『里帰り』と『東京旅行』
我が家の愛しい22歳の老猫ちゃんが、ありがたいことに元気で長生きしてくれているので、このゴールデンウィークも里帰りをして実家で暮らす102歳のおばあちゃんに会うことができました。
そして今年は、娘のお誕生祝い・卒業・進学祝いを兼ねた旅行として東京まで足を伸ばすことにしました。
東京初日は、以前から娘が行きたがっていた原宿に行き、ゴールデンウィークで激混みの竹下通りをなんとか進みながら原宿ならではのグルメやショッピングを楽しみました。
午前8時台の飛行機に乗る為に早起きをしていたので、夕方頃にはすでにクタクタで、レストランで夕食をとる力もありませんでした。
品川駅の成城石井で軽めの食事とアルコールを買い、18時前にはホテルのお部屋で寛いでいました。
ホテルの窓からライトアップされた東京タワーが見え、久しぶりに東京の夜景を楽しみました。
いざ渋谷へ
前夜、ゆっくりと入浴して脚にリラクゼーション用のシートを貼り、大きなベッドで熟睡できたので、東京2日目の朝は目覚ましが鳴る前に気持ち良く起きれました。
ホテルのレストランで庭園を眺めながら朝食をとり、静かなひとときを過ごしてから、その日の目的地である渋谷へと出発しました。
前日、原宿で運命的な出逢いを経て購入した花柄の膝丈ワンピースをさっそく着てのお出掛けに、娘はご機嫌でした。
渋谷のハチ公前でお約束の写真撮影をし、テレビでよくみる渋谷のスクランブル交差点を眺めてから、気合を入れて『109』に向かいました。
10時過ぎに着いたのですが、館内は既にたくさんの若者でいっぱいでした。
1階から順番に各ショップを見て回ると、やはり今人気の『FILA』のアイテムが多く、お店によって扱っている種類やデザインが違っていました。
『FILA』の洋服
トレーナーのワンピースやロングTシャツ、パーカー、セットアップなどがあり、それぞれ色も何種類かあるので選ぶのが大変そうだと私は思いましたが、娘は昔から何事も迷うことなく直感で「コレ!」と選ぶタイプで、今回も「私、コレがいい!」とトレーナー生地のセットアップを手にして鏡で合わせていました。
店員さんに案内してもらってフィッティングルームで試着をし「やっぱりコレだわ!」とかなり納得の様子で購入を決めていました。
半袖のフード付きトレーナーとミニスカートのセットアップで、白地に『FILA』の紺色と赤の大きなロゴが映える、いかにも『FILA』らしいデザインの洋服でした。
娘は張り切ってレジに並び、おじいちゃんとおばあちゃんからもらったお小遣いを財布から出して支払いをしてお釣りを注意深くしまい、購入した商品をギャル男な店員さんから緊張気味に受け取っていました。
若き日の思い出
そんな娘の姿を見て、ファッション好きな私は「渋谷の『109』の『セシルマクビ―』で『FILA』のアイテムを購入するなんて、中学生になったとたんに急にお洒落なお姉さんになったなぁ・・・」と、ちょっとした娘の成長を微笑ましく思いました。
『109』を隈なく見てお買い物も済んだので、坂道を上りながら散策していると『Bunkamura』に着きました。
娘がipadを片手に「この辺に人気のタピオカ屋さんがあるみたい!」と言うので少し歩いて行くと、行列ができていてすぐにわかりました。
行列に並んでいる間「そういえば昔はよく『Bunkamura』の美術展に足を運んで、美術鑑賞の後は館内のフレンチレストランでお食事とワインを頂いてたなぁ・・・」と、お気に入りだった鴨肉料理を思い出しながらウットリとしていました。
再び原宿へ
坂道を下り渋谷駅方面に戻る途中の靴屋さんで、履きやすそうなヒール無しのパンプスを見つけました。
とてもリーズナブルだったので2足買い、その場でその内の1足に履き替えました。
お昼になったので、スペイン坂あたりで昼食をとろうかと思ったのですが、娘が「原宿に行って、いかにも原宿って感じのものが食べたい!」と言うので、とりあえず原宿に移動しました。
原宿で人気のグルメの『チーズホットク』と『レインボーサンド』と『クレープ』は前日に食べていたので、原宿っぽい食べ物は何かと考えた結果「やっぱり可愛い感じで『パンケーキ』がいいんじゃない?!」ということになり、竹下通りにあるカフェに入りました。
私と娘は「パンケーキって美味しそうだよねー!」と言いながらも、普段の外食ではついつい肉を選んでしまうので、パンケーキを食べに行くのは初めてでした。
『パンケーキ』と『ショッピング』
お席に案内してもらいパンケーキの種類を決め、シングルにするかダブルにするかしばし悩み、娘はシングルを、私はダブルを注文しました。
初めて食べる分厚いフワフワのパンケーキは口の中でスフレのように溶け、ホイップクリームは甘さが控えめで食べやすく「そりゃあ人気も出るよねー!」と、娘と何度も頷きながら食べました。
カフェを出て、前日に下見をしていた何件かの雑貨ショップへ行き、娘はお友達にあげるお土産や、自分が気に入ったキャップ帽、イヤホン、ハンディファン(携帯扇風機)などを購入していました。
原宿にはリーズナブルで可愛いグッズが多いので、コストパフォーマンス的にもボリューム的にもかなり充実したお買い物ができて娘はとても満足したようでした。
今度は私のリクエストで表参道に行き、カフェで一休みしてから通りを散策することにしました。
表参道散策
『エスパス ルイ・ヴィトン東京』という『ルイ・ヴィトン表参道店』の7階にあるアート展示スペースに行ってみました。
天井から吊るされた青色のビニール製のジャンプロープのような長い紐で造られたスクエアー型の空間が展示されており、ロープに触りその空間を自由に通ることも写真撮影をすることもできました。
シンプルなアートなのですが、涼しげでとても不思議な空間でした。
同じ通りに『キディランド』のビルがあり、娘は目を輝かせながら全フロアのキャラクターグッズを見て回り、前日、品川駅で入手した念願のICカード『Suica』を入れる為のパスケースを購入していました。
夕方、原宿の竹下通りに戻り、前日はあまりに混んでいて並ぶのを断念した『哺乳瓶ソーダ』のお店に行くと行列が短くなっていたので、並んで購入しました。
今話題のピンク色の哺乳瓶にカラフルなタピオカが入ったブルーのソーダを飲んで、娘は満足そうでした。
癒しの『スクイーズ』
子供に人気の『スクイーズ』という触感が抜群の香り付きオモチャの専門店も前日は長蛇の列だったのでスルーしたのですが、夕方の遅めの時間だと並ばずに入れました。
娘が「これが人気らしいよ!」と『パウンドケーキスクイーズ』のサンプル品を手にして買いたそうにしていたので、私も触ってみました。
美味しそうな甘い香りで、本物以上にしっとりした触り心地の良さにすっかり癒され、私は思わず「なかなか来られないお店だし、せっかくだから買ってもいいんじゃないかな!」と購入を熱心に勧めてしまいました。
原宿と渋谷でしっかりと買い物ができたので、次の日は違う所に遊びに行こうということになりました。
「じゃあ、明日はママの行きたいところに付き合ってあげるよ!これが私からの母の日のプレゼントね!!」と娘が言うので、私は好きなように予定を立てました。
『物』だけではなく『時間』もプレゼントになると自然に考えられる娘のセンスの良さを嬉しく思いました。
歌舞伎鑑賞
東京最終日は銀座に歌舞伎を見に行くことにしました。
『5月大歌舞伎』の昼の部の演目には前から鑑賞したいと思っていた『勧進帳』があり楽しみにしていたのですが、海老蔵さんの十八番舞台とあってほぼ満席で、欲しいチケットが買えませんでした。
当日に並んで入場する一幕見席も『勧進帳』は既に定員に達しており入場できなかったので、その次の演目『め組の喧嘩』の一幕見席に並び、なんとか座席を確保して鑑賞することができました。
火消しの『め組』と『力士』が面子をかけて大喧嘩をするというわかりやすいストーリーで、火消し役も力士役も大勢なので、迫力のある喧嘩シーンに釘づけでした。
火消し役の身軽な動きや、力士の大きな体と貫禄のある動きがそれぞれ面白かったです。
銀座の歌舞伎座で娘と一緒に歌舞伎鑑賞をするのは3回目で、歌舞伎の展示資料や庭園見学をするのも楽しみの一つでした。
浅草の情緒
歌舞伎鑑賞を終えると私たちは浅草に向かいました。
雷門で写真撮影をし、仲見世できび団子やあげ饅頭、焼きたてのお煎餅を食べながらお祭り気分で観光をしました。
良く晴れた日で、スカイツリーが青空に綺麗に映えた贅沢な景色が見られました。
今まで何度か浅草に来ていましたがメインの仲見世しか歩いたことがなく、今回は路地を探検してみました。
たまたま私たちが歩いた路地がそうだっただけなのかもしれませんが、もんじゃ焼きやお好み焼きのお店よりも焼肉店の方が多くて意外でした。
旅行も終盤になると外食続きで胃がお疲れ気味で、その日の夕食はお蕎麦を頂くことにしました。
浅草で江戸の雰囲気を感じながら食べるお蕎麦は情緒があり、旅行の締めにピッタリな気がしました。
食事を終えて羽田空港に向かい、空港限定の『東京バナナ コーヒー牛乳味』を買って帰路につきました。
充実の旅行
帰宅すると我が家の愛しい老猫ちゃんが不機嫌そうな顔で出迎えてくれました。
私たちは元気にお留守番をしてくれた老猫ちゃんを賞賛し感謝しながら、老猫ちゃんが飽きるまでひたすら撫でさせて頂きました。
そして、老猫ちゃんのご機嫌が直ったところで、川の字になり安心して眠りにつきました。
可愛らしく元気に長生きしてくれている老猫ちゃんのお陰で久しぶりに旅行ができ、その時間と体験は私と娘にとって充実した幸せな思い出となりました。
いつもありがとう、老猫ちゃん! 大好きだよ♥