ギヴ アンド テイク

f:id:n-a-creation:20170219161653j:plain

「Taker」と「Giver」

最近、ちょっと印象に残る記事を読みました。
Taker(テイカー)ではなくGiver(ギヴァー)として生きてみましょう』というタイトルで、内容を要約すると『人から何かを貰ったり吸収したりするTaker側としてではなく、自分が相手に何かを与えられるGiver側として生きられるぐらい、心や実力にゆとりがあると素敵ですね。』というようなものでした。
読みながら激しく同意でした。

貪欲さと反省

私は、自分が何かを学ぶことに熱中していると、情報や知識を得ることに夢中になってしまいます。
目標達成のためにひたすら学ぼうとするとき、自分の役に立ちそうな情報に敏感になり、情報収集の効率的なアイディアも浮かび合理的に知識を吸収できるのですが、ただただ貪欲に自分の欲しいものを求めるだけというのは、あまり素晴らしい行動ではないような気もしていましたし、子供の良いお手本にはならないかな・・・などと考え、自分を振り返り、少し反省したりもしていました。

再認識のチャンス

私の場合、子供を育てていて自分のプラスになっていると感じることは、子供に恥じないお手本として正しい姿を見せられているのかと自問自答する機会を持つことで、自分の行いを度々律することができることです。
今回、その記事のタイトルを活字で見ることで自分の考えを整理し、ハッキリと再認識できて良かったと思いました。
私は、貰おうとするだけではなく誰かの為に提供できる物や事柄は惜しみなく提供できるような、余裕のある「人間」であり「母親」であり「我が子のお手本」になりたいと改めて思いました。

f:id:n-a-creation:20170219161747j:plain

情報発信

まずは、自分が関わっている人の為にお役に立てる行動をすることや、感謝の気持ちを表すことから始めてみました。
感謝の気持ちの表現方法は何かをあげるだけではありませんが、とりあえず気持ちを伝える為に行動を起こすことが大事かなと思いました。
書くことが大好きな私は、本当ならば週末は自分のブログをアップして、いろんな人たちにその文章を読んで欲しいところなのですが、先週は、自分が新たに知り協力できそうな便利なシステムやサービスを、起業を目指して勉強や模索をしている知人や、もう既に事業を展開して頑張っている知人たちに情報発信することに時間を費しました。
自分と同じ様に頑張っている人を応援できることは、こちらにとっても活力になり気持ちの良いものです。

感謝と激励

私は私的なメールの一括送信があまり好きではなく、その相手ごとにメッセージを付け加えてメールを送るので、けっこう時間がかかります。
「合理的な生き方」を好む私なのですが、そういう所はなかなか合理的ではなかったりします。
そういった形で自分の近況報告も兼ねた情報発信をしたところ、皆それぞれ忙しい中、たくさんの人が返信をしてくれ、「前向きに頑張っている姿に励まされる」「いつも情報提供や応援を有難う」「お互い頑張ろう」などの感謝や激励の言葉を貰いました。
また、知人たちが新しい取組みに挑戦している様子などを知ることで「私も現状に感謝しつつも、常に向上心を忘れずに前進し続けよう!」と改めて奮起しました。

心の和

自分の欲求を満たす、または満たしてもらう」という感覚ではなく、「相手の役に立ちたい」という感覚で行動をした結果、「感謝」「激励」というお返しを受け取り、心が嬉しさ幸福感で満たされ温かい気持ちになれました。
「TakerではなくGiverとして生きるって、つまりこういうことなんだな・・・」と、心のゆとりや善行が生み出す「和」実感しました。
「情けは人の為ならず」という「和の心の文化」に通じるものがあると思いました。

f:id:n-a-creation:20170219161840j:plain

いろんな「Give」

「Give(ギヴ)」にもいろんな形があると思います。
物や情報を与えるだけではなく、親切心で行動することも、優しい言葉や賞賛の言葉を発することもそうですし、寄り添うことや自分の時間誰かの為に費やすこともそうです。
誰かの幸せを願ったり理解しようする努力などの精神的な働きかけ「Give」ですし、誰かが失敗をしてしまったり、どうにも身動きがとれない状況に陥ってしまったときに手を差し伸べ、一緒に対策を練り取り組むことも「Give」といえると思います。

必要な力

何でもそうですが、自分の身の丈や実力以上のことを無理して頑張ってしまうと、自分が苦しくなってしまいます。
そう考えると、与える為にはそれができるくらいの実力や余裕が必要ということになります。
なので私は、もっともっと自分の出来ることを増やし実力と余裕を身につけ、まずは身近な人の役に立てるよう、目の前の課題を1つ1つクリアしていこうと思います。
私の場合、実力と共にもっと体力をつけなくてはとも思っています。

親としての「Give」

こういったことは、自分の子育てにおいてもいえることかもしれないなと思いました。
基本的に親は子に与える側で、私は親として我が子の為に出来る限りのこと、またはそれ以上のことをしてあげたいと思っていますが、無理をして頑張りすぎてしまうと自分が苦しくなり、どうにもならなくなってしまいます。
なので、人間力や生き力の面で、もっと余裕をもってどっしりと構えていられるよう、日々学んで成長し、親として子供に与えられるものをどんどん増やしていけたらと思っています。

f:id:n-a-creation:20170219162020j:plain

ビジネスのセンス

「ギヴ アンド テイク」ビジネス上でもよく使われる言葉ですが、私はビジネスで「物を売って儲ける」というセンスがありません。
きっとそういうセンスがある人というのは「価値を見極める力」「割り切る力」優れているのだと思います。
私はおそらく「割り切る力」欠けていて、自分が良いと思う物や自分が作った作品の良さに誰かが共感し、例えばそれが欲しいという流れになると、割り切ってビジネスに結び付けるのではなく「よかったら差し上げますよ。喜んでいただけるなら。」となってしまいます。
田舎育ちだからなのか、家系的な遺伝なのか、割とお人好しなところが将来の起業ビジネス展開を考える上ではネックになるのかなと思ったりしています。

マーケティングでの学び

商品を提供し、それに見合う対価を受け取るのは当たり前のことで、それがビジネスの基本でもあるのですが、自分のその力とセンスの無さを今後どうしたものかと思案中です。
以前受講したマーケティングのセミナーで、「自分の感覚だけで商品の販売価格を決めてはいけない」と教わりました。
「安価での提供」=「良い商売」=「確実な売上」という訳ではないからとのことでした。
とても興味深く、「なるほどなぁ・・・」と納得の内容でした。

f:id:n-a-creation:20170219162139j:plain

世界観と思い込み

地方の地元の人々にとっての「当たり前にあるもので珍しくもないから」という感覚と「買い手=地元の人々」という狭い範囲で販売状況を予想しながら考えると、価格設定は当然安くなってしまいます。
でも、インターネットなどを利用した販路など、視野を広げて展開できることも考えた場合、安い物にはあまり良いイメージを持たないという傾向があるので、低い評価になってしまう危険があり、その地方の地元の人々の価値観はあくまでも1部だけの価値観であって、世の中にはもっと価値を感じて高い対価を払おうと考える人々もいるからということでした。
自分が知る世界観や思い込みだけで物事を勝手に決めつけてはいけないという、とても大事なことを学びました。

発想の転換

いろんなことを学び、理屈ではわかっているのですが、どうしても人間そんなにすぐには変われないもので、困ったところです。
今のところはNPO非営利団体)」としての事業展開が自分には合っているのかなと、いろんな案を絡めながらイメージを繰り返しています。
「自分の弱みを強みに変える」というところでいえば「お人好しの人間にだからこそできる発想がきっとあるはすだ!」と、逆に強気の展開に期待するのも一つだと自分に言い聞かせたりしつつ、「ギヴ アンド テイク」という言葉に、広くいろんなことを考えさせてもらっている、とても穏やかな週末です。