ありがたい習慣
湖のリゾートホテルへの小旅行が終わると、お盆休みが待っていました。
私の職場には特に決まった夏の長期休暇はないのですが『休むときはしっかり休んで働くときはしっかり働く』という方針で、みんなそれぞれ交替で夏休みをとっていたので、私は11日からの3連休にくっつけてお休みをとったり、平日にポツリポツリとお休みをとったりしました。
働き始めたことで、娘の学校の長期のお休み期間はあまり一緒にいてあげられなくなるのだろうと覚悟していましたが、オンとオフにきちんとメリハリをつけるという『職場の潔い習慣』に助けられ、今年も娘と楽しく夏休みを過ごすことができました。
映画鑑賞
娘が4Dで観たい映画があると言っていたので、まずは映画を観に行く予定を立て『パイレーツオブカリビアン~最後の海賊~』の上映スケジュールを調べてみると、もう新しい4D映画がメインで上映され始めていた為、レイトショーの時間帯でしか4D上映はされていませんでした。
18歳以下は遅い時間に終わる映画は観られないという規則があるので、2Dの吹替え版を観ることにしました。
3Dや4D対応の作品は映像のアングルとスピード感が凄いので、2Dで観ても迫力があって十分楽しめました。
娘はいつものジュースとポップコーンを手にご機嫌で観ていました。
ボウリング
次のリクエストはボウリングでした。
以前から「ボウリングがしたい」と娘にせがまれていたのですが、仕事が忙しくてクタクタな日々が続いていたので、ずっと先延ばしにしていました。
最近は私に体力がついてきたのでイケるかなと思い、娘にとっては初めての、私にとっては15年振りのボウリングに挑みました。
今どきはレーンの両端の溝が無い状態にしてくれる、子供向けのガーター防止サービスや、しっかり持てるように指穴が5つあいている子供用ボールがあって便利だなぁと思いました。
娘はボウリング場の人に指導をしてもらいながらゲームをし、初めてでもなかなか順調なスコアで満足気でした。
私は3投目ぐらいから感覚を思い出して、そこそこのフォームでストライクや連続スペアがとれました。
潜在能力
2ゲーム目に入ると娘のスコアはどんどん良くなりましたが、私はパワー切れでボロボロでした。
重いボールが持てず、以前よりもずいぶんと軽いボールを使ったので勢いがなく、昔の平均スコアには程遠く寂しい結果となりました。
若い頃は、飲み会の後はボウリングをしてからカラオケというパターンも多く、ボウリングはそれなりにしていました。
私の場合、賞品がかかったゲームのときは必ず調子が良く、自分では意識していないのですがボールにスピンがかかり、どんなに酔っていてもストライクを連発でとったりしていました。
「賞品獲得に対する潜在的な執念と獲得能力を一体どれだけ兼ね備えているんだ・・・」と自分でも笑ってしまうくらいでした。
『肉』への情熱
ボウリングの後は、消耗したパワーをチャージすべくお食事に行きました。
『やっぱりスタミナといえば肉!!』ということで、地元産の牛肉のステーキを注文しました。
昔ながらの牛型の黒い鉄板がとても懐かしかったです。
ついこの間まではレストランで1人前の料理を食べきれず、ほとんど残していた娘が全部ぺろりと食べている姿を見て「逞しく成長したなぁ・・・」と感心しました。
やはり人間は美味しくモリモリ食べて、健康でいられるのが一番の幸せなのだということを、お肉を頬張る娘のキラキラした笑顔が物語っているように思えました。
年齢と共に、私の胃袋は負担のかかるヘビーな食べ物をあまり受け付けず、どんどん食の好みがあっさりしたもの寄りになってきているのですが、食べれるうちに美味しい肉料理を娘と一緒に食べて、感動を共有しておきたいと思っています。
青少年科学館
昨年、リニューアルした青少年科学館にも行きました。
面白い体験型展示物がいろいろあって、子供の好奇心をくすぐりながら学習させてくれる素晴らしい施設でした。
大人でも「おぉー、これは面白い!」と感動できるレベルだと思いました。
プラネタリウムで星を見た後に『銀河鉄道の夜』の短編映画が上映され、独特の映像に魅了されました。
その効果で娘が「銀河鉄道の夜の本を読んで、もっと詳しくお話の内容を知りたい」と言っていました。
子供に『挑戦する意欲』を与える程の映像技術って凄いなぁと思いました。
ディズニーランドの『スターツアーズ』のようなアトラクションもあり、本当に子供に良い学びの遊び場だなと思いました。
科学館のカウンターで『LEGOロボットを使ったプログラミング教室』というイベントの申し込みをして「抽選で当たるといいね」と話しながら帰ってきました。
しんどかった思い出
『ミニオンの大脱走』という映画も観たいと言うので、観に行きました。
可愛らしいアニメーション映画で、気楽に観られるところが良かったです。
数年前の夏休みにもこのシリーズの映画を観に行きました。
その夏休みは、私は具合が悪く寝込んでいたのですが、子供が楽しみにしているイベントにはなんとか連れて行ってあげたいと、薬を飲んでタクシーを利用して会場まで行き、フラフラしながらもなんとか根性で娘に付き添い、例年通り楽しい経験をさせました。
その映画を観に行ったときも、映画館にタクシーで行きお約束のジュースとポップコーンを娘に買い、映画の上映中は娘の隣で気絶したようにぐったりと眠り、映画が終わったらまたすぐにタクシーで帰宅したという記憶があります。
私にとっては恐ろしくしんどい夏休みでした。
お気に入りのDVD
DVDのレンタルショップに行き親子で楽しめるDVDを10枚借り、家で一緒にのんびりと鑑賞しました。
私は、自分のお気に入りだった映画を娘にも観て欲しかったので『バック・トゥー・ザ・フューチャー』『ポリスアカデミー』『マスク』などのSFやコメディー映画も選びました。
やはり時代が変わっても面白いものは面白いようで、娘はそれらの映画を気に入って大爆笑しながら観ていました。
『E.T』『グレムリン』『ネバーエンディングストーリー』なども過去に娘と一緒に観ました。
近年の『進んだCG技術』を駆使した壮大な映像とはまた違う『方法を試行錯誤して人の手で創る技術』がメインの、シンプルでありながら深い味がある映像を観るという経験は、娘の感性に良い刺激を与えているような気がしました。
『多くを知る』ということはプラスになることだと思いました。
大きなスイカ
DVD鑑賞に備え、食べ物や飲み物の準備もしっかりとしました。
『暑い夏は大好きなスイカをたくさん食べたい』という娘の要望に応え、八百屋に行って一番大きなスイカを買いました。
微妙に遠い八百屋から重いスイカを持ち帰るのは大変でしたが、楽に帰る為に我慢して小さいスイカを選ぶよりも、大きいスイカを選んでまるっとダイナミックに食べる醍醐味を娘に味わって欲しかったので、帰り道を少し進んでは休むのを繰り返し、やっとの思いでスイカを家に持ち帰りました。
『大きな喜びの為には苦労は付きものだ』ということと『母親の愛情と根性』を実際に見せて教えられる良い機会だと思ったので、40代の身体にムチを打って頑張りました。(キリッ★)
4分の1に切ってもまだ大きなスイカをせっせと食べる娘の満足げな笑顔を見て、苦労した甲斐があったと思いました。
切ないタイムラグ
特に遠くに長期で旅行に行くような派手な過ごし方ではなく、近場で地味に過ごした夏休みでしたが、娘も私もかなり楽しめたと思います。
ボウリングをした次の日は身体が痛くて大変でしたが、実はそれは前の週末に行ったリゾートホテルでのプール遊びの筋肉痛で(歳をとるほど筋肉痛になるまでのタイムラグが増え、忘れた頃にやってくるものですよね・・・)、ボウリングの筋肉痛はそのまた1週間後に激しく上回る痛みとしてやってきました。
痛いだけじゃなく首が動かせない状態で、休み明けに溜まった仕事をこなす頑張りどころなのに『なんてこった!』という感じでした。
ボウリングをする際は年齢を考慮した準備体操が不可欠のようです。
そんな『年相応の対策の必要性』も身をもって学ぶことができた、さりげなくも良き夏休みでした。