ハロウィン旅行


2年ぶりの『ハロウィン』

10月7日から1泊2日で娘と、遊園地のあるリゾートホテルに宿泊しました。
毎年10月ハロウィンのイベントに参加したり、ハロウィン一色に染まったテーマパークで過ごしたりしていたのですが、昨年は私が起業の為の勉強を始め、セミナーなどに参加していて忙しく、気がついたらハロウィンらしいことを何もしないまま10月が終わっていました。
なので、今年は夏のうちハロウィンイベントとしての小旅行を計画していました。
私が仕事を始めてからというもの日々の生活が慌ただしく過ぎ、週末は体力的にクタクタの状態なので、今年は娘を遊園地で遊ばせ、温泉に入り、美味しいものを食べて過ごし、残りの1日は家でゆっくり休むという、3連休を利用した周到な計画でした。

幼稚園のハロウィンフェスティバル

娘の通う幼稚園ではハロウィンフェスティバルが開催され、その日は子供たちが朝から仮装した状態で幼稚園の送迎バスに乗るので、バスにはカボチャや魔女がいたり、トイストーリーのキャラクターがいたり、ディズニープリンセスがいたりと賑やかで、先生たちも本格的な仮装でした。
特に外国人の先生たちの『ジャックスパロウ』『ドラキュラ』などの仮装は迫力がありました。
親は参加しないイベントだったので、後から写真を見て様子を知るのですが、先生たちが作ったゲームコーナーで遊び、ランチはハロウィンの特別バイキングカボチャを使った料理や可愛らしいデザートなどがいっぱいで、子供たちはみんなキラキラした笑顔でした。


仮装コンテスト

娘が小学生になるとホテルのハロウィンイベントで、シェフに教えてもらいながらクッキー作りをしたり、ランチビュッフェを楽しんだりしました。
おマセさんなのか、思いっきり遊んではしゃぐよりも、特別な衣装を着てお城の様な素敵な空間で過ごしたいと思い始めてくれたようで、インドア派で静かに過ごしたい私はとても助かりました。
あるホテルの仮装コンテストでは、私が作った『BAT PRINNCESS(コウモリのお姫様)』という、黒と紫のキラキラしたロングドレスの背中にコウモリのはねがついている衣装を着た娘がを獲り、賞品として子供に人気のキャラクターシリーズ『人生ゲーム』を貰った、誇らしく嬉しい思い出もあります。

娘の笑顔

ウィークデイのフル勤務を終えて迎えた週末の朝午前8時発のバスに乗り2時間の移動を経て、いよいよ遊園地に着きました。
途中で通った峠の景色は、紅葉が進んでいて綺麗でした。
娘は久しぶりの遊園地テンションが上がり、張りきってグングンと進むので、大きな山にある遊園地坂を上ったり下ったりしながら娘についていくだけで、相当の体力を奪われましたが、いろんな乗り物に乗って元気いっぱい遊園地を満喫している娘の笑顔を見ていたら、幸せな気持ちになり癒されました。
その日の天気予報は曇りだったのですが、時折、雨が降り少し肌寒くなったので、閉園時間を待たずに早めに切り上げて、ホテルにチェックインをして温泉に入ることにしました。


素敵なリゾートホテル

遊園地では、至る所にオレンジ色のカボチャがあったり、スタッフが仮装していたりと、すっかりハロウィン色でした。
カボチャやモンスターのディスプレイのゴンドラが幾つかあり、行きも帰りもその特別なゴンドラに乗れました。
ゴージャスな装飾のホテルは、おとぎの国のような可愛らしくメルヘンチックな造りになっていて、写真の撮り甲斐がありました。
いろんな動物が勢揃いした興味深い2階建てメリーゴーランドに乗ったり、大きな犬の人形たちのからくりバンドショーを鑑賞できるのが特徴で、館内の数々のショップを眺めて歩くと、まるでヨーロッパの小さな街を散策しているような気分でした。
お部屋は広く、ゆったりとしたお洒落なソファーがありました。

優雅な『ホワイトティー』の香り

いつもより時間に余裕があったので、道路を挟んで遊園地の向かいに隣接している外国の老舗ホテルへ、モノレールに乗って探検気分で行ってみました。
エントランスに一歩足を踏み入れると、なぜだかとても落ち着く何とも言えない優しい香りにふわっと包まれました。
ホテルのスタッフに訊いてみると『ホワイトティー』の香りで、世界中に多数あるその老舗ホテル全てで使用していて、ホテル内のショップでも販売しているとのことでした。
その老舗ホテルには国内、海外ともに何度か宿泊したことがあるのですが、一度もその香りに気がついたことはありませんでした。
ハロウィンのディスプレイシックで、洗練されたデザインのラグジュアリーな空間魅力的でした。


ラベンダーのアロマバス

そのホテルのスパを利用してみると、大浴場の真ん中にはメインとなるアロマのバブルバスがあり、ラベンダーとフルーティーな香りでいっぱいでした。
私は香水などで苦手な香りが多く、強い香りには酔いやすいのですが、このホテルで使用しているアロマには不思議なくらい癒されました。
ホテルのショップに立ち寄ると『ホワイトティー』の香りの商品が何種類かありました。
『ホワイトティー』は日本人になじみの深い『グリーンティー』の茶葉を早いうちに摘み取ったものだと説明があり、摘み取る時期でこんなにも香りが違うのかと驚きました。
このホテルはアロマの癒しがテーマの、女性的な繊細さを演出しているように感じ、とても魅かれました。

猫とアロマ

ウットリするほど素敵な香りだったので、自宅で使用したいと思ったのですが、香りは猫の嗅覚に影響すると何かで読んだことがあったので諦めました。
嗅覚味覚はとても関係性が深く、猫は嗅覚が衰えるとあまり食べなくなってしまうとのことだったので、私は芳香剤過度な香りの柔軟剤は使用しないように気をつけています。
昨年、19歳で旅立ってしまったもう1匹の猫の為にお線香を立てようとしたときも、健在の猫の嗅覚への影響を考えてお水お供えだけにしました。
人間も鼻をつまんで匂いがわからない状態で食事をすると味覚がズレるという説があるので、人間よりも身体が小さく嗅覚が敏感な猫にとって大きな影響があるとしても不思議はない気がします。


神秘的な『記憶の鍵』

人間は香り記憶したり印象を強く持ったりすると聞いたことがあります。
実際に私も香りをきっかけに過去の記憶が蘇えり、懐かしく思うことが多々あります。
雨上がりに強く感じる土の香りは、小さい頃おばあちゃんとよく過ごした畑での思い出を、春の始まりに風が運ぶ草木の香りは、初めての海外体験でオーストラリアに行き、期待と不安でいっぱいだった気持ちを呼び覚まします。
いろんな香りとなり、長い年月が過ぎても記憶気持ち鮮明に思い出させるなんて、神秘的だと思います。
私はあの『ホワイトティー』の香りがする女性に遭遇したら、きっと『この女性はとても洗練された優しい人』という印象を強く持ち、同性として憧れるだろうなと思いました。

警告と摂生生活

夜はホテルのビュッフェを存分に味わいました。
仕事のストレス味の濃いものを好んで食べていたので、腎臓や胃が弱っていたのですが、それでもついつい食生活を改善せずに食べ続けていると、今度はが痛くて食べるのが辛くなり、強制的に質素で薄味の食生活を強いられることになりました。
私は昔から、ダメな食生活を続けていると身体が「もういい加減にしないと病気になるよ!」警告するかのように、部分的に調子が悪くなり、結局は摂生するしかない状態になります。
今回も自分の身体の警告により、薄味の食生活体調を整えていたので、そのお陰でホテルでは久しぶりに自由な食事を楽しむことができました。
でもここで調子に乗らず、今後も摂生を心掛けようと思っています。


危険なミニコースター

夜中に老猫ちゃん「撫でろニャ!」と起こされることもなく、朝までゆっくりと眠ることができ、前日までの疲れがすっかりとれました。
朝は9時半ホテルをチェックアウトして、遊園地で遊びました。
お天気が良かったからか来場者も多く、それぞれのアトラクションでけっこう並びましたが、娘は人が多い方がテンションが上がるらしく前日以上に元気に楽しんでいました。
娘が一緒に乗りたいというので小さなジェットコースターに乗りました。
子供向けなので怖くはないのですが、規模が小さい分、ターンの角度が急で、コースを曲がる度に腰が痛くて「キャーッ!」
ではなくハッキリと「腰がぁぁぁ、腰が痛いよぉぉぉ!」叫んでいました。

私のハッピーハロウィン

小学校の高学年になり身長も伸びて、乗れる乗り物が増えた娘果敢にチャレンジし、よく叫びよく笑い、あっという間に閉園時間になりました。
帰りのバスに乗り込み、出発すると娘も私もすぐに眠りに落ちました。
私は長距離の移動でもバスでは眠れないタイプなのですが、この遊園地の帰りのバスだけは毎回深い眠りに落ちます。
それだけ平和で健康的『良い疲れ』なのだと思います。
娘の嬉しそうな笑顔をたくさん見ることで、ふと気がつくと仕事のストレスをすっかり忘れていました。
2年ぶりのハロウィンのイベントは、私にはいつだって自分の心を強くしてくれる最高の宝物があるということを再認識できた、とても幸せな『ハロウィン旅行』でした。