私の『プレミアムなフライデー』

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負け犬な日々

ここしばらく職場で山盛りの仕事と戦い続け、なかなか時間内に終わらせることができず負け犬気分を味わう日々が続いていました。
4月も下旬に入り、新たに入ってくる仕事の量はだんだんと落ち着いてはきたものの、今まで手つかずで溜まった仕事がそれに比例して自動的に消える訳ではないので、今度は後回しになっていた仕事をこなしていくという日々がやってきました。
以前よりはマシにはなりましたが、なかなか片付かない仕事との追いかけっこで、釈然としない気分の日々でした。

割り切った段取り

毎朝、「今日はこのくらいまで作業を終わらせて、明日はあれを終わらせて・・・」と段取りを組むのですが、突発の処理案件が毎日必ず何件も入るので、なかなか予定通りには進まないまま、ついに月末の金曜日を迎えてしまいました。
残業を何時間してでも溜まった仕事は今月中に全て終わらせてしまいたいところだったのですが『残業に頼らずに仕事をこなす』という部署の方針にも賛成でしたし、割り切った決断をすることも学んでいかなくてはと考え、自分の願望はさておき、新しい段取りを考えました。

静かな時間

来月に繰り越しても大丈夫な仕事と、今月中絶対に終わらせておきたい仕事の仕分けをし、優先順位をつけたメモを作り、月末の勝負どころなので上司にも確認してもらった上で最終的な予定を決定し、さっそく仕事に取り掛かりました。
午前中は電話も数件しかなく、新たな処理案件も少ししか入らず、珍しく静かに集中して予定通りに仕事をこなすことができました。
「午後もこのペースで仕事ができれば、予定よりも早く作業を完了できるかもしれない!今日はイケるかもしれないぞ!!」と、一人でウキウキしながらお昼休みに入りました。

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激しい空腹

私の職場では、ECOな取り組みとしてお昼休み中はオフィス内のほとんどの場所の蛍光灯を消すというのが習慣になっています。
なので、お昼休みは窓際の席以外は皆、薄暗い中で昼食をとるという、少し変わった環境です。
仕事を始めてからは一日中頭を使うようになり、とても激しくお腹が空くので、お昼休みはとりあえず一心不乱に食べてお腹と血糖値を満たします。
本当にお腹が空いているときは、食べることだけに集中したいので誰とも話さずに、薄暗い空間でひたすら食べています。

脳の休息と準備体操

職場ではずっと仕事のことで頭がいっぱいなので、お昼休みは同じテーブルに並んで食事をしている女子たち敢えて背中を向け『絶対に話しかけて欲しくないオーラ』全開にし、独り『無』の時間を過ごすことでにしばし休息を与えます。
そして、お昼休みの後半はスマホで少しだけ『キャンディークラッシュ』というゲームをして、午後の職務に向け頭の準備体操をします。
一手二手と先を読む頭脳戦の様なこのパズルゲームをして以来、以前よりも頭の回転が良くなったような気がします。

不気味などや顔

以前、この『キャンディークラッシュ』というゲームで700代のステージまで進んだところで、なぜかそれ以上のステージが「只今更新中」と表示されて進めなくなってしまったのでアプリを削除したのですが、頭の体操の為と思い最近またダウンロードして最初から始めました。
お昼休みにこのゲームをクリアして、一人ニヤリと『どや顔』を決めてから、気分よく仕事の後半戦に挑むというのが、私のルーティーンです。
薄暗いオフィススマホ画面のライトに照らされた『どや顔』は、けっこう不気味だろうなぁと思います。

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怪しい雲行き

午後も3時ぐらいまでは電話も少なく、順調なペースで作業が進みました。
「いいぞ、いいぞ、この調子なら時間に余裕ができて、もしかしたら他の作業まで進めるかもしれない!」と思っていると、急にいろんな依頼の電話が集中し、他の部署からの頼まれごとも入り、どんどん雲行きが怪しくなってきました。
「だよねぇ・・・そんなに甘くはないよねぇ・・・」と思いながらも「でも今日は月末だから、絶対にこの仕事だけは終わらせる!残業なしで時間内に終わらせてみせる!!私はできるんだ!!!」と、根拠のない独りよがりな自信を胸に、とりあえず依頼された案件の処理を始めました。

分刻みの予定

依頼された案件の処理を全て終え、気が付くと4時をとっくに過ぎていましたが、3時ぐらいまで集中して作業ができていたお陰で、残りの作業量は頑張ればなんとかイケそうな感じでした。
「よし、ラストスパートだ!絶対に5時半前にはビシッと全部終わらせてみせる!!」と、再度作業を始めました。
今度は10分間で処理する目標の量に資料をざっくりと分けて、分刻みで仕事を進めてみることにしました。

立て続けの電話

「今日はもう電話がきませんように・・・他の依頼もきませんように・・・」と思いながら作業をしていると、問い合わせの電話立て続けに4本入りました。
「ワォッ!なんでこのタイミング?!嘘でしょー?!ガガーン!」などと、少し壊れ気味になりつつも、プロ意識で親切丁寧な対応をし、上品に電話を切りました。
「では失礼いたします」➡電話を切って時刻を見る➡「オーマイガッツ石松!もうこんな時間に!!」と焦る➡「大丈夫、まだ時間はある、落ち着け自分!」と平静を取り戻す➡「できる、私はできる、頑張れ私!!」と自分を励まし作業を再開

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立て続けの来客

5時を過ぎた頃にカウンターに立て続けに来客が3件ありました。
プロ意識でにこやかに迅速な対応をし、お見送りをしました。
「有難うございました」➡席に戻る➡「ウォォォォォォッ!なぜだ、なぜこんなときに限って来客が重なるんだぁぁぁ!!ウェェェェェェイッ、ジャスティスッ!!!(←サンシャイン池崎)」と取り乱す➡「でも、事前に来客対応の準備をしてたから、それほどのタイムロスではない!備えあればうれいなし!日頃の心掛けの賜物だ!エライぞ自分!」と自分を褒め称えて気持ちを上げる➡「こうなったら10分ペースじゃなくもっと早いペースで作業を進めるしかない!私ならできる、絶対できる!!」と自分に暗示をかける➡「お願いだから今は誰も話しかけないで下さい」という険しい顔つきで作業続行

やり切った満足感

そんなこんなで、やっと作業を終え、時刻を見ると5時34分でした。
本当ならば、作業を終えて雑務や片付けも5時半までに華麗に終わらせるのが目標だったのですが、まぁ許容範囲ということで自分の中ではアリにしました。
とりあえず、その日の目標作業を全て終わらせることができたので「やったぜ、段ボール4箱分の仕事も、全部まとめてやっつけてやったぜ!!」と、久し振りに『やり切った満足感』を噛みしめて職場を後にしました。
本当にずっと『仕事との勝負』では負け続きだったので、こんなに気分良くゴールデンウィークに突入できるのは嬉しい限りでした。

普段と特別の違い

気迫と『火事場の何とか』効果で、いつもよりも速いペースで作業を進められた気がします。
「それなら普段もそのペースで仕事をすればいいじゃないか」という意見もあると思いますが、これは本当に追い込まれたとき発揮される『人間の潜在能力』であって、いつもこんなに追い込まれるような環境では、きっと身体が持たないと思うので、そこはナシということでご容赦頂きたく存じます。はい。

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スキルアップのポイント


人にはそれぞれ得意・不得意能力の違いがあるので、他者と比較してもあまりプラスにはならないと思います。
繰り返し継続することで学び、その知識を自分のモノにして応用できるようになることこそが、スキルアップのポイントだと感じています。
最初は全くできないことでも、3クールほど繰り返す感触がわかり、自分なりの作業の簡素化とスピードアップができるものだと、私はこの実務修行を通して実感しているので、今後どんな業務に就いたとしても何も怖くありませんキリッ!

『プレミアムなフライデー』の魅力

4月28日(金)は、早く退社してのんびりと優雅な時間を過ごすという世間一般の『プレミアムフライデーとは違いましたが、私にとっては最後にビシッと仕事をやり切って自信を取り戻すことができた、とても『プレミアムなフライデー』でした。
今の私は『実務修行』が楽しみの一つになっていることもあり、この『やり切った満足感』から得るすがすがしさは、明るいうちに飲むお酒と同じくらい魅力的で贅沢な感じがしました。

それぞれのプレミアム

プレミアムフライデーは今後どのようになるのかわかりませんが、限定された人たち向けの目線だけではなく、いろんな業種の人も、月給制の人も時給制の人もそれぞれ皆が潤って楽しめるようなシステムになったら素晴らしいと思います。
そうなると、とりあえず『フライデー』に限らず、月末にも限らず、単に『プレミアムデー』として各企業の方針で取り入れるスタイルになるのかなという気がします。
今のところ、私にとっての『プレミアムデー』勝負どころの月末なので、次の月末も『やり切った満足感』すがすがしい気分になるように仕事を頑張ります。

『待ってろよ、月末め! 勝負じゃ 勝負じゃ、プレミアムじゃあぁぁぁぁ!!』