利き手を負傷して

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充実するはずの3連休

3月18日からの3連休は、久し振りにブログを書いたり、家のことや自分のことをしたりと、地味ですがそれなりの予定を立てていました。
毎週末のお休みの初日はいつも、一週間分の仕事の疲れで動けずに一日中寝て終わってしまう生活が続いており、その3連休の初日もやはりひたすら眠り続け、あっという間に夕方になってしまいました。
段々と日が長くなり春らしい穏やかな夕暮れだったので、少し外に出てみたくなり、一週間ほど前に過ぎた娘と私のお誕生日のお祝いも兼ねて、近所のお店に焼き肉を食べに行くことにしました。

ラッキーとアンラッキー

いつもなら前もって予約しておかないととれない個室がとれ、3連休の初日らしくテンションが盛り上がり、娘とワクワクしながら身支度を終えました。
予約の時間まで少し時間があったので、少し家の片づけをしてから出掛けることにし、娘が食器洗いを担当することになったのですが、手の調子が悪いと言うので私がすることにしました。
グラスをスポンジで洗っていると何だか右手に変な感触があり、手元を見ると欠けて刃物のように尖った状態のグラスが私の右手の小指に食い込んでいました。

初めての流血事件

信じられない光景にビックリしながら慌ててグラスから手を放し、水で手についた泡を流すと、真っ赤な血が流れ出てきました。
水に濡れていた分、出血の仕方が激しかったようで、痛みと溢れ出る血物凄く焦りました。
自分の血にキャーキャーと悲鳴を上げながら、とりあえずティッシュで傷口を押さえ、右手の小指を力いっぱい左手で握り圧迫しました。
それでもなかなか血が止まらず、急いで娘に救急ガイドセンターに電話をつないでもらい、救急当番の外科を調べました。

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娘の災難

まだ小学4年生の娘には緊急の電話のやり取りが難しいので、一時、圧迫していた手を放し左手で受話器をもって自分で話をし、娘に電話番号をメモするよう言いました。
(当たり前ですが)娘も動揺しており全く電話番号を控えておらず、その間にも私の右手からは血が流れ続けていました。
受話器を持ったまま『早く番号をメモしてって言ってるでしょ!いつまでも電話してたら、血が止められない!!しっかりして!!!』と、娘に向かってヒステリックに叫ぶと、娘はアワアワしてました。

サンシャイン池崎 VS パニックな私

そして今度は病院に電話をして怪我の容体を伝え、次にタクシーの手配をしました。
それらの3件の電話をしている間に更に流れ出た血と生々しい傷の状態を見て、私はまたキャーキャーと悲鳴を上げながら、慌てて圧迫止血をしました。
外科のお世話になるような怪我など今までしたことがなく、他人の流血を目にすることもなかったので、大人なのに相当なパニック状態になり、昨今でこんなに大声でクレイジーに叫ぶのはサンシャイン池崎』か私ぐらいじゃないかというほど叫びました。
不思議なもので、2人いる人間のうちの1人がパニックになるともう1人は冷静を保とうとするようで、10歳になったばかりの娘は、慌てふためく私の隣で冷静でいるよう一生懸命に頑張っていてくれました。

ギブス装着

病院で医師に診てもらい、縫うかどうか微妙なところだと言われ、何となく縫うのが怖かったので、縫わない方向で治療をお願いしました。
いつも物凄い怪我を診ている外科の医師的には「そんなに神経質にならなくても時間が経てば治りますよ」といった感じでしたが、私は痛みにとても弱いタイプで、このような怪我も初めてだったのでとにかく不安でした。
縫わなかったからか、次の日の朝も出血したので再び病院に行くと、指を曲げたりして傷口が開かないようにギブスで固定し小指をグルグル巻きにされ、連休中は右手を使わずに安静にしているようにと言われました。

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ちょうど良い休息

傷がとても痛み、傷口が開くのが怖かったので、残りの2日間は言われた通りずっとベッドにいることにしました。
ブログも書けないので、久し振りにアメリカンドラマをみてダラダラと過ごしていると、知らないうちに心地良い眠りに落ち、たっぷりと睡眠をとれました
仕事を始めて疲れも相当溜まってきていた頃なので、身体が悲鳴を上げる前にこんな風にゆっくり休息をとることになったのは、ある意味ちょうど良い流れだったのかなとも思いました。(身体の代わりに私自身が相当な悲鳴を上げまくりましたが・・・)

不幸中の幸い

今回の怪我は痛くて怖い災難でしたが、もしもあのとき食器洗いを娘がしていたら娘の小さな手がどうなっていただろうと考えるとゾッとして、怪我をしたのが私で本当に良かったと思います。
ただの事故なら自分の不運さにイラッとしますが、娘の代わりに私が怪我をしたのだと思うと、逆に「ラッキーだった」とさえ思えてしまうのが不思議です。
「神様、私に怪我をさせてくれて本当に有難う・・・」と思っています。

3つの良い結果

利き手を怪我して不便なことがたくさんありますが、良かったことが3つあります。
娘に家事を教える機会ができたこと、娘の成長を感じられていること、そして私が娘に頼り、娘が私に頼られることで、お互いの関係がより深い信頼と思いやりで結ばれたことです。
そういった点で考えても、やはり今回のアクシデントには大事な意味があり、きっと偶然ではなく必然だったのだろうと思います。

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ずっと連敗中

ただ、仕事の面では、超繁忙期にこの怪我はかなりの痛手で、仕事の処理がペースダウンしてしまっているので困りものです。
何日かたって、ようやく右手の小指を使わずにタイピングすることに慣れてきましたが、字をいつも通りのスピードで書くにはあともう少し時間がかかりそうです。
そんなこともあり、私の『仕事との戦い』は今のところずっと連敗中です。
毎朝「やってやるぜ、大量の仕事も絶対にこなしてみせるぜ!」と気合満々で取り掛かるのですが、退社時間になると「あぁ、今日も仕事をこなしきれなかった・・・あぁ、なんて自分は無能なんだ・・・」
と、まるで負け犬になったような気持ちトボトボと会社を後にします。

残酷な身内

家に帰ると娘に「今日の仕事との戦いはどうだった?」と聞かれ、「今日も勝てなかった・・・今日も負けてしまった・・・悔しい・・・私はそんなに実力がない人間なのか?!」と、自問自答する日々が続いています。
そして夕食が終わった頃ぐらいから「明日こそ勝ってやる!負けてたまるか!」と再びメラメラと闘志を燃やし、次の日に備えるという繰り返しです。
そんな私のルーティーンを見ながら娘は「また今日も言ってるね、アハハハハ。いつ勝てるの?」容赦なく笑い飛ばします。
身内とは遠慮がないうえに、残酷ものです。
親としての威厳を保持する為にも「絶対に勝ちをとらなくては!」と更に自分を強く奮わせます。

もう一つの考え方

基本的にフレキシブルでポジティブな私は、今の自分の現状をこんな風にも考えます。
人生、上手くいくことに越したことはないのかもしれませんが、最初から何でも上手くいくと調子に乗り「自分はデキる人間だ」と思い込んで天狗になり、謙虚な学びや努力の姿勢忘れてしまうかもしれない。
それならば、自分がいかに未熟で力不足な人間かということを嫌というほど思い知り「まだまだ修行が必要」心して必死に努力をし続ける方が、更なる成長に繋がり人生のプラスになるのではないかと。

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仲間意識とモチベーション

また、「絶対にできるはずだ!自分だけでこなすんだ!」という独りよがりな強がりで突っ走らずに、自分の実力を知り、時に「認めて頼る素直さ」「弱さを見せる勇気」も必要だと、以前『創業スクール』『起業セミナー』に参加したときに教わりました。
今のこの状況は私にとって、そういったことを身につけるチャンスなのかもしれないとも思います。
実際、上司や先輩が各自の仕事の合間を縫って私の仕事を手伝ってくれ、私より忙しいはずなのに申し訳ないと思いつつも、頼らせてもらうことで「独りじゃないんだ」心強さを感じ、今までより更に仕事と戦う為のモチベーションアップしたような気がしています。

学ぶべき大切なこと

正解・不正解がはっきりとある訳ではない『人間同士の関わり方』も、この機会に、このうってつけの環境で学んでいこうと思います。
人生には様々な勝負がありますが、これもまた何が勝ちで何が負けなのかというハッキリとした答えはないように思えます。
ただ、大事なのはやはり『ネガティブな自分に負けないこと』なのかな・・・などと思いつつ、時に自力で踏ん張り、時に周りに頼りながら、とにかく明日も仕事を頑張ります

『大量の仕事め!決して負けてなるものか!!絶対にクリアして、私は必ずステップアップしてみせる!!! ウェェェェェェェェイッ(←サンシャイン池崎)』