エコビレッジの春
4か月ぶりに訪れたエコビレッジは、すっかり雪がなくなり土と木々のフレッシュな香りが春を感じさせてくれました。
1日目は兎にも角にもワイン葡萄の栽培作業のことしか頭になく、そわそわしながらワイン葡萄の畑に向かい、作業に集中し、体力も気力も使い果たした感じでしたが、満足のいく体験をして一晩休んだ次の日は少しのんびりと裏山を散策して、フォーカスを広げてみることにしました。
真夜中に、愛する我が家の老猫に起こされることなく、大自然の中で熟睡できたお陰で、朝の5時くらいに目が覚めてもとてもスッキリとした気分でした。
贅沢な朝
静けさが広がる夜明けの風景を撮影したあとは贅沢な二度寝をし、7時ぐらいに起きるとキッチンの方から賑やかな声が聞こえ始めました。
こちらに宿泊すると、朝食は厚みのあるふっくらとしたパンケーキと地元の果物で作った手作りのシロップ煮やハチミツなどがテーブルに並びます。
私のお気に入りはサクランボのシロップ煮で、いつもは生クリームと一緒にパンケーキにつけて頂いています。
食後はコーヒーを飲みながらゆっくりとしたひと時を過ごしました。
今の自分の体力的には、頑張りすぎないこのくらいのペースがちょうど良い気がします。
ミニハウスのお嬢様
この冬からオーナーのプライベートミニハウスで暮らし始めた猫ちゃんに久しぶりに会いに行くと、大自然の中でワイルドに生きていた頃とはだいぶ違っていて、まるっとした体形のお嬢様に変身していました。
鳴き声も主張するような力強さがあったのが、小さい声で「ニャッニャッ」と可愛らしく鳴くようになり、人間をメロメロにする小悪魔的な魅力を発揮しまくっていました。
うちの娘もすっかり猫ちゃんの虜で、いつも猫ちゃんにお土産を持参で遊びに行っています。
全ての猫は生まれつき人心掌握のプロフェッショナルなんだと、私は考えます。
裏山での春探し
裏山を散策していると、綺麗な色のお花がたくさん咲いていました。
フキノトウも咲いていたのですが、その大きさを見るとこのあたりの大地の栄養がどれほどなのかが伺えそうでした。
桃の木や梨の木などもあるので、今年の夏は果樹を狩る作業の体験もできるかもしれません。
エコビレッジの土地は広大で、端から端まで歩いたらそれだけで結構な運動になりそうです。
初めてエコビレッジに訪れたのは昨年の秋なので、これから春と夏の様子や季節の変化を知るのがとても楽しみです。
小屋造り
若いスタッフ3人が協力して鶏小屋を作る作業をしていました。
今年は鶏を飼育するのだそうです。
四隅に穴を掘り、譲り受けた廃材の丸太をチェーンソウで形を整えて作った柱を埋めて、一から本格的な製作をしており、娘もハンマーでその柱を打って埋め込む作業のお手伝いをさせてもらっていました。
子羊の飼育もするらしく、鶏小屋が上手く完成したら次は羊小屋を作るとのことで、こちらに来るごとに手造りの物や、新しい仲間がどんどん増えていくんだろうなと考えるとワクワクした気分になりました。
地元の海の幸
お昼頃、バス停の近くまで車で送ってもらうと、お土産店の2階の食堂に行列ができていました。
娘が昼食をとってからバスに乗ろうというので、私たちもその行列に並び食事をすることにしました。
海の幸も有名な地域なので、海鮮丼などが人気メニューとしてあり、私はイクラ丼を娘はマグロ丼を頂きました。
新鮮さとボリューム感に満足の美味しさで、今度また寄って食事をしようと思いました。
いろんな楽しみ
食事を終えて1階のお土産店で海産物の干物などを買い込み、バスの時間をみると30分以上の待ち時間があったので、近くのウイスキー工場に行き少しだけ見学をさせてもらいました。
その施設は敷地が広いので、散歩をするのにも楽しい場所です。
ウイスキーの樽がたくさん並んでいる景色を見ると、昔、海外で訪れたワイナリーを思い出し懐かしくなりました。
この敷地内にもレストランがあるようだったので、今度またワイン体験でこの地域を訪れた際に利用してみようと思います。
訪問を重ねるごとに、新たな発見や楽しみが増えるのも嬉しいことです。
成長と変化
仕事を始めて以来、今までとは違う環境と日々の経験に感化されて、エコビレッジの人たちと交わす会話の内容や感覚の変化に気付きました。
また、実務修行の実績を生かし情報発信という分野で、頑張っている人たちの応援ができる今の自分の成長をちょっぴり誇らしく、そして嬉しく感じました。
もっとできることを増やして、いろんな所でいろんな協力ができるようになれたらいいなと思います。
『失敗』の受け止め方
私の今の職場のポジションはなかなか忙しく、とても実務修行のやり甲斐があります。
何の失敗もなくスマートに仕事をこなしていけたら勿論カッコイイとは思いますが、失敗から学ぶことは意外と大きく、失敗したときにどのように立て直すかを知ることの方が実は大事なんじゃないかと私は常々思っているので、たまに失敗しても、反省はしますがいつまでも立ち止まって後悔し続けることはしないようにしています。キリッ!
(一応つけ加えておくと、決して開き直りもしませんが・・・)
そんな経験の繰り返しの中で、強いハートを養うことも修行の一つと捉えています。
異なる空間
『大自然』と『オフィス』というギャップのある異空間を、自分のタイミングで行ったり来たりしながら、より多くのことを体験し学んで生きていける今のこの環境を、とても有り難く幸せに思います。
フィールドの違ういろんな分野の人の話を聞くことで情報の幅が広がり、そのときは「へぇー、そうなんだぁ・・・そんなものかなぁ・・・」ぐらいにしか受け止められなかったことが、後から自分の心に大きく響いてきたり、受け入れられない意見だとしても意図が理解できたりと、自身の中で噛み砕くまでのタイムラグがあるという事実を知ることもできるので、異種・異文化の交流というのは大事だなと実感しています。
特別なボトル
次回の訪問は6月の週末を予定しているのですが、ワイン葡萄の栽培作業の次の工程を体験するのが今からとても待ち遠しいです。
エコビレッジで今年度の会費を支払うと、昨年エコビレッジで収穫したワイン葡萄で造ったスパークリングワインを貰いました。
王冠キャップがついたグリーンのハーフボトルには、小さな可愛いステッカーが貼ってあり、オリジナリティーが際立っていました。
特別な1本なので、素敵なタイミングで味わいたいと思います。
新たな展開
エコビレッジには来月以降、外国人の若者が仲間入りするとのことで、次回は英語メインの会話になりそうです。
自分も久しぶりの英会話にドキドキですが、コミュニケーションをとる上での語学の大切さを実感するであろう娘の姿とその後の変化を目にするのも、また楽しみの一つです。
エコビレッジ情報 http://ecovillage.greenwebs.net
ワイン体験レポートシリーズ