『過去のブログ』を振り返る Vol.6

ブログを始めた頃の記事を、現在の書式スタイルに編集して掲載し、皆様にぜひご覧頂きたいと思いました。
どうぞよろしくお願いいたします(^^)/

Vol.8『言葉貯金』


旅立つ言葉たち

人は会話をしたり文章を書くことで、自分の中から日々いろんな言葉を発信します。
特に生活の中で口から出る言葉は多く、大半は何気なく話す事柄なので、自分の発言の全てを覚えているのは難しいものです。
発信され自分のもとから旅立っていった言葉たちは言霊を持ち、自分には想像もつかないどこかで、誰かを勇気づけたり新たなアイディアのヒントや何かを選択する際の後押しになって人の役に立っているかもしれません。
人の心を動かし励ますような印象深い言葉は、受け止めた人の中に意味のある大切なものとして残るので、発信した自分がその言葉を忘れてしまったとしても誰かの心の中にずっと存在し続け受け継がれます。
強い信念を持っている人でも、状況や環境の変化によって時に心が揺らぎ、悩んだ末に迷走し、自身の大事な基本が見えなくなってしまうことがありますが、言葉は時を超えて自分を励まし助ける為に自分のもとへ戻ってくると私は思っています。


言葉との再会

人のことは客観的に冷静に分析することができても、自分に関することは意外と気付かないでしまうことがありがちです。
私は2011年の東日本大震災で被災し、今後の生活についてどうするべきか決断をしなくてはならず考えを巡らせていたときに古い友人と久しぶりに会い、お互いの近況を話しました。
私が今後の生活環境や娘を育てていく上での環境についてどんな選択が一番良いのか、大きなジレンマを抱えながらハッキリと決められずにいることを話すと、その友人に「人生で起きる全てのことは、その人が生まれたときから決まっていて、実は死ぬ日だって同じように決まっているんだよ。今こうしてどちらの道に進むか迷うことも、考え抜いた末にどんな選択をするかも、あなたが生まれた時点で本当はもう決まっていて、結局はあなたが最終的に出した答えが正解なんだよ。だから自分の選択を信じればいいんだよ!」と言われました。


心を助ける言葉

その言葉は何年も前、その友人が悩んでいたときに相談にのった私が掛けた言葉でした。
私から聞いたということは覚えていない様子でしたが、その友人がその言葉を大切に心の中に持ち続けていた感じが自信と思いやりに満ちた話し方から伝わってきました。
私は、その友人がその言葉を発信したのが私だと覚えていないからこそ、こうして私に真剣に伝えてくれているのだろうし、前に私がその友人の為に掛けた言葉が今は私に必要だからこうして私のもとに帰ってきたのだろうと思い、戻ってきてくれた言葉に感謝し言霊の力を受け止めました。
突然の震災で多くのものを失った喪失感と、生活環境がガラリと変わってしまう先の見えない不安の中、前向きさ潔さで人を励ましていた強い自分の姿などすっかり忘れて深く沈み込んでいましたが、「私は大丈夫、もう迷わない!」と気持ちを切り替えると今まで悩んでいたのが急にバカバカしく思え、気持ちが軽くなりました。

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言葉貯金

久しぶりに会った友人が思い出させてくれた過去の自分の言葉で私は、物事を単純に捉え自信を持って行動できていた頃の自分を取り戻しました。
言葉というものは、発信して誰かの記憶に残したり、書き記して文字で残したりすることで貯金をすることができ、心がこもった言葉はいつか自分を助ける心強い味方になってくれるものなのだと思います。
また、私が発信した言葉で励まされた誰かがその言葉を他の人に伝え、更に誰かが心を動かされ、その繰り返しでどんどんポジティブの輪が広がるのはとても嬉しいことで言葉の発信名利に尽きますし、自分が誰かの言葉に感銘を受けて新しい気持ちで前進する度に言葉の力の大きさを感じます。
年齢を重ねる毎に様々な経験をして学び、若い頃とは考え方行動も変わるものですが、私は素晴らしいと思ったことには「賞賛の言葉」を、元気がない人には「寄り添う言葉」を、悩んでいる人には「そっと背中を押す言葉」を発信できる素直さ真っ直ぐさは変わらずに持っていたいと思います。
ブログという発信ツールを手に入れた今の私は更に言葉貯金のし放題。
これからも私は誰かの為にも自分の為にも、自分の中の言葉たちを綴り発信し続けていきます。

『スマニュー砲』いただきました!!


スマートニュース

世の中には便利なニュースアプリがいくつもあります。
私はiPhoneを使用し始める際に、iPhoneを購入したお店の店員さんが紹介してくれた『SmartNews(スマートニュース)』というニュースアプリを利用しています。
スマートフォンの機能やそれに関連した情報に詳しい人がお勧めするだけありなかなかの人気ニュースアプリなようで、私の周りにも利用者がたくさんいました。
国内外の総合チャンネル、経済や芸能など各専門分野チャンネル、報道機関別のチャンネル、都道府県別のチャンネルと豊富なチャンネルの中から自分で選択し好きな順番に並べて利用できるので、その工程も楽しめます。
また、ニュースは時間ごとに更新されるので情報量が多く、簡潔に事実だけを記載している記事もあれば、記者それぞれの考え方や異なる切り口によって書かれている記事もあるので、世の中には様々な解釈の仕方があるということを知った上で、溢れる情報をどう受け止めてどう処理すべきかを考える訓練にもなっています。


驚きのアクセス数

2019年12月に『Windows10』へのアップデートというブログ記事をアップし、次の日にブログへのアクセス数を見てみると、その日の午後2時時からから午後4時の2時間だけで約2500件になっていました。
私は「あれ、見間違いかな?」と二度見し「そんな、バカな!」と三度見しましたが、やはりアクセス数は約2500件と表示されていました。
アプリにはたまに不具合が発生することがあるので、きっと何らかの原因でアクセス数のカウントが違ってしまっているのだろうと思っていたのですが、午後11時にまたブログへのアクセス数を見てみると今度は約6500件になっていました。
次の日のアクセス数も前日ほどのペースではありませんでしたが増え続け、その次の日も増え続け、3日間で約10000件のアクセス数になりました。
一体何が起きているのかと少し怖くなり、アクセス元のページを見てみると『SmartNews(スマートニュース)から99.9%』となっていました。


『スマニュー砲』

「なぜSmartNews(スマートニュース)からのアクセスが?!」と不思議に思い、さっそくインターネットで調べると『スマニュー砲』という言葉を見つけました。
『スマニュー砲』とは、スマートニュースにブログ記事が掲載され多くのスマートニュース利用者からアクセスされることでアクセス数が一気に増えるという、ブロガーにとって大変ラッキーな現象のことでした。
私のような素人のブログ記事でもこれだけのアクセス数増大効果があったということは、本格的に展開している達人ブロガーの記事ならきっと大々的に『バズる(物凄く話題になる)』んだろうなぁと『スマニュー砲』影響力の大きさを実感し、『スマニュー砲』をいただけたことを嬉しく思いました。
どんな風に自分のブログ記事がスマートニュースに掲載されているのか見てみたくて、私は『スマニュー砲』をいただいたブログ記事のタイトル『Windows10』へのアップデートから連想されるIT関連のチャンネル、ビジネス情報関連のチャンネル、生活関連のチャンネル、はてなブログのチャンネルなどを探してみました。


お役に立てた喜び

スマートニュースには掲載記事の検索機能がなく、もう既に『スマニュー砲』によるお祭り状態の3日間が過ぎていた為、残念ながら自分のブログ記事が掲載されたチャンネルを探すことはできませんでした。
『スマニュー砲』に関する記事などを読んでみると、スマートニュースの『トップ』チャンネルに『あなたにおすすめ』という、各読者が普段よく読む記事の傾向からおすすめの記事をピックアップして紹介するコーナーがあり、そこに登場することもあると書いてありました。
今回『スマニュー砲』をいただいた『Windows10』へのアップデートというブログ記事は、2020年1月14日をもち、(有料延長サポートを受けられるものを除いた)Windows7のサポートが終了するということで、新しいパソコンを購入するか、ソフトを購入してWindows10にアップデートするか迷っている人が多い為、たまたま注目され選ばれたのだと思うのですが、自分のブログ記事が誰かの参考になり、少しでもお役に立てたのならば私は嬉しい限りです。


『まぁ、いっか!』と言える強さ

私が『Windows10への無償アップデート』の情報を得てそれを実行できたのは、私がパソコンに詳しくなくアップデートの必要性などを積極的に知ろうとすることなく放っておいて、いよいよ切羽詰まったところにパソコンに詳しい職場の人から助言をいただけたという絶妙なタイミングによる運だと感じているので、私は日頃からいろんな御縁にとても感謝しています。
また最近は、スマートニュースで目にした『まぁ、いっか!と言える人ほど最強』という内容のコラム記事の言葉を噛みしめ、自分もそうなろうと努力しています。
もちろん世の中には『まぁ、いっか!』では済まされないこともありますから、常にそれが通用する訳ではなく常識と道徳心による判断が必要となりますが、他人様に迷惑が掛からない自分のメンタル的な部分においては、完璧を目指して肩に力を入れて構えずに『まぁ、いっか!』潔く執着を捨て広い心で前進できる人間になりたいです。
そうすれば、未だにクリアできずにいる『許すことができる人間になる』という自分の人生の目標がクリアできる気がします。


おみくじの教え

2020年のお正月は、この地域に移住して以来初の『初詣』に行きました。
パワースポットとしても有名な壮大で美しくそびえ立つ神宮は多くの参拝者で賑わっており、私と娘は青空の下、清々しい気持ちでお参りをしておみくじを引きました。
私が引いたおみくじは『中吉』で、下記のような内容でした。
① 思いがけない煩い事に取り乱すが、心を静かに保ち暮らせば良い知らせあり。運に任せると良し。
② 久しぶりの友より嬉しい連絡あり。
③ 願いごとは人の助けにより叶う。
④ 仕事は大事にせよ。
⑤ 争うことなく、常に信心深く平穏であれ。

占いの類を全て鵜呑みにしている訳ではありませんが、新年にいただいたこれらの言葉に関しては自分への戒めとして心にとめて生きようと思いながら、細く折りたたんだおみくじを結びました。
娘のおみくじは小吉でしたが、気持ちを正しく持って過ごしていれば運気は自然と良い方向に向かい、学業でも結果を出せるとありました。
私は、①にある『思いがけない煩い事』にはもう既に大きな心当たりがあり、娘の学習と成績について中学に進学してから次から次へと発覚する問題にずっと頭を悩ませ、先日の三者面談でも深刻な課題を突きつけられたところだったので、おみくじの言葉に少しホッとしました。


初耳の入試システム

娘は中学生になり浮かれると同時に、部活動や今までとはガラリと変わった生活のリズム、新しい友人関係などに緊張やストレスを抱える中、中学校の定期テストを経験し、その厳しい結果を見て自分の学習への取り組み方の浅さを思い知り焦っているようでした。
それでも「私は他の人よりも塾に通っているから大丈夫!」「成績がもっと悪い人もいるし・・・」という子供にありがちな未熟な甘さが邪魔をし、全く学習の結果が出せていませんでした。
この地域の高校入試は私には全く馴染みのないシステムで、中学1年生から3年生まで1年ごとに成績による内申点が与えられ、3年間の内申点の総合得点が高校入試の際の『持ち点』として当日の学力試験の結果よりも大きく評価されるので、例えば中学3年生から成績が伸び始めて高校入試当日の学力試験で高得点をとったとしても、内申点と当日学力試験の点数の評価比率が6:4の学校が多い為、当日の学力試験で点数があまりとれなかったけど『内申点』を多く持つ生徒に負けて不合格となるケースがあり、一発逆転が難しいのです。


イライラとの決別

なので、娘はまだ中学1年生ですが成績で順調に結果を出せずに過ぎてしまった1学期2学期を振り返り、娘も私も精神的に追い詰められてとても参っていました。
『郷に入りては郷に従え』で、この独特な入試のシステムに疑問を感じつつも「この地域で受験するなら、この地域の流儀でやるしかない!」と娘も私も腹を決めてはいましたが「これこそが当然の公平な高校入試システムだ!」という意見を聞く度に、心のモヤモヤが大きく膨らんでいきました。
また、娘の成績が伸びないのは勉強をしているフリをして実はさぼって手を抜いているからなのか、本気で頑張った結果がこの状態なのかと考える度に、前者だとしたらこの期に及んでさぼれる神経が理解できず許せませんでしたし、後者だとしたら実力を発揮してこの程度の理解力なら将来どうやって生きていくのだろうと不安でたまらず、本当にもどかしく苛立たしい日々でした。
ですが私は、スマートニュースで目にした言葉と初詣で引いたおみくじの言葉との御縁に乗っかり「まぁ、いっか!もう悩まず運に任せてのんびり生きていこう・・・」と決めました。


潔さと学び

そしてさっそくそのスタイルを書き初めで実行してみました。
今までの私なら、何度も練習をして字のバランスを確かめ、自分が完全に納得できる字が書けるまで書いたと思いますが、今年は自分の直感に従い1枚だけササッと書き上げました。
字のバランスをもっと模索し、納得のいく美しいハネに仕上げたい気持ちはありましたが、何度も自分に「まぁ、いっか!でいくって決めたんだから。」「これでいいの!これからは多くを求めないで気楽に生きるの!」と言い聞かせ、潔く筆を置きました。
娘の書き初めの指導も、基本的な筆使いだけサラッと教えるのみで「いいんじゃない?上手に書けてると思うよ。」と私はその場を離れ自分の事をしました。
娘は、難しい漢字にも拘わらずのびのびと形の良い字が書けていて満足そうでした。
言葉との不思議な御縁によって、子供を育てる際には親が肩の力を抜いてのんびりと見守ってあげることも大事なのだと気づき、親として『放棄すること』と『力を抜くこと』の違いを知りました。
私は「人間って、どのタイミングで何に救われるかわからないものだなぁ・・・」と思いつつ、今年は新しい自分として前進できそうだと感じています。

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『Windows10』へのアップデート


遅すぎる気づき

2020年1月14日をもち、Windows7のサポートが終了するということで、新しいパソコンを購入するか、ソフトを購入してWindows10にアップデートするか迷っている人がこの時期は特に多いのではないかと思います。
パソコンの知識があまりない上に機械に苦手意識を持つ私は、何年か前にWindows10への無償アップデートが推奨され、何度もパソコンの画面にアップデート実行画面が自動的に開かれていた頃は「Windows10は使いづらい!」という噂を鵜呑みにしてアップデートしないでいました。
先日、職場の人が「自宅で使用しているパソコンがWindows7だから新しいパソコンを買わないといけない・・・」と話しているのを聞き「あ、そういえば私のパソコンも買ってから何年も経つから、もしかしたらWindows7かもしれない。」と考え、もしそうだとしたら私もパソコンを買い替えるアップデートをする必要があるということに気がつきました。

現実逃避

それでも私は、なぜWindows7のままではダメでWindows10にしなくてはいけないのかがさっぱりわからなかったので、今一つ実感が湧かず「かなり多くの人が私と同じ様にWindows10へのアップデートをしないままでいて、今になって慌てているんだろうから、きっと何らかの対策がとられて結局はなんとかなるんじゃないかな・・・」と完全な希望的観測現実逃避の姿勢をとり『パソコン何とかしなきゃ問題』他人事のように受け止めていました。
そこへ、私がいろんな意味で『師匠』と崇めている東京本部のパソコンに詳しいスタッフがナイスなタイミングでこちらの事務局に出張に来たので、私はお願いしてWindows10へのアップデートの必要性などについて、詳しくわかりやすく説明してもらいました。


親切な説明

① Windows7は(有料延長サポートを利用できるWindows7シリーズを除いて)2020年1月14日でパソコンを安全に使い続ける為のセキュリティ更新プログラムの提供が終了してしまうので、それ以降もインターネットに接続して使用し続けるとウイルスに感染したり個人情報が漏えいしたりという問題が発生する可能性があり危険。
② Windows7のパソコンは(有料延長サポートを利用できるWindows7シリーズを除いて)インターネットへの接続が不要な機能を利用する分には問題ないので、画像や音楽を取り込んで編集したり、映像を見たり、文書や表を作成したりする機器としては活用可能。
③ Windows7からWindows10への無償アップデート期間は2016年に終了しているので現在は有償で、費用は15000円~20000円ぐらいが目安。
④ パソコンのバージョンや空容量はパソコンのプロパティ画面で確認でき、パソコンの機種と型番はパソコンの裏側に貼ってあるステッカーで確認できる。

熱い情熱

以上のことを知り、パソコンの買い替えかアップデートを選択しなくてはならない事実をやっと現実問題として捉えた途端、私はこの年の背にパソコンの為の出費が発生することに「そんな出費、嫌だ!どうせ20000円を使うなら思う存分カニを食べる方がイイ!お金は幸せのために使いたい!」と新たな現実逃避を始めました。
そんな私の想いはどんどん強くなっていき「なんとか無料でWindows10にアップデートしたい!頑張ってその方法を探してみせる!」という情熱へと変わり、早速、自宅でパソコンを開きました。
まずは『パソコンのプロパティ』を確認し、私のパソコンはWindows8.1でアップデートに必要なデータ分の空容量があるということがわかりました。
次にパソコンメーカーのホームページの『Windows10へのアップデート対象品一覧表』で、私のパソコンは対象になっていることがわかりました。


無償アップデート

12月7日の午前中の時点では『Windows10/無償アップデート』などのキーワードでは「Windows10への無償アップデートは2016年で終了しました」「Windows10へのアップデートは有償になります」という検索結果がほとんどで、私はガッカリしながらも諦めずにキーワードを変えるなどして検索を続けました。
すると、検索結果の何ページ目かに12月6日に掲載されたばかりの『Windows8.1からWindows10に無償アップグレードしました』というタイトルのブログ記事を見つけました。
「あった!」と私はガッツポーズをしてその記事を読み、自分のパソコンも同様に無償アップデートができると確信すると「やったぁー♪」と小躍りしながら手順通りに作業を進めていきました。
行程はサクサクと軽快に進み、最終段階のインストールだけ1時間半ぐらいかかりましたが、特に問題もないままWindows10への無償アップデートをめでたく終えました。
『Windows8.1からWindows10に無償アップグレードしました』で検索するとそのブログ記事がヒットしますので、興味のある方はぜひご覧ください。

更なる情報

現在はWindows10への無償アップデートについての記事が増え、Windows8.1からだけではなくWindows7からWindows10への無償アップデートも可能だという記事もいくつも掲載されており、その手順注意点が説明されていますので、もし今もWindows10へのアップデートか新しパソコンを購入するかで迷っている方がいたら、ぜひ参考に一読されてはと思います。
私のパソコンはWindows8.1だったので、延長サポートは2023年の1月までで、慌ててすぐにWindows10にアップデートしなくても大丈夫だったのですが、自分のパソコンと同じメーカーのよく似た機種の職場のパソコンには既にWindows10がインストールされており、特に使いづらさを感じることもなく使用できていたので、頑なに『アンチWindows10』でいる必要がなかったことと、またこの機会を逃して見送ったら無償アップデートができなくなってしまうかもという考えから、今回のWindows10へのアップデートを即決実行しました。


幸せのお裾分け

無事にWindows10へのアップデートを終え、午後から娘と一緒に街へ出掛けました。
20000円程の出費になっていたかもしれないところ、無償でアップデートできた喜びで私のテンションは無性に上がりました。
(無償「ムショウ」なだけに・・・プププ★)
アーケード街の入口に人だかりができていたので覗いてみると、カートに敷き詰められた毛布の上に3匹の子猫ちゃんたちがフカフカしたサンタの着ぐるみに包まれてスヤスヤと寝ていました。
保護猫支援団体の人が譲渡会のPRをする隣で、天使のような愛らしい子猫ちゃんたちをうっとりと眺め、現在22歳の我が家の老猫ちゃんと3年前に19歳で旅立った老猫ちゃんが初めて私のもとに来た頃の小さくて幼い姿と重ねながら、とても懐かしくほっこりとした気持ちになりました。
パソコンの為の出費がなくなったので普段より多く募金をし、出費を防いで得をしたという満足感幸せのお裾分けができた充実感を感じました。

ありがたい御縁

もしも、パソコンに詳しい東京本部のスタッフがあのタイミングで出張に来ていなかったら、おそらく私はWindows10へのアップデートの必要性について何も気にかけずに年を越していましたし、無償アップデートのチャンスを逃していたかもしれません。
そう考えると、本当に私は御縁とタイミングに恵まれた人生を送っているなぁと思え、東京本部のスタッフに感謝の気持ちを抱きます。
長い間、私と一緒にいてくれている老猫ちゃんとの御縁、いつも私たちを見守ってくれている天国の老猫ちゃんとの御縁、私のところに生まれてきてくれた娘との御縁、ここ何年か参加させてもらっているワイン葡萄栽培とワイン醸造との御縁、新しいことを学ばせてもらえている今の仕事との御縁など、たくさんの御縁に感謝する幸せな毎日です。


『令和』な年末年始

近々、今年収穫したワイン葡萄でスパークリングワインを醸造した仲間との醸造中のスパークリングワインの状況報告を兼ねたお食事会があり、楽しみにしています。
夏休みがなかった分、私の『令和』最初の年末年始11連休でとてものんびりできる冬休みです。
贅沢にシャンパンとワインをまとめ買いしたり、温泉施設に宿泊予約をしたり、心地よく寛いで過ごす準備を着々と進めています。
活発に過ごしたいという娘の為にスキー遠足への参加手配も済ませました。
時間に余裕があるので娘の学習のサポートをしつつ、親子でお出掛けをしてイイ感じの思い出が作れそうで嬉しいです。
実は私と娘は、この地域に移住してから一度も初詣に行っていないので、2020年は令和最初のお正月を記念して、寒さに負けず初詣に行ってみたいと思います。
娘が熱望している福袋も人混みに圧倒されず気合を入れて本気の初売で買ってみようと思います。

胸躍る冬

冬休みが終わったら、今の職場で手掛けている公益性の高いスポーツイベントの冬季大会本番に向けた準備の総仕上げが待っています。
新たに仕事が増えていよいよ慌ただしくなりますが、私は忙しいのが嫌いなわけではないのでそんな職場環境の変化良い刺激になると思います。
この冬は初めてのことがいっぱいで、ワクワクと胸躍る思い出深いシーズンになりそうです。

イベント運営〜冬季大会に向けて〜


福祉の事業

私は今年の6月に転職をして、福祉関係の事業所で働いています。
障がいのある方々が社会との繋がりを持ちながら健康的な生活を送れるようにスポーツ活動を推進し、大小様々な大会を開催して発表の場を作るという公益性の高い事業を世界的に展開している組織で、4年に1度開催される大規模な夏季大会と冬季大会があり、それぞれ国内大会と世界大会があります。
私は来年開催される国内冬季大会の事務局で仕事をしています。
6月には、地元の大きなお祭りのファイナルパレードで、冬季大会のロゴが入ったTシャツやはっぴを着て180人程で手旗を振りながら、来年の冬季大会のPRをして練り歩きました。
いつもはお祭りの観客側であった自分が、華々しい大舞台で観られる側になるのはなかなかない貴重かつ素晴らしい機会で、思い出深い経験をさせてもらいました。


アクティブなミッション

7月には、来年の冬季大会のシンボルともなる『聖火』を頂く採火式と、『聖火』をランタンに入れ各地区に分ける分火式と、『聖火』を点火したトーチを手に冬季大会に出場する選手や大会サポーターをしてくれている有名アスリートが一緒に走るトーチランが開催され、私はその準備と当日の運営に関わらせてもらいました。
来賓へのご案内や備品の管理など主に事務的な準備作業を進め、当日は式典会場となる現地で初めて東京本部のスタッフの方々に会うと「初めまして」の挨拶も早々に、即、準備作業に取り掛かりました。
式典の段取りを仕切るのは何度もイベントの運営をこなしてきているベテランの東京本部スタッフで、私はただただ指示通りに素早く正確に与えられたミッションをこなすことに専念しました。
デスクワークと違い、現場ではアクティブな作業が求められるので久しぶりに全身を動かして取組みました。


リーダーの役割

東京本部のスタッフはイベント運営に必要な指示の出し方が的確で、私は一緒に仕事をしていて心地良く、現場で自分が成果を挙げて役に立っていることを実感できました。
私は過去にいくつかの職場で仕事をし、いろんなタイプの上司から指示を受けてチームの一員として動くことも、自分がチームのリーダーとして司令塔になりメンバーをまとめて仕事をこなすことも経験してきました。
そこで思うのは、やはり人員を動かしてチームの力を発揮させられるかどうかは司令塔となるリーダーの力量次第ということで、どんなに職務経験が長くてもリーダーとしての資質がない人には残念ながらチームを上手く回すことはできないということです。
若くてもリーダーとしての資質が十分な人もいれば、職務経験の長さから役職が与えられても実質その役割を果たすことができず空回りして苦しそうな人もいます。


シンプルな要点

私が考える『チームを率いる為の要点』はとてもシンプルです。

① 指示は、思い違いや取り違いが起こらないよう誰が受けても内容が明確に理解できる伝え方でする。
② 毎日の朝礼などで情報共有を習慣化し、全員が運営に必要な人材だとお互いに意識する。
③ スタッフの意見を非難反発と捉えて反射的に拒否するなど、器の小さな言動でチームの士気を下げない
④ 威厳威圧的な態度ではなく度量と仕事の実力でこそ身につくものだと認識する。
⑤ 自分を支えてくれるスタッフがいるからこそリーダーとしての職務が果たせているという事実に感謝の気持ちを持つ。

私は過去に自分のチームを率いる職務を通し、人間的な深い部分を学ばせてもらえたことに心から感謝しており、現在、東京本部の司令塔の方々の仕事方法に刺激をもらえていることをありがたく思っています。


現地説明会

11月上旬の週末には、冬季大会の式典や競技が行われる会場を実際に見て回る現地説明会が開催されました。
冬季大会に参加する日本各地の選手団の代表者が遠路よりはるばる参加し、80名程でのバスツアーとなりました。
今回も段取りは東京本部のスタッフが仕切り、私は現地の事務局で指示を受けて参加者への書類発送やIDカードなどの備品準備を担当しました。
従来のように同じオフィスでデスクを並べ顔を合わせていなくても、仕事の指示をもらって業務をこなしているイレギュラーな環境に不思議な感覚を持ちながら、現代社会の新しい働き方である『テレワーク』の類似体験のようにも思え、そういうスタイルで働いていくのも一つかもしれないと、新しい分野を自分の体験としてインプットできているような気になりました。
司令塔さえしっかりしていれば、仕事に距離など関係ないのかもしれません。


サービス業と洞察力

大型バス2台を連ねて3市5会場を巡る大規模なバスツアーだったので、今回は冬季大会の実行委員でもある旅行会社がツアーの手配をしてくれました。
東京本部のスタッフ10名以上、旅行会社のスタッフ10名以上、現地事務局の私たちと、人員的には十分だったので余裕をもって参加者の誘導などができたと思います。
私はサービス業経験者なのですが、数あるサービス業の中でも旅行会社の方々を特に尊敬しています。
サービス業にはお客様の様々なご要望や突然の変更が常に付きものですが、旅行会社に関しては旅程や人数の変更に加え、天候による交通障害旅行中の怪我、その他の様々なアクシデントなど、あらゆる事態に対応してお客様の安全を確保しなくてはならないので、とにかく洞察力と応用力に長けていないと務まらない過酷な仕事だと思っています。


自分の天職

今回、私がエリートとして尊敬する旅行会社の方々と一緒に2日間、同じ側に立って仕事をさせて頂き、体育会系の機敏な身のこなしや、スムーズな誘導方法とタイミング、スーツ姿での常に姿勢の良い立ち振る舞いは見ていて勉強になりました。
私は1日目のツアー集合場所では受付係として参加者の皆さんにIDカードや資料を渡、夕食を兼ねた懇親会ではホテルの大きな宴会場でそれぞれのお席へのご案内をして、久しぶりにたくさんの人に笑顔で話しかけているうちに、過去にサービス業をしていた頃を懐かしく思いました。
ツアーで訪れる会場では参加者の先に周りドアを開けて押さえたり、バスの見分けが簡単につくように『●号車』というパネルをにこやかに掲げて参加者をお迎えしたりと、サービス精神でごく自然に気の利いた行動をとり心躍らせている自分「やっぱり、私にとっての天職はサービス業なんだなぁ・・・」実感しました。


新たなスキル

私は福祉関係の仕事に進みたいと思い今の仕事に転職し、今後も福祉方面で役に立てるような仕事をしたいと思っていますが、自分の天職はサービス業だということを知っています。
なので、自分が興味を持っている福祉関係の仕事と自分の天職であるサービス業を結び付けて上手く活かせる事業ができたらなぁと思います。
今は冬季大会の開催が近づき段々と仕事が忙しくなってきたので大会準備に集中し、自分が担当している経理業務をこなして更なるスキルアップに努めるのが優先ですが、いずれじっくりと考えるつもりです。
東京本部の経理指導者と私は以前金融機関に勤めていたという共通点があり、確認や資料添付についてのこだわりなど仕事の細かさや厳しさ共感を覚えます。
厳正な処理を求められ、それをこなすのが当たり前というハードな環境は、レベルの高いスキル習得に繋がるので、私は今の環境に恵まれてラッキーだと思っています。


冬季大会への想い

現地説明会1日目の懇親会では、東京本部のスタッフと競技運営に関わる委員、そして現地事務局の私たちがステージ上で挨拶をしました。
東京本部には3人の新人女性が入り、年明けには新人男性も仲間入りするとのことで、グローバルな福祉活動経験若さ溢れるマンパワーを発揮して益々この事業を発展させてくれるだろうと心強く感じました。
この事業の競技指導者として長年尽力してくれている競技委員の皆さんからは冬季大会への意気込み福祉事業に対する情熱が感じられ、私はきっとこの冬季大会が大成功を収められるように、与えられた仕事を地道にこなすことで大会運営の役に立とうと強く思いました。
冬のイベントということで、天候による交通障害最大の心配事ですが、この冬季大会が穏やかな天気に恵まれるよう、私は大会運営側の一員として日々精進していきたいと思います。

感慨深い秋の日


特別な学校行事

先日、娘の中学校行事に行きました。
この地域には、音の反響に優れた素敵な音楽ホールがあり、私と娘はこちらに移住した頃から音楽鑑賞の為に何度も訪れていて親しみがありました。
娘が通う中学校は『合唱の会』という学校行事を毎年その音楽ホールで開催していると聞いて以来、私も娘もその日をとても楽しみにしていました。
本格的な音楽ホールで行われる行事だけあって保護者にも大人気な為、来場できるのは生徒の親族のみで、生徒一名につき保護者一名までは確実に入場でき、他の家族分の入場チケットは事前に中学校に申し込みをして人数調整された上で配布というスタイルで入場制限がされていました。
娘がステージに立つのは第一部だったので午前中だけ仕事を休んでも良かったのですが、初めて観賞する『合唱の会』でしたし、その音楽ホールは来年から補修工事に入る予定の為、もしかすると来年は違う会場になるかもしれないと思い、「せっかくの機会だから最初から最後までしっかりと観賞しよう!」と決め、その日はお休みをとりました。


客観的な視点

以前は仕事がとにかく忙しく、子供の行事の為にお休みをとることなどなかなかできない状態でしたが、今年の6月から転職をして別の職場で働いているので、幸いなことに難なくお休みをいただけました
今の職場は以前の職場と同じビルの上層階にあり、たまに以前の職場の人たちと顔を合わせるのですが、外部の人間として以前の職場の様子を考えると「みんないつも忙しく仕事をしていて疲れた様子だったなぁ・・・」と思います。
私は『オフィスワークの実務修行』として、いろんな業務を経験し実力を身につけたくて以前の職場を選んだので、どんなに大量の仕事を任されて忙しくてもさほど苦にならず、仕事のコツをつかみ合理的な段取りでどんどん素早く仕事をこなせるようになって自分の成長を実感することに歓びを感じていました。
ですが、外部の人間として客観的に当時の自分の労働状況を振り返ると「あんなにも多くの業務を、毎日よくこなしてきたものだなぁ・・・」としみじみ思い、自分を心から褒めてあげたい気持ちになりました。


新たな『仕事の勲章』

以前の職場で私が一人で担っていた仕事を、現在二人の人員で担当しても大変な状態らしく「一体、前任者は二人掛かりでも忙しい程の仕事を、どうやってこなしていたんだろう?」という声や「いろんな所で前任者の良い評判を聞く」という話を耳にし、前任者である私は照れくさく感じながらも「堅実な努力による功績は必ず人々に認められるものなんだ!」と嬉しくなりました。
真面目に頑張ったことで、また新たな『仕事の勲章』を手に入れることができた達成感に満たされ、充実した『実務修行』をさせてもらえた御縁をありがたく思いました。
世の中には、実力で勝負するのではなく他人の評判を落として足を引っ張ったり、立場が上の人に取り入って目障りな存在を排除したりと卑怯な手段でのし上がる人もいますが、周りからは軽蔑され、格好ばかりで中身が低レベルのままでは、出世したところで意味がない気がします。
やはり本当の実力誠実さ地道な努力によって得られるものなので、私はこれからも自分の信念を忘れずに仕事をしていこうと思いました。


保護者用の入場チケット

『合唱の会』には生徒はお弁当持参で、音楽ホールの売店は休業なので保護者も必要に応じてお弁当持参とのことで、私はいつもより早く起きて娘にはお弁当を、自分にはおにぎりを作りました。
保護者の入場開始時間より早く着くように音楽ホールに行ったのですが、もう既にエントランスには長い列ができていました。
「やっぱりどこの親もなるべく良いお席で我が子の姿を見たいから、早い時間から一生懸命だなぁ・・・」と思いながら列に並び、ふと他の保護者が手にしているプログラム見た私は「???」となり「!!!!!」となりました。
『合唱の会』の数日前に、中学校から生徒用のプログラム保護者用のチケットとなるプログラム色違いで発行されており、娘は二色のプログラムを持って帰ってきました。
そして「えーっと、確かグリーンが生徒用で保護者用はブルーだったような気がする・・・」とボソボソ言いながら私にブルーのプログラムを渡し「本当にそれで色は合ってるの?」と私が確認すると「うん、それで大丈夫!」と答え、当日は自信満々にグリーンのプログラムを持って出掛けたのでした。


悲しきブルーのプログラム

「まさかとは思ったけど、やっぱり違ってるじゃない・・・保護者用のプログラムはグリーンじゃない・・・」と私はガックリ肩を落とし、「あら、あの方ったら生徒用のプログラムを持ってきてるんじゃないの?!クスッ。」という感じで他のお母さんたちからチラチラ見られながら、切ない気持ちでブルーのプログラムを手に入場開始時間を待ちました。
開場され受付に進むとチケット係の人に「それは保護者用のチケットではないようですが・・・」と不審な顔で言われ、「えぇ、ウチの娘がグリーンのプログラムを持って行ってしまって・・・(;´Д`)」と悲し気な顔で答えると、チケット係の人は「あっ、そうでしたか・・・」と気の毒そうな表情で私を中に通してくれました。
そんなことがあり、私は入場の時点ですっかり疲れてしまいましたが、気を取り直して二階のバルコニー席を確保し、娘のクラスが座る一階のエリアを眺めました。
小さく見える大勢の生徒の中から娘を見つけ出して大きく手を振りましたが、娘はなかなか気づかず、私が根気強く手を振り続けていると娘もようやく気づいて手を振り返しました。



無言のやりとり

娘と笑顔で手を振り合い、娘の隣に座っているお友達とも会釈を交わして挨拶を終えると、私は座ったままおもむろにブルーのプログラムを片手で高々と掲げ、ヒラヒラと揺らしながら娘の顔をみつめました。
すると、娘はすぐに自分がプログラムを渡し間違えたことを察し「マズイ!」という表情で、遠目にみてもわかるくらい目を泳がせて動揺し始めました。
私が娘の顔をガン見しながら無言のまま
「やってくれたなぁ・・・よくも、まんまとやってくれたなぁ・・・(怒)」鬼の形相で訴えかけると、娘は顔の前で両手を合わせ何度も頭を下げていました。
その必死に謝る様子がおかしくて、私は笑いそうになるのをこらえながら、無言のまま「よし、ならば許そう(=_=)」と目を細めて静かにうなずきました。
二階の席から見ていると、何人かの生徒が保護者用のグリーンのプログラムを手にしているのが見えました。
「あぁ、私の他にもブルーのプログラムを子供から渡され、恥ずかしさに耐えている保護者がいるのね・・・お気の毒に(*_*;)」と思い、「日頃の苦労とお気持ち、お察しいたします・・・」と心の中でつぶやきました。


『合唱の会』

いよいよ『合唱の会』がスタートし、最初に一年生全員で学年テーマ曲の合唱が行われました。
小学校よりも一学年の人数が多くなった分、大ホールに響く歌声は聞き応えがありました。
クラス別の合唱は特別支援学級から始まりました。
一番目にステージに立って大勢の生徒や保護者の前で発表するのはかなりの緊張だったと思いますが、20人以下の生徒数にもかかわらずしっかりと口を大きく開けて最後まで一生懸命に歌う姿に、私も含め多くの保護者が心を動かされ涙を浮かべながら賞賛の拍手を送りました。
ステージ上の定位置から動き出してしまいそうな生徒を、隣に立っている生徒が腕をとって引き留め最後まで合唱を成し遂げるチームワークと、クラスの一員としての個々の役割分担を理解している姿に「中学生になると自分たちの中で助け合いを学び、たくましく成長していくものなんだなぁ・・・」感心しました。
その後、一年生の各クラスの合唱へと続き歌唱曲の選択歌い方もクラスごとに特徴があっておもしろいなぁと思いました。


それぞれの情熱

娘は歌が大好きで、今回の『合唱の会』の練習ではソプラノのパートリーダーに立候補し「綺麗なソプラノの声を大きく響かせることを目標に頑張るんだ!」と張り切って、朝練の呼び掛けをクラスの皆にするなど積極的に取り組んでいました。
娘のクラスの歌唱曲はスタンダードな構成希望に満ちた内容の曲で、透き通る声のハーモニーが美しい、ふんわりとした穏やかな合唱でした。
中学生の男の子は「合唱なんて恥ずかしい」という感じかと思いきや、どのクラスの男子もきちんと歌っていて驚きました。
学年が上がるにつれ合唱に対する取り組み方にが入っており、三年生全員による学年テーマ曲の合唱アカペラで行われ、大ホールに大波のような迫力のある歌声が溢れるダイナミックな合唱で、アンコールが起きそうなくらい拍手喝采でした。
三年生は各クラスのテーマ曲も、哀愁を感じさせる曲リズムとテンポの変化が多い曲深い主張性を感じる曲など、歌声だけではなく表現のテクニックも重視した本格的な合唱で、すべてのクラスの歌声にただただ聴き入りました。


努力の成果

各学年で金賞、銀賞、銅賞が与えられ、娘のクラス銅賞を受賞しました。
ハーモニーの美しさはなかなかだったと思うのですが、残念ながらホールの大きさに声のボリュームが負けていたような気がしました。
一年生の銀賞は元気な歌声が響く力強い合唱をしたクラス、金賞は顔も声も表情豊かに歌っている生徒が多いクラスでした。
三年生は、どのクラスもそれぞれの強い想いをのせた熱い合唱だった為、審査員の先生方も選考が難しかったようでしたが、銅賞はアルトとテノールが特に印象的だったクラス、銀賞は抑揚のある難しい曲を歌いこなしたクラス、金賞はバランスの良いハーモニーで全体的な構成に力を入れたクラスが受賞していました。
トップバッターとして、少人数でも堂々と最後まで歌い切った特別支援学級には特別賞が贈られ、会場が割れんばかりの盛大な拍手に包まれながら『合唱の会』は無事に幕を閉じました。
娘の頑張りが報われた結果を嬉しく思うと共に、生徒たちの団結による『想いがこめられた合唱』を、この機会にこの場所で鑑賞することができた自分はとてもラッキーだと思い、現在の境遇感謝しました。
鮮やかな紅葉の秋にピッタリの、芸術的で感慨深い学校行事でした。

『ワイン体験レポート3年目』9月


ワイン葡萄の収穫作業

9月最後の週末、娘とワイン葡萄の収穫に行ってきました。
今年は娘が中学生になり、部活動や塾で夜遅い時間までフルに行動する生活スタイルに変わった為、時間と体力に余裕がなくずっとワイン葡萄の栽培作業に参加できていなかったので「収穫作業だけは何としても参加したい!」と思っていました。
例年、収穫作業は10月なのですが、天候との兼ね合いで早めに収穫しないとワイン葡萄の木の病気やカビが心配だということで今年の収穫作業は9月にすることになりました。
毎年、収穫したワイン葡萄で作られたスパークリングワインが2月にリリースされると、それを飲んだ感想をブログ記事にして掲載しているのですが、今回はその記事さえも書いていなかったことから、自分がいかに忙しい日々を送っていたかが伺えました。


過去のスパークリングワインたち

いつもは、リリースされるとすぐにスパークリングワインを4~5本購入し、手元に届くとすぐに1本目を開けて飲みます。
昨年までは飲む間隔を1か月ずつ空けて瓶の中で進む自然発酵により少しずつ変わる味の違いを楽しみながら飲んでいましたが、早い時期の味や香りの方が私の好みに合うとわかったので、今年は購入してからあまり月日をおかないで週末ごとに飲んでいました。
2016年のワイン葡萄は、色付け程度に果皮を少し入れて醸造した淡い桜色『つつましやかなプリンセス』のようなスパークリングワインに仕上がりました。
2017年のワイン葡萄は果皮をしっかりと漬け込むことでルビー色『若き日のカルメンのような鮮やかなスパークリングワインに仕上がりました。


春に味わった感想

2018年は、一人立つのにピッタリの小さなステンレス樽の中に収穫したワイン葡萄を適量入れ、みんなで順番に足で踏みつぶして果汁を絞り、白ワイン仕立てのスパークリングワインにするために果皮を漬け込まないで醸造され、前年よりも優しい『朝焼けを映した雲』のような色のスパークリングワインとなりました。
チューリップ型の細長いグラスに注ぐと果実の香りが広がり、美しい色合いと泡をしばらく楽しんでから飲み始めました。
ワイン葡萄の糖分はアルコールに変化しており、発泡させる為に後からボトルに注入するワイン葡萄ジュースもすっかり泡に変化していたので、香りから想像されるほどのジュース的な味わいではなくしっかりとした大人のお酒でした。


驚きの激励

早起きをして始発のバスに乗りワイン葡萄畑がある施設につくと、一年ぶりに会うワイナリーのオーナーが笑顔で私たちを迎えてくれました。
私が転職をし、今年の6月から障がいのある方々が社会と繋がり、スポーツを通して健康的な生活を送れるような活動を推進し、大小様々な大会を開催し発表の場を作る公益性の高い社会福祉事業に携わっていることを話すと、ワイナリーのオーナーは20年程前に東京で働いていた頃、一緒にその事業をしないかと知人に誘われたことがあって事業内容を知っており「素晴らしい事業に係れて良かったね。当時、自分は忙しくて事業に参加できなかったけど、なかなかないラッキーなチャンスだと思うから、しっかり頑張って!」激励されました。


愛想の良い羊たち

私が携わっている事業は残念ながらまだ知名度が低く、事業名を聞いただけでわかる人はほとんどいないので、ワイン葡萄栽培の指導でお世話になっているワイナリーのオーナーが知っていたことに不思議な御縁を感じました。
ワイン葡萄の収穫作業に取り掛かろうと畑に向かって歩いていると、3頭の大きな羊が草を食べているのが目に入ったので、挨拶をしようと娘とテンション高めに羊のエリアに立ち寄りました。
施設の人に羊の名前を聞き、柵の近くで呼んでみると3頭とも私と娘の所へ吹っ飛んで来てくれました。
いつもなら娘の方が私よりも動物受けするのですが、1頭の羊が私に頭をこすりつけながら猛アピールしてくるので、何だかちょっとモテているような気分になりました。


ネーミングセンス

2頭はその施設の羊で、1頭はワイナリーのオーナーの羊を一時的に預かっているようでした。
ワイナリーのオーナーの所には3頭の羊がいるのですが、2頭は交配の為に出張中で、センシティブな生き物の羊は1頭だけでいると狂ったように鳴き続けストレスで病気になってしまう為、施設の2頭と一緒にお留守番をさせてもらっているらしく「動物の習性もいろいろ大変だなぁ・・・」と思いました。
オーナーの羊たちは、顔の部分が黒い子がクロベエ、白い子が『シロベエ』、そしてお留守番中の子はビビりやすい性格なので『ビビ子』、飼っている大きな猫は『ニャー太』という名前で、私はワイナリーのオーナーの赤塚不二夫を思わせる昭和ちっくなネーミングセンスが好きです。


贅沢な収穫方法

私も娘もワイン葡萄の収穫作業を何度かしているので、今までの経験で習得したコツを活かしスムーズに共同作業を進めることができました。
今年のワイン葡萄は予想以上の豊作で、スパークリングワインを醸造して余った分はジュースにしたり、新たに設立された他の地域のワイナリーに委託して赤ワイン醸造したりするとのことで、1番最初に収穫するスパークリングワイン用のブドウは一番なりのワイン葡萄(一番太いメインの枝になっている葡萄)だけを抜粋するという、とても贅沢な方法で収穫しました。
カゴに入れたときにワイン葡萄の実が傷つかないように収穫の際は茎がなるべく短くなるように切り、傷んだ実やしぼんでいる実を全て除去してからそっとカゴに並べていきました。


大自然のランチ

人数が多かったからかあっという間に収穫作業が終わり、収穫したワイン葡萄を囲んでみんなで記念撮影をし、ランチをとることにしました。
醸造に使えなさそうな粒に張りのないワイン葡萄を房ごと羊たちにあげるとムシャムシャ食べており、羊たちはもっと食べたそうな様子でしたが、糖分を摂りすぎるとお腹を下してしまうとのことでお預けをされ,とても残念そうでした。
以前レストランのコックをしていた近所の農家の奥さんが、地元の食材をふんだんに使用し手間暇をかけたお料理を作ってくれ、今回はビュッフェスタイルで振舞われました。
採れたての新鮮な野菜鹿の肉が健康的に味付けされた意識高い系のランチは、大自然の中でいただくのにピッタリでした。


様々なメンバー

ランチの際に自己紹介をしあうと、その施設の『ワイン倶楽部』で年間を通してワイン葡萄栽培を学んだ人たちや、持続可能な生活スタイルを学ぶ為に研修スタッフとしてその施設に何か月か住み込みで滞在している若者たち、日本が大好きなベルギー人の建築家など個性的でパワー溢れる面々でした。
私が自分の自己紹介で現在携わっている事業の話をすると、ベルギー人男性「その事業、知ってる!」と反応していました。
作業開始の時間が近づいていたのでその場で掘り下げた話はできなかったのですが、後日、インターネットで調べてみると、過去に開催されたベルギー大会の際に親善大使のサッカー選手知名度の低かったその大会の存在をSNSで周知したというニュースを見つけました。


嬉しい感動

そのサッカー選手は炎上覚悟の上大胆な発信をし、一部から批判を受けるも心に響くメッセージで大会や事業内容への理解を求め、ベルギー大会の会場を観客で満員にしたのでした。
私はその行動に感動すると同時に『障害を持つ人々の為の社会福祉事業』を多くの人々に知ってもらえたことを嬉しく思い、私が開催に携わっている今回の冬季大会を通して日本でも知名度が上がるよう、陰ながらだけど仕事に励もうと思いました。
娘が自己紹介で「小学生の頃から空手を習っています!」と言うと、意外とみんなの食いつきが良く「凄いね!」感心され、娘はすっかりご満悦でした。
自分の意思で始めた空手の稽古が娘にとって自信に繋がる財産となり成長させてもらっていると感じました。


醸造の仕込み作業

午後からはワイナリーに移動し、スパークリングワイン醸造の仕込み作業をしました。
ワイナリーのオーナーは、電気に頼らない『600年前のワイン造り』をテーマに、毎年少しずつ違った手法改良を重ねながら私たちのスパークリングワインを醸造してくれており、仕込みの工程を私たちにも体験させてくれるので、私にとってワイン葡萄の収穫と仕込み作業は一年で一番の大きなイベントです。
今年は、ハンドルを回すと内蔵された網が回転し果実果梗(かこう:果実がなる軸の部分)に分けられると同時に搾汁ができる大きめの手動式機械を使って作業をし、庭用の丸いビニールプールぐらいの大きさの桶に果汁と果実を溜め、それをまた別のイタリア製の手動濾し機に入れて更に搾汁してとれた全ての果汁を大きなステンレス製のワイン樽に入れました。


幻のオリジナルワイン

分別型のハンドル式機械を使用したことと、力持ちの若い男性が作業に参加したことで、仕込み作業は昨年よりもだいぶ早く進みました。
作業場にワイナリーのオーナーが自分で飲む為に醸造した、市場には出されていない『幻のオリジナルワイン』があったので、さりげなく飲みたいアピールをしてテイスティンググラスでいただきました。
フルーティーな香りが際立つ、果実の味がしっかり残った酸味のある赤ワインで、普段の醸造方法なら仕込み前に除去する貴腐化したワイン葡萄の粒を除去せずに醸造されたものでした。
「酸っぱくて苦手」という人もいましたが、私は「開栓してから1~2日たったぐらいのピノ・ノワールに似てるかも・・・」と、けっこうな量を美味しくいただきました。


年に一度のご褒美

ワイングラスを片手に今年のワイン葡萄の品質や今後のワイン葡萄栽培について話しながら過ごすゆったりとしたひとときは、年に一度のプライスレスなご褒美と言っても過言ではありません。
気持ちの良い秋晴れの空の下、規則正しく手入れされたワイン葡萄棚が広がるフランス絵画のような美しい畑のすぐ側で、スパークリングワイン醸造の仕込み作業をさせてもらえるこの機会は、洒落たレストランで催される豪華なワイン会よりも私にとっては貴重で価値のある時間に思えます。
今年もワイン葡萄畑を後にし「素敵な時間を過ごさせてもらえて本当に幸せだなぁ・・・」とこの御縁に心から感謝し、満足感に包まれながら笑顔で帰路につきました。
12月に予定されているスパークリングワインの試飲会には絶対に参加したいと思っており、今からとても楽しみです★


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『オーストラリアの動物たちと』Vol.6


再びオーストラリアへ

ずっと海外旅行に興味がなかった私は、ある日「そういえば、30歳まであと数年となったなぁ・・・」と考えた際に、ふと「そろそろ大人として、海外旅行も一度ぐらい経験しておいた方が良いのかも・・・」と思い「せっかく行くならホームステイと語学の勉強をして何か月か滞在しよう!」と思いつきました。
動物好きな私は、珍しい動物がたくさんいるオーストラリアを『初めての海外』に選び、ブリスベンゴールドコーストケアンズ大自然の探検刺激的なアクティビティーサマークリスマスなど生まれて初めての素敵な経験をしてすっかりオーストラリアに魅了され、絶対にまたオーストラリアに行こうと決めました。
今度は1年間の滞在が可能な『ワーキングホリデイビザ』を取得し、充実した長期滞在生活を送る為に時間をかけて準備を進め、オーストラリアの動物園ボランティアとして働かせてもらえるラッキーなチャンスを掴んだ私は、再びオーストラリアへ飛び立ちました。

ワイルドなランチ

シドニーメルボルンホームステイをした後、メルボルンから車で2時間ぐらいの郊外にある動物保護施設でボランティアとして働き始め、カモノハシポッサムカンガルーコアラディンゴなどのお世話をさせてもらい、動物三昧の夢のような日々が続きました。
丁寧な仕事が評価され飼育員さんたちに受け入れてもらえるようになり、お休憩時間はよくお喋りで盛り上がりました。
日本人は朝昼晩の三食ともしっかり食べるのが一般的ですが、オーストラリアでは朝と昼は軽くしか食べず、晩御飯だけ主食とメインの肉や魚、野菜を一枚の大きなお皿に盛りつけた『ワンプレートディッシュ』をしっかりと食べます。
なので、結構身体を動かすのに飼育員さんたちのランチはリンゴ1個だったり細いニンジン数本をそのまま丸ごとボリボリ食べるのが普通で、初めの頃はランチにサンドイッチを食べていた私もニンジンをワイルドに丸かじりするようになり、気分はすっかりオーストラリア人でした。


DIYと達成感

猛禽類のセクションでは、フクロウやミミズクの新しい止まり木を作る為に保護施設の敷地にある森から丸太を運び、ノコギリで切ったり紐でくくったりしてDIYな作業に励みました。
せっせと働く私の様子を目をパチクリさせたり首をぐるりと一周回させたりしながら珍しそうに観察する可愛らしいフクロウやミミズクたちを前に私は「快適な止まり木を作るから待っててね!」と、かなり高めのテンションで仕事をしました。
飼育員さんたちと力を合わせて完成した止まり木はなかなかの出来で、古い止まり木と交換してセットするとフクロウやミミズクたちは次々と移動して寛いでくれたので「頑張った甲斐があったね!」とみんな満足し、紅茶で乾杯をしました。
屋外では鷹が飛ぶ姿を披露するパフォーマンスがあり、私の頭上スレスレ優雅に飛んでいく鷹に感動しました。
鷹匠の女性が大きくて凛々しい鷹を特別に近くで見せてくれ、鷹と寄り添って記念写真を撮りました。

タスマニアンデビル

その動物保護施設にはタスマニアンデビルという、タスマニア島に生息する小さなクマのようで顔はアナグマに似た有袋類もいて、常に活発に動き回っていました。
キュートな見た目とは裏腹なアグレッシブさを持つ肉食動物で、骨をかみ砕く強靭な顎を持っていて危険なので、私は柵越しに見ているだけでした。
1匹のタスマニアンデビルがケガをしてしまい、動物保護施設内の動物病院で手術をすることになったのですが、どうやって捕獲して動物病院まで運搬するかが課題となり、なるべく麻酔銃を使わないようにしたいということで、その動物保護施設のボス飼育員の女性が負傷のリスクを覚悟の上で捕獲を試みることになりました。
滅多にないことなので、多くの飼育員さんや獣医さんたちが見守る中、経験豊富な女性飼育員さんが緊張の表情でタスマニアンデビルのテリトリーに入ると、ケガをして気が立っていたタスマニアンデビルは興奮して暴れるように走り回りました。


貴重なシーン

走り回るコースを読んで女性飼育員さんが捕獲用の布袋を素早く構えると、なんとタスマニアンデビルは奇跡的にその袋の中にスポッと頭から突っ込み、あっという間に捕獲完了となりました。
あまりの予想外の展開に女性飼育員さんをはじめ、誰もが一瞬キョトンとしましたが、すぐに驚きと安堵の拍手で溢れました。
ゴソゴソと抵抗して暴れるタスマニアンデビルが入った布袋を片手に歩く女性飼育員さんを先頭に私たちは動物病院へ移動し、タスマニアンデビルの手術が行われました。
獣医さんが手術台に置かれたタスマニアンデビルの鼻先に手際よく麻酔マスクを当てるとタスマニアンデビルはコロリと横になり、手術はスムーズに進みました。
勤続の長い飼育員さんたちにとってもタスマニアンデビルの捕獲と手術は貴重な機会で、私もその場で見ることができた偶然はラクだなぁと思いました。
動物のお世話をするのには愛情優しさだけではなく、時に度胸や力強さも必要なのだと知りました。

ウォンバットの巣立ち

オーストラリアにはウォンバットという、コアラのような鼻をした全体的に丸くてモッサリしている有袋類もいます。
飼育員さんにベッタリの子供のウォンバットは、まるでぬいぐるみのような愛くるしさで、飼育員さんも溺愛のようでした。
子供のうちは常に母親にくっついて離れないとのことで、まだ小さなウォンバットは飼育員さんの足に一生懸命すり寄っていました。
ですが大人になると急に自立意識に目覚め、ある日突然、母親に助走をつけてタックルをして攻撃し、親からも他のウォンバットからも遠く離れた所に自分だけのテリトリーを作って暮らし始めるのだそうです。
飼育員さんは「私を寄せつけなくなる日がきたら、成長の証と思って淋しくても喜んで受け入れなくてはいけないんだよ・・・」と教えてくれました。
「人間にも親離れや子離れの時期はくるけど、いきなり敵意むき出しでタックルをされたらショックでツラいだろうなぁ・・・」と、切ない気持ちになりました。


嬉しい出逢いとオファー

お茶の時間に休憩室に向かう途中、動物用の食糧貯蔵室の前で小柄な女性が野菜や果物が入った段ボール箱を一人で運んでいるのを見かけたので、私はお声掛けをして手伝いました。
二人で全ての段ボールを運び、野菜やフルーツを動物の餌用にカットする作業も手伝うと、その女性は私に紅茶とクッキーを出してくれ一緒にお休憩をとりました。
お喋りをしている内に私たちは親しくなり、私は毎日のように食糧貯蔵室に顔を出してお手伝いをするようになりました。
その女性は動物たちの為に食糧を合理的に調達し経費を削減する方法を考え提案し実際にそれを実行している、クリエイティブで行動力のある素敵な女性でした。
その女性に、動物保護施設でのボランティア期間が終了した後の滞在予定を聞かれ、特に決まっていないと答えると「私はWWOOF(ウーフ)のホストファミリーをしているんだけど、良かったらWWOOFER(ウーファーとして、私の家に滞在しない?」とオファーされました。

動物好きの御縁

『WWOOF(ウーフ)』とは、労力を必要とする農場などで労働し、農場などの人は宿泊場所と食事を提供するという、助け合いの滞在交流システムです。
日本では知名度が低いですが、日本も含めた約60か国で行われています。
その女性は『WWOOF(ウーフ)』で外国人を受け入れ文化交流を重ねており、お手伝いの内容は家の敷地の草刈りや手入れなどでした。
また、オーストラリアには『ドッグレース』という競馬のような犬のレースがあり、その女性の従妹が西オーストラリアでレース犬のトレーナーをしているとのことで「もし、もっと動物関係の仕事がしたいなら、トレーナーアシスタントとして犬と一緒に働いてみない?私の従妹にあなたを紹介するわよ。きっと良い経験になるわ。」と言われ、私はどちらのオファーも喜んで受け「動物好きにはお互い通じるものがあって、素晴らしい御縁で繋がっていくものなんだなぁ・・・」と、とてもワクワクした気持ち新たな展開に胸を躍らせました。

続きはまた『オーストラリアの動物たちと』Vol.7にて

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