワンちゃん子猿ちゃんが出迎えてくれました。
スタンダードプードルボルゾイのゴージャスな2匹のワンちゃんはお利口に座って撫でさせてくれ、子猿ちゃんはお客さんの肩に乗ったり抱っこされたりしていました。
私は正直、あまり猿には興味を持っておらず、動物園に行ってもわりとスルーしがちだったのですが、娘が子猿ちゃんを抱っこさせてもらっている姿を撮影した後、子猿ちゃんと目が合ったので「おいで★」と言って腕を子猿ちゃんの前に伸ばしてみました。
ピョンとジャンプして私の片腕にちょこんと座った子ザルちゃんに、ジッと顔を見つめられ、私は一瞬でハートを撃ち抜かれ「可愛いねぇ♥お座り上手だね。落ちないように気をつけてね。」と話しかけながら愛おしい気持ちで子猿ちゃんを見守りました。
我が家の老猫ちゃんよりも軽くて小さな体の子猿ちゃんは、見た目や仕草が人間の子供に近く母性をくすぐられました。


最高の露天風呂

子猿ちゃんの可愛らしさに癒され、弾む気持ちで露天風呂に向かいました。
今までは娘の『プールで遊ぶ情熱』がとても強く、温泉施設に行ってもゆっくり休むことができなかったのですが、今年は中学生になったからか「プールは2日目だけでいいから露天風呂にいっぱい入りたい」と言ってくれ、私は『連日プール』という地獄から解放されのんびりと初日を過ごすことができました。
立ったまま浸かることができる絶妙な湯加減の露天風呂から、目の前に広がる美しい湖と山々の緑、青空に浮かぶ白い雲を眺めながら「あ~、幸せだぁ~!最高に幸せだぁ~!」と何度も繰り返しました。
猛暑日が続き、お風呂に浸からずシャワーだけで済ませる生活をしていた為、全身お湯で温まるのが久しぶりで、その心地良さを噛みしめながら「温泉文化がある日本に生まれて本当に良かった・・・」としみじみ思い感謝しました。
お盆中は出勤して次の週に休んだので極端な混雑がなく、過ごしやすいお休みでした。


優雅な過ごし方

お風呂上りは湖を望むテラス洒落たソファーに座り、ローズヒップティーをいただきました。
湯上りの身体に夕方の涼しい風が心地よく、思わず眠ってしまいそうでした。
お部屋に戻り少し休んでから夕食のビュッフェ会場へ行き、地元の食材で作られた様々なお料理生ビールをいただきました。
食後は、お出迎えをしてくれたワンちゃんや子猿ちゃんが出演する『猿と犬のサーカス』があり、一生懸命に芸をする姿に感心しながら楽しみ、大きな拍手を送りました。
毎晩、湖で花火が打ち上げられており、私たちが宿泊しているお部屋から花火がちょうど見えたので、窓際に座って見ました。
ダイナミックな花火は、夏休みの夜を更に素敵に演出してくれました。
寝る前にもう一度温泉に浸かってリラックスしようと、また露天風呂に向かうと夕方よりもたくさんの人で賑わっていましたが、大きなお風呂なので十分に寛ぐことができ、ポカポカの身体でお部屋に戻りました。


『大人の休息』

夜は特に何をする訳でもなく、広いベッドの上でただゴロゴロしながら何となくテレビを見るという、普段はなかなかできない過ごし方をして「こんな贅沢で無駄な時間の使い方こそが本当の大人の休息なのかもしれない」と思いました。
リゾートホテル内で小さな子供を連れているお母さん方が、走り回る子供を追いかけて注意したり、歩きたくないという子供を抱っこしたり、具合が悪くなった子供に対応したり、駄々をこねる子供を叱ったりなだめたりと、それぞれ忙しくしている姿を見かける度に「子供に手が掛かるうちは温泉に来てもゆっくりなんてできなくて、むしろ家で過ごすよりも何かと大変だよねぇ・・・」と、自分が育児で忙しくしていた頃を思い出して重ね、懐かく思いながら娘の成長を実感しました。
娘は中学生になり、手が掛かって体力的に疲れさせられることはだいぶ減ってきましたが、その分これからは子供の精神面学習面で親は何かと神経をすり減らすことになるのだろうと思いました。


限界の予感

2日目の朝は早く目が覚めたので、朝風呂に入ってから朝食をいただきました。
夜のお食事も美味しいお料理がいっぱいですが、私の一番のお目当ては朝食の海鮮ビュッフェで、甘エビといくらをたっぷりのせた海鮮丼をいただきました。
その日はプールで遊ぶ予定だったのですが、あまりにお腹いっぱいですぐには行けそうになかったので、とりあえずまた露天風呂に入り、しばらくお部屋でゴロゴロしながら休みました。
私としてはゴロゴロしては露天風呂へ行くという一日が理想だったのですが、娘と一緒なのでそうもいかず、お昼ごろからプールに行きました。
シャチのフロートに乗ったり、ウォータースライダーをしたり泳いだりしてひとしきり動き回った娘が今度はビーチボールを持ってきて、私たちはバレーボールをして遊びました。
娘は成長期なのでパワーが溢れていますが、私は体力が減っていく一方なので「こんな風に遊んであげられるのもそろそろ限界ですな・・・」と切実に感じました。


温泉三昧

プールの後はまた露天風呂に入り、冷えた身体をゆっくりと温めました。
お部屋の広いベッドでお昼寝をし、夕食前にもう一度お風呂に入ってり、湯上りのイイ気分でビュッフェ会場へ行きました。
夕食のビュッフェは前日とほぼ同じメニューでしたが、豚肉と大根おろしを使った和風パスタバジルのクリームソースを絡めたカッペリーニ(素麺のように細い冷製パスタ)カニ肉とカニ味噌をふんだんにのせたピザが美味しくて、連日食べることができてむしろラッキーでした。
『猿と犬のサーカス』も、動物好きの私たちは見るのが2回目でも飽きることなく楽しみ、花火まで時間があったので売店で娘はお友達に、私はいつもオーガニックのミントをくれる女性とペットシッターさんにお土産を買いました。
お部屋の窓越しに花火を観賞してからまた露天風呂に行くと「もしかしてお風呂に入りながら花火が観られるんじゃない?」と娘が気づき「来年は贅沢に露天風呂から花火を観よう!」と決めました。


感慨深い成長

娘と毎年恒例の『オセロ対決』をしました。
私が何度も実践を通して勝ち方のコツを伝授しても、娘は私に勝てなかったのですが、今回は今までになく鋭く攻めてきたので「あれ、なんだかいつもと違う?!」と私は思いました。
とても慎重に対戦したのですが私は逆転できず、結局あっさりと娘に負けてしまい「あれ?!おかしいなぁ・・」とテレビを消して集中したのですが、二回目は大差で負けてしまいした。
今までとの明らかな違いに戸惑いながらも「中学生になって、ずいぶん賢くなったんだね!」と感動し、勝利した娘を褒め称えると「ママ、弱くてつまらないからオセロはもういい。」と娘に言われてしまい「ご・・・ごめんよ、力不足で・・・( ;∀;)」と弱々しく答えました。
子供は親の背中を見て育ち親を追い越していくものといいますが、これもその一つなのかと感慨深く思いながら、先の先まで状況を読む力を身につけた娘を心強く感じ、この調子でどんどん逞しく成長して欲しいと願いました。


贅沢な時間

次の朝も起きてすぐ露天風呂に入りました。
静けさとひんやりした空気が気持ちよく、穏やかな時間を過ごしました。
朝食はいくらたっぷりの海鮮丼すき焼きをいただき、紅茶と一緒にデザートを味わいました。
この地域ならではの新鮮な海の幸大地の恵みを使用したお料理が充実しているのはもちろんのこと、フルーツや乳製品も有名『スイーツ大国』とも謳われているだけありデザートも種類豊富で凄いなぁと思いました。
お気に入りの露天風呂と、見た目も美しく味わい深い豪華なお食事を存分に堪能できた幸せいっぱいの滞在でした。
帰宅すると、お留守番をしてくれていた我が家の愛しい老猫ちゃんがのそのそと起きてきて、不機嫌そうな顔で「ウニャーッ!ウニャニャーッ!!(怒)」と力強く不満を訴えてきたので、私と娘はいつものように謝りながら老猫ちゃんをひたすら撫でさせていただき、みんなで川の字になってお昼寝をしました。
今年の夏休みはいろんな変化を感じ、なんだか新鮮でした。

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『変化を感じる夏休み』Vol.1


いろんな変化

中学校の夏休みが始まると、娘は部活動がますます忙しくなりました。
市内の中学生が集まる合同練習や、近くの中学校との練習試合などがあると朝早く起きて会場へ行かなくてはならず、娘は小学生の頃と違い夏休みでも朝ゆっくりと寝ていられない生活でしたが、自分が興味を持って始めた部活動の為の早起きは全く苦にならない様子でした。
夏休み前半の塾の夏期講習は、部活動を頑張る子供たちも通いやすいように夕方からの時間帯に設定されており、まだ辺りが明るい時間に終わるので私はしばし塾へのお迎えから解放されゆっくりとした夜を過ごしました。
年々夏の気温が上がっていますが、今年の夏は例年以上の猛暑『湿気が少なくて涼しい』と評判のこの地域でも寝苦しい夜が続きました。
以前なら寒さには弱くても暑さなら余裕で我慢できたはずの私も、8年の歳月でこの地域の気候に感化され以前とは真逆の体質になり、寒いのを我慢する方が楽なように感じました。


ミュージカル鑑賞

お盆前の3連休は娘と劇団四季のミュージカルを観に行きました。
『リトルマーメイド』を観るのは2回目で、前回は娘がまだ小学生の頃でした。
中学生になると、親と一緒に観るゴージャスなミュージカルよりもお友達と一緒に観る映画に魅かれるらしく、開演までの待ち時間に「ミュージカル鑑賞はもう卒業でイイかな・・・」と言う娘の言葉に、「これもまた子供の成長なのかも・・・」とちょっぴり淋しさを感じながら「まぁ、劇団四季のミュージカルはいっぱい観て十分楽しんだからね。」と、過去に見た演目を二人で挙げてみました。
娘が幼稚園児の頃に初めて連れて行った『ライオンキング』から『マンマ・ミーア』、『美女と野獣』、『オペラ座の怪人』、『キャッツ』、『ウィキッド』、『サウンド・オブ・ミュージックと、それぞれ複数回ずつ鑑賞した思い出を懐かしみ、今では中学生のお姉さんになった娘の成長を感じていると『リトルマーメイド』の幕が上がりました。


劇団四季の魅力

幼稚園児や小学生低学年の女の子がたくさん観に来ていましたが、みんなお行儀よく静かに鑑賞していて偉いなぁと思いました。
主役のアリエル役の役者はとても可愛らしい人で、王子様役の役者はキリリとしたカッコイイ人だったので、観ていてテンションが上がりました。
水中をイメージした舞台は涼しげで美しく「こんな猛暑の中、海の中にいるような気分になれるなんて幸せだなぁ・・・」とうっとりし、手拍子をしたり笑ったりしながら素晴らしいミュージカルに釘付けになっていると、あっという間に前半の幕が下りました。
休憩時間に入るとすぐに私と娘は顔を見合わせて「やっぱりミュージカルって最高だよねぇ!」「絶対また観なくちゃ!」と口々に言い、今回でミュージカル鑑賞を卒業するどころか、今後の公演スケジュール次回のチケット発売日をすぐにチェックし、今度はどの辺りの席をとるかの打ち合わせまで始めました。
私たちにとって劇団四季の魅力は絶大で、そう簡単に卒業などできないのです。


メルヘンな一日

私はいろんなストーリーのヒーローやヒロインだけでなく悪役にもかなり魅かれて目が離せません。
特に『リトルマーメイド』に出てくる悪者『アースラ』が好きなので、妖艶で迫力のある低い歌声と演技が鑑賞でき嬉しかったです。
お盆近くでお休みの人が多かったこともあり劇場はほぼ満席で、カーテンコール大きな拍手で盛り上がり何度も役者たちと対面することができました。
劇場を後にし、感動と余韻を味わいながら娘のお気に入りの不思議の国のアリスをイメージしたテーブルや店内のディスプレイが可愛らしいビュッフェレストランへ行くと、私たちは外から見ると一番目立つ窓際のお席に通されました。
景色を眺めながら少し早い夕食をとり、食後のデザートに大好きなカロンをたくさん食べディズニーづくしの一日にご満悦な娘の様子に「とりあえず楽しい夏休みの第一弾を過ごせて良かったな」と思い、せっかくなので私もカロン力いっぱい食べました。


中学生の引率

次の週末は「夏休み中にお友達と一緒に映画を観に行きたい!」という娘の強い希望で、女子中学生4人を連れて映画館に行きました。
お年頃の女子としては「校則で大人と一緒じゃないと学区外や繁華街へ行けないから大人に連れて行って欲しいけど、一緒に映画を見たり食事をしたりするのはイヤ!」とのことで、私はツアーガイドのように待ち合わせの時間と場所を決め一緒に電車に乗り映画館へ行き、チケット売り場で4人並びの席を中学生料金で購入するのを見届け、売店でポップコーンと飲み物を買うのを見守り、映画の入場案内時間になったら入場口でお見送りをしました。
子供たちが2時間くらいの映画を見ている間、私は一人で昼食をとることにし、何日か前からラーメンが食べたい気分だったので複数のラーメン店が集まるテーマパークへ行きました。
休日は混んでいてかなり並ぶのですが、お昼の少し前だったのでどのお店もそんなに並ばないですみそうでした。


胃袋の老化

「せっかくだから初めてのラーメンに挑戦してみよう!」と、ラーメンの上にチャーシューではなく豚丼の具材ような豚肉がのったラーメンが気になり、私はそのお店の味噌ラーメンを食べることにしました。
もやしナムルの無料食べ放題紙エプロンのサービスがあり豚肉のカットも可能だったので、私は豚肉を食べやすく一口大に切ってもらいました。
こんがりと焼いた豚肉にもスープにも黒コショウがしっかりときいているかなり濃い目の『パンチの効いた味』で、想像以上の量の油がたっぷり入っていたので、いつもはスープまで飲み切る私も、今回は残念ながらスープをほとんど飲めませんでした。
珍しい味のラーメンを美味しくいただいてお店を出ると、10分後ぐらいからどっしりと胃がもたれ始め、30分後には完全にノックアウトされました。
年齢による胃袋の老化をしみじみと感じ、切ない気持ちで屋上庭園のベンチで少し休んでからフラフラとした足取りで映画館に子供たちを迎えに行きました。


『ミッション』を終えて

子供たちが「無料券でUFOキャッチャーを一回ずつして、その後プリクラを撮る!」と言うので、今度はゲームセンターへ連れていきました。
UFOキャッチャーで一度も成功したことがない娘が景品をゲットしたので驚きました。
プリクラを撮るのが初めての娘は緊張気味でしたが、お友達が慣れた様子で画面操作や撮影を進めてくれ順調にプリントできました。
子供たちの希望通り昼食はフードコートへ引率し、私は胃のもたれに耐えながら超混みの中、4人座れるお席を確保しました。
多感なお年頃の女子中学生4人も引き連れてのお出掛けは大変そうで気が向かなかったのですが、少し離れたお席からタピオカドリンクやケンタッキーのチキンを手にお友達とお喋りをしてはしゃぐ娘の笑顔を見て私は「自分の休日を潰してでも娘の希望通りにお出掛けして正解だった!」と思いました。
子供たちは中学校で落ち着きのある行動を学んだのか変に騒ぐこともなかったので「これなら、また引率してもいいかな・・・」と思いました。


変化による好転

昨年の夏、近くは普通に見えるのに遠くがぼやけ、視線を変えるとなかなかピントが合わない症状が酷くなり、私は眼科で検診を受けお医者さんにスマホ老眼です!』宣言されました。
ずっと裸眼で視力1.5ぐらいだったのに急激に視力が低下したので「最終的には何も見えなくなるのでは・・・」と不安に思い、眼精疲労の改善に特化した目薬や錠剤を試してみましたが、これといった効果もみられないまま途方に暮れる日々でした。
前回『リトルマーメイド』を鑑賞した際はステージ上の役者の顔がはっきりと見えずとてもショックが大きかったのですが、なんと今回は役者の細やかな表情まで見え以前のように鑑賞することができ、私は転職による労働環境の変化好転し、視力が回復してきていることに気がつきました。
人生で起こる出来事には常に意味があると私は考えていて、今回の転職でもいろんな面で好転を実感しており「物事の選択の良し悪しは、結局その後の結果によって決まるものなんだなぁ・・・」人生の不思議なおもしろさを噛みしめています。

『変化を感じる夏休み』Vol.2へ続く

『オーストラリアの動物たちと』Vol.5


夢のような体験

20代の頃、初の海外滞在にオーストラリアを選んでたくさんの素敵な経験をした私はすっかりオーストラリアに魅了され、今度はワーキングホリデービザを取得して再びオーストラリアに滞在することにしました。
私はオーストラリアの動物園でボランティアとして飼育員のお手伝いをさせてもらいたいと考え、オーストラリアの動物園など30か所程の施設に「どうぞボランティアとして飼育員のお手伝いをさせて下さい!」と、動物に対する自分の気持ちや考え、なぜ飼育員のお手伝いをするチャンスが欲しいのかなどを手紙にしたため郵送しました。
私には動物に関する特別な知識がある訳でもなかったのでお断りのお返事が次々と返ってきましたが、南オーストラリアにある動物保護施設から「あなたの動物に対する気持ちと、動物の為に働きたいという熱意が伝わりました。ボランティアとして受け入れます。」というお返事をもらうことができ、私の夢のようなオーストラリア滞在が実現しました。

動物たちとのお仕事

私はまず、シドニーメルボルンホームステイをし、英語での生活環境に少し慣れてからボランティアとして受け入れてくれた動物保護施設を訪れました。
いざ到着してみると、ボランティアとして私の受け入れを許可してくれた担当者が急な事情で退職し、誰も私の受け入れの件を引き継いでいない状態なことが判明しました。
「まさか、このまま帰されたりしないよね・・・」と私は焦りましたが、はるばる日本から来たということもあり、とりあえず予定通りに受け入れてもらえることになりました。
通常は一つのセクションだけでお手伝いをするところ、複数のセクションが順番に私を受け入れてくれることになり、その動物保護施設のトレードマークになっているオーストラリアの動物の中でも希少なカモノハシの水槽掃除からスタートし、私のお気に入りの動物でもあるポッサムやフクロモモンガなど夜行性の小さな動物たち、カンガルーやコアラたちのお世話をさせてもらいました。


飼育員さんの情熱

動物たちの食事の準備にフルーツと野菜を切る作業や掃除では日本人らしい細やかで丁寧な作業が評価され、飼育員さんたちが私を仲間として認めてくれるようになりました。
ポッサムやフクロモモンガなどのセクションにいる、普段は朗らかで優しい飼育員の若い女の子が「このセクションの動物たちはみんな小さくて怖がりだから、静かに観覧するようお知らせをしているの。なのにこの前、ある小学校の子供たちが見学に来て行儀悪く大騒ぎしたから動物たちがストレスを受けたのよ。だから私、これからこの地域にある全ての学校宛てに“動物の為にマナーを守れないなら見学には来ないで下さい”って手紙を書くの!」と怒り心頭な様子で言っているのを聞いて「飼育員をしている人は動物を本当に大事にしていて、きっと親のような気持ちで守りながらお世話をしているんだなぁ・・・」と感じ、私はそんな情熱を持つその若い女の子をはじめ、そこの飼育員さんたちのことがますます好きになりました。

ディンゴのお世話

コアラとカンガルーのセクションの二人組の若い男性飼育員さんはとにかく明るい人たちで、いつも歌いながら仕事をしていました。
その二人が、飼育員のお手伝いに段々慣れてきた私に「実はこのセクションではディンゴの世話もしてるんだよ。そろそろディンゴの世話もしてみるかい?」ノリノリな様子で言うので、新しいことに挑戦するのが大好きな私は「イイですねぇ!もちろん喜んで!!」ノリノリで答え、弾む足取りでディンゴのエリアに向かいました。
ディンゴは、柴犬の雑種犬ハスキー犬ぐらいの大きさにしたような感じで、見た目はなんとなく馴染みがありました。
私は当時、オーストラリアの人たちからディンゴは中国の赤犬(柴犬を大きくしたような犬)と狼の混血の狼犬だ」と聞いていました。
そこの動物保護施設には大人のディンゴと子供のディンゴがいて、大人のディンゴは体が大きくて野性味が強くよそ者を受け入れないとのことで、私は子供のディンゴのお世話することになりました。

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甘えん坊のパピィ

大自然の中の動物保護施設なので敷地が広大で、各エリア間の移動もなかなかの距離があり、道に迷ってしまうことも度々でした。
陽気な二人組の飼育員さんが「この施設で生まれたディンゴのパピィ(子犬)でオスとメスの兄妹なんだけど、甘えん坊でとても可愛いよ!」と言うので、まだその施設のディンゴたちに会っていなかった私は「甘えん坊のパピィかぁ・・・可愛いだろうなぁ♥」と、抱っこできるのを期待しながらディンゴのエリアに向かいました。
子供のディンゴのエリア入り口で二人組の飼育員さんは立ち止まり、急に今まで見たこともない真剣な顔で振り向くとディンゴの前では絶対に倒れちゃダメだよ。何があっても立っているんだ!」と私に念を押しました。
「えっ?は・・・はい。」と私は答え、三人で一緒に子供のディンゴのエリアに入り飼育員さんたちが二匹の名前を呼ぶと、だいぶ離れた所にある岩の陰から中型犬くらいの大きさのディンゴたちが飛び出して、私を目掛けて突進してきました。

激しい歓迎

「ヤバい!このまま体当たりされたら倒れてしまう!」と、私はとっさに中腰で前傾姿勢をとり前後に足を開いて『カメハメ波』を出す直前の孫悟空ぐらい踏ん張りました。
「あっそぼー♪」と嬉しそうな表情で一匹目のディンゴ私の肩に両前足をドーン!
その衝撃に「ウォッ・・・」とうめき声を漏らす私。
そして、そのディンゴと私の間に下から潜り込んだもう一匹のディンゴ「イェーイ、私もー♪」と勢いよくジャンプしながら私の顎に頭をゴーン!
更なる衝撃に「ンゴォッ・・・」と死にそうな声を出す私。
痛みに耐えて立ち続ける私に飼育員さんたちは「歓迎されてるね。どうやら気に入られたみたいだよ!」と微笑み、「すごくいい写真が撮れたよ!」とデジカメを見せてくれました。
顎を下から頭突かれた苦痛の表情の私と、無邪気にはしゃぐ子供のディンゴたちの画像はどうみても傷害事件の瞬間の記録にしか見えず「どこがいい写真なんじゃぁー!」と私は心の中で激しくツッコみました。

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仲良しな私たち

ディンゴたちの月齢を訊ねると「まだ7か月の赤ちゃんだよ。可愛いだろ★」と答える飼育員さんに「子供だからパピィには違いないけど、狼犬や大型犬の月齢7か月の体格ってかなりイカツいよね・・・お願いだから先に教えといて( ;∀;)」と私は思いました。
体は大きくてもやはり中身は子供なので、ディンゴたちは人懐っこくて確かに甘えん坊でした。
若さとパワーが溢れているのでじゃれつかれる度にこちらは真剣な体力勝負でしたが、ディンゴたちに背中をとられないようにし、飛びつかれそうになったら前腕で受けてから払ったりと対応の仕方のコツを掴んで渡り合うことで、私と子供のディンゴたちは仲良しになりました。
私は他のセクションのお手伝いに入りディンゴのお世話から離れてからも、1日1度は必ず子供のディンゴたちに会いに行き、柵越しに話しかけていました。
お昼寝中でも私が名前を呼ぶと二匹とも走って近くに来て、立ち去るときは遠吠えでお見送りをしてくれました。

パイソンのお世話

ディンゴのセクションで私がパピィたちのお世話をしたと聞いて、爬虫類のセクション担当者が「ここでもボランティアとして手伝ってみるかい?」と言ってくれ、私は爬虫類のセクションでもお手伝いできることになりました。
せっかくの機会と思いパイソンを首にかけて記念写真を撮ると、パイソンは担当の飼育員さんが目を離した隙に徐々に私に巻きついて締め付けようとしてきました。
飼育員さんが気付き、パイソンは私から引き離されながら飼育員さんに叱られていました。
そのパイソンはそこの動物保護施設で生まれ、飼育員さんに育てられたので人に懐いてはいましたが、私はそのパイソンに野生本能の奥深さを感じました。
蛇はエサを丸呑みして食べる為、消化するのに数日かかるので、食事は数日に一度のペースで、長いトングで挟んだ鶏肉などを蛇の鼻先で揺らしながら「生きている獲物感」を出してあげると、しばらく知らんぷりをしてから急にパクッと丸呑みするのがおもしろかったです。

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おちゃめな飼育員さん

「ちょっと持っていて」と、ボール状に丸めたパイソンを飼育員さんから手渡され、私は両手でしっかりと受取りました。
体長1.5m、体重2.5~3kgぐらいのまだ若いパイソンしっとりとなめらかな表面をしていて肌触りが良く、私はドキドキしながらパイソンを両手でキープしていたのですが、飼育員さんたちはおしゃべりに夢中になり私とパイソンの存在を忘れてしまったようで、私は飼育室の片隅で15分以上パイソンを持ち続ける羽目になりました。
重くて腕が震え、次の日は筋肉痛になりました。
爬虫類セクションの飼育員さんたちは「一緒に働いた記念に俺たちの宝物をプレゼントするよ」パイソンの大きな抜け殻を私に差し出し「ここで働いた証拠として日本の家族や友達に見せるといいよ」と言ってくれました。
パイソンの完璧な形状の抜け殻はとても貴重らしく、アートのような美しさに私は魅かれましたが、ワシントン条約に引っかかっても困るので温かい気持ちだけをいただき感謝の握手をしました。

続きはまた『オーストラリアの動物たちと』Vol.6にて

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最強の幸せ者

コーディネイトの楽しみ

6月から働き始めた新しい職場は、勤務時の服装ジーンズ以外なら何を着てもOKなので、私は毎日お洋服のコーディネイトを楽しんでいます。
ファッションが大好きな私は、自分が気に入ったお洋服やバッグ等には愛着を持ち、長く大切に使っています。
昔とサイズが変わったり、着丈が年齢的に合わなくなったりして着られなくなったお洋風は、自分でお直しをして着たり、中学生になり身長が私に近づいてきた娘用にリメイクしたりしています。
以前の職場はスタンダードなスーツ着用で、派手な色柄のアイテムを着用して職場の雰囲気とミスマッチな人は「痛い」と引かれて嘲笑されていたので、家には活躍する機会がないままのお洋服がいっぱいでしたが、今はお気に入りのお洋服たちを再び活用しながら多彩なオフィスカジュアルコーディネイトが満喫でき、毎朝どのお洋服を着るか選ぶのにワクワクしています。

オーガニックのミント

今の職場の同じフロアで出会った女性とお話しをしていたら、家庭菜園ガーデニングをしているという話題になりハーブティーにすると美味しいから」と、その女性は後日、庭のミントを摘んで私に持ってきてくれました。
ミントは水に葉っぱを入れるだけでも香りの良いミント水になるので、私は喜んでいただきました。
ペパーミントアップルミントの詰合せを受け取った瞬間、袋に入っているのに香りがフワッと広がり、とても爽やかな気持ちになりました。
オーガニック栽培のミントが茎ごと何本も入っていたので、最初はそのままタンブラーに入れてお湯を注いで飲み、次は葉っぱだけを使ってお鍋で煮出して飲み、お湯の温度などをいろいろ変えて試してみた結果、葉っぱだけをタンブラーやティーポットに入れて90度ぐらいのお湯を注いで蒸らして飲むと、香りも良く苦くならなくて美味しかったです。

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ヘルシーな毎日

春から夏にかけてはミントを使ったスイーツが人気で、いろんな新商品をよく見かけるので、チョコミントが大好きな私と娘は新作に出会うとまずは購入して食べていました。
ふと私は「ミントテイストのドリンクも出てるし、美味しいかも・・・」と思いつき、アイスカフェオレを作る際にミント水を使ってみました。
自家製『アイスミントカフェオレ』は私好みの味で、私は新たな発見に得した気分になりました。
いろんな飲み方で美味しくいただいていることを伝えると、その女性は1週間ごと私の為にミントを摘んで持ってきてくれるようになりました。
ミントには胃腸の調子を整える効能もあるので胃腸の弱い私にはとてもありがたく、私は家でもオフィスでも毎日ミントの香りに癒され胃腸を優しくケアされながら、穏やかで心地よい日々を送っています。

お忙しい中学生

この春、娘が中学生になってから生活のスタイルが大きく変わりました。
ついこの前までは小学生だったので、放課後や休日に子供同士で何かするにも近所のお友達の家に行くか学区内の公園に行くかぐらいで、娘のことをピヨピヨ鳴いてるヒヨコちゃんみたいなお子様と思っていました。
ところが中学生になったとたん、部活動をして帰宅する時間が8時学習塾が終わるのが10時と、夜遅くまで活動するのが当たり前の大人顔負けの生活パターンになり、活動範囲もかなり広くなったので、親子共々その生活の変化についていくのがやっとでした。
今までは私が仕事から帰ったら娘と一緒に夕食をとり、その後はのんびりと過ごしてそのまま寝てしまっても特に支障のない生活でしたが、今は娘の塾の授業が終わる頃に私が学習塾へ迎えに行くので、娘と一緒に学習塾から帰ってくるまではのんびりもしていられなくなりました。

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必然の変化と偶然の助け

遅い時間に学習塾のお迎えがあるのでお酒を飲む機会はぐっと減り、私は必然的健康に良い生活を送っており、お迎えの時間までは家事をしたりお裁縫をしたりと、以前よりも良く動いています。
6月下旬からは、娘が週2日の授業週3日の自習授業でほぼ毎日のように学習塾に通っているので、私たちの生活スタイルはよりハードになりました。
娘の場合、家で自分のペースで学習するよりも、学習する雰囲気や環境が整っている方が他のことに気をとられず、集中して効率良く学習できるようで、本人もやる気を出して学習塾に通っています。
もしも私が今も以前の職場で働き続けていたら、とにかく多い仕事量とストレス心身共に疲れ果て、帰宅後に効率良く動くことも、毎日のように娘の学習塾へお迎えに行くこともきっと無理な状態だったので、絶妙なタイミングで転職ができて本当に良かったと思います。

新たな学び

6月、7月と続いたイベントも無事に終わり、新しい職場では緩やかな時間を過ごしています。
以前の職場との労働環境のギャップに、最初の頃は何だか落ち着かない気持ちで戸惑っていた私ですが、今は時間を有効利用して情報のインプットをしています。
障がいのある方々が社会との繋がりを持ちながら健康的な生活を送れるようにスポーツ活動を推進し、大小様々な大会を開催し発表の場を作るという事業をしている企業で、ホームページには障害のある方々の為の競技のルールや内容の説明があります。
24種類の競技種目の説明が、それぞれ数ページから数十ページで掲載されているので、それらを読み込んでインプットし、各競技の基本や用語も併せて調べ、新たな知識を吸収しています。
8月には経理業務の講習会があり、未経験の業務について学び職場で実践できることを嬉しく思っています。

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何気ない幸せ

毎日が何事もなく当たり前のように過ぎていくと、日々の何気ない幸せが見えなくなり不平不満を感じやすくなってしまうので、私はなるべく自分の生活の中にある小さな幸せ感謝するようにしています。
好きなファッションが楽しめていること、オーガニックのミントを味わえること、絶妙なタイミングの転職で生活の変化による体力的な危機から偶然にも救われたことなど、どれも私にとっては感謝に値する幸せなことです。
私は大規模な震災に遭い、怖くて不便な生活をするという経験を2度しているので、水、電気、ガスが普通に使える生活も私にとってはとてもありがたいです。
使いたいときに使いたい便利な物が使え、食べたいものを食べたいときに食べ、変わらず普段通りの生活ができていることに「今日も何事もなく平和に過ごせて良かったなぁ・・・」としみじみ思います。
そして、どこも痛くなく生きていられることにも感謝します。

家族の健康

私の何よりの幸せは、家族が病気もせず元気に生きていてくれていることです。
遠く離れて暮らす実家の老齢チームは、8月で103歳になるおばあちゃんをはじめ、みんな健康でいてくれています。
中学生になり急に忙しくなった娘も、毎日張り切って登校し、自分で選んだ運動系の部活にも活発に励んでおり、中学校生活が充実している様子で一安心です。
部活関係で大会や合宿などのイベントがあると、朝早い時間に集合して遠くの会場までお弁当持参で出掛けていくので、私はせっかくの週末も5時起きでお弁当を作るというミッションを与えられます。
運動をする分、食べる量も一気に増え以前よりも手間がかかりますが、娘がお弁当を持ってハツラツと出掛けるのを見送るときも「疲れたけど楽しかったー!」と満足げに帰宅するのを出迎えるときも、娘の健康と成長を感じとても嬉しく幸せに思います。

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老猫ちゃんの寝姿

我が家の愛しい22歳の老猫ちゃんは、暑さにも負けずモリモリ食べてスヤスヤ眠り、可愛らしい姿で私と娘をずっと癒し続けてくれており、私は老猫ちゃんが生きていてくれていることにただただ感謝の毎日です。
娘の寝場所を私たちと少し離れた場所に確保してから、老猫ちゃんは今まで娘が使っていた枕に小さな頭をちょこんとのせて、まるで人間のような格好で私の隣に寝ています。
たまに娘が私と老猫ちゃんのベッドの側に来ると、自分の寝場所をとられるのではないかと娘を警戒しながらジッと見つめ「あたしの寝場所にゃんだから!どかにゃいんだからね!」と必死で娘に眼力を掛けている様子が面白いです。
老猫ちゃんは、不思議なことにいつも私の方を向いて寝てくれ、朝方ふと目が覚めてぼんやりと目を開け、老猫ちゃんの寝顔どアップで視界に飛び込んでくると、私は萌えに萌えまくりこの上ない幸せと安らぎを感じます。

最強の幸せ者

胸を撃ち抜くほど可愛いクシャクシャの寝顔の老猫ちゃんをそっと撫でさせていただきながら「今日も生きていてくれてありがとう、大好きだよ❤️」と言い、老猫ちゃんの小さな鼻息を額に受けるのが私のお約束で、気持ち良く伸びをして再び眠りにつく瞬間が私の至福のひとときです。
そんな幸せを噛みしめると同時に、3年前に19歳で旅立ったもう1匹の我が家の愛しい老猫ちゃんのことを想い「いつも私たちを守ってくれてありがとね、大好きだよ❤️」とつぶやき、簾越しに青空を眺め、夏の朝の空気を感じながら目を閉じます。
そんな何とも言えぬ心地の良い時間を過ごせている私は、物凄い幸せ者であると同時に最強だと思います。
『幸せ』は他人の目にどう映るかではなく、自身がいかに幸福感を持って生きられるかで決まるものであり「自分は幸せだ!」実感自己肯定した者勝ちなのです。
だから私は、誰が何と言おうが『最強の幸せ者』に違いないのです★ フフフフ・・・

皆様もぜひ『最強の幸せ者』として、それぞれの素敵な夏をお過ごしくださいませ (*^▽^*)

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