クリスマスの奇跡


素敵なクリスマスイベント

12月16日(土)の午後、ある大きな企業の組合が主催するクリスマスイベントに参加しました。
それは、2011年の東日本大震災の影響でこの地域に避難してきた人たちを支え続けてくれている活動で、海水浴だったり工場見学だったりと、その年によって内容も様々でした。
母子だけで自主避難をしてきた私と娘は、何度か参加させて頂いているのですが、人の優しさや温かさが溢れるそのイベントにいつも励まされてきました。
イベントが開催されるホテルの会場に入ると、手作りの可愛らしい飾り付けがされていて、子供たちにはプレゼントが用意してあり、楽しそうな笑い声でいっぱいでした。
以前参加したイベントで知り合ったご家族や、主催者の方たちに今年も会うことができ、懐かしさと支えてくれる人がいるという安心感で何だかポカポカした気持ちになりました。

盛り沢山な料理とゲーム

会場がホテルなので食事が豪華で、次から次へと料理が運ばれてきました。
イベントの案内状には『軽食程度のご用意となります』とあったのですが、そのボリュームはその辺の宴会向けのコース料理よりも明らかに豪華「もしかしてこの主催メンバーの方たちはいつも食べる量がすごく多い方たちなのかな・・・」と思いながら、パクパク美味しく頂きました。
参加者全員が楽しめるゲームもあり、『お絵かき当てゲーム』『ジャンケン大会』で会場は更に盛り上がりました。
『お絵かき当てゲーム』各家族がチームになり、チーム内の誰かがお題を引いて絵を描き、同じチームのメンバーはその絵を見てお題を当てるというもので、制限時間は1分で当てるまでの時間が一番早かったチームが優勝というものでした。

お絵かき当てゲーム

最初のチームが引いたお題『宇宙飛行士』で、お母さんが絵を担当したのですが、お題が難しいので描くのが大変で、描けば描くほど会場の誰もが「???」首をひねっていたのですが、子供が「わかった!宇宙飛行士!!」と答えたので「オォーッ!よくわかったね!!」「奇跡だ・・・」拍手どよめきが広がりました。
私は「親子の絆ってスゴイなぁ」神秘的なものを感じました。
様々なお題が出ていろんな絵が描かれ会場が盛り上がる中、いよいよ私たちのチームの番がきました。
絵を描く担当は私、答えるのは娘と決めて、張り切ってお題を引くとラッキーなことに『コーヒー』というシンプルなお題でした。
私はなぜか昔から、賞品がかかったゲームにはそこそこ強いので、実は今回も勝てる予感があり、そのお題を引いて優勝を確信しました。


優勝と親子の絆

「よーい、スタート!」と言われ、受け皿にのったカップから湯気が上がっている絵素早く描き娘の方を振り返ると、娘は勉強では見せない真剣な顔「コーヒー!」と答えました。
「オォー!早い!物凄い記録が出ました!!」という声に大きな拍手が起こり、私もまさか娘が5秒で正確に答えるとは思っていなかったので驚き、娘の答えに「イエスッ!」ガッツポーズをとり、子供以上はしゃいでしまいました。
過去に娘の英語の勉強用に、せっせとイラストを描いてオリジナルの単語カードを作成した成果が報われ、嬉しかったです。
(その割に、娘の英語の成果であまり報われていないのは若干残念なのですが・・・(^^;))
結果、私たちのチームは優勝賞品をもらい、5秒という記録『伝説決定』となりました。
娘との深い絆を改めて感じることができた素敵なひとときでした。

ストレスウィーク

実はここ一週間ほど、のことでも仕事でもプライベートでもかなりイラッとさせられることがあり、それがきっかけとなってこの一年間の集大成大成)かというくらいアタマにきて、今まで我慢することで自分の中に蓄積されてきた怒りとストレス爆発「ギャーッ!!!」となりました。
思いのたけを口にすれば、その瞬間は『言いきった感』少しだけ気は晴れるのですが、その後に襲ってくる『言ってしまった罪悪感』苦しみの方が大きいので、最終的に自分の良心が痛みます。
なのでいつも「言いたいことをはっきり言って相手を傷つけるよりも、自分が我慢できる許容範囲のことは我慢しよう!」と思いながら行動するのですが、今回はついに「ギャーッ!!!」となってしまい、まだまだ未熟な自分に更に落ち込みました。

頑張った私

この一年、実務を通していろんなことを学び、確実にスキルアップできたと感じています。
一年の前半はなかなか仕事を時間内に終わらせられず、負け犬気分お腹いっぱい味わいましたが、振り返ってみるとそれは、今まで他の課の仕事だったものを引き受けることで単純に昨年より仕事が増えたことと、その仕事の量が今年は前年に比べて倍ぐらい多くなったことと、以前はその一つの仕事を複数人で手分けしていたのに今年はほぼ私一人でしなければいけなかったのが理由だったとわかりました。
そんな状況下で、対応ミス数字のズレもなくその仕事をきちんとこなしたという事実は、何日かだけは残業をしてしまったことを差し引いても十分「負け犬気分を感じる必要なんて全くなく、むしろ私はよくやった!」と自分に誇りを持って言うに値すると思っています。


私の決意

私は「子供に何かがあったときに欠勤するかもしれない分、絶対に自分のことでは休まない!」と決めて仕事を始めました。
「子供がいると仕事に支障が出やすい」という理由で、母親は就職が難しく、面接で話が弾んでも子供の話が出ると、あからさまに「じゃあダメだ・・・」という顔をされ、まるで社会のゴミになったような気持ちにさせられることもあります。
私は、せっかくもらえたチャンスを生かして、苦しい立場に置かれている世のお母さんたち就職の間口が少しでも広がるように「母親だから休みがちだなんてないですよ」「母親の度胸と根性は仕事にも役立ちますよ」というアピールをしていこうと、気合を入れて勤務しました。
ある団体の方から「働く母親の代表として今度お話を披露して欲しい」と言われたのですが、もう少し経験を積み自信をつけてから引き受けることにしました。
そんなこともあり、私は採用してくれた上司に本当に感謝しています。

『母親』の社会的立場

「女性が活躍する社会づくり」とか「母親が社会に復帰しやすい環境づくり」とか少子化問題対策」などと大々的に謳ってはみても、現実は待機児童数はまだまだ多く、母親だという理由で採用されにくく、子供連れの人を必要以上に厳しい目で見て何かと「迷惑だ」という態度をとるような、そんな社会の現状を見れば「母親になることで立場的にも経済的にも苦しい環境に追い込まれるなら、自分はわざわざ母親になる選択なんてしない。」と考える人が増えても全く不思議はないと私は思います。
そんな悪循環がいつまでも続けば、子供は増えず、時が経てば誰もが歳をとるのでいずれ若者はいなくなり、自ずと国は滅んでしまいます。
そんな環境を作ったのが『社会』ならば、それをまた良い方向へ変えてゆくのも『社会』役目で、人々が少しの優しさ気遣いを見せることで変われると私は考えます。

待遇の格差

今年、仕事で私が一番残念に思ったことは、同じ部に所属しているほぼ同じ立場の人たちの中で、私の待遇だけが悪かったことです。
私が話対応をすることが圧倒的に多い為、他の人のミスでもまず一発目に怒られて、代わりに謝罪をしてフォローする日々にもめげず、ひたすら仕事をする私に、その様子をいつも目にしている人たち「本当によく頑張っているよね」という言葉をかけてくれました。
「わかって励ましてくれている人もいるんだし、くじけずに頑張ろう!」と、私は自分を奮起させてきました。
私はスキルアップの為の勉強と思いながら仕事をしていて、楽な仕事を望んでるわけでも多額の収入を望んでいる訳でもないので、特に不満も言わず仕事をしてきましたが、待遇の差をつけられたときは「さすがにキツイなぁ・・・」と思いました。


残念な評価

評価をする立場の人には優れた洞察力と統率力があり、だからこそそのポジションを担っている訳ですから、私一人だけが他の人より悪い待遇を受けたということは、私の仕事がきっと誰の目から見ても同じ部の他の人たちより明らかに劣っていたということに他ならず、私の仕事に取り組む姿勢出来他の人たち以下というその評価はきっと絶対的に正しいのだろうと思います。
私がいつも大量の仕事に追われていて気がつかなかっただけで、同じ部の他の人たちはきっと私よりもたくさんの大変な仕事を、私以上に息つく間もなくこなしてきた熱心で優秀な人たちということで間違いないのでしょう。
不甲斐無い自分のせいで、いつも私の仕事を応援しながらお手伝いを頑張ってくれている10歳の娘に、他の人たちと同じ様に一日多い夏休みをもらい『親子で一緒に過ごせる楽しい時間』もう一日多くプレゼントしてあげられなかったことだけ娘に申し訳なくてとても悔やまれました。

クリスマスの奇跡

「仕事でこんな評価しかもらえないザマで、世の中のお母さんたちが後に続きやすいような道を作るだなんてね・・・」自分に苛立ち、それは深く大きなストレスとなり、体調不良へと繋がりました。
そしてそれを爆発させたことで、更に大きな罪悪感心が塞ぎ気が滅入っていたのですが、運良く私は今回のクリスマスイベント救われました
主催者の方たちの「人を思いやり助けようとする純粋な心」に触れ、心が洗われ明るくなりました。
主催者の方たちも抱えている課題問題は大きいにも拘らず、東日本大震災からもう6年目になる今も、私たちを気にかけて励まし続けてくれるその心遣い感謝感動でいっぱいで、人として大事なことを思い出させてもらいました。
私を穏やかな気持ちへと導いてくれた心のこもったクリスマスイベントは、私にとって一足早いクリスマスの奇跡だったのだと思います。
今年も心穏やかに一年を締めくくり、晴れ晴れ新たなスタートがきれそうです。

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何かと忙しい年末、皆様お気をつけてお過ごしくださいませ・・・★(^-^)★

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