言葉貯金

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旅立つ言葉たち

人は会話文章を書くことで、自分の中から日々いろんな言葉を発信する。
たくさんの言葉を生活の中で何気なく話すので、自分が今まで言ったことの全てを覚えているのは難しい。
自分から発信され旅立っていく言葉たちは言霊を持ち、どこかで誰かを勇気づけたり新たなアイディアのヒントとして役に立っているかもしれない。

戻ってくる言葉たち

そんな風に人の心を動かしたり印象深いものとなった言葉は、受け止めた人の中に意味あるものとして残り自分が忘れてしまってもこの世に存在し続け、いつか自分を励ます言葉として自分の元へ戻ってきたりするものだと私は思う。

自身の分析

自分の考えや方針、体験から学んだことがしっかりとあったとしても、人は状況や環境によっていろんな心の変化を遂げ、自身の基本を忘れてしまうことがある。
人のことは客観視して冷静に分析することができても、自分のこととなると意外と気付かずに迷走してしまうことがありがちだ。

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心を助ける言葉

以前、古い友人と久しぶりに会い近況を話していた際に、これからどちらに進んだ方が良いかという話になった。
その友人に「人生で起こることはその人が生まれたときから決まっていて、実は死ぬ日だって同じように決まっているんだよ。今こうしてどちらに進むか迷うことも、そして考え抜いて結局どちらの答えに落ち着くかということも本当はもう決まっているんだから、あなたが最終的に出した答えが正解なんだよ。」
と言われた。

自分の言葉との再会

実はその言葉は、その友人がずっと前に悩んでいたときに私が言った言葉だった。
友人はその言葉だけを覚えていて、それを言ったのは私だということに気が付いていない様子だった。
もしかしたら、気が付いてないからこそ私に向けて言ってくれたのかもしれない。
私はただ素直に、私の元に帰ってきたその言葉たちを受け止め、「そういえばそんな風に思えていたのに、どうして自分は今そう考えられずに悩んでいたんだろう。」と思い出し、気持ちが軽くなった

心強い味方

物事をもっと単純に考え自信を持って行動し、周りの人を励ましていた若き日のパワー溢れる自分を懐かしみながら、「あの頃の様に自信を持って、今度は自分を全力で応援しよう」と思え、とても心強い味方ができたような気がした。

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言葉貯金

言葉というものは発信して人に託したり書き記したりすることで貯金することができるものだと思う。
そして、自分がその言葉を必要とする状況になったときに誰かが不思議なタイミングでその言葉を引き出して与えてくれたり、ふとしたきっかけで何かを読み返し改めて自分の過去の言葉を受け止め、忘れていたことに気付くことができたりする、ちょっとした魔法のようなものだと思っている。

言葉が作る心の輪

例えば私が発信した言葉を受け止めた誰かが、その言葉を他の人に伝えることで更に誰かが励まされたり心を動かされたとしたら、どんどんポジティブな輪が広がり、それが例え私の知らないところで起きるのだとしても、とても素敵なことだと思う。
発信名利(?)に尽きるというものだ。

感性と思いやり

今は年齢と共にいろんな経験を重ねて成長し、若い頃とは考え方も行動も変わったが、良いと思ったらストレート本人に向かって「賞賛の言葉」を、元気がない人を見かけたら「優しい言葉」を発信できる素直さは変わらずに持ち続けていきたい。
ブログという絶好の発信ツールを手に入れた今の私は、更に言葉貯金し放題なのだから。