新たな生活スタイル


ハードな春休み

娘の小学校の卒業式が無事に終わりホッとしたのも束の間、今度は中学校入学に向けての準備に奮闘する日々が始まりました。
小学校卒業前のPTA行事で、育児の先輩にあたるベテランママたちとご一緒させていただいた際に、多くの子が中学生になったら塾に通っているとの話を聞き、それまでのんびりと構えていた私と娘も塾に通う必要性に気づき、塾の資料や情報を集め始めました。
比較的、通いやすい場所にある2つの塾の春期講習説明会に行ってみると、それぞれスタイルの違う指導方法で先生の雰囲気も違っていたので、まずは両方の春期講習に参加してみることにしました。
今までの春休みは、宿題もないので比較的のんびりと過ごしていましたが、今年の春休みは2つの塾の春期講習に参加する為、毎日のように塾に通うスケジュールとなり一気に忙しくなりました。

算数のおさらい

片方の塾では説明会の後に学力診断テストがありました。
小学6年生の冬休み前に参加した二者面談で、担任の先生から「小学校の算数がわからないまま中学校の数学の授業を受けると、内容によっては全くついていけなくなるので、とにかく算数だけは頑張って勉強をさせて下さい!」念を押すように何度も言われたので、私はさっそく娘に冬休みを利用して算数を教え始めました。
市販のドリルやテキストよりも教科書を使うのが一番だと担任の先生に聞いていたので、小学校3年生からの算数の教科書を使っておさらい学習を始めました。
小学3年生の算数では、三角形をはじめとした図形の角度や辺のルールが出てくるのですが、娘はそのルールをうろ覚えの状態のまま4年生以降の授業を受けていたので、図形に関連する単元がほとんど理解できていないようでした。

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学力診断テスト

私は娘が三角形の角度や辺のルールを完璧に覚えるように、時間をかけて何度も繰り返しながら徹底的に教えました。
それをクリアすると、次は四角形、円のルールを教科書に沿って教え続け、娘は何とか基礎だけはしっかりと覚えられたように思います。
図形の単元にだいぶ時間を使ったので、娘の卒業までに家庭学習で教え終われたのは5年生の算数まででした。
学習がスムーズに進むことに越したことはありませんが、きちんと理解しないことには学習の意味がないので、中学校入学までに6年生の算数のおさらいを終えられるのかどうか焦りを感じながらも、根気強くじっくりと娘に教え続け、残りは春休みでなんとか教え終わるようにと段取りを組みました。
そんな状況の中、春休みに入りすぐに娘は塾の説明会に行き、そこで『学力診断テスト』を受けることになりました。

免疫と脅威

6年生の教科書からテスト問題が出されるのですが、5年生までのおさらいしかしていない状態でテストに臨んだ娘は、当然のごとく算数の点数が散々でした。
小学6年生の冬休みが終わった後すぐに娘が小学校で受けた『全国学力診断テスト』では、家庭学習で小学校4年生までの算数のおさらいしか終わっていない状態でテストに臨んだので、そのときも算数は酷い点数でした。
私は卒業前のPTA懇談会でそのテスト結果を渡され残念な点数を目にしていたので、既に娘の算数テストの低い点数に対する免疫がついており、塾の『学力診断テスト』で同じような算数の点数を目にしても「まぁ、そうでしょうね・・・」という感じだったのですが、普段、ハイレベルな志望校への進学を目指している生徒たちに接している塾の先生には、娘の算数の低得点は脅威でしかない様子でした。

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先生の力説

テスト結果の面談の際に「お母さん、覚悟をして算数テストの点数を見てください!」と、塾の先生から危機迫る大問題としてテストの結果を告げられたので、私は先生に「今はまだ家庭学習で小学5年生の算数のおさらいが終わったところなので6年生の教科書から出ているテスト問題に苦戦していますが、これから6年生の算数のおさらいもする予定です。」と娘の家庭学習についてお話をしたのですが、普段見慣れていない低い点数に衝撃を受けた先生に私の言葉はあまり響かなかったようで、私と娘が週2日の集団授業コースに通えばいいかなと思っている旨を話すと「集団授業の他に個別授業を最低でも週に1日は入れて苦手分野のフォローをしていかないと、ちょっと厳しいと思いますよ!できるだけ早く塾に通い始めることをお勧めします!」力説されました。

娘の選択

もう1つの塾の説明会は『学力診断テスト』がなく、この地域独特の高校受験の傾向と対策を1時間半くらい丁寧に説明していただき、受験に有利な高い内申点をとる為には中学1年生の成績が重要だと知り、私と娘は襟を正す思いで帰路につきました。
どちらの塾も生徒を志望校へ入れられるように真剣に学習指導をしているだけあって、説明からも情熱が伝わり、そんな先生方の想いを感じた娘は嫌がることなく塾に真面目に通っていました。
どちらの塾の春期講習にも通い終わり、授業内容は両方とも同じくらい良かったとのことで、最終的に娘は先生がより親しみやすいということで『学力診断テスト』があった方の塾を選んで通うことにしました。
4月に入り、先生に熱心に勧められた週2日の集団授業週1日の個別学習を組合わせたコースでの学習が始まりました。

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学習の成果

私と娘は日々の生活の中で、どうしても楽しむことに重きを置いてしまいがちなので、塾の先生に「もっとしっかり勉強しないと!」とお尻を叩いてもらうぐらいがちょうどいいのかもしれないと思いました。
最初の内、塾の先生方は「学力診断テストで算数が物凄く低得点だった子が入る」という情報を受け、それなりに覚悟して待ち構えていたようでしたが、春休み中に2つの塾の春期講習に通い、家庭学習でも無事に小学6年生の算数のおさらいを終了した状態で塾の普通授業に通い始めたので「小学校の算数、ちゃんとできてますね。これなら中学校の数学も問題ないですよ。」と、特別に優秀という訳でもないのに逆に褒められ、お陰で娘も自信がついたようでした。
学習には、生まれ持った暗記力応用力も関係しますが、基本的には取り組み方取り組んだ量が大きく影響するのだと感じました。

生活の変化

娘の中学校までの通学時間は徒歩で40~50分程かかり、しかも徒歩通学しか認められていません。
先日、中学校の入学説明会があった際に私も中学校から自宅まで歩いて帰ってみたのですが、大人の足で頑張って歩いても35分程かかりました。
そんな結構な距離を、教科書を詰め込んだ重いリュックサックを背負いながら雨風の日も雪の日も通わなくてはならないと思うと不憫で可哀相に思いました。
更に、小学生の塾とは違い、夜の7時から9時過ぎまでの遅い時間帯に塾で勉強する生活スタイルになるなど、大きな変化についていけるのかという私の心配をよそに、当の娘はスポーツ系の部活に入って中学校生活を頑張ると張り切っており、パワフルな逞しさ感心しながらも、本当にそんなにいろいろやっていけるのかと気を揉み、私はとても複雑な心境でした。

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心からのエール

いよいよ中学校の入学式を迎え、着慣れない制服姿の新入生が初々しく登校し、中学校生活を大きく左右するクラス発表掲示板の前で様々な表情を浮かべていました。
娘は同じ小学校で同じクラスだった仲良しのお友達とクラスがバラバラになってしまい憂鬱な表情をしていましたが、同じクラスの名簿に他の仲良しのお友達の名前を見つけ笑顔が戻り、私も安心しました。
数年前に新築されたばかりの校舎で快適な中学校生活を送ってくれることを願いながら、入学式の会場で生徒と先生方を眺めていました。
娘が通っていた小学校は若くて優しそうな先生が多かったのですが、中学校はベテランの怖そうな先生が多いような気がして、今までとはだいぶ違う厳しい雰囲気の中で勉強だけではなく縦の繋がり礼儀を学んでいくのだなぁと思い「娘よ、頑張るのだぞ!」と心の中でエールを送りました。

新たな生活スタイル

入学式が終わり、次の日からは新中学1年生として日々の生活が始まりました。
学校に提出する書類が多く、私は大量の用紙に必要事項を記入して資料を読み込まなくてはならず、娘は保護者から受取った用紙の提出と、毎日の大荷物の準備、緊張だらけの通学や学校生活に追われ、ただただ慌ただしく時間が過ぎていきました。
平日の夜は週2日の塾通いとその送迎があり、私と娘はチームワークで日々を乗り切って生活しており、夜は二人共いつの間にか寝落ちしているといった状態です。
娘が塾に行って勉強している間、私は家で時間ができるので、その時間を利用して以前より手の込んだお料理の作り置きをするようになりました。
スケジュール的にはハードになりましたが、育ち盛りの娘に野菜をよりたくさん食べさせられる健康的な食生活を送れるようになり、娘は中学生としての、私は母親としての充実感を感じています。

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記念撮影

小学校の卒業式の際に、娘は自分で気に入って選んだスーツを着たのですが、せっかくの記念なので袴姿で写真撮影をしようと予定しており、やっと忙しさが一段落したこの週末に写真館に行ってきました。
前回、写真館で撮影をしたのは3歳の七五三のときだったので9年の歳月が流れており、写真の残し方や価格が大きく変わっていて驚きました。
いまどきは、台紙やアルバムに写真を残すのではなく、飾れるパネルとしてお洒落に加工するのが主流だそうで、大事にしまっておくのではなく常に目にして楽しむというコンセプト「なるほどなぁ・・・」と思いました。
小学校5年生ぐらいまではピンク系が好きだった娘も、ちょっと大人っぽくしたいお年頃になり、写真撮影用のお衣装に薄い紫色の華やかな小振袖紺色に桜柄の刺繍が入った袴を選んでいました。

素敵なお姉さん

ヘアメイクで髪の毛をアップにし、つけ毛をつけていつもとは違う雰囲気に変身し、淡いピンクの口紅を塗った娘はすっかりお姉さんで、私は「子供の成長は早いものだなぁ・・・ここまで無事に成長してくれて本当に良かったなぁ・・・」感慨深い想いでその姿を見つめていました。
ゴージャスなお衣装を着て素敵な髪型に仕上げてもらった娘は鏡の前で照れくさそうでした。
いざ撮影になってカメラを向けられると、娘の顔はこわばってしまいましたが、フレンドリーな撮影スタッフの方々が3人掛かりで笑わせながら進行してくれたので、幾つかのシーンやポージングでの撮影も順調に終わりました。
わざと視線を外して雑誌のモデルさんのようなポージングで撮影したり、娘の好きなポージングで撮影したりと、撮影スタッフの方々の絶妙なテクニックに感心しました。

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親バカな私

写真撮影が終わり、撮影した写真を見ると気に入った写真が6枚あり、最初はその中から3枚選んでパネルを作る予定が、4枚になり、5枚になり、最終的には6枚全部購入することになりました。
何歳の記念でも、愛する我が子の写真はどうしてもあれこれと購入してしまい、ついつい予算よりも高くなってしまうのが親の性というものなのだと思います。
そんな自分の行動から、どんなに娘が小生意気になり、ガミガミと口うるさく注意することが多くなっても、いかに自分が娘のことを大事に想い愛しているのかを改めて知り、自分の親バカさが何だか可笑しくなりました。
パネルの仕上がりのデザインはデザイナーにお任せするシステムらしく、どんなパネルに仕上がるのか見当もつきませんが、仕上がったパネルを受取って家に飾るのが今からとても楽しみです。