私の勝負

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突然の増量キャンペーン

ある朝、職場に行くと大量の用紙が私のデスクの上に置かれていました。
「ん?何だコレは???」と思っていると、全て私が処理すべき仕事だと説明されました。
今年の1月から仕事を始めたので、今までは任せられる仕事も徐々に様子を見ながらという感じで、それほどの量ではなかったのですが、「それなりに仕事を任せられるようになった」という上司からの嬉しい判断と、私が扱うべき案件の量が増える時期が重なり、仕事量の増加予告なしに突然やってきました。

オフィスワークの忙しさ

私は学びの為に仕事を始め、その学びを楽しんでいるので、忙しさは全く苦にならず「よし、やるぞ!」張り切って取り掛かりました。
そして黙々と仕事をこなし、「さて、そろそろ一段落着くかな・・・」というところに、同じ種類の仕事がなかなかの量で追加され、その後も追加は同様に続き、その合間に他のイレギュラーな仕事も入り、気が付けば大量の処理すべき案件に埋もれていました。
それでも私は「おぉー、これがオフィスワークの忙しさというものか!」と、初の経験に感動する余裕がありました。

戦闘スイッチ

何日かして、こなすべき全ての処理が終わり「これで一息つける」と思っていると、また新たに同じ様な案件が次から次へと私のデスクに届き始めました。
そこで私は初めて、こういった状況が年度の変わり目を挟んで5月ぐらいまで続くだろうということに気がつきました。
ということは、今後はしばらく時間との戦いの日々となり、どんどん仕事をこなしていかないと溜まっていく仕事の量に飲み込まれて身動きがとれなくなってしまうとうことを理解した瞬間、自分の中で自動的に戦闘モードのスイッチが入りました。

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私のメリハリ

私は日頃、自分がさほどこだわっていないことでは、人と対立せずに譲るスタイルのんびり静かに生きています。
自分が一歩引くことで誰かが幸せになって、それでその場や人が和やかな雰囲気になるのなら「陰が薄い」とか「気が弱い人間だ」とか「できない人間だ」とか、低い評価をされても構わないと思っています。
なので、そんな私の姿しか周りのほとんどの人は知りませんが、実は私は自分が譲れない事柄や、受けると決めた勝負に関しては遠慮なく徹底的に勝ちに行くタイプたったりします。(そもそも譲れない部分や勝負をしようとする事柄自体、そんなに多くはありませんが・・・)

自分の力との勝負

今回、職場で一気に増えた仕事を、期限に遅れることなく速やかにこなすというミッションは、私にとって「仕事」との、そして「自分の力量」との勝負だと思いました。
「自分が望み、与えられた場所で職務に就く以上、仕事の量なんかに負けてはいられない」と、抽象的な敵に対し熱く闘志を燃やしています。
でも、日々その仕事をこなす為の勤務時間は決まっているので、あくまでも残業に頼らずに時間内で効率よく仕事の順番を割り振って処理することが私の目標で、その課題は「合理的に生きる」がモットーの私にしてみれば絶対にクリアしたい課題なのです。

人生のパズル

私はいつも娘に、「世の中のことはほとんどがパズルと一緒。時間の配分もパズル、人と人との事柄もパズル、会話も考え方も人生設計も全て、並べ方や組み立て方を工夫すればどうにでもできるもの。だから、臨機応変にいろんなピースを並べたり組み立てたりできるような、フレキシブルで応用力のある人間になりなさい。」と教えています。
今回の「自分との勝負」は、私が娘に説くだけの実力を本当に持ち合わせているのかを試す良い機会だとも思いながら、「絶対にこなしてやるぜ!!負けてたまるか!!」と、社会人としても娘のお手本としてもビシッと決めるべく、気合を入れて挑んでいます。

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心地良い緊張感

多分、今はまだ繁忙期の序盤で、今後はもっと容赦のない大変な時期がやってくるのだと思います。
経験したことがないので、それがどれほどのものなのか全く想像もつきませんが、基本的に難題も嫌いではありません
育児に専念してきた今までは、母親としてなるべく穏やかに子供を見守り、正しく導いていこうと心掛けていたので「闘志」とは縁遠く生きてきましたが、人間に適度なストレスが必要なのと同様、人生には適度な「闘志」も必要なのかもしれないと思いつつ、ちょっぴり心地よい緊張感を感じている今日この頃です。

エクセル表の夢

でも、この一週間ずっと夢に作成中のエクセル表が出てきてうなされているのは、さすがに心地良いことだとはいえません。
その夢で夜中に目が覚めると「あぁー、こんなことなら早く職場に行ってあの仕事を片付けてしまいたい!」と思い、次の日にする仕事の優先順位を頭の中で組み立てながら、焦りとイライラでしばらく眠れない時間を過ごし、そしてようやく再び眠りについた頃には朝がきて、今度は眠くて起きられず、時間ギリギリで出勤準備が慌ただしくなるという、何とも情けない状況だったりします。
そんなときはお気に入りの洋楽のMVに勢いをもらって気持ちをアゲて頑張ります。
音楽の力に感謝です。

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ワーカーズ・ハイ

大量の仕事をただひたすら処理し続けていたら、最初のうちはキツイと感じましたが、あるところまできた時点でその忙しさに対する焦りがフッと消え、むしろその溺れそうな忙しさ楽しく思え、笑えてきました
これは、長距離走者が苦しさの限界を越えると感じるという脳内麻薬による快楽ランナーズ・ハイ」ならぬ「ワーカーズ・ハイ」なるものではないかと思いました。
「あー、もう苦しいの通り越して逆に楽しい!なんか楽しい!こうなったらどこまでも走ってやるぜ!」労働バージョンとでもいいましょうか・・・不思議な感覚です。

ライターズ・ハイ

私は、勉強をしているときにもこういうことがありがちで、新しい知識を頭にインプットし続けていると、いっぱいいっぱいになりしんどいのですが、ある時点を越えるとアドレナリンが溢れだし、勉強するのが楽しくなり、その状態が何時間か続きます。
また、文章を書いているとき、応募用の長いエッセイの為に自分の記憶や思考からエピソードを絞り出すのに頭を使い続けていると疲れてくるのですが、ある時点を超えると疲労感がなくなり、ただただ書くのが楽しくてアイディアが次々と湧いてスラスラ書ける「ライターズ・ハイ」も経験しています。
脳の力ってすごいなぁと思います。

今後の目標

そういえば、私が今の職に就いたばかりの頃、私の先輩社員は仕事が忙し過ぎて、夕方くらいになるといつも笑っていたのを思い出し、「なるほど、こういうことだったんだな・・・」と理解しました。
新しい部署で、新人の私の面倒をみながら、次々と回ってくる仕事に追われる日々は今も続いていて、その仕事の量は私の5倍以上ではないかと思われます。
私はなんとか忙しい先輩のお役に立ちたいと思うのですが、自分の仕事との戦いに精一杯で何もできず、申し訳ない気持ちでいっぱいです。
この際、ワーカーズ・ハイでも何でも上手く利用して、早く仕事をどんどん覚えてどんどんこなして、なんとか先輩の仕事を少しでも減らせるような一員になるのが私の目標です。

『仕事め、かかってこい!忙しくても必ずこなしてやるぜ!!私は絶対に負けないぞ!!!とぉっ★(キメのジャンプ)』