舞台が終わって
3月の下旬に行われた、娘が出演する舞台公演が無事に終わったので、4月最初の週末は『打ち上げ』として、娘と盛り沢山なお出掛けを楽しみました。
2月の下旬に舞台稽古の公開撮影があり、その際に練習風景を少し見せてもらったときは、主役の二人以外はまだ舞台の上で緊張しまくりで、歌とダンスにおいては演出の先生も認める程のグダグダ振りだったので、「本番まであと1か月しかないのにこんな調子で、チケットを販売するに値するぐらいの舞台としてちゃんと仕上がるんだろうか・・・」と、不安で仕方ありませんでした。
娘の初舞台
2日間の公演で、初日は夕方の時間帯だったこともあり来場者が少ないことを予想していたのですが、開場の1時間前からもう既にお客様が並んで待っていました。
観覧する保護者もドキドキの初公演は、張り詰めた空気の中、緊張した面持ちながらも子供たちが一生懸命に演じきり、見違えるような仕上がりの舞台となりました。
『プロの演出家の仕切り』と『子供たちのスポンジ並みの吸収力』のコラボの賜物だと思いました。
舞台が終わってホッとしたところへ、公演を見に来てくれたお友達からプレゼントを受け取った娘は、やり遂げた満足感とお友達の心遣いにとても嬉しそうでした。
大成功の公演
次の日の公演は昼の時間帯だったので、前日よりも来場者が多いことを予想し早めに会場に行ったのですが既に行列ができており、その日はほぼ満員の状態でした。
出演する子供たちも初日の公演で緊張が解け、大勢の観客の前で演じきったことで自信がついたようで、みんな前日よりもリラックスした表情でのびのびと演技をしていました。
公演後に、出演した子供たちと指導をしてくれた先生やスタッフの方々で簡単な打ち上げもして最後まで楽しめたようで、娘は来年もまた演劇に参加したいと張り切っていました。
この公演を最後に遠くへ引っ越していってしまうお友達もいたようでしたが『一緒に舞台を作り上げた』という思い出は、きっとお互いの宝物として心に残るのだろうと思います。
秘められたポテンシャル
こういった経験から更なる成長をさせてもらえるということは、素晴らしくて恵まれたことだ思います。
また、普段の生活の中で私にはなかなか気付くことができなかった娘のポテンシャルを新たに知り、娘が秘めた実力を誇らしく思えていることにも深く感謝しています。
母親は我が子の多くのことを知っていますが、他人が見たときの子供の評価や、子供が他人から受ける影響というものも、ときには大きく成長を助けることがあると、私自身も勉強になりました。
ご褒美DAY
それぞれの想いを抱いたイベントも無事に終わったので、美味しいものでも食べて楽しく過ごすことにしました。
公演の次の週末はちょうど天気の良いお出掛け日和となり、私たちはまず街の中心部にある観覧車に乗りに行きました。
商業施設の屋上に設置されている観覧車は見晴らしがよく、開放感を満喫できました。
その後はイタリアンレストランでランチをし、映画を観に行きました。
ナイスなチョイス
映画は娘のチョイスで『SING』を観たのですが、幾つかの候補からその映画を選んで良かったと思いました。
登場するのは動物たちで可愛らしかったのと、歌がたくさん出てくる内容だったので2時間ぐらいの作品でしたがテンポが良くあっという間の時間に感じられました。
劇場を経営するコアラが、潰れそうな劇場を盛り上げようと試行錯誤するストーリーなのですが、将来起業を目指している私にはその姿が他人事には思えず、おそらく他の人たちにとっては少し笑えるダメダメなシーンも、すっかり感情移入している私にとっては気の毒で切ないシーンに映り、多分周りは誰も泣いていないのに一人で号泣してしまいました。
特別な感情
起業セミナーなどでいろんな事業主の方々にお話を聞く機会がありましたが「経営者は常に孤独」という言葉をよく聞きました。
「だからこそ自身の弱さを見せる勇気と助けて欲しいと言える仲間が必要なんだ」とも教わりました。
その映画では経営者のコアラが絶望感から諦めと孤独の世界へ逃げ込んでしまうのですが、仲間からの励ましや、それぞれが努力している姿から『立ち止まらずに進み続ける』という信念を思い出し、根性で再び立ち上がるというシーンが、ずっと忘れらせません。
そのシーンがこんなにも心に深く響いているのはただ感動したからではなく「将来自分がそんな状況に陥ったとき、私ならどうするだろう・・・あんな風に強い気持ちで進み続けられるだろうか・・・」という不安も同時に感じたからです。
それぞれの見方
打算的な繋がりではなく本当の意味で協力し合える仕事の仲間に出会えるか、または作れるかどうかということは、仕事をこなす実力とは別物で、経験よりも天性の人柄や考え方が大きく左右するような気がします。
今までずっと合理的な個人主義で生きてきたので、『仲間を作る』ということが自分にとっての新たな、しかも簡単にはクリアできない課題になるだろうとヒシヒシと感じています。
娘にとっては可愛い動物と歌がたくさんの面白い映画となり、私にとっては深く考えさせられる映画となりましたが、お互いそれぞれ満足できたので良かったです。
鉄板焼き
映画の後はゲームセンターに行き、娘が『太鼓の達人』や『UFOキャッチャー』に挑戦するのを眺め、そしてブラブラとお買い物をしてから、お好み焼きともんじゃ焼きを食べに行きました。
娘は初めて食べるもんじゃ焼きが気に入り、小さなヘラを使って食べるのに大興奮でした。私は「やっぱり『鉄板焼き』と『天ぷら』はお店で作ってもらって食べるのがいい!最高!」と、久しぶりの美味しい鉄板焼きにご機嫌で、ビールもどんどん進みました。
観覧車からの夜景
食事が終わるとすっかり夜で、私はアルコールで程よい気分になっていたので、すぐにタクシーで家に帰ろうと思ったのですが、娘がまた観覧車に乗って夜景が見たいというので、「娘のご褒美の打ち上げだしね」と思い、頑張ってもう一度観覧車に乗りに行きました。
遠くに見える光の点の集まりと、眼下に広がる繁華街のネオンがキラキラと綺麗で、娘はだいぶはしゃいでいました。
いつも家から眺めている華やかな電飾の観覧車ですが、今は逆にその観覧車の中から家を眺めていると思うと、少し不思議な気分でした。
「若き日のデートコースか!」というくらい、盛り沢山の楽しい1日でした。