『ワイン体験レポート2年目』6月

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2018年6月16日(土)、娘と一緒にワイン葡萄の栽培作業に行ってきました。
今年のワイン葡萄の栽培作業は昨年とは違い、ランチと保険付きの4回の講座としてスケジュールが組んであり、会費制一般の人単発で参加が可能になっています。
4月の『ワイン葡萄の棚上げ作業』をした帰りに、地元のワインが飲めるワインバーに立ち寄った際に、転勤でその地域に引っ越してきて、ワイン葡萄の栽培を体験してみたいという女性がいたので、私が関わっている施設や『ワイン葡萄の栽培講座』の情報を教えたところ、今回その女性も参加していました。
私が提供した情報を基に、地元のワイン葡萄農家のお手伝いなどに参加して、いろいろと楽しんでいるとのことで、自分の情報が必要としている人のお役に立てて良かったなぁと思いました。

『芽欠き』と『除葉』

いつものように、近所のワイナリーのオーナーワイン葡萄の状況説明作業の指導をしてくれました。
雪の下で一冬眠っていたワイン葡萄の木をワイヤーを貼った棚に括りつける『棚上げ』という作業を終え、しばらくするとツルが伸びて葉がしげり、ツルの所々に芽が出ます。
その葉と芽の量が一本のツルにあまり多くありすぎると、養分が分散されて一つ一つの芽の育ちが悪くなるので、ある程度の量に統一する為に余分な芽や葉を取り除く『芽欠き』『除葉』という作業が必要となります。
私たちに指導してくれるワイナリーのオーナーの方針は、一本のツルに芽は2つぐらい残し、下側にある芽のすぐ下の葉は残してそれより下の葉っぱは全て取り除き、木やツルから新たに芽を出そうと生えている小さな葉っぱなども全て取り除くというものでした。


スパルタ指導

今年は、その地域のワイン葡萄全般の育ちがとても良い状態なのですが、害虫大量発生していて、その施設のワイン葡萄の葉はかなり虫に食べられているようで、酷く虫に食べられている葉は取り除き、虫を見つけたら踏みつぶしておく必要がありました。
葉が重なりすぎの状態になると風通しが悪くなり、ワイン葡萄の木の病気が発生しやすくなります。
また、虫に食べられているからと言って芽の下に葉が一枚も残らない状態になると、芽に必要な養分が運ばれなくなるので、そういった点も考えなくてはならず、慣れとセンスが必要となる作業でした。
私は昨年の作業の際にコツを教わっていたので、今年は本格的に作業への参加を始めた娘への指導に力を入れました。
子供の覚えの早さと私のスパルタ指導の効果もあり、私たち親子はスムーズに作業を進めることができました。

意識高い系ランチ

お昼になり、シェフをしていた経験のある近くの農家の方が用意してくれた有機ランチを頂きました。
地元の野菜を中心とした数々の料理がプレートの上に小分けに盛り付けられ、特別なご飯スープもついて、見た目もお洒落な『意識高い系ランチ』でした。
味付けは自然のものや自家製の調味料を使っているので、野菜そのものの味がよくわかりました。
スープには、近くの山で採ってきた若竹酒粕をふんだんに使われており、私のおばあちゃんがよく作ってくれた『孟宗だけと厚揚げの酒粕煮』を思い出しながら、旬の食材懐かしい味を堪能しました。
娘も初めて食べる味付けに興味津々の様子でした。
他の人たちが料理を口に運ぶ度に味の感想や作り方についてあれこれ話しているのに対し、私たちは会話に頷く程度で、一品一品を集中して味わいながら頂きました。


動物的な私たち

私たち親子は、他人とお食事をするときはコミュニケーションのマナーとして楽しくお話をして場を盛り上げたりはするものの、自分たちだけで本当に味わいたいものを食べるときはお互い食べることに没頭し、食べ終わるまでほとんど会話はせず、食べ終わってからあれこれと感想を述べ合うスタイルだと思い出し、きっと私たちの食べているときの集中力勢いは、動物が一心不乱に食べているときの姿に似ているだろうと思いました。
感性第一の動物的な直感で生きているから食べるときも動物の様に集中するのか、動物としての本能に忠実に食べることに集中する性質だから動物的な勘が働き感性が独特で豊かなのか、まるで『卵が先か、ニワトリが先か?!』みたいな話にもなってきますが「まぁ、いずれにしても野性的で何気に面白いよなぁ・・・」と自分で思って可笑しくなりました。

順調な午後

午後も引き続き『芽欠き』『除葉』の作業をしました。
ワイン葡萄の木が育ち始めると、雑草も勢いよく生えてくるので、を手に草刈り体験をする人もいました。
午前中は、迷い悩みながら『除葉』をしていた人たちも、段々と感覚を掴んで作業ペースが上がり、予定よりも早く作業が完了しました。
今年もそこの施設に仲間入りした羊たちがいたので、写真を撮ったりしました。
白い羊と茶色の羊が一頭ずつで、茶色の羊は人懐っこくて呼ぶと走ってきてくれました。
夏らしく毛が刈られていて、背中を撫でるとカフカの毛布のような出触りでした。
ティータイムには、摘みたてのミントをティーポットに入れ、お湯で蒸らし『生ミントティー』を作り、その施設の果物を使ってパティシエが作ったというゼリーのような洋菓子『パート・デュ・フリュイ』を頂きました。


ミントの魅力

『生ミントティー』は、冷めてくると草の青っぽい香りが弱まり、贅沢なお菓子と一緒に美味しく頂けました。
ミントは生命力が強く、茎と葉だけを摘んだものを水に入れておくと根が出て、それを土に植えるとどんどん育ち、庭に植えると庭中がミントに占拠され、挙句の果てには近隣の庭にも広がってしまうので、植えるならプランターにした方が良いとのことでした。
小学校の理科の授業で育てる植物朝顔』『ひまわり』『トマト』『へちま』などを、なぜかきちんと栽培することができなかった私たち親子にも、ミントなら育てられるのではないかと思いました。
また、強く逞しく育つ力を持ち、お茶、スイーツ、お料理のアクセントにも使える多彩で魅力的な特性を持つハーブだと考えると『ミント』という子供の名前は、可愛らしい響きだけでなく意味があって素敵かもと思いました。

楽しい予感

お茶を飲みながら畑を眺めると、遠くに見える茶色の羊クマのように見えて一瞬ドキリとしました。
今年は生え放題の草を食べるという『除草』をミッションに、レンタルの馬が一頭その施設に仲間入りするらしく、次に訪れるのが楽しみです。
ワイン葡萄は7月になると、ミニチュアの葡萄のような形の芽から黄色の小さい花が咲くそうで、私はまだその花を見たことがありません。
次回、ワイン葡萄の栽培作業が講座として予定されているのは8月なのですが、来週からその施設には、イギリスの大学生たちが農業などの学習の為に1か月間滞在する予定とのことなので、外国人との交流ワイン葡萄の木の観察を兼ねて7月に娘と一緒にまたその施設を訪れられたらいいなぁと思いながら、新設された屋外のテントでバーベキューなどのイベントが開催されるのを期待しています。

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更なるお仕事

予定より早いバスに乗り、いつものように車窓から大好きな日本海を眺め、少し眠りながら帰りました。
朝早くから出掛けたワイン葡萄の栽培作業の後で、体力的には既にしんどかったのですが、娘の強い希望があったので、バスを降り電車に乗り換えて街のお祭りに行きました。
週末だったことと、お祭りの注目フードをテレビ放送した後ということもあり物凄い人混雑していて、長い行列ができているお店もいくつかあり、流れに沿って歩くのも一苦労でしたが、何とかお目当ての食べ物を買い、やっとの思いでゴール地点としていたホテルの広場に辿り着きました。
夕方で気温が下がり寒かったので、ホテルの広場でビールを飲みながら、人混みの中を歩いて出店で買ったチーズダッカルビ鶏皮餃子、ホテルで販売していたピラフなどを食べ、けっこうしっかりめの夕食となりました。

複雑な親心

家に帰ると愛しい老猫ちゃんが、お約束のお怒りのご様子で私たちを迎えてくれ、私たちは謝りながらしばらくの間ひたすら撫で続けました。
早々にベッドで横になり「年々、人混みの中を歩くのがしんどくなるなぁ・・・」とグッタリしながらも、来年から中学生になる娘があと何年ぐらいこうして私と一緒にお祭りに行きたがってくれるのかと考え、いずれ親離れしてくであろう娘の成長を想像して少し淋しくも感じました。
ワイン好きな私の影響で、娘は神の雫というワインをテーマにした漫画を読み「ママが美味しそうに飲んでいるシャンパンやワインを私も早く味わってみたい」興味を持っているので、私は娘が子供時代を卒業した後の新しい関わり方に想いをめぐらせ、心地よい眠りにつきました。
久しぶりにアクティブに楽しく過ごせた、充実感溢れる休日でした。