『プラマイ ゼロ』な出来事

海

夏休みの帰省

父の一周忌娘氏の進学関係の行事に合わせて元々のお休みに有給休暇をくっつけた結果、2週間程の夏休みとなりました。
帰省中は連日熱中症アラート』が出ていたので、予定を小分けにしてお墓参りに行き、お寺や神社にも参拝に行きました。
久しぶりに地元の観光地を訪れ、浜辺から島に掛かる橋を歩いて壮大な夏の景色を眺め、潮の香り波の音を楽しみながら海水浴を楽しむ家族連れを横目にしばらく浜辺を散歩しました。

新型コロナウィルスの感染が広まってからはずっと観光もしていなかったので、海では『日焼け止め対策』が必要だという概念をすっかり忘れており、ほんの数時間だったにもかかわらず思いきり日焼けしてしまいました。

 

想定外の日焼け

かろうじて顔だけはお化粧の下地として日焼け止めクリームを塗っていましたが、首や腕よりは少しマシなぐらいで漏れなくしっかりと日焼けしていました。
普段は日光が当たることのない胸元が特に酷く、その日に来ていたお洋服の襟ぐりのデザイン通りにくっきりと日焼けしていました。
私はもともと肌の色が白いため最近は目の下のクマがやけに気になっており、この夏は日傘を使わずにあえて少し日を浴びて自然な肌の色で目の下のクマを目立たなくさせるべく行動していたので、こんがりと焼き上がった小麦色の顔はだいぶ健康的にも見えます。
なので、胸元がヘンテコな模様で日に焼け、顔や腕が想定以上に大胆に日に焼けて、まるで南国のリゾート旅行帰りみたいになってしまいましたが、これはこれで『プラマイ ゼロ』かなと思います。

海

日焼け後のケア

ちなみに、うっかり日焼けし過ぎてしまったときは安いものでも良いので、なるべく多く化粧水を肌に吸収させるダメージをカバーできるそうで、その後の肌の乾燥や数年後のシミの有無にかなり違いが出るようです。
実際、オゾン層が薄く紫外線が強いといわれているオーストラリアに住んで、ほぼ毎日屋外で活動していた私は、日焼け止め対策よりも日焼け後のケアを重視し、化粧水をパシャパシャと肌にかけて水分補給だけはしっかりと続けたお陰で、もちろんシミはありますが50代になった今もそこまで悩まされてはいません。
むしろ、あれだけの強い紫外線を浴びたのにこれぐらいの状態で済んでいるなら良しとしています。
人間の身体は内側にも外側にも水分補給が重要なのかもしれません。

 

それぞれの観光

実家からの帰路、前に住んでいた地域で大きなお祭りが開催されていたので観光のため2日間滞在しました。
娘氏は4歳までしか住んでいなかったのでその地域の記憶はほとんどなく、お祭りを見るのも新鮮そうでした。
私はてっきり娘氏と仲良く一緒に観光できるものと思っていたのですが、JK(女子高生)な娘氏としては「一人旅の気分で冒険してみたい」とのことで、昼食を終えて宿泊ホテルに荷物を置くと観光マップを手に出掛けて行ってしまいました。
拍子抜けではありましたが、ウチのJK(女子高生)のそんな調子にはとっくに慣れっこなので、私は私で一風呂浴び、お祭りを見ながらよく行った場所を散策し、新鮮な海産物が売りの飲食店のカウンターで早い時間から一人吞みをして観光気分を味わいました。

夜の海

10年の蓄積

昔の知り合いと会うことになり、その知り合いは浴衣姿小粋なハットをかぶり、夏祭りっぽい出で立ちで現れました。
私が「久しぶりー、お洒落だね!」と言うのと同時に、その知り合いは「えっ、なんでそんなに太ってるの?!」と私の姿を見て驚き慄いていました。
私は「えっ?」と戸惑い、その知り合いも「どうしてそんなに変われるの?顔以外は昔と別人なんだけど!」と戸惑っていました。
娘氏と移住してから私は、今住んでいる地域の美味しい食べ物たちと運命的な出逢いを果たし、かれこれ15キロ太っていました。
スカートやパンツは自分でエストをゴム仕様に直して快適に過ごし、太ったことなどさほど気にもしていませんでしたが、10年振りに会う人間からするとさすがに衝撃的な変わり様だったようです。

 

『太る』ということ

お互い気を取り直して落ち着いたバーに行き、私はシャンパンや旬のフルーツのカクテル素敵なグラスでいただきながら若く自由だった頃を懐かしみました。
それぞれの近況共通の昔話で盛り上がりつつも、会話の節々で「それにしても太り過ぎだよね」非難気味に言われ「あぁっ、太るって物凄く罪なことだったんだ・・・こんなにも罪人のように責められるんだ・・・」と知り落胆しました。
その知り合いは奔放で以前はよく私に説教をされていましたが、今回のその度重なる非難発言マナーやモラルの問題ではなく、あまりにも変わり果てた私の姿動揺が隠せず心の声が駄々洩れしてるだけなのだと思うと、私は「なんも言えねぇ!」オリンピックっぽく言うしかありませんでした。(意味はだいぶ違いますが・・・)

 

バルコニー

 

『プラマイ ゼロ』なアメとムチ

次の日のランチでも個室で懐石料理をいただきながら尽きない話をし、頻繁に「太ったね」と責められながらも、以前と変わらずテンポ良く弾む会話にいっぱい笑っていっぱい共感しました。
その知り合いは、過去に「自分は将来こう生きる」と言っていた通りのライフスタイルを実現し、充実した日々を送っているようで『有言実行』大胆な姿勢勇気と刺激をもらいました。
ただ、100回ぐらい「太り過ぎ」という超ストレートな言葉屈辱と戒めを与えられ、心情的には『プラマイ ゼロ』とも言える複雑さでした。
太り散らかし弾け飛んでいる私に対する、その知り合いからのアメとムチだったのかもしれないと考えつつも、今も思い出すと「くっ、ぐ ぬ ぬ ぬぅ・・・」となってしまう私は、いよいよ明日からお仕事です。

先週末からお盆休みの方が多いと思います。皆様、どうぞ熱中症対策をしっかりして無事にお過ごしください (*^-^*)