今年の目標
今日は家で「書き初め」をした。
今年の私自身の言葉は、将来の大きな夢の為に必要な一歩一歩を確実に踏みしめるという意味を込めて「実現」にした。
社会での実務を通した学びや、自然の中で実際にワイン葡萄を育てる体験など、きちんと実現させて自分の知識にしていくのが今年の目標だ。
娘の課題
娘の学校の習字の課題を指導する為お題をみてみると「流れる星」だった。
小学4年生で既に、こんなに書くのが難しい字が課題になるんだなと思いながら、まずはお手本として自分で書いてみた。
点、止め、払い、はねなどが盛りだくさんで、大人の私にとってもなかなかの書き応えだったので、書道を習っている子供たちでもちゃんと練習しないと書くのが難しそうだと思った。
書道教室
私は小学2年生の冬から2年間だけ書道教室に通った。
同級生たちは学校のすぐ側にある子供向けの書道教室に通い、その教室が主催する書道コンクールや段級審査に応募しては賞や級をもらっていた。
それに引き換え、私が通っていた書道教室は子供向けではなく一般向けだったので先生がとても厳しく、漢字の「一」という字のつけから止めまでを完璧に書けるようにする為、半年近くずっと「一」だけをひたすら書き続けさせられた。
厳しい先生
それをクリアすると今度は漢字の「二」を2か月間、「三」を2か月間、字の形と角度をきちんと体で覚えるまで何度も何度も書き続け、それが終わると今度は点、縦の止め、はじき、はね、払い、角、漢字の部首など部分的な技術の練習に入った。
それらをクリアして初めて書いた字は「月」だった。
同級生は四文字ぐらいの言葉をどんどん書いて級をもらっているのに、私は半紙にシンプルな一文字だけを大きく書き、書いても書いてもなかなかクリアさせてもらえず、「火」「水」「木」「金」「土」「日」「春」までなんとか進んだ頃、もういい加減いやになってしまい、その書道教室をやめた。
評価基準とスタイル
母親に、試しに同級生たちが通っている書道教室で一日体験をして、もし良さそうだったら入会して書道を続けたらと提案されたので、その書道教室に行き何枚か書いて提出すると、先生に「お主、なかなかやるな。これならすぐに上の級から段級審査を受けられるし、コンクールで入賞して会報誌にも載れるぞ。いっぱい通って練習すればスタンプがたまって景品ももらえるし。」と言われた。
だが私は子供ながらに、なんとなくそのスタイルと評価基準があまりにも今までと違い過ぎて戸惑い、入会を見合わせた。
自分なりの書道
一般向けの厳しい書道教室に通っているうちに、書道を習う心構えやその評価の厳しさが無意識のうちに身体に染み付いていたのかもしれない。
だからといってその厳しい書道教室に戻ることもしなかったが、書道は好きだったので小学生の頃は自分で自宅で練習したり、自治体主催の書き初め大会などに参加して賞をもらったりした。
何度も入賞できているのは書道教室の先生が、厳しく徹底して筆使いを教えてくれたお陰だと思った。
書道の再開
その後はずっと筆を手にすることのない生活を送ってきたが、娘が小学3年生になり冬休みに書道の課題を持って帰ってきたので、その指導をする為に再び筆を手にした。
久しぶりの墨の香りに凛とした気持ちになると自然と姿勢が正され、心地よい緊張感を感じた。
学びと根気
娘のお題の「美しい心」を書いてみたところ、習得した技術は身体が覚えているもので、ブランクは長かったがそれなりの字が書けた。
書道教室に通っていない娘には難しいお題のような気がしたが、筆を一緒にもって教えることで早く上達できた気がする。
娘は左利きなのだが、毛筆は筆の進む方向の関係でやはり右手で書くのが良いと思い、私は右手で書くように指導した。
利き手ではない方の手で頑張って筆を運び、私との厳しい練習に励む娘を健気で偉いと思い、その根気強い姿勢が誇らしかった。
残念なところ
今年の私の書き初めはさらりと終了したが、宿題を兼ねた娘の書き初めはお題が難しいので何日か練習しないと完成しそうにない。
私もその練習に便乗して、もっと配置のバランスの良いお手本を書きあげたいと思っている。
一応、筆使いは一通り書道教室で教わったが、基本的な字の形、字と字の間隔や配置のバランスのとり方は教わらずして退会してしまったので、未だにそれらが上手にできないのが残念なところである。
単純という幸せ
夜は近所の焼き肉店に行き食事をした。
昨夜みた「孤独のグルメ」のシーンに、親子共にすっかり影響を受け「明日は焼き肉にしよう!」と、その番組が終わらないうちから早くも決定していた。
新年早々なんと単純なことだと自分で呆れつつも、「複雑より単純でいる方が平和で幸せなんだから、単純でいられることに感謝すべきなんだろうな。」と思った。
焼き肉と韓国料理
年末から胃の調子が悪くアルコールを控えていたので今夜が今年の「初飲み」となり、ビールと一緒に焼き肉と本場の韓国家庭料理を存分に頂いた。
いつも当日だとなかなかとれないDVDがみられる個室が今日はとれたので、近所のお店だからいいかなと思い「必殺スッピン」で出掛けた。
私は冷麺といえば絶対的に盛岡冷麺派だったのだが、このお店の甘辛いスープの独特の味が癖になり、今や病みつきになってしまっている。
順調な年明け
今年は元日からお天気にも恵まれ、ちょっとずつ小さな幸せを感じながら、日本の文化を満喫したり、美味しいものを食べたりと、本当に楽しい三が日を過ごせている。
愛する老猫も家族も元気で無事にいてくれて、嬉しい限りである。
このまま順調で縁起の良い1年になることを心から願う。