せつなく悲しい夏の出来事

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穏やかな初秋の休日

夏が過ぎ、秋晴れ涼しい夜風心地良い日々となりました。
激しく眩しかった夏が終わると、まるで祭りの後のような憂いを感じたりもしますが、私は紅葉街の木々赤や黄色に彩られる秋もまた好きです。
リビングの窓からはモネの絵画を思わせるような優しい青空大きな雲がいくつも浮かび、その下には少し褪せて柔らかくなった緑の山々が広がっています。
街の中心近くでも高い建物の背景に自然を感じられるのは、この地域のおもしろい特徴かなと思います。
こんな穏やかな休日は、こうしてお気に入りの景色を眺めながら、慌ただしかった今年の夏を振り返り、せつなかった出来事悲しかった出来事を書き記してみようと思います。

お洗濯と異変

小学校の高学年になった娘は、家事をとてもよく手伝ってくれます。
この夏休みもせっせとお洗濯、お掃除、食器洗いなどを頑張ってくれました。
夏休み中のある日曜日、私は娘とお出掛けをするのにお洋服を選んでいました。
ちょうど干してあった洗濯物の中に着たいと思っていたお洋服があったので、娘に向かって「いつもお洗濯してくれてありがとね」と言いながら取り外しました。
「洗濯物の干し方も上手になったね。ホントにすごく助かって・・・・・うわぁぁぁぁぁぁ!!!と、感謝の言葉からの大きな悲鳴
お目当てのお洋服を手に取ってみると、白と黒の柄だったはずがブルーグレーと黒の柄に変わっていました。
「何?何?コレはどういうことなの?!何が起こったの?!」若干パニックになりつつも状況の把握に努めました。

意外な染め上がり

干してある洗濯物の中に娘がキャンプで着用したジーンズが2本あり、どうやら一緒に洗濯をしてジーンズの色が私のお洋服に(何故かそのお洋服だけに!)着いてしまったようでした。
「あぁぁぁ、このお洋服かなり気に入ってたのに・・・何てことなの・・・」途方に暮れながらマジマジとその服の状態を観察しました。
よく見るとそんなに大きな色むらもなく、意外とイイ感じの染め上がりになっていて、まだ着用できる許容範囲内だということが判明し、立ち直ることができました。
せっかく娘が頑張ってお手伝いしてくれた結果なので、あまり大袈裟に落ち込んだ素振りを見せるのは良くないと思った私は「突然色が変わっちゃったのには驚きだったけど、なかなか上手く染まってるみたいよ!」となんとか笑顔を作って言いました。

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ポジティブなどや顔

すると娘は「その色だったら、ママのブルーのスカートに合うからちょうど良かったんじゃない?!テヘッ★と、私の『母親としての気遣いの努力』『心配』もよそに『私のセンスと仕事っぷり、さすがでしょ?!』と言わんばかりの、誇らしく自信に満ち溢れた表情を浮かべていました。
『いや・・・本当は白と黒の柄の方がコーディネイトしやすくて良かったんだけどね・・・』と心の中で呟きながら、恐るべきスーパーポジティブな娘を眺めました。
私も相当のポジティブ人間なのですが、どうやら娘は私を遥かに上回っているようでした。
『娘にはこの調子で、いろんな面で私を上回って逞しく成長して欲しいなぁ・・・』と思いながら、複雑でせつない気持ちのまま、その新しい色に染まったお洋服を着て出掛けました。

真夜中の悲劇

ウチの20歳の老猫ちゃんよく食べ、よく眠り、よく甘えながら元気に暮らしてくれていて、私はとても幸せです。
夜は、気が向くと私の枕元に来て一緒に眠り、飽きるとまた自分の好きな場所に行って眠っています。
ある日曜日の夜老猫ちゃんがいつものように私の枕元に来て「ニャー!」力強い一声『ホレ、撫でるのじゃ』と私を促しました。
「はいはい、わかりましたよぉ・・・」眠さに耐えながら老猫ちゃんを撫でようとしたそのとき、とても臭いニオイ一気に目が覚めました。
「えっ?!まさかウンコつけたまま来てないよね?!」と猫の身体を念入りにチェックしてみると、後ろ足の肉球の間にウンコがついていました。
猫トイレでしたばかりの自分のウンコをついうっかり踏んでしまったようでした。

可愛さの勝利

老猫ちゃんウンコのついた足で私の枕と髪の毛を踏んでウロウロしたので、私はウンコの被害エライことになりました。
「ぎゃぁぁぁぁぁ!!髪の毛にウンコがついちゃってるじゃないのよぉぉぉぉぉ!!」飛び起きて老猫ちゃんを見ると『なぁに?!』というままんまるい目「ニャー」と一声。
「いやいや、『ニャー』じゃなくてさ・・・夜中にこういうのありえないじゃん・・・困るじゃん・・・月曜日は朝礼があるから、いつもより早い出勤なのにさぁ・・・」老猫ちゃんうらめしそうに話しかけると、今度は「ニャーン♥」と私の目をジッと見つめながらキュートな一声。
「かっ・・・・・可愛い♥」
仕方がないので、老猫ちゃんウンコのついた肉球を綺麗にし、枕カバーを取り換え、一人シャワーへと向かいました。

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夜中のシャワー

眠い目をこすりながら、髪の毛についた猫のウンコ洗い流す為に念入りに2回シャンプーをして、ニオイが残ることのないよう多めにリンスを使いました。
老猫ちゃんは、私がシャワーを終える頃には何事もなかったようお気に入りの場所で再びスヤスヤと眠っていました。
それ以来、老猫ちゃん私の枕元に来る気配を感じると素早く髪の毛をよけ、まずはウンコをつけたまま来ていないか、トラウマ的に猫のニオイをチェックするようになりました。
一週間がスタートする月曜日の前夜の寝不足はさすがにキツく、仕事中に襲ってくる眠さと疲労ドリンク剤の力を借りてなんとかやり過ごしました。
夜中に一人シャワーを浴びて髪の毛についた猫のウンコ洗い流すことから始まった、悲しい週明けでした。

悲しき『うちわビンタ』

夏の通勤暑い中の移動となるので、職場に着く頃にはいつも以上に汗だくになります。
以前は、そこまで汗をかくこともなく、夏でもうちわを必要とすることなど全くなかったのですが『通勤』という30分程のウォーキング半年以上継続することで新陳代謝がとても良くなったのか、現在は職場に着くとビックリするくらい汗が吹き出しとても熱く感じるので、うちわは夏の朝の必須アイテムとなっています。
ある日の朝も、自分のデスクでいつものようにうちわを使って涼んでいると、急にバシバシッと顔に軽い衝撃を感じました。
あまりの身体の熱さ思いっきり扇いでいたら、距離感をとり間違えてうちわの位置が顔に近くなり過ぎ自分の頬をうちわで4回も連続でビンタしていたのです。

止められない自分

昔なら1回目で『アッ!』と思った瞬間すぐに手を止めることができたと思うのですが、距離感と同様に反射神経も確実に衰えてきているらしく『痛い!』と思ってから手を止めることができるまでにプラス3回のうちわビンタが継続されました。
「痛いなぁ!なんなのよ、もう!」と思っても、実際にうちわでビンタを繰り返したのは自分なので、誰にも何も言えない状況更に虚しかったです。
日頃から心掛けていろんな面でしっかり鍛えていないと、段々と衰えが出始めるのが40代なんだなぁと実感しました。
人生80年と考えたとすると40代というのはちょうど折り返しを過ぎたばかりなので、これからどんどん感覚や体調に大きく変化が起こってくるのだと思うと、ちょっぴり不安でせつない気持ちになりました。

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久しぶりの『五目あんかけ』

私は『五目あんかけ』が好きで、特に『五目あんかけ焼きそば』が大好きなのですが、外食の際は娘が中華料理店に行くのをいつも却下するのでなかなか食べられる機会がありませんでした。
最近のお出掛けで、珍しくラーメン店で食事をした際に『五目あんかけラーメン』というメニューがあったので注文しました。
ただでさえ『五目あんかけ』熱くて食べるのが大変なのですが、ラーメンは焼きそばと違って熱いスープまで入っているので、食べるのにだいぶ苦労しました。
久し振りの『五目あんかけ』満足して帰宅すると、激しい胃痛に襲われました。
胃痙攣が起きそうな感じだったので、急いで薬を飲んで横になりました。
薬のお陰で最悪の状態は回避できましたが、それでもまだ眠れないぐらいの痛みが続きました。

オイスターソース』と胃痛

昔から私はよく食べる割に胃が弱く、それが好転してか暴飲暴食をしたとしてもすぐに体調不良になり長くは続かず、年齢と共に体重は増えていますが、けっこう食べてる割にはこの程度で済んでいるといった感じです。
長年の経験で胃の痛みの種類により、その時々の対処方法を自分なりに把握してはいるのですが、今回の尋常ではない痛みにはさすがに参り、不安になってスマホでいろいろと調べてみました。
そして今回のこの激しい胃痛の原因と考えられる可能性が一番大きいのは『五目あんかけ』の調味料として定番オイスターソース』ではないかという結論に達しました。
私は牡蠣が好きなのですが身体があまり受け付けない傾向にあるのでオイスターソース』アレルギー反応が出ても自分では不思議に思いませんでした。

情熱と別れ

しばらく食べるチャンスがなかった『五目あんかけ』ですが、よくよく思い出してみると大好きな『五目あんかけ』を食べてハッピーな気分で帰宅した夜は、今回ほど酷くはありませんでしたが毎回胃痛で苦しんでいたような気がしました。
私はウニやフォアグラなどもあるときから胃痛のため食べられなくなったのですが、それらに関しては『残念だけどそれなりに食べたし、もういっか・・・』という感じでした。
牡蠣の場合は、三陸の生牡蠣への情熱(という名の食い意地)』を捨てられず、当たってもトライし続けて4回当たってようやく断念しました。
今度は、大好きな『五目あんかけ』が食べられないという残酷な運命に、オーマイガッツ石松でした。(←言いたいだけ)
ヤケになって『五目あんかけ』なだけに『あんハッピーですな!』とか言っちゃったりして。(←スンマセン)
そんな様々な『せつなく悲しい出来事』もあった今年の夏でした。

皆様、季節の変わり目の体調管理にはどうぞお気をつけ下さいませ。