ウチの娘氏


のび太』な娘氏

私には野比のび太のような娘がいます。
小学校にランドセルを置いたまま家に帰ってきてみたり、Tシャツやジャージのズボンをうっかり前後ろ逆に着用してみたり、靴下の色が左右違っていても気付かずにそのまま出掛けたりと、日々いろんな『痛さアピール』をしてくれます。
夏に冷凍庫からアイスクリームを取り出した後、扉を閉めるのを忘れて冷凍庫の中身を台無しにされたこともあります。
液体をこぼすのはお約束で、物を持てば落とし、歩けば転び、鈍くささと間の悪さから自分で勝手にトラブルを引き寄せるその姿は、もはやのび太以外の何者にも見えませんでした。

残念な才覚

2歳の頃、娘氏はリトミック教室に通っていたのですが、レッスンに遅刻してきた内気な女の子がいたので私は「お友達をみんなのところに連れて行ってあげたら?」と娘氏に言いました。
すると娘氏は張り切ってその女の子の手を取り、得意げ「こっちだよ!」と言って他の子供たちと先生が集まっている輪とはあきらかに違う方向を目指して自信満々に走り出しました。
「いや、そっちじゃなくてあっちでしょ!」と私に言われると、娘氏は「テヘヘ」という顔で進路を変え、みんながいる場所へ到着したのですが、思えばあの頃から既に娘氏の残念な才覚は姿を現していたのだと思います。

むしられたボンボン

リトミック教室では楽器遊び道具を使いながら音楽に合わせて身体を動かすので、子供たちはいつもご機嫌の様子でした。
ある日、娘氏はボンボンの飾りボタンがついた、私の手作りワンピースを着て、嬉しそうにリトミック教室へ行きました。
レッスンが終わる頃にお迎えに行くと、カラフルで可愛いボンボン一つもなくなっていました。
「一体何が起こったんだろうか?!まさか、いじめられた?!」心配に思いながら娘氏に尋ねると「ボンボンをむしって遊んだんだよ!面白かったから、みんなにもむしらせてあげたんだよ!」と、胸を張って誇らしげに教えてくれました。


子供は知らないことだらけ

お友達にも楽しさのお裾分けをするのは素晴らしいことですが、「子供って、ボンボンを見るとむしり取るんだぁ・・・」と、予想外の展開衝撃を受けながら、家に帰ってワンピースにボンボンをつけ直しました。
「お洋服の飾りはとっちゃいけないよ。せっかく可愛いのが台無しになっちゃうからね。」と私が何度も念を押して言い聞かせると「なぁんだ、そうだったのか!」と娘氏。
「そうか!教えてないから知らないんだ。子供って本当に全てを一から教えないとダメなんだなぁ・・・」としみじみ思い「この先、こんな予想外の展開と衝撃がどれだけ待ち受けているのだろう・・・」不安に思いました。

ありえない間違い

6歳の頃、娘氏が歯磨きをして仕上げにブクブクうがいをしていると、マンションの前に救急車が停まり、娘氏は口をブクブクさせながらリビングの窓際に移動して、しばらく外の様子を眺めていました。
救急車に気をとられ、自分が今リビングにいるということを忘れてしまったようで、娘氏はくるりと振り返ると口の中の水をなんとその場で勢いよく吐き出しました。
「あっ、洗面所と間違えちゃった!アハハハ!」と笑う娘を見て呆気にとられながら「いやいや、後始末するこっちの身にもなってくれ・・・普通、そんな間違いする?!」と、ガックリして倒れそうになりながら後始末をしました。

響かないお説教

こんな調子の娘氏を見ていると、将来ちゃんと生きていけるのかと私は不安になり「もっとしっかりしなさい!!」と、のび太のママ並みガミガミお説教をしてしまいます。
でもウチの娘氏にはスーパーポジティブという強みがあるので、私がどんなにお説教をしても、終わって5分もたたない内に鼻歌を歌いながら好きなことを始め、挙句の果てには「ママの話って長いから疲れる」と理由をつけて昼寝をしだす始末で、全く響いているようには見えません。
なので、自分だけが必死「キィーッ!」となっていることが馬鹿らしく思えてきて、とても虚しくなります。


読めない貼り紙

最近ずっと、決めたルールを守らないでサボってばかりいる娘氏に「いつからルールは勝手に変えても良くなったの?!それで本当に良いと思ってるの?!」お説教をしました。
数時間後、本棚に小さい紙が貼ってあるのを見つけ、よく見てみると『ハーハは変えない』と書いてありました。
「反抗的に自分の意思を主張しているのか、それとも何か変なおまじないでも始めたのか、今度は一体何なんだ?」とあれこれ考えながら「これ、どういう意味?」と訊ねると、娘氏は「はぁ?!何言ってんのママ。ルールは変えないって書いてあるのが読めないの?」偉そう威張り気味で答えました。

説得力のある意見

勝手にルールを変えてはいけないということを忘れないように、紙に書いて見える所に貼るという娘氏なりの効果的な方法なのですが『ル』の字の最後のハネが小さすぎ『ハ』にしか見えず、思わず「ハネ、ちっちゃっ!これじゃ読めないよね。」と私。
すると「ちょっと字が汚くなっちゃったけど私には読めるし、私が読む為の貼り紙なんだから別にいいでしょ!」強気な娘氏に「まぁ、確かにその通りですね・・・」納得させられながら「とりあえず素直に反省する可愛さがあって良かった」と思いました。

生きる為の知識

そんな娘氏ですが、私が仕事を始めて忙しくなってからは、自ら家事を覚えたがり、いろんなことに挑戦して着々『生きる為に必要な知識』を身につけています。
掃除機かけ食器洗いも手際が良くなり、お洗濯も私のお洋服が別の色に染められることはなくなりました。
お料理カレーシチューだけでなく、様々な味付けを覚え、自作の料理を嬉しそうに食べています。
先日、健康診断も終わったので「久しぶりにワインを飲む!」と私が宣言(?)すると、娘氏が「じゃあ、ワインに合う料理は私が作ってあげるね!」と、一人でせっせと作ってくれました。


娘氏の料理

鶏肉と野菜のトマト煮、チーズのせ』味噌赤ワイン我が家の隠し味で、私が作るのと同じ味に仕上がっていました。
『オリーブオイルで焼いたカリカリ餃子』はこんがりとキツネ色に焼き上がり、普段はハーブソルトをつけてワインと一緒に頂いているのですが、今は減塩生活を心掛けているので何もつけずそのままで頂きました。
ブロッコリーとコーンのサラダ』はシンプルですが彩り良く盛りつけられていて、これもドレッシングを使わずにそのまま頂きました。
オーストラリアミディアムボディーカベルネ・シラー』にとてもマッチしていて、10歳の娘氏の料理に感動しながら美味しく頂きました。

待ち遠しい将来

家でワインを飲むときは、家庭の簡単な料理で頂きます。
鯛めし茶碗蒸しにはシャブリマグロの赤身わさび醤油で頂きながら重めのボルドーなど、和食ワインを頂くのも結構好きです。
シャンパを飲むときは、シャンパ繊細な味をメインに味わいたいので、敢えてシンプルにバケットや、クリームチーズをのせたクラッカー、フルーツなどで頂きます。
若い頃は、フルーツジュース店苺ジュースを頂きながらシャンパを飲むのが気に入っていました。
将来、娘氏と一緒にワインを楽しめる日待ち遠しく感じつつ、それまでの10年間肝臓や腎臓を大切に守って生きなくてはと思いました。

けっこうな違い

先日、娘氏が「人生は、半分は良いけど半分はクソだからね」と言い出しました。
「人生は良いことも悪いこともトータルすると半々なんだよ」という私の言葉を聞いて「人生は良いこともあれば悪いこともあるから、ムカつく思いをすることもたくさんあるよね。」と言いたかったのが、どうやら最近テレビで芸人さんたちが「クソがっ!」というのを見て『悪いこと』という言葉を『クソ』置き換えてしまったようでした。
『人生は良いことも悪いことも半々』『人生は半分がクソ』では、何となく似ているように聞こえても内容はかなり違うので、慌てて娘氏に解説をし、女子なんだから『クソ』
とか言うのはやめた方がいいと教えました。


発達障害』という病気

子供は勘違いしやすく、そのまま大人になって将来恥をかくことになるかもしれないので、私は娘氏の言動には気をつけて、その都度きちんと正していかなくてはと思いました。
子供の内は、まだ成長過程なので失敗未熟な行動をするのが当たり前ですが、大人話の要点物事の優先順位理解できない人の中には発達障害という病気で、自分ではどうすることもできずに悩んで苦しんでいたりする人もいるそうです。
また、診察を受けていないから発覚していないだけで、周りはうっすらと感づいているけれど本人には全く自覚がない『隠れ発達障害な人もいて、社会的立場が高い職業の人たちにも多く、幼稚な考え方や行動が目立つのだそうです。

理解できない考え

「迷惑をかけるのが病気のせいとなると、本人もツラくて苦労が多いだろうな・・・」と思うので、私はなるべく親切に接しようと心掛けています。
ですが、病気のせいではなく単に自分が『注意深く考えて改善する努力』怠り人をアテにしているだけの場合は、どうしてなのかと思ってしまいます。
自分も含め、人間には弱さがあり完璧ではいられないものですが、自分が手抜きをして楽ができるなら他人の迷惑はお構いなしな人誰かのせいにしてごまかして逃げる人が私はどうにも嫌いです。
子供じゃあるまいし、どうしてそんなことができるのか理解できません

『ダメ、怠慢!』

立場的に、そういうズルい人から迷惑を被っても我慢して笑顔で円満に接し続けていかなくてはならない理不尽な状況に置かれている人が、世の中にはたくさんいるんだろうなと考えると、そんなポジションで頑張っている人たちを激励したい気持ちでいっぱいになります。
『頑張って!わかる人にはその我慢や努力が伝わっているから!!いつかきっと何らかのカタチで報われるから!!』
最初はみんな真っ新な子供だったはずなのに、いつの時点でそんなズルい考えを教わり、どんな環境で育ち、そうなってしまうのかと考えてしまいます。
私は娘氏には『怠慢な理由で人に迷惑をかけてはいけない』ということをちゃんと理解できる、誠実で心の強い人間になって欲しいと願います。

娘氏に幸あれ・・・★

そんな娘氏がブログを始めましたので、よろしければ是非ご覧ください(*^^*)

URL:娘氏の日常日記♪♪♪

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結果オーライな幸せ


丈夫じゃない身体

私は小さな頃から食べることが大好きで、豪快に食べ続け現在に至っているのですが、胃が弱い為よく胃を壊しては食の自粛余儀なくされていました。
食べられないこと胃の痛み辛かったのですが、そんな強制的な自粛の機会定期的
にあったから、深刻な生活習慣病などに至らずに生きてこられたのだと考えると「そんな体質でかえって助かったなぁ」と思えます。
よく食べ活発に行動する割に、寒さに弱く風邪を引きやすかった若い頃の私は、季節の変わり目に発熱して寝込み、その度に「もっと丈夫な身体だったら楽なのになぁ・・・」と思っていました。
故郷を離れての独り暮らし具合が悪くて寝込むのが、特にしんどかったです。

経験からの学び

マンションで一人きりで寝込んでいると、不安な気持ちに負けてつい弱気になり動けなくなってしまいますが、そんなことではいつまでも回復しないので『どんなに怠くて食欲がなくてもとにかく食べる』という強い意志を持ち、気合で食べて乗り切ってきました。
なので、普通の人は風邪を引くと体重が減少するところ、私の場合は必ず体重が増加していました。
そんな経験を何度もする内に、独り暮らしで寝込んだときのツラさ回復に向けての対処法摂りやすい飲食物がわかってくるので、独りで寝込んでいる人がいたら適切な差し入れや対応ができるようになりました。

きっと必要だった経験

そんな知識があることで、自分の娘が風邪で寝込んでいるときも、看病をする母親としては精神的に楽でした。
自分が経験してみないとわからない気持ちや見えてこないことが、世の中にはたくさんあるので、もちろん病弱な身体よりは丈夫な身体の方がいいけれど、自分が何度も寝込んだ経験があるからこそ学べたことがあったのだと考えれば、マイナスばかりではなかったと思えます。
具合が悪くなる前兆身体のサインにも敏感になり、予防策早めの対処ができるようになったので、相変わらず丈夫な身体とは言えないけれど、今では風邪などで寝込むことは滅多になくなりました。


大切なルール

私は独りで行動することが苦にならず、人の言動に左右されない性格なので、それなりに自分の思う道を歩めているような気がします。
『素直に言う通りにしていたらそんなことにはならなかったのに』という状況や、強烈な個性の持ち主と衝突して散々な目に合うこともありましたが、そんな平穏ばかりではない道を歩んできたからこそ、打ちのめされた状態から這い上がって立て直す術を学び、強くなれたような気がしています。(キャッ★)
私は『自分で選択したことは、たとえ悪い結果でも後悔したり人のせいにしたりせずに潔く受け入れ、現実をしっかりと捉えた上で立て直す。』という、自分のルール大切にしています。

直感的な確信

周りに勧められるまま就職した金融機関を辞めて、憧れていたアパレル業への転職を考えたとき、私に賛成する人は誰もいませんでした。
不況のあおりを受けてアパレル業界の景気は早い段階で低迷しており、金融機関勤務と比べると私の収入や待遇は確実に下がる状態だったので、それも当然でした。
それでも転職を決意したのは夢だった憧れの仕事
を通して意欲的に多くを学び成長していける自信と、刺激的でワクワクする日々を送れるという直感的な確信があったからです。
『収入』よりも『幸福感』重きを置いたその選択により得た、あの発見だらけの充実した日々は、私の『人生の宝物』です。


価値観と視点

私は『食べる為に働く』という言葉が、正直ちょっと苦手です。
実際に人間は食べなければ生きていけないので、その為のお金はもちろん必要ですが『働く』ということをもっと違う捉え方若い人たちに伝えていけないものかと思います。
自分の娘には「興味があるから経験してみる」とか「好きだからもっと知りたい」とか「こんなことができる人間になりたい」とか、そんなポジティブな気持ちベース『働くこと=挑戦ができるということ』という感覚で、自分の人生を楽しむ為の仕事の選択をして欲しいと思うので、人生には教科書なんてなく様々な価値観や視点があるのだということを伝えていきたいと思っています。

覚悟と大正解の選択

『1か所で長く勤続するのが良い』という考え方や『1つの職業しか知らないなんてつまらない』という考え方があったりします。
『就職=ゴール』ではなく、働きながら勉強したり、一度働いてお金を貯めてから学校に通って学び資格を得たりと、上を目指す為の努力それぞれのスタイルで継続する人も少なくないと思います。
『仕事』『働くこと』の捉え方は本当にいろいろなので、選択に迷ったときに一番役に立つのは『自身の覚悟』なのかもしれません。
親や周りの人から見れば、収入や待遇が下がった私の転職『愚かな選択』だったかもしれませんが、私にとっては間違いなく『大正解の選択』でした。


育児という修行

私は若い頃、子供が嫌いでした。
『苦手』ではなく『嫌い』という表現がピッタリで、なるべく関わらないようにしていました。
なので、自分が母親になる将来なんて考えてもいなかったのですが、そんな私も現在『母親10年生』として、娘がいてくれることに感謝幸せを感じながら生きています。
お腹に赤ちゃんがいるとわかった瞬間から、自動的母性本能のスイッチが入り、自分でも驚くほど意識が変わりました。
出産はもちろん大変でしたが、産んでからの3~4年の方がもっと大変でした。
ずっと同じ大変さが続くなら慣れるのですが、子供の成長と共に大変さの質が変わるので、常に振り回されているような感覚でした。

過酷な肉体労働

最初は約3時間おきにお腹が空いたと泣いて起こされ、ほとんど眠れないという悲惨な状態でした。
月齢が上がると感情表現でよく泣くようになり、泣き止むまであの手この手で必死にあやし、娘が動き回るようになると怪我や誤飲などの危険があるので目が離せず自分のタイミングでトイレにも行けない生活でした。
娘が成長して活発になればそれに伴いこちらも体力勝負となり、30代で出産した私にとっては過酷な試練の日々が続きました。
「子供は早いうちに産んだ方がいい」というのは、産むのが難しくなるという意味合いよりも、産んだ後の数年はかなり体力を要するという意味合いの方が強いのだと私は思いました。

母親の悩み

何も知らなくて何もできない真っ新な状態の一人の人間守り、全てを一から教えできないことをできるようにしていくのは、とても責任重大なことに思え、私は毎日『必死』でした。
育児の参考書数冊購入し、一通り読んで自分の考えや育児方針に合いそうなもの抜粋したり、どんな食べ物教育が良いか情報収集をしたりと、いろんなことに試行錯誤しました。
子供の性格や特徴、また母親の性格や生活環境にもより、育児に関する悩みや考えはそれぞれで、私の場合はずっと家で育児に専念していたので特に、娘のいろんなことが目につき、次から次へと悩み事が尽きませんでした。


忍耐の日々

娘は鈍くさいところがあり、私の予想をはるかに超えた失敗斜め上の余計な行動をするので、ひたすら後始末と忍耐の日々でした。
「子供は何度も失敗を繰り返しながら学んで成長していくのだから仕方ない」とわかっていても、できない子供に対して我慢できず「何でできないの!」とつい口にしてしまい、娘に対する罪悪感自己嫌悪落ち込むということがよくありました。
そんな繰り返しの中で私は『許す心』『見守る我慢強さ』重要性身をもって知り、少しずつですがそれらを身につけられた気がします。
それは現在も続いていて、様々なことに対して『我慢の訓練中』といったところです。

人生はミラクル

子供が一年一年成長するにつれ母親歴は長くなりますが、つねに未知の新たな一年なので、子供が成長の過程でどんな変化を遂げどんな対応が必要になるのかというのは、どのお母さんもずっと手探り状態なんじゃないかと思います。
そんな日々の積み重ねにより私は、まずは許そうとすることを心掛け『できないという事実を責めるよりも出来るようにする為の工夫をしよう』と考えるようになりました。
『子供嫌い』で、そもそも結婚にも興味がなかった私が結婚母親になり、強い母性本能で育児に励み、悪戦苦闘して泣きながら『忍耐力』『許す心』を身につける為の厳しい修行をすることになるなんて、私にとってはもの凄いミラクル「人生って本当にわからないものだなぁ」と思います。

幸せは自分次第

こうして振り返って考えてみると私の人生には結果オーライなことがいっぱいで、いろんな幸せに恵まれており、何だかお得な気分ウキウキしています。
もしかすると誰でも、過去のいろんな経験をポジティブに捉えれば、実は『結果オーライな幸せ』がたくさん見つかるのかもしれません。
例えそれが「ちょっと強引かな・・・」と思えても、それで自分が幸せな気分になれるなら、それもまた『結果オーライ』アリだと私は思います。
『幸せ』ってきっと解釈の仕方ひとつで、良い方向に解釈した者勝ちなんだと思います(^-^)

『ワイン体験レポート10月』Vol.2

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ワイン葡萄栽培のメインイベント

10月の最後の週末に、ワイナリーのワイン葡萄畑収穫のお手伝いをさせてもらいました。
昨年、大自然の中にある施設を偶然訪れ、素敵な御縁に恵まれて11月からその施設でワイン葡萄の栽培作業に参加させてもらっていました。
1シーズンを通してのメインイベントとなる『収穫』の日に私は残念ながら日程が合わず、今年の『収穫』の体験は諦めていたのですが、ワイン葡萄栽培の指導をしてくれ、その収穫したワイン葡萄を醸造してくれるワイナリーのオーナーから頂いた『収穫』のお手伝いのお声掛けに、喜び勇んで参加させてもらいました。

大自然のキャンバス

早朝に家を出て、午前9時前ワイナリーに集合しました。
目の前に広がるワイン葡萄畑は、まるで秋の実りの美しさを描いた大自然のキャンバスのようで、思わず見とれてしまいました。
オーナーから収穫用のハサミを配られ、その特殊なハサミに私は興味津々でした。
小学生が工作で使うようなサイズのハサミで、持ち手を中心に片方はハサミ、もう片方はピンセットになっていて、手首を返すだけで両方を自在に使える合理的な造りになっていました。
ホームセンターで買えるらしく「マイ・ハサミもカッコイイかも」と思いながら、収穫作業の説明を受けました。


収穫作業の要点

①葡萄棚の一番低い段で、葡萄の木の太い枝になっている『1番なり』の葡萄を収穫し、細い枝やツルになっている葡萄は『2番なり』『3番なり』なのでそのままにしておく。

葡萄の房を枝から切り離す際は、枝を何センチか房につけた状態で切ると、収穫した葡萄をケースに入れて運ぶときに枝が実に刺さってしまうので、なるべく房に近い位置で切る

③切り取ったワイン葡萄の房は、まず目でよく見て手で感触をチェックし、しなしなしていたら不作なので捨てる

ハリのある良い房は手にのせて更に念入りにチェックをし、萎んでいる実カビが着いている実腐っている実全て取り除き状態の良い実だけを残した房をケースにどんどん入れていく。

⑤葡萄のケースは重ねるので、葡萄をあまりギリギリの高さまで入れ過ぎると葡萄が潰れて台無しになる為、入れ過ぎるよりは少ないぐらいの量にする。

顔を葡萄に近づけた状態で作業をすると、ピンセットを使っているときに反対側のハサミの刃の部分が顔に刺さる危険があるので、顔を葡萄から離して作業をする。


感動の収穫作業

説明を聞き終え質問をして確認をした後、2人1組になっていよいよ作業を開始しました。
最初はあまりに素晴らしく、宝石のように輝くワイン葡萄を扱うのに、傷つけてしまわないかドキドキしながら、おっかなびっくり作業をしていました。
葡萄の房の重み
を手で感じる度に「こんな素晴らしいワイン葡萄畑で収穫を体験させてもらえるなんて・・・」感動していました。
葡萄をよく見て、傷んだ実を取り除く作業にとてもやり甲斐を感じながら「あー、すっごい楽しい!すっごい嬉しい!」何度も声に出して言いながら作業をこなしていきました。

国際交流

ドイツからボランティアとして農業研修に来ている青年がいて、良い機会なので娘に英語での挨拶を促すと、娘は照れながらも
「Hello!My name is ○○.Nice to meet you!」と話しかけていました。
その青年は日本人の子供に突然英語で話しかけられて驚いたようで「えっ?」
と娘に言いました。
すると娘は『伝わらなかったのなら、今度こそハッキリとわかるように伝えなくては!』とばかりに
「My,name,is,○○.」単語を区切って強調し、アピールすべき要点だけを大きい声で伝えていました。

娘は私の鏡・・・?!

その娘の姿は、私が娘に「宿題は終わったの?」と言ったのに対して「えっ?」と言われ、もう一度「しゅ・く・だ・い・は?」強調して言うときの私の姿そっくり「子供って普段の親の行動を見て自然に真似するものなんだなぁ・・・」と思い笑えました。
と同時に『子は親の鏡』という言葉を思い出し「あまり他所でマネされたくないような行動は娘の前でしないように気をつけなくては!」と思いました。
気持ちの良い大自然の中で体験する葡萄の収穫感激し、少しだけ英会話も楽しめた、贅沢な時間でした。


濃厚な甘み

傷んだワイン葡萄の実を取り除く際に何度か果汁が飛び跳ね、着ていたダウンコートが糖分でベタベタになりました。
私は畑での作業用に購入した汚れの目立たないモスグリーンのダウンコートを着ていたので全く気づかなかったのですが、サイズが小さくなったので作業用にした娘の白いダウンコートには赤紫の斑点模様が描かれていました。
私はそのワイナリーのワインのファンなのですが、ワイン葡萄試しに幾つか食べてみるとかなり濃厚な甘さで、これほどクオリティーの良い葡萄だから加糖することなくアルコール発酵し、奥深い味わいのワインになるんだなと納得しました。

様々な醸造方法

私が栽培に関わったワイン葡萄は、理想よりも1週間早い収穫となった為、糖度が足りず十分なアルコール発酵が難しく加糖して醸造されるとのことでした。
昨年、その施設のワイン葡萄ワイナリーのオーナーが醸造したスパークリングワイン『なるべく余計なものを加えない』というトラディショナルなワイン製法で造られ、フレッシュさと品の良さを感じさせる、淡いながらも美味しいワインだと私は感じました。
今年は最新の醸造方法で造るとのことで、ワイナリーのオーナーの腕によってどのような味わいに仕上がるのか、今からとても楽しみです。

ヘルシーランチ

午前中の収穫作業を終え、オーナー宅ランチを頂きました。
大きなおにぎり、豚汁、煮玉子、ポテトサラダ、漬物など、自然の恵みいっぱいの健康的な家庭料理がテーブルの上に並んでいました。
料理の材料の野菜地元のもののようで、甘みを感じました。
モリモリ食べて、また午後から全力で収穫作業をお手伝いしようと思っていたのですが、午後から雨が降りそうな空模様で、オーナーが収穫したワイン葡萄に水分がつくとワイン葡萄の味が薄まるから、絶対に雨に濡らしたくないという意向だったので、その日の収穫作業は終了となりました。


職人としての信念

残念ではありましたが、そういった頑ななこだわりをもって真剣に取り組むからこそ芸術品のような素晴らしいワイン葡萄が実り、丁寧な作業で味わいの深いワインに仕上げられ、その評判も良いのだと思いました。
オーナーの職人としての信念と凛とした姿勢にはいつも感動し、学ばせて頂いています。
いつもワイナリーにいる2頭の羊出張中で不在でしたが、オーナー宅には身体が大きくて首や背中の筋肉が隆々としている割に鳴き声がお姫様みたいに可愛らしく、とても人懐っこい甘えん坊さんのオス猫ちゃんがいて、私たちに癒しのおもてなしをしてくれました。

ストレートなセンス

白と黄茶の毛並みのその猫ちゃんの名前は『ニャー太』
黒い顔の羊クロベエ白い顔の羊『シロベエ』、そしてオス猫ちゃん『ニャー太』という、ワイナリーのオーナーのストレートなセンスが私は好きです。
ニャー太がテーブルの上で残ったお料理を食べてしまいそうだったのでとりあえず外に出そうと抱っこをしたら、そのずっしりとした重さに腰を持っていかれそうになり焦りました。
ウチの猫はメスでしかも老猫ちゃんなので体重が軽いのですが、それにしてもオスとメスとではこんなに違うものかと驚きました。
オス猫ちゃん喉がゴロゴロ鳴る音もダイナミックでした


ワイン葡萄のジュース

ワイナリーのオーナーから、私たちが収穫作業をした同じ畑の葡萄で作ったという『自家製ぶどうジュース』私と娘に1本ずつお土産としてもらい、大事に持って帰り、帰宅後すぐにワイングラスに入れて頂きました。
ずっと瓶を立てていたので1杯目はとても澄んだ綺麗なロゼ色で、2杯目はピンクの濁り酒のようで、3杯目はもっと濃い葡萄色の濁り酒のようで、果汁の味わいがどんどん濃くなっていきました。
かなり濃厚な味と甘さなので、ソーダで割って飲んでもいいのかなと思いましたが、娘はそのままゴクゴク飲んでいました。

ワインとの未来

このところ体調管理の為、ずっとコーヒーもアルコールも一切飲んでおらず、せっかくなので今年はそのまま11月の健康診断に臨もうと思っていましたが、ワイン葡萄たちに囲まれて過ごしたからか、無性にワインが飲みたくなりました。
さらに娘が神の雫というワインの漫画本を気に入っていて、なぜか私の隣で大きな声で音読するので、ますますワインのことを考えてしまい、誘惑に負けてしまいそうでした。
来シーズンは、どんな風にワイン葡萄の栽培やワインと関わることができるのか、それらの経験から何を新たに学び成長できるのか、期待に胸が膨らみます


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『ワイン体験レポート10月』Vol.1


ワンランク上の楽しみ

昨年の10月にたまたま訪れた、果物と数々のワイナリーが有名な地域の自然いっぱいの施設にはワイン葡萄の畑があり、昨年の11月からそちらでワイン葡萄の栽培作業に参加させてもらっています。
ワイン好きが高じ、趣味の範囲『ワインスクール』『ワイングラスセミナー』ソムリエが主催する『ワインイベント』などに積極的に参加していた私にとって、ワインを飲むだけではなくワイン葡萄を栽培して『ワイン造りに携われる世界』に少しでも足を踏み入れ、体験しながら新たに学習ができるのは、ワンランク上のとてもゴージャスなチャンスで、この貴重な御縁にただただ感謝でした。

最高のスタート

作業のスタートも不思議なくらいタイミングが良く、来シーズンの良き実りにつなげる為に、既に収穫を終えた葡萄の木の不要な枝を切り落としてかなり身軽にし、雪の下で冬を越させる準備『剪定』という作業からから始めることができました。
毎年11月には雪が降り始める地域なので覚悟はしていましたが、昨年は剪定作業をする前にしっかりと雪が積もってしまうという異例の事態に慌てました。
でも、私が選定作業に参加する予定の週末にはすっかり雪も溶け、畑のコンディションにも問題なく、お天気も味方につけて最高のスタートとなりました。

葡萄の木の目覚め

そのワイン葡萄の畑がある地域はそこそこ遠く、子育てをしていて自由な時間を自分の為だけに好きに使うということが難しい状況の私は、まずは大まかな要所要所の作業に参加させてもらうことにしました。
雪が溶けた4月には、冬の間ずっと雪の下で眠っていた葡萄の木たちを葡萄棚に括りつける『棚上げ』をしました。
重い雪の下で何か月も眠り続けていた姿勢のまま、なかなか言うことを聞いてくれない頑固な枝を、ポキッと折ってしまわない程度に上手にしならせながら、葡萄棚の一番下の段に紐でくくりつけて、葡萄の木たちを起こす作業でした。


心地良い時間

初めての経験なので最初はかなり手こずっていましたが、慣れてくると段々とコツがわかってきて職人気分で作業をしていました。
最終的にはいかに美しく葡萄の木と葡萄棚が融合したアート作品を作れるかという、芸術家のような感覚で作業をしていました。
葡萄の木の栽培作業指導してくれる近所のワイナリーのオーナーに作業の仕上がりを褒められ嬉しかったです。
私は人と話すのも好きですが、独りで集中して作業に没頭するのも大好きなので、澄んだ空気と大地に囲まれながら自分だけの世界を楽しめるそのひと時がとても心地良く幸せでした。

特別な事情

葡萄の木に葉がしげり、ミニチュアの葡萄のような可愛らしい芽がたくさん出始めた6月には、同じ木で葡萄たちが養分を取り合って栄養不足にならないように余分な芽を取り除く『芽欠き』と、葉が葡萄に当たるべき日光を遮らないように不要な葉を落とす『除葉』の作業をしました。
そのワイン葡萄畑しばらく放置されていて、昨年から素人の手により栽培が再開された状態だったので、2年目の今年はまだ葡萄の木を整える為の課題がいっぱいで、栄養がまだ不足芽も葉もつき方が少ないので『取り除きすぎない』という普通とは逆のルールで作業をしました。

できなかった作業

その後の作業としては、葉についた害虫の除去葡萄の木栄養を横取りしてしまう雑草の除去繰り返し必要になるとのことでした。
他には、伸びてきた葡萄のツルを葡萄棚の上の段に誘導して紐で結ぶ『誘引』と、更なる『除葉』があり、実がついて成長してくると、カビや病気にやられないようにマメなチェックと手入れが必要でした。
農薬を使わずに栽培するという方針だったので、かなり大変そうだと思いました。
私は娘の夏休みがある7月8月行事が多かった9月ワイン葡萄の畑足を運ぶことができないまま過ぎてしまいました。


収穫日の決定

そして、1シーズンを通してのメインイベントとなる『収穫』の時期となりました。
葡萄の収穫日葡萄の成長具合や葡萄が病気になったりカビがついたりしないかなど、いろんな状況を考慮した上で決められ、早すぎる葡萄の糖度が足りず遅すぎる病気やカビで葡萄がダメになり収穫できなくなるので、判断がとても難しいようでした。
そのワイン葡萄の畑の場合は、本当ならあと1週間ぐらい収穫日を伸ばして糖度を上げたいところだったのですが、人手を集めるタイミング施設のイベントの都合で、理想の収穫日より1週間早い収穫日決定されました。

合わないタイミング

その決定された収穫日不運にも前から入っていた予定と重なってしまいました。
ワイン葡萄栽培のメインイベントとなる『収穫』に参加する為に、その予定をキャンセルすることもできたのですが、それは娘の為の計画で、娘の短い子供時代今だけなので、今年は自分が栽培に関わったワイン葡萄畑での『収穫』残念ながら諦めることにしました。
その葡萄畑の実りは、昨年よりは豊作とのことでしたが量がそんなに多くはないので、あっという間に終わったとのことでした。
来年枯れた木を抜いて新しい苗木を植えるとのことで、その作業も楽しみです。

ラッキーなチャンス

ワイン葡萄の収穫のチャンスを逃したことを残念に思うよりも、今シーズンに体験できなかったワイン葡萄の栽培作業があることを踏まえて、来シーズンはどんな風にワイン葡萄の栽培作業に関わっていくかを考えようと、頭の中でいろいろシュミレーションをしていると、1通のメールが届きました。
ワイン葡萄の栽培指導してくれ、私が栽培に関わった畑のワイン葡萄醸造してくれているワイナリー収穫のお手伝いをさせてもらえるとのことで、とても嬉しく思いました。
繋がりが深いワイナリーでのこのチャンス不思議な御縁を感じました。


農作業のスタイル

ワイン葡萄の収穫作業の当日は午前4時に起き、タクシーで駅に行き午前7時電車に乗り、午前8時電車を乗り換え、午前8時半に駅でピックアップしてもらい現地に向かいました。
いつもは家の近くのバス停からバスに乗り、乗り換えなしで現地の駅まで行くので農作業の格好のままでも全く気にならないのですが、今回は街の中心の駅から電車に乗るので、早朝で人が少ないとはいえちょっぴり恥ずかしかったのですが、ガラスに映った、スグリーンの長いダウンコートにオレンジ色の長靴姿の私は、ハロウィンのディスプレイと意外とマッチしていました。

大自然の美術館

ワイナリーに着くと広い土地いっぱいにワイン葡萄棚が広がっていました。
プロが手掛けているだけあり、そのワイン葡萄畑はとても美しく、まるで自分が1枚の絵画の世界に飛び込んだような感覚になりました。
規則正しく整列したワイン葡萄の棚には、葡萄の木の枝やツル一定方向に、均等なバランスで伸びており、夕焼けのような濃く鮮やかなオレンジ色の葉をまとっていました。
葡萄棚の1段目には黒に近い紫色の立派な粒が連なった葡萄の房がたわわにぶら下がっていて、オーナーの栽培技術大地によって作られた大自然の宝石』のように輝いていました。


収穫用のハサミ

ワイナリーのオーナー収穫用のハサミを渡され、使い方や収穫の仕方を教わりました。
収穫用のハサミは、剪定用のガッチリとしたものとは違い、小学生が工作で使うようなサイズのハサミで、持ち手を中心に片方にはハサミの刃が、もう片方にはピンセットのような金属がついていて、持ち変えることなく手首をちょっと返すだけでどちらも使える造りになっていました。
葡萄の房太い枝に実った『一番なり』だけを切り、枝から出たツルに実っているものは『2番なり』『3番なり』でまだ養分を十分とっていないので、もう少しそのままにしておくとのことでした。

伝わる情熱

たわわに実ったワイン葡萄の重さに、ワイナリーのオーナーが1シーズンを通してワイン葡萄栽培にかけた情熱と日々の努力を感じました。
葡萄の房を手に取って傷んだ実を取り除き、完璧な状態に仕上げてケースに並べていく作業は、ポテンシャルの高い素材をきちんと整えて世に送り出す『プロデューサー』のようで、センスを要する大事な任務に感じられました。
丁寧に手を掛けられることにより、このワイン葡萄たち奥深い味わいのワインへと変身していくのだと考えると、ワインを飲む楽しみが以前よりも更に増し、作業にもが入りました。

『ワイン体験レポート10月』Vol.2へ続く

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『オーストラリアの動物たちと』Vol.2


イルカとの触れ合い

オーストラリアブリスベンに滞在していた際に、スノーケリングイルカに自分の手から餌の魚をあげる体験ができる島へのツアーに参加しました。
昼間はスノーケリングをしたり食事をしたりしながらビーチでのんびり過ごしました。
夕方になりイルカのアクティビティーの集合場所に行くと、浜辺にとても近くて浅くなっているところに数頭のイルカたちが集まっていました。
野生のイルカとの触れ合いな為、時間はざっくりと『夕方』となっているうえに、絶対に毎日イルカが来てくれるという確約はないアクティビティーなので、イルカたちが来てくれてホッとしました。
野生のイルカを見るのは初めてで、しかもとても近い距離だったのでその大きさに圧倒されました。

フレンドリーなイルカたち

何頭かいるイルカの中で私が並んでいた列のイルカ一番大きく、笑っているような可愛らしい表情の口元も、近くで見るとびっしりと並んでいる歯口の大きさにちょっぴり怖さを感じました。
私がスタッフの人から餌の鯵を受け取ると、目の前のイルカ「はい、口に入れて。」と親切に口を開けてくれたのですが、その大きな口の迫力『ヒェェェェ』動揺してしまい、夢中で素早くイルカの口の中に放り込みました。
イルカクルクルした目で私を見ながらを食べ、スタッフの人に2匹目の鯵を手渡されると、また口を大きく開けてくれました。
今度は気を取り直してフレンドリー「はい、どうぞ。」話しかけながらあげることができました。
黒くて丸い、優しい目がとても印象的でした。


新たな野望

ブリスベンから近いゴールドコーストには海がテーマの『ウォーターワールド』、大阪にある『USJ』のような『ムービーワールド』、絶叫系の乗り物が揃った『ドリームワールド』の、3つのテーマパークがあり、私は『ウォーターワールド』『ムービーワールド』1日ずつ行きました。
『ウォーターワールド』では、プールの中でイルカと一緒に泳げるアクティビティーがあり、数人の客イルカと一緒にプールで遊んでいました。
人数制限があり事前予約が必要なアクティビティーで、私はそれを知らず残念ながら参加できませんでしたが、海の動物のショーがたくさんあり、あっという間に時間が過ぎたので「かえって参加できなくて良かったのかな」と思いました。
そして「いつか必ず野生のイルカと一緒に泳ごう!」と心に決めました。

グレートバリアリーフ

ブリスベンでの1か月の滞在を終え、次はケアンズ1か月半ほど滞在しました。
夏本番の照り付ける暑さに、毎日ビールがすすみました。
ケアンズ海のアクティビティーが多く、ダイビングのライセンスを持っていない私はグレートバリアリーフ『ダイビング体験ツアー』に参加してインストラクターと一緒に潜りました。
ダイビングスポットまで行くにはしばらくボートに乗るのですが、私は三半規管が弱く乗り物にも酔いやすいので、目的のポイントに到着したときには気分が悪くなっていました。
水中では上手く耳抜きができず、咥えっぱなしの酸素用マウスピースに『オェッ』気持ち悪くなってきて、サンゴ礁や美しい水中の景色を楽しむどころではなく、結局その日は散々でした。
それ以来、私はダイビングは諦めてスノーケリングだけをすることにしました。


スノーケリング

浜辺に近いところでもいろんな魚がたくさんいて、泳いでいるタコにも遭遇「へぇーっ、タコってこんな風に泳ぐんだぁ!確かに『デビルフィッシュ』って言われるだけあるかも!」と感動するなど、スノーケリングでも充分に楽しめました。
気持ちよさそうに泳いでいるウミガメを見つけ静かに後をついていくと、私に気がついたウミガメ「ついてくるなよ、あっちに行けよ!」と言いたそうに何度も振り返りながら去ってしまいましたが、一瞬でもウミガメと一緒に泳げてとてもラッキーだと思いました。
『野生のイルカと一緒に泳ぐ』という夢もでき、またオーストラリア訪れる気満々だった私は、更にオーストラリアの海を満喫できるようにと、日本に帰国してすぐにスキンダイビング(スノーケルを使った潜水)を習い始めました。

クロコダイルパーク見学

『クロコダイルパーク』というワニの養殖場を見学に行くと、柵で囲われたエリアにはたくさんのワニが寝そべっていました。
子供のワニと写真撮影ができるブースがあったので、小さなワニを両手で水平に持った状態で写真を撮りました。
口を開けないように口の先端がセロハンテープでぐるぐる巻きにされた40センチぐらいのワニは、写真撮影に慣れているようでおとなしくて、とても可愛らしかったです。
『クロコダイルショー』という、大きなワニが、高い位置にぶら下がった丸ごとのニワトリの肉ジャンプして食べたり、スタッフの人が大きく開けたワニの口に頭を入れて見せたりするショーがありました。
ワニが口を閉じると『パーン』という乾いた音がしました。
なんて危険で命知らずなことをするのかと肝を冷やしました。


クロコダイルバーガー

とても広い池にもワニがたくさんいて、ボートに乗りながら水に浸かっているワニ泳いでいるワニを見学しました。
ボートを下りるとすぐにレストランがあり、ワニの肉を使ったメニューが幾つかありました。
「ワニを見ながらワニを食べるのって、どうなんだろう・・・」
と少し気が引けもしましたが「でもせっかく海外まで来たんだから、話のタネにここは食べておくべきでしょう!」と思い、私は『クロコダイルバーガー』を注文しました。
バンズに挟まれたワニ肉白く、弾力が強めの鶏ササミといった感じでした。
肉の臭みや味のクセをとる為なのか、スイートチリソースがたっぷりと塗ってあり、ワニの肉の味よりもソースの甘辛い味の方が強く印象
に残っています。

いろんなコウモリ

ケアンズ熱帯気候なのでトロピカルなフルーツの木が多く、夜になるとその木々に『フルーツバット』という大きなコウモリ果実を食べに来て、木の枝にぶら下がっているのを見かけました。
大きなコウモリというと『吸血鬼の仲間』という怖いイメージがありましたが『フルーツバット』おとなしく無害で、ただ果実を食べるだけだそうで、何だか可愛いなぁと思いました。
自然の中を行く『洞窟探検ツアー』に参加した際に、それほど高さがない洞窟を進み、ふと頭上をライトで照らしてみると、頭のすぐ上に小さなコウモリ集団でぶら下がって寝ていて、あまりの近さに焦りましたが、寝ているところを突然ライトで照らされたコウモリたちの方が焦ったに違いないと思い直し「ごめんね」囁きながら通り過ぎました。


自然いっぱいのホームステイ

私がケアンズホームステイをしてお世話になったホストファミリーの家には、人懐っこいゴールデンレトリバーが1匹いて、私はよく一緒に遊びました。
プールがある広い庭があり、私が深いプールで泳ぎながらアワアワしていると水に飛び込んで助けに来てくれる、とても優しいワンちゃんでした。
その家は街から離れた自然が多い地域にあったので、雨上がりには道路が大きなカエルでいっぱいになるのが恐怖でした。
茶色で大きなそのカエル毒を持っているのですが、その地域に引っ越してきたばかりの中国人の一家がそれを知らずに、自分の国で食べている食用ガエルと似ているので、たくさん捕獲して食べたところ、カエルの毒で亡くなったそうで、私もアジア人だからか「カエルは捕まえて食べないように」念を押されました。

カンガルーの赤ちゃん

ホストファミリー宅クリスマスパーティーのゲスト動物園の飼育員の女性がいて、カンガルーの赤ちゃんを連れて来ていました。
母親が交通事故で死亡した為、保護された赤ちゃんカンガルーのお世話を、クリスマス休暇中もずっと任されているとのことで、お母さんのポケット代わりとして作った布の袋を首からかけて、その中に赤ちゃんカンガルーを入れていました。
動物好きの私が興味を持つと「じゃあ、この袋を私の代わりに首からぶら下げて抱っこしてあげて」と袋ごと赤ちゃんカンガルーを渡されました。
袋に入っていると落ち着くのか、赤ちゃんカンガルーはとてもおとなしく、哺乳瓶でミルクを飲ませると、哺乳瓶に両手を添えながら上手に飲んでいました。


素敵なサマークリスマス

子犬を『パピィー』、子猫を『キティーというように、カンガルーの子供のことは『ジョイー』ということから、その赤ちゃんカンガルーの名前はそのまま『ジョイー』でした。
人生初の夏のクリスマス豪華なパーティーの他に、カンガルーの赤ちゃんとのスペシャルな体験』のサプライズもあり、本当に素敵で忘れられないクリスマスになりました。
私はオーストラリア大好きになり、その国で実際に情報を得ることで体験してみたいことや訪れてみたい地域が増え、日本に帰国した約1年後に仕事を辞めて、またオーストラリアに戻り『ワーキングホリデイビザ』を利用して1年間滞在しました。
動物と関わりながら最高の1年間を過ごすために計画を練って準備を進め、更にたくさんの経験をしました。
そのお話は、また『オーストラリアの動物たちと』Vol.3にて・・・

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肉と情熱の秋


薄味の減塩生活

味が濃いものをやたらと食べ続けていたせいで、最近ずっと舌が痛く、朝は何も塗らないトーストとホットミルク、お昼はヨーグルトにグラノーラを混ぜたもの、夜はご飯や豆腐と限りなく薄い味つけで作った野菜中心のおかずを食べて暮らしていました。
毎日のことなので、オフィスの私のデスクの引き出しにはファミリーサイズ大きなグラノーラの袋(800g入り)が保管されており、ランチタイム大活躍しています。
コーヒーアルコール一切飲まず、ひたすら薄味の食生活を続けていると舌の具合は相変わらずでも身体の調子がすこぶる良くなり、少しだけスカートのウエス腕時計が以前より緩くなってきました。
摂生の甲斐あって舌の痛みもようやく治まってきたので、この週末は久しぶりに美味しいものを食べに行こうと心に決めていました。

魅惑の『乱切りカットステーキ』

好きな食べ物はたくさんあるのに、久し振りに食べるならどのお店で何を食べようかと考えたとき、何故か『いきなりステーキ』『乱切りカットステーキ』しか思い浮かばす、私は肉をモリモリ食べている自分の姿を想像し、早くもウットリしていました。
前回、初めて『いきなりステーキ』に行ったときは、早めに行くはずが予定より遅い到着になってしまいガッチリ並んで待つハメになり、空腹でずいぶんとしんどい思いをしたので、今回は絶対に早く行こうと張り切って予定を立てました。
久しぶりの『美味しい食事』への期待にテンションが上がりすぎ、40代のイイ大人なのに、前日の夜はまるで遠足前夜の子供のようになかなか眠れず、仕方がないのでお気に入りのアメリカンドラマを見ていたら朝の4時になっていました。


秋色のお洋服

私の場合、人生を楽しむための重要事項『美を保ち続け賞賛されること』でも『異性にときめいて若々しくいること』でもなく、やはり『美味しく食べること』なので食べたいものが食べられない生活はとても寂しく、久し振りの外食は嬉しくて本当に待ちきれませんでした。
そんな訳で、寝不足ではあったのですが、朝はいつもと同じくらいの時間にすがすがしい気持ちで目覚めました。
秋晴れの空山の紅葉が映えた美しい休日だったので、秋色の綺麗なお洋服でお出掛けがしたいと思い、私はだいぶ前に自分で作り、なかなか着る機会がなかったお洋服を引っ張り出して着てみることにしました。
お洋服を作るときは体形が変わっても長く着れるようにゆったりめに作るので、作った頃より明らかに太っていましたが問題なく着れました。

お化粧という義務

本当なら、休日ぐらいはお化粧をしないでゆるっと楽に過ごしたいと思っているのですが、どこかの女性の意見によると『30代以上のスッピンでの外出はマナー違反』らしいので「もしかして、私のスッピンは公共の場にはふさわしくないほど酷いものなのだろうか?もはや『不快な印象を与える物』と同じ括りなのだろうか??そんなに公開してはイケないレベルのものなのだろうか???」腑に落ちなさを感じつつも、人々を不快な気分にさせてはいけないと思い、お化粧をしました。
早めに出掛け11時過ぎにお店に着くと、並ぶことなく席へと案内されましたが、もう既に満席に近く、食事を始めている人が何人もいました。
私も娘も『乱切りステーキ200g』を注文しワクワクしながら待っていると、11時20分ぐらいにはお店の前に行列ができ始めました。


至福の時間

大盛りライスガーリックライスをそれぞれ注文し、運ばれてきたステーキと一緒になかなかの勢いで食べました。
(外で並んでいた男の人がずいぶんと私が食べている様子を見ていたのは、私の食べっぷりが凄まじかったからでしょうか・・・(^^;)
普通ならステーキたれをたっぷりかけて食べるのですが、薄味生活に慣れてからは少しの味付けで満足できるようになり、脂がのった部位の味レバーのような濃い味もそれぞれわかり、肉本来の味しっかりと味わうことができたので、なんだかお得な気分でした。
けっこうなボリュームのお肉とご飯をペロリと食べる娘の成長っぷりに、逞しさを感じました。
「私、今度は300gに挑戦してみたい!」と張り切っていたので、私も次回は300gを注文してみようと思いました。

新たなお気に入り

ガッチリ食べるといえば『肉』成長期には『肉』パワーをつけるには『肉』ということで、私と娘は肉をこよなく愛し、お気に入りの焼き肉店などでよく肉を食べていましたが、豪快かつ気の利いた『いきなりステーキ』との新たな出逢いにより、私たち親子の肉への情熱はますます高まりました。
美味しさはもちろんのこと、気配りの行き届いた清潔感のある店内の環境がとても気に入り、スタッフの接客も明るく丁寧で、外国人に対する英語での接客も徹底されているところがすごいなぁと思いました。
私は利用するお店や施設を選ぶ際には必ずスタッフの態度で選びます。
(あと、トイレの清潔さも・・・)
人気のあるお店人が集まる施設には、きっと優れた共通点とその指導者がいるんだろうなぁと思いました。


『ボス』

起業の勉強を始めてからは以前とは違った着眼点を持ち、いろんな場所いろんな事柄観察するようになりました。
事業展開には手腕・人脈・資金など必要なものは多々ありますが、やっぱり最終的には『人としての魅力』一番大事なんだろうなと感じています。
どんなに人脈や行動力があり、信念と情熱で突き進んだとしても『ボス』として君臨している人は、勢いや強さで人々を動かしているので、実際のところそれほど良い関係性を築いてはおらず、結果、人がどんどん去ってしまうように私には見えました。
自分に対する自信が強い為、人に対する気配りが足りず、デキる人だけをあからさまに褒め称えて可愛がり、デキない人には叱責や非難をするだけで、育てるという発想を持たず、人のことを『利用できるか、できないか』という、物を選ぶような基準で判断する傾向にあるように感じました。

『リーダー(共に歩み導く人)』

小さなグループにも生活地域にも、至る所に『ボス』は存在します。
日頃、自分の生活している範囲しか見えていないとそれが世界の全てと思えてしまうものですが、地球単位で考えれば世界は物凄く広く、自分が今いる環境なんて実は小さなグループだったり、小さな地域だったりして、その小さな世界でどれだけ高い地位に君臨している人だろうと、そこから一歩外に出れば『タダの人』です。
その人を誰も知らない大きな世界「自分は偉いんだ!」横柄な態度で威張っても、誰からも相手にされないのです。
大事なのは個人としての人間性であり『ボス』よりも『リーダー(共に歩み導く人)の方が、より良い方向へ物事を進めることができるのではないかと思います。
私は『ボス』な人たちが『リーダー』になってくれたらいいなと思います。


逃げるが勝ち

自分が上手くいっていないと負のパワーに負けて、心が荒んでしまうことが人間にはありますが、その荒んだ心で人をひがんだりして攻撃してくる人がいたら、関わらないのが一番です。
嫌な思いをさせられて負のパワーまで伝染される前に、全力で逃げるが勝ちです。
私が具体的に起業の勉強を始めたのは昨年ですが、昔から「将来は自分で事業がしたい」と言葉にして発していました。
「口ばっかりで何にもしていない」とか「起業の勉強をするだけで何も実行してない人より、上手くいかなくても実行してる人の方がずっと偉い」と言ってくる人がいましたが、物事にはタイミングがあり、それこそが重要なポイントだと私は思っているので、「言ったからには早く始めなくてはいけない」とも「すでに始めている人の方が上だ」とも全く思いませんでした。
ただ、上手くいっていないその人たちに負のパワーを伝染されたくなかったので、迷わず距離を置いて関わらないことにしました。

結果オーライな日々

人生にはハッキリとした正解はないので、本人が納得できる選択が一番だと思います。
そして、自分とは違う考え方もあるということを認識できる理解力と、他人を認められる柔軟さ大切だと思います。
私は、上司に運よく採用してもらい、日々学ばせてもらえる幸運なチャンス感謝しています。
自分が必要と思うスキルを、実務を通して身につけることは遠回りではなく成功への近道と考え、とにかくできることを増やしていこうと思います。
仕事でストレスを感じ、味の濃いものを食べ過ぎて舌が痛くなっても、それによって減塩生活を送った結果、生活が改善され以前より健康的になり、食材の味をより楽しめるようになって結果オーライで、ますます仕事が楽しい今日この頃です。
だから私はこれからも、減塩生活を続けつつをたくさん食べて『乱切りステーキ300g』も食べて、『肉パワー』頑張ります!

※食欲の秋ですね! 皆様、健康で美味しい生活を楽しみましょう★

ハロウィン旅行


2年ぶりの『ハロウィン』

10月7日から1泊2日で娘と、遊園地のあるリゾートホテルに宿泊しました。
毎年10月ハロウィンのイベントに参加したり、ハロウィン一色に染まったテーマパークで過ごしたりしていたのですが、昨年は私が起業の為の勉強を始め、セミナーなどに参加していて忙しく、気がついたらハロウィンらしいことを何もしないまま10月が終わっていました。
なので、今年は夏のうちハロウィンイベントとしての小旅行を計画していました。
私が仕事を始めてからというもの日々の生活が慌ただしく過ぎ、週末は体力的にクタクタの状態なので、今年は娘を遊園地で遊ばせ、温泉に入り、美味しいものを食べて過ごし、残りの1日は家でゆっくり休むという、3連休を利用した周到な計画でした。

幼稚園のハロウィンフェスティバル

娘の通う幼稚園ではハロウィンフェスティバルが開催され、その日は子供たちが朝から仮装した状態で幼稚園の送迎バスに乗るので、バスにはカボチャや魔女がいたり、トイストーリーのキャラクターがいたり、ディズニープリンセスがいたりと賑やかで、先生たちも本格的な仮装でした。
特に外国人の先生たちの『ジャックスパロウ』『ドラキュラ』などの仮装は迫力がありました。
親は参加しないイベントだったので、後から写真を見て様子を知るのですが、先生たちが作ったゲームコーナーで遊び、ランチはハロウィンの特別バイキングカボチャを使った料理や可愛らしいデザートなどがいっぱいで、子供たちはみんなキラキラした笑顔でした。


仮装コンテスト

娘が小学生になるとホテルのハロウィンイベントで、シェフに教えてもらいながらクッキー作りをしたり、ランチビュッフェを楽しんだりしました。
おマセさんなのか、思いっきり遊んではしゃぐよりも、特別な衣装を着てお城の様な素敵な空間で過ごしたいと思い始めてくれたようで、インドア派で静かに過ごしたい私はとても助かりました。
あるホテルの仮装コンテストでは、私が作った『BAT PRINNCESS(コウモリのお姫様)』という、黒と紫のキラキラしたロングドレスの背中にコウモリのはねがついている衣装を着た娘がを獲り、賞品として子供に人気のキャラクターシリーズ『人生ゲーム』を貰った、誇らしく嬉しい思い出もあります。

娘の笑顔

ウィークデイのフル勤務を終えて迎えた週末の朝午前8時発のバスに乗り2時間の移動を経て、いよいよ遊園地に着きました。
途中で通った峠の景色は、紅葉が進んでいて綺麗でした。
娘は久しぶりの遊園地テンションが上がり、張りきってグングンと進むので、大きな山にある遊園地坂を上ったり下ったりしながら娘についていくだけで、相当の体力を奪われましたが、いろんな乗り物に乗って元気いっぱい遊園地を満喫している娘の笑顔を見ていたら、幸せな気持ちになり癒されました。
その日の天気予報は曇りだったのですが、時折、雨が降り少し肌寒くなったので、閉園時間を待たずに早めに切り上げて、ホテルにチェックインをして温泉に入ることにしました。


素敵なリゾートホテル

遊園地では、至る所にオレンジ色のカボチャがあったり、スタッフが仮装していたりと、すっかりハロウィン色でした。
カボチャやモンスターのディスプレイのゴンドラが幾つかあり、行きも帰りもその特別なゴンドラに乗れました。
ゴージャスな装飾のホテルは、おとぎの国のような可愛らしくメルヘンチックな造りになっていて、写真の撮り甲斐がありました。
いろんな動物が勢揃いした興味深い2階建てメリーゴーランドに乗ったり、大きな犬の人形たちのからくりバンドショーを鑑賞できるのが特徴で、館内の数々のショップを眺めて歩くと、まるでヨーロッパの小さな街を散策しているような気分でした。
お部屋は広く、ゆったりとしたお洒落なソファーがありました。

優雅な『ホワイトティー』の香り

いつもより時間に余裕があったので、道路を挟んで遊園地の向かいに隣接している外国の老舗ホテルへ、モノレールに乗って探検気分で行ってみました。
エントランスに一歩足を踏み入れると、なぜだかとても落ち着く何とも言えない優しい香りにふわっと包まれました。
ホテルのスタッフに訊いてみると『ホワイトティー』の香りで、世界中に多数あるその老舗ホテル全てで使用していて、ホテル内のショップでも販売しているとのことでした。
その老舗ホテルには国内、海外ともに何度か宿泊したことがあるのですが、一度もその香りに気がついたことはありませんでした。
ハロウィンのディスプレイシックで、洗練されたデザインのラグジュアリーな空間魅力的でした。


ラベンダーのアロマバス

そのホテルのスパを利用してみると、大浴場の真ん中にはメインとなるアロマのバブルバスがあり、ラベンダーとフルーティーな香りでいっぱいでした。
私は香水などで苦手な香りが多く、強い香りには酔いやすいのですが、このホテルで使用しているアロマには不思議なくらい癒されました。
ホテルのショップに立ち寄ると『ホワイトティー』の香りの商品が何種類かありました。
『ホワイトティー』は日本人になじみの深い『グリーンティー』の茶葉を早いうちに摘み取ったものだと説明があり、摘み取る時期でこんなにも香りが違うのかと驚きました。
このホテルはアロマの癒しがテーマの、女性的な繊細さを演出しているように感じ、とても魅かれました。

猫とアロマ

ウットリするほど素敵な香りだったので、自宅で使用したいと思ったのですが、香りは猫の嗅覚に影響すると何かで読んだことがあったので諦めました。
嗅覚味覚はとても関係性が深く、猫は嗅覚が衰えるとあまり食べなくなってしまうとのことだったので、私は芳香剤過度な香りの柔軟剤は使用しないように気をつけています。
昨年、19歳で旅立ってしまったもう1匹の猫の為にお線香を立てようとしたときも、健在の猫の嗅覚への影響を考えてお水お供えだけにしました。
人間も鼻をつまんで匂いがわからない状態で食事をすると味覚がズレるという説があるので、人間よりも身体が小さく嗅覚が敏感な猫にとって大きな影響があるとしても不思議はない気がします。


神秘的な『記憶の鍵』

人間は香り記憶したり印象を強く持ったりすると聞いたことがあります。
実際に私も香りをきっかけに過去の記憶が蘇えり、懐かしく思うことが多々あります。
雨上がりに強く感じる土の香りは、小さい頃おばあちゃんとよく過ごした畑での思い出を、春の始まりに風が運ぶ草木の香りは、初めての海外体験でオーストラリアに行き、期待と不安でいっぱいだった気持ちを呼び覚まします。
いろんな香りとなり、長い年月が過ぎても記憶気持ち鮮明に思い出させるなんて、神秘的だと思います。
私はあの『ホワイトティー』の香りがする女性に遭遇したら、きっと『この女性はとても洗練された優しい人』という印象を強く持ち、同性として憧れるだろうなと思いました。

警告と摂生生活

夜はホテルのビュッフェを存分に味わいました。
仕事のストレス味の濃いものを好んで食べていたので、腎臓や胃が弱っていたのですが、それでもついつい食生活を改善せずに食べ続けていると、今度はが痛くて食べるのが辛くなり、強制的に質素で薄味の食生活を強いられることになりました。
私は昔から、ダメな食生活を続けていると身体が「もういい加減にしないと病気になるよ!」警告するかのように、部分的に調子が悪くなり、結局は摂生するしかない状態になります。
今回も自分の身体の警告により、薄味の食生活体調を整えていたので、そのお陰でホテルでは久しぶりに自由な食事を楽しむことができました。
でもここで調子に乗らず、今後も摂生を心掛けようと思っています。


危険なミニコースター

夜中に老猫ちゃん「撫でろニャ!」と起こされることもなく、朝までゆっくりと眠ることができ、前日までの疲れがすっかりとれました。
朝は9時半ホテルをチェックアウトして、遊園地で遊びました。
お天気が良かったからか来場者も多く、それぞれのアトラクションでけっこう並びましたが、娘は人が多い方がテンションが上がるらしく前日以上に元気に楽しんでいました。
娘が一緒に乗りたいというので小さなジェットコースターに乗りました。
子供向けなので怖くはないのですが、規模が小さい分、ターンの角度が急で、コースを曲がる度に腰が痛くて「キャーッ!」
ではなくハッキリと「腰がぁぁぁ、腰が痛いよぉぉぉ!」叫んでいました。

私のハッピーハロウィン

小学校の高学年になり身長も伸びて、乗れる乗り物が増えた娘果敢にチャレンジし、よく叫びよく笑い、あっという間に閉園時間になりました。
帰りのバスに乗り込み、出発すると娘も私もすぐに眠りに落ちました。
私は長距離の移動でもバスでは眠れないタイプなのですが、この遊園地の帰りのバスだけは毎回深い眠りに落ちます。
それだけ平和で健康的『良い疲れ』なのだと思います。
娘の嬉しそうな笑顔をたくさん見ることで、ふと気がつくと仕事のストレスをすっかり忘れていました。
2年ぶりのハロウィンのイベントは、私にはいつだって自分の心を強くしてくれる最高の宝物があるということを再認識できた、とても幸せな『ハロウィン旅行』でした。