貴重なお休み
今、私が住んでいる地域は夏が短く、お盆を過ぎると一気に涼しくなり、日中は気温が上がっても朝晩は空気がひんやりとします。
今朝は、開けた窓から入る外の空気に初秋の香りを感じました。
夏の終わりを寂しく感じる人も多いようですが、太陽が照り付ける激しい季節の後に訪れるピンと張り詰めた静けさが私は好きで、また違う季節の訪れに趣を感じ気持ちが昂ります。
今日は、リビングの定位置でバランスボールに座り、お気に入りの景色を眺めながら、この夏を振り返ってみようと思います。
今年の夏は、職場で以前よりも任せてもらえる仕事が多くなりやりがいが増えた分、忙しさも増し慌ただしく過ぎていく日々の中、娘との楽しい思い出を作るべくなんとか仕事の帳尻を合わせ、お休みを3日とりました。
こだわりのお席
劇団四季のミュージカル『サウンド・オブ・ミュージック』を観に行きました。
私は劇団四季のミュージカルが好きで、娘が小さい頃からよく一緒に観に行っていました。
公演によって演出が異なり、見応えのあるお席が違うので、日にちを優先してチケットを選ぶのではなく、自分の中でベストだと思うお席がとれる日を探してチケットを購入するのが私のこだわりです。
例えば『オペラ座の怪人』はシャンデリアが落ちてくる演出があるのでその位置よりも少し後ろの列の真ん中のお席、『美女と野獣』はステージの端から端までを使ったレビューがあるので全体を見渡せる後方ブロック1列目の真ん中のお席、『ライオンキング』は動物たちが通路を行進する演出があるので通路の十字部分の角のお席というように、こだわった選択で毎回満足のいく観劇をしていました。
観劇の醍醐味
ミュージカル鑑賞は私と娘の共通の趣味なので、公演中はリピートして観に行きます。
動物好きな私たちが鑑賞するのにピッタリの『ライオンキング』の公演は、右側の通路と左側の通路で行進する動物たちの種類が違うので、右側のお席と左側のお席を交互に2回ずつ選び、合計4回観に行きました。
今回の『サウンド・オブ・ミュージック』では、シスターがミサでキャンドルを持ちながら歌い、通路を行進するという演出があったので、通路側のお席をとりました。
間近で聴くプロの演者の歌声と、そのオーラに圧倒され感動しました。
観劇後は街で少し早めの夕食をとり、「やっぱりミュージカル鑑賞って迫力があってイイよねぇー!」と、夏ならではのスイカジュースを飲みながら娘と盛り上がりました。
老猫ちゃんとトカゲちゃん
我が家にトカゲちゃんが遊びに来てくれたので、私たちはゲストのおやつにバナナを用意し、小さくカットして手であげました。
バナナをあげる側の私たちも食べる側のトカゲちゃんも慣れておらず、最初の内は上手く口に入れられなくて苦戦しましたが、トカゲちゃんは舌と上顎と下顎を駆使し、一生懸命に食べていました。
娘に抱っこされ、頭を撫でられながらリラックスしていたトカゲちゃんですが、バナナを食べた後はパワフルに何度も脱走を試みていました。
ウチの老猫ちゃんとトカゲちゃんは会うのが3度目で、お互いの匂いを嗅ぎながら鼻と鼻をくっつけ、ちょっぴり戸惑っている様子がとても可愛らしかったです。
お気に入りのリゾート
今年も湖の近くにあるリゾートホテルに行きました。
湖を一望できる立ち湯や、お風呂上がりに寛げるお洒落な空間が特に気に入っています。
浮き輪をして造波プールで揺られながら過ごした後は、ゆっくりと温泉に浸かり、お風呂上がりに冷たい『ローズヒップティー』を頂きながら湖を眺め、お部屋で少しお昼寝をしました。
夕食は、地元の食材を使ったお料理が並ぶビュッフェスタイルで、いろんな種類があったので2泊しても飽きずに美味しく頂けました。
食後にはショーがあり『ガールズブラスバンド』のジャズ演奏を聴きました。
夏の間は毎晩、湖で花火が打ち上げられていて、昨年は湖のほとりに出て見たのですが、今年はちょうど花火が見えるお部屋だったのでソファに座って寛ぎながら見ました。
夕方の動物園
この夏は、近くの動物園に2回行きました。
2回とも、たまたま用事が早く済んで時間が空き、単なる思い付きで行ったので、動物園に着いたのは閉園まで2時間もないぐらいの時間でしたが、夕方近くで気温が少し下がったからか動物たちがいつになく活発に動いていて楽しめました。
昼間は暑くてずっと水の中に沈んでいたと思われるカバは、声を掛けるとザブーンと水から顔を出し、短い脚でトコトコ歩き大きなあくびをしていました。
ライオンもめずらしく外にいて「ガオーッ」と吠えながら歩き、ユキヒョウは高い所から素早く降りて来て、私たちの目の前で毛づくろいを始めました。
いつも目を閉じてジッとしているミミズクは鶏肉を片足で押さえながら食事中で、レッサーパンダは愛嬌たっぷりにつり橋の上を行ったり来たりしていました。
アクティブな動物たち
普段なかなか姿を見せてくれないヒグマは目の前に立ち、ガラスをベロベロと舐めていました。
爬虫類館では、大きめのパイソンがニョロニョロと天井に沿って頭を移動させ、身体の模様としなやかな筋肉の動きが美しく、興味深かったです。
トカゲたちもガサゴソと動き回っていて、何だかとても得した気分になり、じっくりと観察していたのですが、爬虫類館は館内の設定温度と湿度が高めなので夏場はしんどい気がしました。
この春に新設されたシロクマ館に行くと、トンネル状の水槽や面白い見せ方の水槽があり、シロクマとアザラシが気持ちよさそうに泳いでいました。
まだ古いエリアに残されているシロクマとアザラシもいたので「早く全員が新しいエリアに移って快適に暮らせますように・・・」と思いました。
いろんな気持ち
娘が、子供だけ参加の1週間ほどのキャンプに行ったので、私はしばし静かな生活を送ることになりました。
バスに乗り、一人旅気分でワイン葡萄の栽培作業に出掛け、初めてのサクランボ狩りを体験し、あとはただひたすらのんびりと『贅沢な静寂』を満喫しました。
キャンプが終了したお迎えの日、こんがりと日焼けして、あちこちに擦り傷を作り、昨年と同じように薄汚れた格好に変わり果てた娘が笑顔で戻ってきた瞬間から、再びいつもの騒がしい生活が始まりました。
「さようなら、束の間の静かな日々よ(涙)」と思いながらも、お寿司とビールを頂きながら娘の土産話を聞き「親から離れた環境で様々な体験をして一段と逞しく成長し、楽しい思い出を作って無事に帰って来てくれて良かったなぁ・・・」としみじみ思いました。
気ままな休日
我が家の愛しき老猫ちゃんがお世話になっている動物病院で『猫の写真展』のチケットを頂いたので、娘と一緒に見に行きました。
まずはお気に入りの『いきなりステーキ』でいつもの『乱切りステーキ300gダブルオニオン』をペロリと食し、お気に入りの写真展で世界中の猫ちゃんたちにウットリと見とれ、この上なく幸せな気分でした。
展示会場の側ではたくさんの猫グッズが販売されており、娘が釘付けになっていました。
「そんなに猫グッズが気になるなら、ママと猫グッズを作ろうよ!」と言って家に帰り、フェルトで作れる物やデザインを考えていたら段々と眠くなり、そのまま老猫ちゃんと一緒にお昼寝をしたら夜になっていました。
結局、何も作らずに1日が終わってしまいましたが、それはそれで猫のような気ままな休日でアリだと思いました。
『リメイク』のリレー
近くの観光地に出掛け、娘と一緒にガラス工房でグラス作り体験をし、それを夏休みの工作にする予定が、あまりの暑さで「涼しくて過ごしやすい秋に行こう!」と変更になりました。
フェルトで作る猫グッズも良かったのですが、デザインから考えて作ると時間が掛かるので、簡単だけどアイディアがポイントの『リメイク』に決定となりました。
娘が幼稚園で着ていた私の手作りのスモックがあり、私が布地を足してサイズを直すと、娘はそのスモックを小学3年生の終わりまで着続けてくれました。
今度は娘がそのスモックの裾を縫い閉じて袋状にし、リボンを2本縫い付けて取っ手を作り、手提げバッグへとリメイクしました。
縫う箇所は少なくても手縫いだった為かなりの根気と時間を要し、娘は完成後やりきった感いっぱいで、私もそんな娘のアイディアと頑張りを嬉しく誇らしく感じました。
『今年の夏』Vol.2へ続く