
恐怖の寝返り
昨晩の24時、ふと目が覚めなんとなく寝返りを打つと脇腹に違和感がありました。
何かの上に寝てしまっているのだろうと思いパジャマとシーツの辺りを手で探ると覚えのあるガサガサとしたとても嫌な感触があり、恐る恐る見てみると予想通り昆虫がいました。
私のパジャマが黒で、その昆虫も黒っぽかったのではっきりではありませんでしたが、手触りと一瞬の目視から体長が5センチぐらいの結構な大物だとわかり、昆虫が苦手な私はパニックになりました。
よく確認した訳ではないのでその昆虫がシーツの上にいるのか私のパジャマの内側にいるのかもわからず、そんな大きな昆虫に部屋の中を飛び回られたり攻撃してこられたりしたらそれこそ最悪だと思い、私はその場から逃げるに逃げれず「キャーッ!」と悲鳴を上げながら仕方なくパジャマ越しに昆虫を手で押さえました。
押さえられた昆虫がガサゴソと動く感触が手に伝わるのが超絶に不快で気絶しそうでしたが、何とか力を振り絞ってリビングにいる娘氏に助けを求め呼びかけました。

昆虫vs娘氏vs私
私:「助けてー!こっち来てー!早くー!」
娘氏:「何?夜中なんだから大きな声出さないで。」
◆ 常識人に育っている様子の娘氏。
私:「大変なの!大きい虫がいるの!」
娘氏:「どこにいるの?捕まえればいいじゃん。」
私:「私の手の下にいるの。今、頑張ってパジャマの上から押さえてるの。」
娘氏:「それなら手をよけて早く捕まえればいいじゃん。」
◆ そう言うと、ボックスからティッシュを2枚とり私の前に置いてリビングに戻っていくという、意味不明な塩対応をする娘氏。
そんなので、どうしろと???
私:「キャー、噓でしょ!行かないで!」
娘氏:「無理。」
私:「いや無理なのはこっちだし!パジャマの内側にいるかもしれないから手はよけれないし、こんな体勢じゃ身動きとれないよー!」
娘氏:「手の下にいるなら掴むとか潰すとかすればいいじゃん。」
私:「嫌だよー。気持ち悪いし、できれば殺したくないよー。」
◆ 手に伝わる昆虫の感触に耐え切れず泣き出す私。
私:「お願いだから早く戻って来てよー。」
娘氏:「ホントは一人でできるでしょ。甘えてるだけでしょ。」
私:「違うって!本当に無理なんだってば!」
娘氏:「虫が怖いから私は無理。」
私:「私だって虫とか苦手だよー。早く手伝ってよー。」
娘氏:「ヤダ。」
私:「助けてったら助けて!ママ、本気で怒るよ!!」
◆ 涙を流しキレかける私の所にやっと戻ってくる娘氏。
娘氏:「何すればいいの?」
私:「まずパジャマを脱ぐから、私の代わりに虫を押さえてて。」
娘氏:「それは絶対に無理。」
私:「戸棚にジャムの空き瓶があるから、手じゃなくそれを使って押さえてて。」
◆ 娘の協力でパジャマを脱ぎ、とりあえず昆虫との密接状態からの離脱成功。
『自分がシッカリしなきゃ』スイッチが入ったのか、娘氏が率先して瓶の中に昆虫が残るようパジャマを少しずつずらしていくと、立派なオスのクワガタ登場。
娘氏:「シーツに角が引っ掛かってて瓶の中に移動させられない。」
私:「えー、じゃあシーツを部分的に切る?」
娘氏:「そんなことしなくても、シーツの裏側から刺さってる角を綿棒で押し上げればいいでしょ。」
◆ 賢く育っている様子の娘氏の手によりクワガタの角もシーツから外れ、無事に瓶の中に捕獲完了。
すっかり昆虫捕獲班のリーダーと化した娘氏の指示で、雨降る夜中の1時にマンション1階に降り、外に出て土と草のあるところにクワガタをリリースして一件落着。

素直な気持ち
2011年の東日本大震災の影響でこの土地に母娘で自主避難してきてからの15年間、私は娘氏と愛猫ちゃんたちを守るため常に気を張って生きてきました。
自分の決断に責任をもち、決して不安に押し潰されて挫けることのないようひたすら強く生きてきました。
でも今回のクワガタ事件でパニックになったり泣いたりと大騒ぎしているとき、無意識の内に「誰かに守られて安心できる日々を過ごしたい」と深く願っている自分に気がつきました。
私は若い頃から結婚願望がなく、複数人から求婚されたことはありましたがお断りしてきました。
昆虫事件や衝撃的な出来事は過去にもありましたが、それで結婚願望が芽生えることはもちろんなく、私の結婚はたまたま流れでそこに至ったという感じなので、私自身が求めた適齢期はなかったように思います。
昨日まで「娘氏が巣立って一人になっても、私には自由を気ままに楽しんで生きるのが似合う」という考えだったのが「支え合って守り守られる存在がいる生活ってきっと温かくてホッとできるんだろうな」と初めて純粋に感じているこの変化こそが私の適齢期の始まりのような気がしています。
だからといって『婚活』を始める訳でもないのですが。
どんな経緯であのクワガタが家の中に入ってきたのかはわかりませんが、もしかすると私が知らなかった自身の深層心理を教えるためにわざと私の下敷きになってくれたのかもと思うと、なんだかちょっと面白いです。
でも、もう来ないで欲しい・・・

クワガタの思い出
中学2年の夏、後ろの席の男子生徒が授業中にこっそり私の背中にメスのクワガタをくっつけるというイタズラをしてくるので、私はそのクワガタがご健在の間ずっとシクシク泣いて過ごしていました。
高校生になり、別の高校に通うその男子生徒から「付き合って欲しい」と言われたとき、相手が最後まで言い終わらない内に「お断りします」と即答したら「食い気味にフラれた・・・」とショックを受けて泣いていました。
その男子生徒の友達には「冷たくて酷い女子だ」とか非難されましたが、私は今でも声を大にして言えます。
「酷いのはそっちですよー!私は数か月間ずっと地獄にいるようでしたけどー!」
男子は好きな女子に意地悪したくなるものとか世間では言うけど、虫が嫌いな女子に虫をくっつけて夏の間ずっと泣かせ続けたら、そりゃそうなるよってお話です。(しかもクワガタのメスって・・・)
どんなにイケメンのモテ男子でもダメです。
私はわかりやすいぐらい私に優しくて、尚且つ昆虫を撃退してくれる人がいいなぁ。
好きなら「好き」って素直に伝えたりとか、やっぱりわかりやすいのが一番かなって思います★
体裁とか建前とかが絡む複雑で難しいお話は、私にはよくわからないから・・・
ではでは皆様、どうぞ夏バテしないよう体調管理に気をつけてお過ごしくださいませ (*^-^*)
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