ファーストネイム

f:id:n-a-creation:20161028001035j:plain 愛着  私は自分のファーストネイムがとても気に入っている。 
 偶然にもインターナショナルな名前なので外国でも違和感がなく、漢字も「真っすぐ」「正直」「素直」「美しい」という意味合いで、清廉な潔さが感じられるのが好きだ。
父の願望  私の名前は、少し違っていたら「ツネ子」「ツネ美」になっていたかもしれないと母に聞かされたことがある。
 私は3人姉妹の末っ子なのだが、父がどうしても息子に自分の名前を受け継がせたくて男の子を熱望していたのに、生まれたのがまた女の子だったのでヤケになって私に自分の名前を受け継がせようとしたのだそうだ。
母の勝利 「ツネ子」や「ツネ美」は広く存在している名前ではあるが、私の生まれた時代にはあまり名付けられていなかったと思う。
 そこで母が「その時代に合った名前にしてあげないと」と考え、今の私の名前に決めて役所に書類を提出してくれたのだ。
 諦めきれずにジタバタする父を制して、インターナショナルな名前を付けてくれた母に感謝である。
 
想い  娘の名前は私が考えて決めた。
 私はなぜか名付けの権利は、子どもがお腹にいるときから大事に守り、実際に苦労して出産する私にあると当たり前のように思い込んでいたのだ。
 生まれてくるのが男の子でも女の子でも、大好きな「海」という漢字を使った名前を付けたいと思っていた。
意味  海はこの地球上の全ての大陸や島に繋がっていて、とても広大で深く、その奥底には未だに解明されていない未知の神秘が潜んでいる。
 表情の違う美しい色で静かに人の心を癒すことも、激しく荒ぶる波で全てを飲み込むこともできる強い力を持っている。
 そういった意味から、大きく、深く、強く、そしてグローバルに生きて欲しいと願い選んだ「海」という漢字に、瑠璃という綺麗な青色に輝く宝石のイメージを合わせた名前なのだ。
イメージ  「瑠璃色の海」というイメージも兼ねた娘の名前を見る度に、私は故郷の日本海はもちろんのこと、いろんな国で見た様々な色合いの美しい海を思い出す。
オーストラリアで見た、場所によって深い青や優しいエメラルドグリーンに変わる、とても不思議でゴージャスな海の色は特に印象深い。
  
愛猫  私は本当に自分のファーストネイムが気に入っていて、19年前に私の所に来てくれた愛猫2匹に私の名前の漢字を1文字ずつあげてそのまま名付けた。
 そういった意味でその愛猫たちは私の分身で、実際に性格が私によく似ているので、彼女たちの奔放な様を見ているとまるで自分を見ているようで恥ずかしくなり反省してしまう。
 もしかすると彼女たちは私の行いを正すために私の元に来てくれたのかもしれない。

相棒  自信を失くした時、私は自分のファーストネイムに「名前の通りに生きているし、これからもそれでいいんだ。」と勇気づけられる。
 私にとって母が名付けてくれたファーストネイムは、常に自分がどうあるべきかを教えてくれ、助けてくれる大事なパートナーなのだ。
ずっと  サーネイム(苗字)とは違い、生まれた時に自分だけに与えられ一生変わることなく自分と共に存在するたった一つのこの名前を、私はずっと大事にしたい。
 今後、自分の夢に向かって活動する際も、私はファーストネイムで人々とコミュニケーションをとっていきたいと思っている。
>