「なぜなぜゲーム」

f:id:n-a-creation:20161117013114j:plain重要なゲーム  勉強会に参加して「なぜなぜゲーム」というものを知った。
これは、起業をする前や何かを始動させる前に「なぜそれがしたいのか」「なぜそれが必要なのか」徹底的に追及して本質を知るというとても大切な作業になるらしい。

挑戦  私は考えることが好きで、最近は和を優先してあまり率直意見口に出すことを避けているが実は徹底的議論をすることも好きなので、早速自分でそのゲームに挑戦しようと思った。

平和な我が家  せっかくなので、家庭学習として娘と一緒にそのゲームに取り組むことにした。
なぜなぜゲームっていうのを勉強会で習ったから、今日は一緒にやってみよう!」と娘に言うと、「へぇー、なでなでゲーム?!楽しそうだね。」といって、自分の周りにあるいろんな物をおもむろになで始めた。
「んー、子供は平和でいいなぁ・・・」と、二人で愛猫を真ん中に挟んで座りひたすらなでなでするという和やかな時間をしばし過ごした。

 「なぜなぜゲーム」開始

テーマ  私の起業について
なぜなぜ担当  娘(小学4年生)

 なぜ、今になって起業の勉強を始めたのか。

A.やっと自分の時間が持てるようになり、昔からの夢だった「起業」に向けてスタートをきれそうな時期に思えたから。

 なぜ、20歳の頃に挑戦しなかったのか。

A.若くて世間を知らなかったので「自分の力で事業を展開する」ということがとても大それたことに思え遠い将来の夢としか考えられず、とりあえずは会社に所属して決まった時間に働いて決まった賃金を手にする方が無難だと感じたから。 

③ なぜ、その会社で仕事をずっと続けることでその会社の社長になることを目指さなかったのか。

A.大きな会社組織では血縁者が後継ぎとなり、一社員が社長まで上りつめることはほとんどあり得ないことだから。

 なぜ、20歳の頃から起業の為の勉強だけでも始めなかったのか。

A.社会人になりお金も自由も手に入る環境で楽しく遊ぶことに夢中だったので、遠い将来の為の勉強モードにどうしてもならなかった。
その分と言っては何だが、一年一年を力いっぱい楽しみきってきたので、若い頃に戻りたいなどと一度も思ったことがない(キメッ!)

 ならばなぜ、その遊びの経験と実績を生かした事業の提案をしないのか。

A.その発想自体が全くなかったことと、あまりに広く浅くいろんなことをして遊んできたので、コレといって推せるものがないから。

 どんな事業がしたいのか。

A.参加する人にも地域にもプラスになるような事業がしたい。
今現在の案としては地元の人からもっと地元のワインに親しみを持ってもらうことで消費量を上げ、地元を挙げて更なる地域ブランドの強化を図り、アジアからの海外旅行客(この土地のファン)をターゲットにインバウンド市場を成長させていく事業。

 なぜそれは、ボランティアではダメなのか。

A.全くのボランティアとしてでは国や自治体からの資金援助も見込めない上にインパクも弱いと考え、NPO非営利)法人として設立したいと考えている。
せっかく事業をするならば少しずつ規模を拡大させて成長させたく、その為には資金が必要となるので全くのボランティアとして運営しようとは考えていない。

 扱うものはワインでなくてはダメなのか。

A.好きなこと興味があることでなければ続かないと思うので、現時点で自分は何が好きか、何に興味があるかを考えてひらめいたのがワインで、せっかくワイナリーがある地域にいるのだから地元ワインを広めることで地域に貢献できればと考えた。
今後もし「コレは!」と思う新たなアイディアが出てきた際には、可能な段階であれば自分の中で計画を差し替えたり練り直すことも視野に入れている。
「地域に貢献できる」という方向性が自分の中でのブレたくないポイントなので、他の部分の変更変化悪いこととは受け止めていない。

 事業主になったらどんな意識で事業展開をしていくのか。

A.フェイス to フェイスの繋がりをモットーにソーシャル面を重視した事業展開にしたい。
IT・AIといったコンピューター技術が進歩して便利になっていく世の中でも、将来機械に取って代わられることのない人間にしかできないスタイルで、真心、気遣い、思いやり、助け合い などを大事にしていきたい。

 事業主になったら人を雇用するのか。

A.とりあえずは身の丈に合った事業展開をしようと思っているので、外国人向けのイベントの為の通訳のアルバイト雇用程度と考えている。
最近ソーシャルビジネスセミナーで「仲間が大事」ということを学んだので、ビジネスパートナー助言者として「仲間」との関係の築き方について考えていきたい。

 具体的に利益は何から得るのか。

A.現在の案では、ワイナリー見学作業体験葡萄苗木の植樹などに絡めたイベントや「ワインをざっくばらんに気軽に飲む会」的なイベントなどを展開し、その参加費用から利益が出るような計算をしている。
将来的にはアジアからの外国人旅行客向け通訳をつけた似たようなイベントも展開し、その場合は参加費用を高めに設定して利益率を上げたいと考えている。
また、そのイベントでワインやワイン小物の販売を促進して、そのマージンを何パーセントか頂くことで利益を得たいとも考えている。

 なぜ、就職ではなく起業を選ぶのか。

A.自分の人生の中で、死ぬまでには絶対に実現させたいと思う昔からの夢だから起業がしたい。
だが、その準備段階で必要な知識や経験を得るために企業に就職して勉強をしたく就職活動中でもある。

 他に実現させたい夢はあるか。

A.スペインで日本人が経営する宿泊施設住み込みで働いてみたい、娘が大きくなったら私が行った海外の素敵なスポットを一緒に巡る旅行がしたい、またクルーズ旅行を何度かしたいというのは「できればいいな」ぐらいの夢だが、いつか自分で手掛けた出版物を発行したいという夢は自主出版という形でもぜひ実現させたい。

 出版する本にはどんなことを書きたいか。

A.せっかく自主出版するのなら、思っていることや経験して学んだことを(他人の迷惑にならない範囲で)遠慮なく好きなように書きたい。

 なぜ、その様に文章を残したいのか。

A.私は文章を書くこともアートも好きで、人間が考えながら言葉を紡いで生み出す文章もまた一つのアートだと思っている。
自分のアート作品として執筆した本を残すことに憧れがあり、ぜひ挑戦してみたい。

 今まで起業や創業のスクールに参加して学んだことは何か。

A.起業にはタイミングがあるということ。
良い事業展開には良い仲間が必要だということ。
動き続けることが大事ということ。
抱え込まずに人に弱さを見せて助けを呼びかける勇気。
他の人たちの起業に対する考え方や重視しているポイント
予算、費用、利益の見積もり方。 
起業に必要な税務、労務、法務に関する初歩的な知識など。

 それを知ってどう思ったか。

A.自分が全く知らなかった事柄や、自分にはなかった発想や考え方を知り、目から鱗で非常に興味深く勉強になったので、自分の起業の新たな課題としても取り入れていこうと思った。

 その知識をどう役立てていくのか。

A.自分の起業のタイミングが訪れるまで必要な勉強を重ね続け仲間との関わり方を考え影響を受けたり自分がサポート役になったりしながら学ぶ。
ぼんやりとしたビジョンだけではなく、常に数字を意識しながら構想を進めていく。

終わってみて  人に「なぜ?」突き詰められて答えるという行動にはそれなりの覚悟念入りに考えることが必要だと感じた。
言葉に出して自分でもう一度受け止めなおすという作業は、確認と意識づけという意味でとても大事だと思った。

娘の感覚  娘に偉そうに問い詰められるという、いつもとは真逆の立ち位置で進められたこのゲームで娘の成長を感じることができ、ちょっとした刺激になった。
小学4年生の娘が質問者だけに「なぜなぜ」ではない質問が多々あり脇道にそれたりもしたので、そのことについて尋ねてみると「だってその方がいろいろ知れて良いじゃん」と軽く当然のことのように言われた。

新ゲーム誕生  確かに考えてみると「なぜ」に加えて「もしこうなら」とか「もしするなら」というニュアンスの質問があると、深く掘り下げて考えるという点では引き出しも増え、場合によってはリスク管理もできていいのかなと思った。
「なぜなぜゲーム」ならぬ「なぜもしゲーム」アリなのかもしれない。

アドバイザー  子供は、大人とは違う角度の直感や豊かな感性を持っていて面白いと思う。
このゲームも質問者次第内容ゴールが違ってくるのだろう。
私は娘の独特な発想が好きなので、今後もたくさんアイディアをもらいながら、自分のビジネスプランも人生もブラッシュアップしていこうと思う。
私専属の可愛らしいアドバイザーがいることに感謝である。