自分に呪いをかけないでね
心を強くするエッセイ『おしゃべりは続く』というサイトを作成し、こちらでその記事をご紹介したところ、多くの方々にご注目と応援をいただき、とても感謝しております。
n-a-creation.hatenadiary.jp悩み多きだるまさんと笑顔で毒を吐くこけしちゃんの会話型エッセイを読んでクスッと笑ってもらえたり、たくましい心で前向きに人生を歩みたい人の参考になればと思って作成しました。
今回もそのサイトから最新の記事をご紹介しますので、ぜひご覧ください (*^▽^*)
自分に呪いをかけないでね
人って見かけによらないもんだね・・・
人間不信になっちゃいそうだよ。
何やら深刻そうね。
どうしたの?
職場の真面目そうな人にプライベートなことを聞かれて、その人なら信用できると思って話したんだ。
誰にでも個人的な情報を話すのは危険だから、話す相手はそれなりに選ぶものよね。
でもその人はSNSの特定とかして噂話をする為に情報収集をしてただけみたいで、オレのことをネタに陰でにあれこれ話していたんだよね。
あら、せっかく信用して話しただるまさんの気持ちを踏みにじるような行為はあんまりね。
ちなみに、それは重大な内容だったの?
そんなんじゃないけど、信頼の問題だよね。それに自分のことをあれこれ言われるのはショックだし気分悪いよ。
そうね、わかるわ。でもまぁ、その段階でたいした内容じゃない情報と引き換えに重要なことを学べて良かったんじゃない?
え、そうなの?
これって良かったの
真面目そうな外見を利用して情報を引き出す卑劣な人間や、情報欲しさに親しげに近づく下世話な人間もいると知るきっかけになった訳でしょ。
なるほど。信用できない人間の存在と用心の必要性を学べたのなら、不幸中の幸いという解釈もできるってことか。
人間性をみる為に、別に知られても問題ない自分の情報を敢えて話して、その人がどんな顔をしてどんなメンバーにどんな風に広めるのかを観察する強者もいるわよ。
噂話が大好物の薄汚い人間が誰か、手っ取り早く判明するって訳だね。
その人が噂好きメンバーに「あの口の軽さはヤバいよね」とか批判されてることや、そんな風に批判している面々まで把握できたりもするわ。
すごい情報活用だね。情報力って情報を自慢げに広めることじゃなく、必要に応じて使いこなすことだもんね。
そうよ、だるまさん。そして『因果応報』という言葉があるように、善行も悪行も自分がしたことは必ず自分に返ってくるものだから、人を裏切ったり陰湿なことをする人には罰が当たるものよ。
噂好きで口が軽い人間は、自分の情報をバラされても別に動じず「お互い様だよね」ぐらいにしか思わないんじゃないかなぁ?
罰っていうのは必ずしも同じような内容で、自分にのみ返ってくるとは限らないのよ。誰かを騙したり貶めたりした罰が事故によるケガだったりもするし。
そうなんだ。いろんな可能性があると考えると怖いね。望む御縁に恵まれないとか、幸せの絶頂から急に奈落へと転落するとか・・・
自分の悪行の罰として大切な人が災難にあうなんて、それこそ最悪よ。例えば親として生きている人は、自分のせいで子供が酷い目にあうなんて絶対に嫌でしょうし。
本当だね。自分が苦しむのは自業自得だけど、何の罪もない我が子が自分の為に犠牲になるなんて、普通の親なら耐え難いだろうね。
自分が誰かにした仕打ちと同じことを自分の子供がされて苦しんでいたら、その人は親として加害者に抗議するのかしらね。自分のことを棚に上げて。
子供に嫌がらせの方法を教えて仕返しの指導とかしたりするのかなぁ。自分の得意分野だって自慢げな顔をしてさ。
逆に、自分が他人にした酷いことを子供が真似して誰かを傷つけて、他人に憎まれるような人間になったら、その人は親としてどう思うのかしらね。
自分のせいだなんてまったく考えもしない親もいるかもね。「噂話も陰口も上手くやってバレてないから仕返しされることなく現在に至ってるんだ」とか言って。
仕返しされてないからバレてないとは限らないのにね。賢い人ほど「つける薬がない人間」を相手にしないってだけで、しっかり軽蔑されてると思うけど。
子供は親を見て育つのだから、親として生きている人、いつか親として生きる人は特に自分の言動に気をつけないと、子供に悪影響を与えてしまうよね。そうなると子供がかわいそうだよね・・・
悪行というのは、予期せぬ時に予期せぬ形で必ず返ってくる自分への呪いで「悪気はなかった」とか「自分は見てただけだから」と都合よく理屈を並べてごまかしても、絶対に逃れられはしないのよ。
悪業を働いたという事実も、それに対する報いも、反省や謝罪をすれば消えるという訳ではないんだね。
「反省するので許してください」とか言う人って本当に反省する気があるのかしらね。自分は罪を認めて罰を受けるのが然るべきだという気持ちがない人は、結局また同じことを繰り返すような気がするわ。
被害者と和解しようが、誰かが「許す」と言ってくれようが応報はなくならないし、その人が本心から反省して行動を改めない限り改善もされないってことだね。
「反省すれば許してもらえる」ってシナリオ通りに動いているだけの人も同じね。「許してもらったことに感謝して善人になろう」という誠実さがあるようには思えないし。
反省してるフリだけして許してもらおうとする人もいれば、自分も加害者なのに状況がマズくなると急に手のひらを返して被害者の味方みたいな顔しながら他の加害者を非難するような卑怯な人もいるしね。
すべての行動には責任が伴い、自分の行動には責任を持たなければならないという当たり前の厳しさを学ぶことが大事なんだと私は思うわ。
「悪行で他人を傷つけ続けてしまうダメな自分も愛して許そう」とか言われても、周りで傷つけられてる人たちは困り果てて途方に暮れちゃうよね。
『ゴメンで済んだら警察いらない』って言葉があるけど、あれって物凄く的確な教訓なのよ。大事なのは謝罪することではなく、その後いかに償い行動を改めるかということなんだから。
傷つけられた側の苦しみや悲しみが『謝罪』によって爽やかな思い出に一転するとか、そんな魔法みたいなことには決してならないからね。
世の中には様々な考え方があって、日々いろんなことが起こるけど、自分で自分に呪いをかけるような行いはやめて、みんな穏やかに生きて欲しいと思うわ。
さもなくば、頭突く。
ホントだね。オレも気をつけよう・・・
えっ、今もしかして「頭突く」って言った?!
えぇ。助走をつけた高く華麗なジャンプからの前方3回転を披露した流れでそのまま脳天に・・・★ピィーッ★
こけしちゃん、穏やかって話はどこへ?!
では皆様、今回はこの辺で。