旅行前の来客
娘が、6日間の『サイクリングキャンプ』から帰ってきた次の週末は、娘と私で小旅行に行く計画を立てていました。
前から娘が行きたがっていたレジャープールがあるリゾートホテルは、娘がキャンプのときに自転車で一周した大きな湖の側にあり、娘にとっては『湖三昧』の夏休みでした。
旅行中に家でお留守番の老猫ちゃんのお世話を、いつものペットシッターさんにお願いしました。
出掛ける前日の打ち合わせに、ペットシッターさんが動物好きの私たち親子の為に自分のペットのトカゲちゃんを連れてきてくれました。
スペシャルなトカゲちゃん
玄関で娘が「ママ―!トカゲが来たよー!!」と興奮気味に叫ぶので急いで玄関に行ってみると、ペットシッターさんの胸元にトカゲちゃんがヒシッとしがみついていました。
『フトアゴヒゲトカゲ』という全長40センチぐらいのクリーム色のトカゲちゃんは、知らない場所に連れてこられて警戒しながら目をキョロキョロさせていました。
ウチの老猫ちゃんに見せると「私は何も見えません。何も知りませんし関係ありませんから。」と、敢えて視線を合わせずにしれっとやり過ごしていました。
猫も20歳にもなると、リスク管理能力もさすがのものです。
果敢な挑戦
娘と私はそのゴージャスなトカゲちゃんに興味津々で、両手にのせて観察したり、話しかけながら撫でたりと、二人で交代しながら大忙しでした。
トカゲちゃんの平べったく広がったお腹がムチムチしていて可愛かったです。
額を撫でられるのが一番気持ちイイらしく、指で撫でてあげるとウットリとしながら目を閉じていました。
トカゲちゃんは段々と環境に慣れてくると「オレ、今ならイケる!」とばかりに娘の手の上から何度も脱走を試み、ジタバタとしてはペットシッターさんと私に取り押さえられていました。
やんちゃでおちゃめなトカゲちゃんでした。
トカゲの魅力
私は爬虫類が活発に動いている様子を、今まで実際には見たことがなかったので、積極的で俊敏な動きを目の前で見れて嬉しかったです。
ジタバタするときに長いシッポをぶんぶんと振り回している姿を見て「おぉー、ワニの攻撃と一緒だぁ!」と感動しました。
トカゲは恐竜やドラゴンに一番近いように見えるので、とにかくカッコいいなぁと思います。
ゴワゴワと固そうに見える体ですが、実は触るとしっとりと柔らかい感触だというギャップも好きです。
またペットシッターさんと一緒にトカゲちゃんが家に来てくれたらいいなぁと思っています。
湖のリゾートホテル
送迎バスを利用し、約2時間半程でリゾートホテルに着きました。
ホテルの夏休みイベントとして『わんわん大サーカス』がきていて、ロビーで可愛いワンちゃんたちがお出迎えをしてくれました。
ワンちゃんとのふれあいに夢中になっていたら時間があまりなくなってしまい、急いで着替えて少しだけプールで遊びました。
プールはリニューアルされていて、とても綺麗でした。
遊びのスペースも休憩スペースも十分な広さで、無料レンタルのシャチやスワンのフロートがあったり、空気入れが用意されていたりと、とても利用しやすかったです。
素敵な露天風呂
大浴場もお洒落で斬新なデザインにリニューアルされていました。
ホテルが湖のすぐ目の前なので、お風呂からの景色は圧巻でした。
露天風呂は立ち湯になっていて、身体を伸ばしたまま肩までお湯に浸かれるので、とても気持ち良くゆっくりと入浴を楽しめました。
露天風呂のすぐ側には休めるように籐製の椅子やテーブルが設置してあり、ずっとそこで過ごせそうでした。
落ち着いた茶色で統一されたモダンな脱衣所には洋服などを入れておく鍵付きのロッカーが完備され、自由に使えるバスタオルとタオルがあり、行き届いたサービスで気遣い溢れる空間は本当に過ごしやすかったです。
華麗なリニューアル
大浴場の側には、館内とテラスの両方に『湯上りラウンジ』があり、様々なデザインのテーブルと椅子が並んでいました。
サービスのドリンクは『ローズティー』『黒豆茶』『麦茶』が用意してあり、湯上りのひとときも壮大な景色を眺めながらリラックスできる、至れり尽くせりの環境でした。
食事はバイキングで、一般の大きな会場と高級感を出したレストラン会場があり、どちらもリニューアルされていてとても綺麗なので、一般の会場でも十分かなと思いました。
メニューのバリエーションも豊富で、特に『ポットパイ』や手のこんだデザートが凄いなぁと思いました。
夏の夜のイベント
食事の後は『わんわん大サーカス』を観て可愛らしさに魅了され、大いに盛り上がりました。
『動物に芸をさせる=動物がかわいそう』という風に見られたりもしますが、そのサーカスのトレーナーさんとワンちゃんたちの絆が伝わってきて「ワンちゃんたちはきっと大事に育てられてきたんだろうなぁ」と思いました。
湖では花火が上がるので、イルミネーションがキラキラ輝くホテルの庭を散歩しながら花火が良く見えるスポットまで行き、打ち上げ花火や水上花火を鑑賞しました。
花火までの位置が近いのでとても大きく見え「ドーン」という音がお腹に響いて迫力がありました。
爽やかな朝
寝心地のよい広いベッドでグッスリ眠れたお陰で、次の朝は目覚めが爽快でした。
カーテンを開けると陽の光と美しい湖の景色が飛び込んできて、ウキウキした気分になりました。
朝は、ご飯の上にマグロ、ホタテ、筋子などを山盛りにのせた丼を食べました。
3日間の滞在中、2日目は時間に余裕があるので朝食もゆっくりとれました。
プールのオープンと同時に遊び始めたので、前日は品切れだったシャチやスワンのフロートも選び放題で、いろんなフロートを使って遊びました。
30分に1度のペースでプールに波が造られるので、浮き輪でプカプカ浮いているだけでも楽しかったです。
娘の指令
娘が『ウォータースライダー』に挑戦している間、私はシャチのフロートをキープしているよう指令を受け、娘に変わってシャチに乗ってしばらくプカプカ浮いていました。
以前はバランスが上手くとれなくてスグにシャチから落ちていたのですが、今はバランスボールやバランスクッションを愛用して体幹が鍛えられているせいか、大きな波が来ても余裕で凛々しくシャチを乗りこなせました。
そして娘が戻ってくるとシャチから降りて、娘の指示通りシャチをあちこちに引っ張り、娘がシャチに乗ったままいろんな方向に打ち返すビーチボールを拾いに行ったりと、せっせと動き回りました。
子連れの宿泊はいつだって過酷でクタクタです。
緩やかなひととき
パワフルな娘とプールで遊びすっかり疲れ果てた私は、静かな大人向けのジャグジーでしばらく休みました。
南国リゾートをイメージした空間と外に広がる湖の風景が素敵でした。
午前中からずっと遊んでいたので、夕方前にはプールを出てお風呂に入りました。
「明るいうちのお風呂とお酒は最高の贅沢だなぁ・・・」と思いながら、心ゆくまで露天風呂を堪能しました。
お風呂上がりに誰もいない貸し切り状態のテラスで、身体がすっぽりと包み込まれるような1人掛けの椅子に座りながらドリンクを飲み、緩やかなひとときを過ごしました。
お気に入り決定
1日目と違い、全てにおいて時間のゆとりがあった2日目は、リゾートホテルでの滞在を存分に満喫できました。
『わんわん大サーカス』と花火は2日連続で見ても楽しかったです。
だいぶ前にクリスマスのイベントとしてこのホテルに滞在したときは、まだリニューアル前で施設全体が古かったことと、冬の雪道でバス移動の時間が予定より長く掛かって大変だったことで「また行ってみよう」とはなかなか思えずにいましたが、今回の滞在では「ぜひまた紅葉の季節にでも滞在したい」と思いました。
今このリゾートホテルは、私たち親子のお気に入りです。
リゾートホテル情報 http://www.toyasunpalace.co.jp/
『娘と私の夏休み』その3へ続く