プチ撮影会
今年もまた、湖の側にあるお気に入りのリゾートホテルに2泊3日で滞在しました。
宿泊で家を空けるときは家でお留守番をしてくれる我が家の老猫ちゃんの為にペットシッターさんを呼びます。
打合せの際にシッターさんがペットのトカゲちゃんを連れてきてくれるので、私と娘は大興奮で抱っこしたり写真を撮ったりするのですが、老猫ちゃんは違う部屋に隠れます。
今回はトカゲちゃんが来られないとのことで、老猫ちゃんがいつものようにソファーでリラックスしていると「やっぱり連れてきましたー!」とシッターさんがトカゲちゃんを連れてきて老猫ちゃんの隣に置いたので、予想外の展開に老猫ちゃんもトカゲちゃんも目を合わせず気まずそうにしていました。
ですが、しばらくするとお互いにニオイを嗅いだり顔を近づけたりと確認をし始め、静かに並んで寛ぎ始めたので安心しました。
素敵なモデルちゃんたちのツーショットに私たちはテンションが上がり、留守中の打合せもそっちのけで写真を撮りまくりました。
可愛い小猿ちゃん
2時間半程バスに乗り湖のほとりのリゾートホテルに着くと『猿と犬のサーカス』のワンちゃんと子猿ちゃんが出迎えてくれました。
スタンダードプードルとボルゾイのゴージャスな2匹のワンちゃんはお利口に座って撫でさせてくれ、子猿ちゃんはお客さんの肩に乗ったり抱っこされたりしていました。
私は正直、あまり猿には興味を持っておらず、動物園に行ってもわりとスルーしがちだったのですが、娘が子猿ちゃんを抱っこさせてもらっている姿を撮影した後、子猿ちゃんと目が合ったので「おいで★」と言って腕を子猿ちゃんの前に伸ばしてみました。
ピョンとジャンプして私の片腕にちょこんと座った子ザルちゃんに、ジッと顔を見つめられ、私は一瞬でハートを撃ち抜かれ「可愛いねぇ♥お座り上手だね。落ちないように気をつけてね。」と話しかけながら愛おしい気持ちで子猿ちゃんを見守りました。
我が家の老猫ちゃんよりも軽くて小さな体の子猿ちゃんは、見た目や仕草が人間の子供に近く母性をくすぐられました。
最高の露天風呂
子猿ちゃんの可愛らしさに癒され、弾む気持ちで露天風呂に向かいました。
今までは娘の『プールで遊ぶ情熱』がとても強く、温泉施設に行ってもゆっくり休むことができなかったのですが、今年は中学生になったからか「プールは2日目だけでいいから露天風呂にいっぱい入りたい」と言ってくれ、私は『連日プール』という地獄から解放されのんびりと初日を過ごすことができました。
立ったまま浸かることができる絶妙な湯加減の露天風呂から、目の前に広がる美しい湖と山々の緑、青空に浮かぶ白い雲を眺めながら「あ~、幸せだぁ~!最高に幸せだぁ~!」と何度も繰り返しました。
猛暑日が続き、お風呂に浸からずシャワーだけで済ませる生活をしていた為、全身お湯で温まるのが久しぶりで、その心地良さを噛みしめながら「温泉文化がある日本に生まれて本当に良かった・・・」としみじみ思い感謝しました。
お盆中は出勤して次の週に休んだので極端な混雑がなく、過ごしやすいお休みでした。
優雅な過ごし方
お風呂上りは湖を望むテラスの洒落たソファーに座り、ローズヒップティーをいただきました。
湯上りの身体に夕方の涼しい風が心地よく、思わず眠ってしまいそうでした。
お部屋に戻り少し休んでから夕食のビュッフェ会場へ行き、地元の食材で作られた様々なお料理と生ビールをいただきました。
食後は、お出迎えをしてくれたワンちゃんや子猿ちゃんが出演する『猿と犬のサーカス』があり、一生懸命に芸をする姿に感心しながら楽しみ、大きな拍手を送りました。
毎晩、湖で花火が打ち上げられており、私たちが宿泊しているお部屋から花火がちょうど見えたので、窓際に座って見ました。
ダイナミックな花火は、夏休みの夜を更に素敵に演出してくれました。
寝る前にもう一度温泉に浸かってリラックスしようと、また露天風呂に向かうと夕方よりもたくさんの人で賑わっていましたが、大きなお風呂なので十分に寛ぐことができ、ポカポカの身体でお部屋に戻りました。
『大人の休息』
夜は特に何をする訳でもなく、広いベッドの上でただゴロゴロしながら何となくテレビを見るという、普段はなかなかできない過ごし方をして「こんな贅沢で無駄な時間の使い方こそが本当の大人の休息なのかもしれない」と思いました。
リゾートホテル内で小さな子供を連れているお母さん方が、走り回る子供を追いかけて注意したり、歩きたくないという子供を抱っこしたり、具合が悪くなった子供に対応したり、駄々をこねる子供を叱ったりなだめたりと、それぞれ忙しくしている姿を見かける度に「子供に手が掛かるうちは温泉に来てもゆっくりなんてできなくて、むしろ家で過ごすよりも何かと大変だよねぇ・・・」と、自分が育児で忙しくしていた頃を思い出して重ね、懐かく思いながら娘の成長を実感しました。
娘は中学生になり、手が掛かって体力的に疲れさせられることはだいぶ減ってきましたが、その分これからは子供の精神面と学習面で親は何かと神経をすり減らすことになるのだろうと思いました。
限界の予感
2日目の朝は早く目が覚めたので、朝風呂に入ってから朝食をいただきました。
夜のお食事も美味しいお料理がいっぱいですが、私の一番のお目当ては朝食の海鮮ビュッフェで、甘エビといくらをたっぷりのせた海鮮丼をいただきました。
その日はプールで遊ぶ予定だったのですが、あまりにお腹いっぱいですぐには行けそうになかったので、とりあえずまた露天風呂に入り、しばらくお部屋でゴロゴロしながら休みました。
私としてはゴロゴロしては露天風呂へ行くという一日が理想だったのですが、娘と一緒なのでそうもいかず、お昼ごろからプールに行きました。
シャチのフロートに乗ったり、ウォータースライダーをしたり泳いだりしてひとしきり動き回った娘が今度はビーチボールを持ってきて、私たちはバレーボールをして遊びました。
娘は成長期なのでパワーが溢れていますが、私は体力が減っていく一方なので「こんな風に遊んであげられるのもそろそろ限界ですな・・・」と切実に感じました。
温泉三昧
プールの後はまた露天風呂に入り、冷えた身体をゆっくりと温めました。
お部屋の広いベッドでお昼寝をし、夕食前にもう一度お風呂に入ってり、湯上りのイイ気分でビュッフェ会場へ行きました。
夕食のビュッフェは前日とほぼ同じメニューでしたが、豚肉と大根おろしを使った和風パスタやバジルのクリームソースを絡めたカッペリーニ(素麺のように細い冷製パスタ)、カニ肉とカニ味噌をふんだんにのせたピザが美味しくて、連日食べることができてむしろラッキーでした。
『猿と犬のサーカス』も、動物好きの私たちは見るのが2回目でも飽きることなく楽しみ、花火まで時間があったので売店で娘はお友達に、私はいつもオーガニックのミントをくれる女性とペットシッターさんにお土産を買いました。
お部屋の窓越しに花火を観賞してからまた露天風呂に行くと「もしかしてお風呂に入りながら花火が観られるんじゃない?」と娘が気づき「来年は贅沢に露天風呂から花火を観よう!」と決めました。
感慨深い成長
娘と毎年恒例の『オセロ対決』をしました。
私が何度も実践を通して勝ち方のコツを伝授しても、娘は私に勝てなかったのですが、今回は今までになく鋭く攻めてきたので「あれ、なんだかいつもと違う?!」と私は思いました。
とても慎重に対戦したのですが私は逆転できず、結局あっさりと娘に負けてしまい「あれ?!おかしいなぁ・・」とテレビを消して集中したのですが、二回目は大差で負けてしまいした。
今までとの明らかな違いに戸惑いながらも「中学生になって、ずいぶん賢くなったんだね!」と感動し、勝利した娘を褒め称えると「ママ、弱くてつまらないからオセロはもういい。」と娘に言われてしまい「ご・・・ごめんよ、力不足で・・・( ;∀;)」と弱々しく答えました。
子供は親の背中を見て育ち親を追い越していくものといいますが、これもその一つなのかと感慨深く思いながら、先の先まで状況を読む力を身につけた娘を心強く感じ、この調子でどんどん逞しく成長して欲しいと願いました。
贅沢な時間
次の朝も起きてすぐ露天風呂に入りました。
静けさとひんやりした空気が気持ちよく、穏やかな時間を過ごしました。
朝食はいくらたっぷりの海鮮丼とすき焼きをいただき、紅茶と一緒にデザートを味わいました。
この地域ならではの新鮮な海の幸や大地の恵みを使用したお料理が充実しているのはもちろんのこと、フルーツや乳製品も有名で『スイーツ大国』とも謳われているだけありデザートも種類豊富で凄いなぁと思いました。
お気に入りの露天風呂と、見た目も美しく味わい深い豪華なお食事を存分に堪能できた幸せいっぱいの滞在でした。
帰宅すると、お留守番をしてくれていた我が家の愛しい老猫ちゃんがのそのそと起きてきて、不機嫌そうな顔で「ウニャーッ!ウニャニャーッ!!(怒)」と力強く不満を訴えてきたので、私と娘はいつものように謝りながら老猫ちゃんをひたすら撫でさせていただき、みんなで川の字になってお昼寝をしました。
今年の夏休みはいろんな変化を感じ、なんだか新鮮でした。