『久しぶりの旅行』Vol.2

里帰りの幸せ

ウチの22歳の老猫ちゃんが、良く食べ良く寝て元気でいてくれたので、今年のゴールデンウィークも実家で暮らす102歳のおばあちゃんに会う為に里帰りをしました。
フェリーで久しぶりの船旅を楽しみ、バスを2回乗り継いでようやく故郷に着いたのは夜でした。
次の日はお墓参りお寺参りに行き、里帰りの際には必ず行くお気に入りのラーメン店に行きました。
観光客にも地元の人にも人気があるラーメン店なので、開店40分前から並んだ私たちは開店と同時にテーブルに案内される1巡目でしたが、30分前から並び始めた人たちは2巡目の案内で更に待ち時間が長くなり、昼時に近づくにつれ長い行列になっていました。
滅多に来られないお店に40分も並んで入店したので、私は迷わず大盛りを注文し、魚ダシのスープにとろける食感のワンタンがたくさん入ったワンタンメンを幸せな気分で味わいました。

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お約束のコース

毎年、ゴールデンウィークは地元の美術館で子供も興味を持ちそうな家族向きの展覧会があり、今年は有名な絵本のキャラクターの展覧会が開催されていました。
陽の光がふんだんに差し込む近代的な設計の建物と、自然溢れる美しい景色の庭の眺めが好きで、娘と私は展覧会と敷地内のお散歩を楽しみました。
美術館の帰りは、近くにある温泉施設に寄り、露天風呂にゆっくりと浸かってのんびりとした時間を楽しみました。
海岸線をドライブしながら、小さな島に赤い橋が架かっている観光スポットに行き、島を一周しようとしたのですが、春の海風があまりに強く橋を渡っている途中で吹き飛ばされそうになったので「とりあえず透明度の高い綺麗な瑠璃色の海が見られたから良しとしよう!」ということで、写真を撮って早々に引き返してきました。
昔から見慣れている海の風景は心を癒し落ち着かせてくれました。

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部活の準備

中学校に入学しバレーボール部に入部した娘が、部活で使用する必要アイテムが欲しいというのでショッピングセンターへ行き、スポーツ用品売り場で一通り揃えました。
学校の入部案内では、必要アイテムの準備にかかる金額はだいたい16000円程度とありましたが、シューズやバッグからTシャツ、靴下、サポーター類、水筒まで一通り購入した結果、特別に高い物を選んでいる訳でもないのに全部で40000円を超えていました。
「ヒィィィィッ!全然16000円程じゃないじゃん!!これだけ揃えたのに後から『やっぱり部活もう辞める』とか言われたら、私は確実に気絶するね・・・」と若干震えましたが、私の父が娘に「欲しい道具は全部おじいちゃんが買ってあげるよ」と言ったので、私は「イェーイ!やったぜ★」と心の中で小躍りしながら「えぇ~本当に?!ありがとう!!」と、とびきりの笑顔で答えました。

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必死のサジェスト

娘はいつも「何だか悪いから・・・」と気を遣い、おじいちゃんやおばあちゃんには一切おねだりをせず、その代わり「ママが買ってよ~!!」と、欲しい物は全て私に買わせるという鬼のような行動をとります。
今回も娘がおじいちゃんの申し出に「ママに買ってもらうから大丈夫だよ。」と答えるのを聞き、私は「そんなのダメよぉぉぉ!!」と心の中で軽く発狂しました。
そして、自分の父親に背中を向け娘に対面した状態で「せっかくおじいちゃんが買ってくれるって言ってるんだから、ありがたく買ってもらったら?!」と、有無を言わせぬオーラを放ちながら能面のような表情で静かに語りかけました。
すると、中学生になった娘はさすがに不穏な空気を感じ取ったようで「う・・・うん、やっぱりおじいちゃんに買ってもらおうかな(;’∀’)」と言い、私たちは「おじいちゃん、ありがとう!!」とニッコリとお礼を言いレジに向かいました。

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嬉しいお小遣い

つい数か月前まで小学生で全てが子供料金だった娘が、中学生になったとたん、身体の大きさも知能も以前とたいして変わっていないのにいろんなものが大人料金に変わり「子供が成長するって、掛かるお金が増えるってことなんだなぁ・・・」切実に感じていたので、私的には危機一髪な展開でした。
いつも遠慮している孫がめずらしくおねだりをしたと、おじいちゃんもおばあちゃんもテンションが上がり、こぞって娘にお小遣いをあげ始めました。
我が家では娘にお小遣いをあげておらず、欲しい物は私が買うことにしているので、娘はお小遣いをあまり手にしたことがないのですが、今回、おじいちゃんとおばあちゃんから合計3万円というお小遣いをもらった娘は「私、このお小遣いを使って原宿でお買い物デビューする!!」と、普段は見せることのない素早さで、早速お金を自分のバッグにしまっていました。

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娘の実力

お年頃になった娘は、流行のカワイイものがいっぱいの原宿渋谷に行きたいとずっと言っており、お誕生日卒業入学お祝いの旅行に連れて行っていなかったので、今回は里帰りのついでに東京まで足を伸ばすことにしました。
せっかく東京のお洒落スポットに行くのだから、自分のお小遣いで好きな物を買えたら嬉しいだろうと思い、私は娘に「おじいちゃんとおばあちゃんがくれた大切なお小遣いなんだから、よく見てしっかり選んで本当に欲しいものだけ買うんだよ!お小遣いを全部使う必要はないんだからね!」と念を押し、そのまま娘に3万円を持たせておくことにしました。
娘は、自分の大事なお小遣いなので落としたりしないようにとても注意深くお財布を管理しており、私は「何事においてもこれくらい注意深かったらいいんだけどなぁ・・・」と思いながら、イキイキとした娘の姿を眺めていました。

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東京初日

今回は原宿・渋谷メインの目的地となるので、以前よく利用していた品川のシティーホテルに宿泊することにしました。
東京は真夏並みの暑さだったので、ホテルでちょっと涼しい服装に着替えてから原宿に出掛けました。
いろんなアイテムを使ってみたい好奇心でいっぱいの娘は、交通機関で利用できるICカードを欲しがっており、せっかく東京に来たからと『Suica』を購入し、私も自分の古い『Suica』に久しぶりにチャージをして使用しました。
ゴールデンウィークということもあり、想像以上に混み合う竹下通り地獄のような空間でした。
娘と離れないように必死に前進し、まずは一番のお目当ての『レインボーサンド』『チーズホットク』のお店に行き、長蛇の列に並びました。
自分の番になるまでかなり時間が掛かりそうだったので、私はすぐ近くにあるタピオカドリンク店に並んで飲み物を買うことにしました。

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原宿の人気フード

迷った挙句、私と娘が選んだのは偶然にも同じキャラメルマキアートプリン』という、冷たいキャラメルマキアートプリンが1個丸ごととタピオカが入っている斬新なものでした。
タピオカ用の太いストローでプリンも一緒に吸って食べるのですが、なかなか上手くできず苦戦しながら飲んでいると『チーズホットク』が出来上がり、それを食べながら『レインボーサンド』の出来上がりを待ちました。
私は初めて『チーズホットク』を食べたのですが、ほんのりした甘さがクセになる不思議な味で、若い女子に人気なのがわかりました。
『レインボーサンド』は真ん中の切れ目からそっと慎重にトーストを引っ張ると、カラフルなストライプのチーズが伸びて面白い写真がとれました。
チーズはカラフルなだけで普通のチーズと味はさぼど変わらず、私と娘の感想としては「一度写真を撮ったら十分かな・・・」という感じでした。

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健在のファッションセンス

原宿ならではの食べ物でお腹を満たした後は、ファッションショップや雑貨ショップを見て回りました。
キラキラしたカワイイものがいっぱいで、見ていると私も中学生時代に戻ったような感覚になりワクワクしてきました。
次の日は渋谷に行ってからまた原宿に戻ってくる予定だったので、とりあえず初日は下見としていろんなお店を見て回りました。
若い女子の間では『FILA』のアイテムが人気のようで『FILA』の洋服を着ているお姉さんが多かったです。
それを見て娘は、中学校の通学用リュックが『FILA』なので愛着があるようで「私、絶対に『FILA』の洋服を買う!」と熱く言い続けていました。
実は通学用リュックを選ぶときに『adidas』KANGOL』など様々ある中『FILA』を推したのは私で、過去に長い期間アパレル業界に身を置いていた私の目利きは今も健在だと、自分を誇らしく思いました。

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運命のワンピース

『FILA』の洋服の他に花柄ワンピースも人気で、お姉さんたちが着ているのを見た娘は花柄ワンピースも見て回っていたのですが、ロング丈で娘には大人過ぎるデザインでした。
『原宿といえばクレープ』ということで、行列に並びボリューム満点のクレープを買って食べていると、近くのファッションショップにひざ丈の花柄ワンピース1点だけ飾ってあるのが目に入り、試着をしたところピッタリだったので「これは買うべきだね!」即決となり、娘は緊張しながら自分のお財布から1万円札を出して支払いをし、お釣りを注意深くしまっていました。
初めて自分で選んで購入したお洋服はずっと記憶に残るものなので「良い買い物ができて最高!」と喜ぶ娘を見て私も嬉しかったです。
お洒落なもの素敵なものをよく見て選び、センスを磨きコストパフォーマンスの良し悪しを学んでいって欲しいなと思いました。

『久しぶりの旅行』Vol.3へ続く

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