足早に過ぎた一年
年々、月日の流れを早く感じるようになりつつも、家にいた頃は年末だからといって凄く忙しいという感覚はありませんでした。
今年は外に出てウィークデイのフルタイム勤務で、新しい挑戦や学びに必死になりながらアタマもカラダもフル活用する日々を送ったので、本当に一年が早く感じられ、特に12月は『一瞬』でした。
以前なら、普段は学校で過ごしている娘が冬休みに入ると「今年も手間のかかる時期がやってきたなぁ・・・」という気持ちだったのですが、今年は自分にも年末年始の冬休みがあり、娘と一緒にゆっくり過ごせるその時間がとても楽しみで待ち遠しい気持ちでした。
臨機応変なタイミング
私と娘はクリスチャンではないので、私たちにとって今年のクリスマスは年末年始の冬休みの前祝いのような感覚でした。
私は忙しく、娘からの熱い要望もなかったので、今年は家でクリスマスの飾り付けを全くしておらず、その分クリスマスっぽい雰囲気の場所へ出掛けてクリスマス気分を満喫しようということになりました。
我が家には『そのイベントの当日でなければ意味がない』というような拘りはなく、ゆっくりできるタイミングで臨機応変に楽しむことを重視しているので、今年は12月23日(土)と24日(日)の週末にクリスマスらしいことをして盛り上がりました。
眺めの良いお席
23日は、氷点下の気温が続く最近ではめずらしいプラスの気温で、穏やかな天気になったので、街の大きな公園にイルミネーションを見に行きました。
夕方からの点灯なので、4時ぐらいにレストランで早めの夕食を頂いてから公園を散歩することにしました。
その公園の近くの、以前から娘が行きたがっていたビュッフェレストランに行くと、いつも人気で行列になっているとのことでしたが、夕食にはまだ早い時間だったのですんなりと入れました。
サンタの帽子をかぶった店員さんに案内されたお席は窓際ではありませんでしたが、公園の景色が見えるお席でした。
可愛いレストラン
店内のディスプレイもBGM可愛らしい、メルヘン溢れるレストランでした。
自分の好きな色でカラフルな綿あめが作れる機械があり、娘は自作の綿あめを満喫していました。
マカロンや様々なケーキの他に、オーダー制のクリスマス限定スイーツもあり、パスタやピザ、肉料理、魚料理などのお食事メニューも豊富で美味しいので、人気で行列になるのも当然だと思いました。
女子高生たちがキャッキャッと楽しそうにスイーツの写真を取りながら、食事をしている姿を見て「娘もあと何年かしたら、あんな風にお友達と過ごすんだろうなぁ・・・」と思いました。
ゴージャスな夜景
「お気に入りのお店が増えたね!」「絶対にまた来ようね!」と娘と話しながら、レストランを出て、通りを挟んですぐの公園へと向かいました。
まずは公園にあるテレビ塔に上って、夜景を観ることにしました。
普段の街の光に公園のイルミネーションが加わり、よりゴージャスな夜景が眼下に広がっていました。
展望台をぐるりと一周して、しばらくベンチに座りながら街の明かりを眺めてからテレビ塔を後にしました。
公園では『クリスマス市』も開催中で、彩とりどりの雑貨が目を楽しませてくれ、ゴスペルステージも行われるなど、大勢の人で賑わっていました。
光のグラデーション
フードコーナーには外国料理のお店が並び、ホットワイン、ホットチョコレートなどの暖かい飲み物が好評のようでした。
食事をする為の、暖房の入ったテントもあるのですが、屋外のスペースで食事をしている人たちもいて「穏やかな天気とはいえ、寒い中で食事とはスゴい気合だなぁ・・・」と思いました。
毎年そのクリスマス市に出るお店のアーモンド菓子を買うのが私たちの恒例となっていて、今年もカカオ味を選びました。
今年のイルミネーションはデザインがシンプルな感じに変わっているコーナーもありましたが、光のグラデーションが美しかったです。
帰り道の出来事
次の日は、家から一歩も出ずシャンパンを開けて家でゆっくりと過ごす予定だったので、公園からの帰りにお店に寄り、クリスマスパーティーの為のご馳走やケーキを買い、風邪予防の長ネギも2束買って家に向かいました。
娘とそれぞれ大きな買い物袋を手に横断歩道を渡っていると、向かい側から目の不自由な方が杖を片手に歩いてくるのが見えました。
道路は凍っていてツルツルで、私たちが普通に歩くのも危険な状態なのだから、目の不自由な方にとっては一段と危険だろうと心配に思ってお声掛けしてみました。
電車で危機一髪?!
その方は路面電車に乗るとのことだったので、停留所まで付き添うことにしました。
停留所に着くとすぐに電車が来たので、電車に乗るまでお手伝いをすると、来たのが新型の電車で入口の位置が違う為、その方は車両の連結部分に足を踏み入れそうになり「もう少し進んだ所が入り口ですよ」とお声掛けしながら誘導しました。
優先席がちょうど空いていたので、一緒に車内に入ってお席に座ってもらい、私は急いで電車を降りました。
「電車のドアが閉まって、このまま私も長ネギがはみ出た袋を片手に、街まで連れて行かれたらどうしよう・・・」とアワアワしました。
電車を降りて
それを見ていた娘も「あのまま電車が出発しちゃったらどうしようかと思って焦ったよ!」と言っていました。
「人に親切にするって良いことだね!私もママみたいに人に親切にしたい!」と言う娘の姿に成長を感じつつも「娘よ、YOUは恐ろしくドジなところがあるから、MEはまず、YOUが自分のことをしっかりできるようになって欲しいのだよ・・・」と心の中で思いました。
目の不自由な方にとって、雪道は特に危険がいっぱいだなぁ・・・と思いました。
そこで改めてハンディキャップを持っている方々の様々な苦労を考え、何か自分にできないものかと思いました。
『カサンドラ症候群』
家へ向かいながら娘と「誰もが暮らしやすい、安全で便利な世の中になったらいいのにね・・・」と話しているうちに、「私が目指したい事業のベースは福祉なんだ」と気づきました。
私は最近『発達障害』について関心を持っています。
『発達障害』の人に対する親切な接し方だけでなく、『発達障害』の人から受ける影響でストレスが溜まり病気になってしまう『発達障害の二次被害』の『カサンドラ症候群』という世間にあまり知られていない症状にも関心があります。
スタート地点
本人には全く自覚がなく、周りの人間だけがうっすらと気付いていて何かと気を遣ったり迷惑を被ったりする『隠れ発達障害』の人もいるらしく、そういう人から受ける被害とストレスは相当きついものだと思います。
私は『発達障害の二次被害』を受け、一人で抱え込み苦しんでいる人の気持ちを理解して、少しでも助けになりたいとも思っています。
私が考える事業展開は『マンツーマンで個人を助ける』というよりも『多くの人を助けられる何らかのシステムをデザインする』というもので、具体案はまだありませんが、今回こうして改めて考え気づくことで、何となくスタート地点にやっと立てたような気がしました。
ウチのスタイルで
寒い中をけっこう歩く間、無意識の内に身体がこわばり体力を消耗してしまったようで、家に着くとぐったりと疲れ果て、その夜は早い時間に眠りにつきました。
次の日は遅めの時間に起き、ランチタイムからシャンパンを開け、娘と一緒にDVDを観ながらのんびりと至福のひと時を過ごしました。
一般的なイベントだからといって「皆と同じように大きなクリスマスケーキを買わないと!プレゼントは絶対にその日じゃないと!」とは別に思わないので、ウチはウチのスタイルで食べたい物を食べ、自分たちの好きなように盛り上がり、お正月もそんな調子で我が家流に幸せな時間を過ごそうと思っています。
お正月の為に用意したロゼを含む7本のシャンパンたちを、カニや鴨肉、クリームチーズ等で頂くのが楽しみで、新年は『ヒャッハー』または『うひょひょー』な予感です★