『ワイン体験レポート2年目』8月


始発のバス

2018年8月4日(土)に、ワイン葡萄の栽培作業をしてきました。
今回は娘が5泊6日のサマーキャンプに参加中だったので一人で行ってきました。
天気予報によると午後から雨で、朝の9時から作業を始めて午前中には完了させたいということになり、私は朝5時に起きて始発のバスに乗りました。
始発ならバスでも時間がそんなにズレることなく来るだろうとバス停で待っていたのですが、お目当てのバスがなかなか来ず、予定の時刻を5分、10分と過ぎていく中「もしかしたら、始発は道路が空いているから逆にだいぶ早くバスが行ってしまったのかもしれない・・・どうしよう・・・」と不安になり次のバスの時刻を確認すると、遠くまで行くバスの為1時間後まで便がありませんでした。

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一人旅気分

肩を落として途方に暮れているところへようやく待ち焦がれていたバスが到着し「あー、良かった!まったく・・・朝からハラハラさせるアイウォンチューだぜ★と、安堵のあまりちょっぴりおかしなテンションでバスに乗り込み、焦りと緊張でカラカラに乾いた喉をレモン水で潤しました。
久しぶりの単独行動で、ちょっとした一人旅気分に浸りワクワクしていたので、車窓からの見慣れた景色もとても新鮮に感じられました。
「そういえば独身の頃はオーストラリアやヨーロッパを一人で旅して、なかなかの冒険をしたなぁ・・・」と、いろんな国を訪れたことを思い出しながら懐かしい気持ちでバスに揺られ「今度は娘と二人旅でどこの国を訪れようかなぁ・・・」と考えていました。


彩とりどりの風景

ワイン葡萄畑がある施設に着き敷地内を見渡すと、何だか全体的にグレードアップしているように思えました。
の他に馬が2頭仲間入りし、ニワトリたちも変わらず元気そうでした。
馬たちのエリアは羊とは分かれていて、除草用に迎えた馬で調教などはされてなく人に慣れていない為、撫でたり乗馬したりは出来ないとのことしたが、馬を近くで見る機会もなかなかないので、観察するだけでも私には楽しく思えました。
屋根付きのテラスデッキが、自然の中でゆったりと寛げる優雅な空間を演出し、敷地内の花や農作物はボリューム満点に育ち、彩とりどりの風景でした。
春に植えたワイン葡萄の苗木もいくつかは順調に育っており、いずれワイン葡萄棚に移植するのが楽しみになりました。

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夏のワイン葡萄

ワイン葡萄棚のエリアに行ってみると、ツルが棚の一番上のワイヤーよりも高い位置まで伸び、葉がフサフサと繁っていました。
棚の一番下のワイヤー辺りには可愛らしいミニチュア版の、緑色の葡萄がいくつもぶら下がっていました。
昨年、私は夏のワイン葡萄栽培作業に参加出来なかったので、この時期のワイン葡萄の成長状況を目にするのは初めてで、小さいながらも張りのあるしっかりした葡萄の実を見て、大地の恩恵と逞しい生命力に感動しました。
施設のスタッフにワイン葡萄の状況を聞くと、今年の6月は雨が多かった為、ワイン葡萄たちは果実としてよりも植物としてどんどん成長してしまい、ツルや葉だけがやたらと育っていて、葡萄の実の数は予想していたより少ないとのことでした。


長雨の影響

ワイン葡萄栽培を指導してくれている近所のワイナリーのオーナーは、本当なら今年は昨年の2倍の葡萄の実の数が期待できたところ、長雨でどんどんワイン葡萄のツルが伸びてきたときに、ツルの成長にそれ以上養分を取られるのを止め果実の成長に栄養分を与える為に、伸び続けるツルの先を切る『摘芯』という作業をしないでしまったせいだと後悔していたそうです。
今年は、その地域全体のワイン葡萄畑が同じ様な状態で、雨の中まめに『摘芯』を行ったいくつかのワイン葡萄畑だけは多くの実がついているとのことでした。
私としては昨年と同じくらいの量の収穫が見込めるのなら、あとはワイン葡萄の品質ワインの醸造方法昨年を上回る味のワインが出来上がればオッケーかなと思いました。


『除葉』と『摘芯』

夏のワイン葡萄の栽培作業『除葉』『摘芯』で、今回の『除葉』は葡萄の実の為に風通しの良い環境を作ってあげ、カビや病気の発生を防ぐというものでした。
葡萄の房のすぐ上にある葉は、土から養分を運ぶ為に必要なので残さなくてはならないのですが、葡萄のツルが交差していたり密着していたりで取り除くべき葉と残すべき葉の見極めが難しい作業でした。
『除葉』はワイン葡萄棚の両側から念入りにチェックしないと、繁った葉に葡萄の房が隠れていて見えないので、集中力と時間を要しました。
『摘芯』は長く伸びているツルをワイン葡萄棚の一番上のワイヤーの位置で切り揃え、どんどん伸び続けるツルに栄養分をとらせずに、果実の成長に栄養分を与える為の作業で、特にコツなどはなくとにかく切り落とすという感じでした。

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危険がいっぱいの夏

ツルも葉も主役の果実に負けず日々成長し続けるので『除葉』『摘芯』は今後、定期的に繰り返される作業のようでした。
また、雑草にワイン葡萄の成長に必要な土の栄養分をとられないように、ワイン葡萄棚の周りの『除草』も同様に繰り返し必要となる大事な作業で、鎌や草刈り機を使いまめに行われていました。
ワイン葡萄の葉に小さなコガネムシがついていて、作業をしているとボロボロと落ちてきたり、葉の裏に毛虫がついていたり、ハチやアブが飛んできたりと、夏のワイン葡萄栽培作業には危険がいっぱいでした。
ワイン葡萄棚のすぐ隣のエリアには2頭の馬がいて、岩塩を舐めて塩分補給をしていました。
馬の背中にはたくさんのアブがくっついていて、馬が体を揺さぶって追い払ってもなかなか離れず、気の毒なくらいでした。

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サクランボ狩り

10時半になると屋根付きのテラスデッキ手作り感溢れるお洒落な木のテーブルには、冷たい麦茶、地元特産の林檎ジュースお菓子の他に、一緒にワイン葡萄の栽培作業をしていた人の差し入れのキュウリの浅漬けや昨年この施設で収穫して冷凍していたサクランボが用意され、小休憩は素敵なお茶会になりました。
その後、またワイン葡萄棚に戻り、それぞれ黙々と作業を続け、午後1時前には作業が完了しました。
施設のスタッフに誘われ、午後から果樹園にサクランボ狩りに行くと、大きな木にルビーのように赤く輝くサクランボが散りばめられていました。
もうシーズン終了間際だったので木の高い所にしか実がない状態で、けっこうな高さの脚立に上って摘まなくてはならず、私の初のサクランボ狩りかなりハードなものとなりました。

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美しい果樹園

完熟した大きなサクランボをさっそく摘んで食べてみると驚くぐらい甘くて、腰に下げたカゴにせっせとサクランボを摘み入れる合間にいくつも食べました。
敷地内にはプラムやブルーベリー、ラズベリー、カシス、カラントなども植えられていて、休憩後はブルーベリー狩りをしました。
ラズベリーはそんなにないから、味見程度に摘んで食べてみて」と勧められたので摘んでみると、実が崩れやすく摘むのがとても難しく「洋菓子用のラズベリーや冷凍のきちんと整った形状のラズベリーは、一体どんな風に収穫されてるんだろう?!かなり高度な職人技だよなぁ・・・」と思いました。
食用葡萄の棚もあり緑の立派な葡萄の房がぶら下がっていて、その果樹園は美しい絵画のような景色も楽しめる場所でした。


本日の収穫

果樹園で摘んだサクランボブルーベリーを1パックずつと、ワイン葡萄棚のある施設でもらった特大のズッキーニシソの葉を手に、私は帰りのバスに乗りました。
盛り沢山な1日だったので、帰りはいつものように車窓から大好きな日本海の景色を眺め終えると心地良い眠りにつきました。
家に着いてすぐに、数日後に帰ってくる娘の為にサクランボブルーベリー冷凍保存しました。
ズッキーニは他の野菜や豚肉と一緒にガーリック炒めにし、シソの葉は焼いた鶏肉を巻いて南蛮味噌をつけ、レッドアイ(ビールとトマトジュースのカクテル)と共に頂きました。
暑い夏はやっぱり、肉と野菜、トマトのリコピンパワーで決まりです!
愛しい老猫ちゃんとソファに並んで静かに寛ぎながら、早朝から健康的大自然の中で過ごした私の長い一日は幕を閉じました。

大地の恵みに感謝です★